どうして自分自身でお金を払ってまで化粧をするのか
どうして他人とわざわざ時間を作って話をしたいのか
自分自身の行動を疑ってみたことのない
第三者の目から見たことのない
そういうものに期待するなよ
ボソリともらした一言
炎天下の校庭のグラウンドで並んでぶっ倒れていたお前の一言
大粒の涙 大声の嘆き は全くイラつく
効率の鬼 効用の視点 が失われた行動に触れると
けれど、自己の存在の不安をえぐりだすからだろう
効率や効用が無ければ私には存在する意味が無いという観念があるからだろう
私自身の存在の不安を雷雨のようにばら撒いて
私自身の不安を他人に飴玉のように投げつけて
どうしようもないのだと、夏の夕立はどうしようのもないのだと
もったいないのだと、飴玉を投げつけるのはもったいないのだと
決して自殺しないのだと、6歳の家出の帰りに扉の前で誓った
決して解決しないのだと、24歳の留年で涙を流してあの子に抱きついた
どうしてか産まれてきて どうしてか肉体が停止するだろう
どうしてか今生きていて どうしてか肉体が停止していない
どうしてかに自己の存在の不安が紡ぎだされて
どうしてかに自己の不安の根源が織り込まれて
ポカン
私は生きていく
ポカン
私は生きていく
大粒の涙 大声の嘆き は期待していたから
効率の鬼 効用の視点 なら感情は出てこない
でも、感情がなくちゃあ生きている意味がないって思ってしまう私たち
それじゃあ、大いなる期待を隠して効率や効用で動くしかない
それが出来たら成功っていうのかな
世の中みていたら、そんな風に感じた
頭が悪いから、内容が饐えたお茶のようになる
心が悪いから、内容を垂れ流す涎のようになる
気配りが出来ないから、相手の身体に現れる信号も読み取れない
苦労を重ねたとしてもマイナス思考になり、幸福に包まれてもプラス思考になる
どうしてそんなに世の中をツマラナクするのでしょう
どうしてそんなに周りの人々をツマラナクするのでしょう
どうしてそんなに自分自身の人生をツマラナクするのでしょう
みんなあんなに可愛く産まれてくるのにね
みんなあんなのから成長してきたのにね
題字:「寸偉尺子(すんいしゃっこ) 」は造語 「寸善尺魔」を念頭に
この人にとって幸せってナンだろう
そんな風に想ったら
この人は生きているのかな
そんな風に思ったら どうだろう
私にとって不幸せってナンだろう
そんな風に想ったら
私は死んでいるのかな
そんな風に思ったら どうだろう
なんのことはない、お前はキチガイだ
なんのことはない、お前はキチガイだ
話す衝動を押さえられない家畜どもをお前は醜い、と切り捨てる
仏像のように静謐さと我執の昇華を美しいという
オリオン座が実際には近くにないように、それでも美しいように
星座のように静謐さと観念の昇華を美しいという
地上では望めないものなのだろうか、と斜に構えてみせる
けれど、お前は、お前自身の偏執を存在者にばら撒いているに過ぎない
他者の話す衝動を傾聴し続け、人気取りをする
その結果、信頼と尊敬と求婚を受け取れる
他方で、他者に静謐な美を求めて拗ねてみせる
その美に近づくものがあれば、さらに美の抽象化を進める
そうして、皮肉を胸の中で言い連ね、馬鹿にして悪口をいい、ストレスを生み出す
結局、お前は お前自身の偏執を存在者にばら撒いているに過ぎない
他人へと媚びれない上手くやれない心身障害者や引き篭もりと反対なだけじゃないか
いやいや、お前は お前こそその第一歩なのだ
どこが違うというのか どこが異なるというのか
強烈な偏頭痛も 毎朝の吐血も 心臓を刺す痛みも 全身の倦怠感も 顔面チック症も全て
全てだ
なんのことはない、お前はキチガイだ
なんのことはない、お前はキチガイだ
豪快につばを飛ばす おちょぼ口でゴニョゴニョ ちょっと右を向きながら
しゃべる しゃべる しゃべる
経験してきた事実を 思い込みや蒙昧を 合理的な判断を
しゃべる しゃべる しゃべる
傾聴 傾聴 10に1つ2つの同意の言葉添え
じぃーっと じぃーっと じぃーっと
家族が「イエ」であった証拠が
しゃべる しゃべる しゃべる
企業が「イエ」になった時期が
しゃべる 飲み騒ぐ しゃべる
家族の証拠 それはお前の思う家族
私が思うかは問わない家族
映画もしゃべり 絵画もしゃべり 演劇もアニメもしゃべり
あらゆる文化の 人を結びつける 日常生活の源にしゃべりがある
「イエ」の在り処 魂の安らぎ 涙の根源
しゃべる しゃべる しゃべる
しとしと しとしと
日本全土に湿気を滞積させる春暖の長雨
しとしと しとしと
自己嫌悪に陰気を滞積させる人生の長雨
湿気の滞積を眺められるのは暇な証拠で幸せだ
陰気の滞積を感じられるのは暇な証拠で幸せだ
しとしと しとしと
しとしと しとしと
悲しみを唄う 一人ぼっちだから愛を謳う
苦しみを唄う 寸善尺魔にぶち当たり神を謳う
身内を友情を 世界との合一をあふれ出す健常を謳う
どうしてお前は 愛に価値を見出さない 意味を持たせない
どうしてお前は 神に価値を見出さない 意味をあたえない
どうしてお前は
愛によって産まれ 神によって支えられた社会に生き
インプットされた肉体的な死に終わるのではないか
全てを打ち払って今、此処、我へと超然とするのでもいいじゃないか
その唄に癒されているのに
その唄に勇気を貰っているのに
その唄に全てをひっくり返す力を授かったのに
いけ
イけ
イケ
深夜の高速をヘルメットなしで疾走する爽快感
薄霧の掛かった満月の妖しさで全身に神鳴りが叫ぶ
けれど、遍く世界にはもっと速いもっとも速いものがあって
だから、神鳴りの出発点を全身の感覚にだけに治められるのか
あん
あん
どうして遍く最速を理解する知性を、そして知性を絶対化する信仰を
どうして爽快感に歪められる感覚を、そして感覚を絶対化する情動を
あん
あん
深夜の高速をヘルメットなしで疾走する爽快感
薄霧の掛かった満月の妖しさで全身に神鳴りが叫ぶ
暖春の日差にゾクゾク
風邪の悪寒にゾクゾク
テクノの爽快にゾクゾク
白木蓮の柔肌にゾクゾク
立ち漕ぎの息切れでゾクゾク
見上げてオレンジ宝石空にゾクゾク
目覚まし前に起きてしまう重圧をぶち込め
同僚の仕事に苛立つそんな完璧主義の自分などぶち込んじまえ
浮気で終わったけれど「あなたは白木蓮のような人ね」といわれた思い出をぶち込め
ぶち込め ぶち込め ゾクゾクにぶち込め
ぶち込め ぶち込め ゾクゾクがゾガガガって体が爆発するくらいに
マスカラを付け過ぎだった睫毛なんて 思い出さないように
透明な青色 夕焼けまえの橙色の日差で 朧雲がスモークトパーズのよう
ぶち込め ぶち込め 風邪も爽快も柔肌も息切れも
ぶち込め ぶち込め ゾガガガっとぶち込んで跡形もなく燃やしちまえ
注記:「朧雲(おぼろぐも)」:春の季語です 「スモークトパーズ」:深みのある落ち着いた色合いでブラウンが美しい宝石名
暖かい言葉 誉める言葉 宥める接吻 愛おしむ眼 だけを求める
それの何処が悪い
スローな演奏 穏やかな言葉 包み込む日光 攻撃性のない他者 だけを求める
それの何が嫌なのだ
厳しい言葉 激しい演奏に心が拒絶し体が困窮するものであったのか
それが多くの人なのだ
どうしてお前は お前は自らの美意識を特別視するのか
どうしてお前は お前は自らを世界へと人々へと解体しないのか
注記:「宥(なだ)める」 「困窮(こんきゅう)」
こんなにも苦しいものであったか
暖かい言葉 誉める言葉 宥める接吻 愛おしむ眼 だけを求める
こんなにも呆けるものであったのか
スローな演奏 穏やかな言葉 包み込む日光 攻撃性のない他者 だけを求める
こんなにも こんなにも
厳しい言葉 激しい演奏に心が拒絶し体が困窮するものであったのか
これまでの私は何と社会的責任を逃れ、肉体的疲労から遠ざかり 精神的圧迫と無縁であったか
こんな苦しさを こんな呆ける私を こんなにも こんなにも
私を縮めて世界へと広げるか 世界を縮めて私へと広げるか
はたまた 全てを一体化するか
また1日が始まる
注記:「宥(なだ)める」 「困窮(こんきゅう)」
空想、恋、愛、性愛へ加齢と共に移り変わっていく
けれど、それは社会的加重による負荷を軽減するためのもの
赤子やペット、ぬいぐるみが可愛いのも
性ホルモンが多大な快楽を脳内で分泌するのも
加重なき人々を眺めてみよ
肉体に直結した性愛を必要としないではないか
愛や性愛で負荷を軽減した人々を眺めてみよ
なんと幸せそうな満ち足りたような表情をしているではないか
人という生物に世界から与えられた摂理
私は如何にした態度を取るべきか 利用か拒否か、皮肉か詩的か
愛とはこのようであったか