バレンタインデー、ハロィン、クリスマスだけでなく、
建国の精神も、国旗国歌の意味さえも、ぐちゃぐちゃにして忘れ去る
忘れ去っていることさえ忘れている
そのおぞましさ
なるほど、日本人である
どうして、こう・・・
どうして、こう、寝る前の、その、
その、「いつか私は消えてなくなる」
に取りつかれた時だけが違うのか
肉体が滅びたわけではないのに、胸の奥から冷たい風がジンワリと拡散する
「だから、本を書いておくんだっけ」と病院のベッドで想うんだろうな、と想像する
その想像が虫食いのようにガリガリ黒に塗りつぶされていく
なのに普段は、そう、
そう、今日の昼は、ゲームをし、音楽を聴き、子供の世話をしてイラつく
なにも本を書くに向けて、昼間を費やしていない
その2つの差に愕然とする
愕然として怒りを覚える 私自身への怒りだ 私の死への怒りだ
このまま目を閉じれば、また、明日が始まる
そしてテレビを見て、くだらないと想いながらも時間だけが経過する、そんな空気で一生を終えることも出来る
恐れることはない、決してお前は長生きできない
特別な人間ではない
特別な肉体でもない
仙人にもなれない
死後有名になっても、お前には何も、何も、何も、なーんにもないんだ
なのに、どうして、こう、
どうして、こう、寝る前の、その、「いつか私は消えてなくなる」
に取りつかれた時だけが違うのか
私が「私」である、この瞬間だけは、そういう風に思いたい
:付記 「私」とは生物学的衝動から分離しえた個性を持つ私、のこと。