The color of empty sky
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通り雨がアスファルトを湿らせてゆきました。 イライラとするような気持ちは雨粒と一緒に流されたようで、窓ガラスにその水滴の走った跡が残っていて、ひんやりとした肌触りの夜風にニセアカシアの花の香りが混ざっています。
果実酒を漬けました、枇杷と苺。 色鮮やかで香りの豊かなその結晶を瓶に閉じ込めてみたくなったのです。 美味しくなるかはちょっと自信がありません、でもくたびれて夜中に家に帰って戸棚を開けて、その瓶を眺めるのが密やかな楽しみであります。
ここしばらく、仕事と山歩き以外のことをした記憶がありません。 何かしているのかもしれないけれど、気に留めることが出来ないのです。 生きるということはもっと沢山のことで構成されているはずなのに、駄目ですね、これでは。
そちらは暑いですか? あなたの住むところでは、夜に窓を開けたらどんな匂いがしますか?
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