「私」が私自身の主人である、のを失わせようとする
恋人、家族、友人、親戚、同僚、同輩、同時代人までもが
公につけ、私につけ、意識的に、無意識的に
数多くの罠と手段と、その巧妙さに思わず唸るくらいに
両膝をつき頭を下げる姿勢と言えども油断は出来ない
私の自尊心をくすぐり、傲慢へと誘い込み、「私」を主人から遠ざけようとする
主人であることなど何の意味も価値もないじゃないか、という公的なメッセージ
主人でなくても人生にはこんなに楽しいことがあるんだよ、と恋人や家族は麻薬を打ち続けてくる
青い空の、闇に染まる所
私を「私」として主人たらしめさせる所なのだ
いつもいつも
水晶体には決して移りえない闇夜を「私」は見ようとする
不安はなくせないが、不満はなくせる
不安な人には心をよせて、不満な所には合理的に対応する
生きていてゼロにできない不安
生きていてゼロになると気持ちいい不満