ものかき部

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「 絶対浮揚  」
2020年02月15日(土)



 「あぁあぁぉ・・・」

 思わず、のたまわった。
 
 「お前は、きちんとした定職に、地位の高い職につけないじゃないか」

 という心の動きが、口に移ったから。


 すかさず、

 「でもでも、家族と一緒に過ごせるし、孝行できているし、今日も・・・」

 という反対の動きがでてきた。

 

 「あぁあぁぉ・・・」

 
 心の動きはマイナスでプラスを消すことはできない。
 
 忘れるな、忘れるな。


 ちょっとして

 「定職、地位はお前の望むことだったか?」

 とマイナスを削除しようとする声もできた。

 
 「あぁあぁぉ・・・」

 心の動きはマイナスを削除して平地にすることはできない。

 忘れていた、忘れていた。


 深く心の海を潜っていって

 「命がある。だからこうして寝れる。悩める。苦しめる。空気がある。息ができる。お前の外のもののお陰で悩めるんだ。」

 とマイナスの乗った土台を持ち上げた。

 
 マイナス、プラス、ゼロ、削除、ではない。
 それに対はない。
 ゆえに、絶対浮揚(ぜったいふよう)とでも言えるだろう。

 心の動きにだけ現れる、物質現象とは異なる、悩みを浮かして持ち揚げる立場。

 欲念の深い私には救いとなっている、その立場。

 毎夜、毎食事に念誦(ねんじゅ)して強欲と傲慢を浮かして持ち揚げようとしている、その立場。
 

「 決して消えない自問 」
2020年02月01日(土)



 私のほっぺには何億もの常在菌がいる。

 この瞬間に何万と産まれ、何万と死んでいく。

 同じように、日本で、地球で、何兆と産まれ、何兆と死んでいく。


 どうしてこの宇宙には、生命が生じたのだろうか。

 自然科学では再現性のない問いに精密に答えられないのは、もう判っている。

 宗教では数々の答えが与えられているのは、もう判っている。

 
 どう思へば

 全ての生命は阿弥陀如来(唯一神)が生み出した

 全ての生命には目的などない、と言い切る

 全ての生命とは感謝の対象である


 どれでも、どれらにも絞れずに疑問だけを抱えて今を生きている

 どんなに人生に恵まれようとも、悲惨であろうとも、この疑問は消えない


付記:題は「自問」、内容は「疑問」ですが誤りではありません


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