深夜の布団に体を横たえ、1日の感謝の言葉を口にする
本当に、この肉体が、消え去る時が来るのだろうか
性を掃出し、入るだけ喰らい、肉体を横たえる
祖母の世代は消え、両親の世代が消えつつある
下の世代が育ちつつあり、私の世代が、夜1回ごとに
理性では近づいているのが判っている
理性を無視することなどできない
感情を封印することなどできない
布団から体を起こし、こうして記するしかできない
布団に体を横たえるのを、止められればいいのに
夜1回ごと、が止められればいいのに
図書に籠り
深くなりけり入道雲の
遠くなりけり蜩の
眩き人類の知識
一瞬の肉体反射