サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
これは「いちにち いちはてな」と読む。 みーの担任の先生が黒板に書いたそうだ。 毎日一つは、物事に疑問を持ってみようということらしい。 最初の日、 「どうして色って、色に見えるの?」 と聞いてきたときは、 音の高さは波の振える回数で決まること →光も波であること →波長によって色が違うこと →物はそれぞれ吸収する波長があること →それによって色が決まること →目に見えるのは物が反射した光であること この説明に15分ほどかかった。 でも理解してくれたようなので、よかった。 次の日は理科で精子と卵子の受精と遺伝子を習ったらしく、 「どうして男と女があるの?」 「どうして女だけ子供を生むの?」 「どうしてXXだと女になるの?」 「卵子もたくさんあるの?」 等々、1つどころではなく、しかもかなり高度で気を遣う質問を繰り出してくる。 これも何とかクリアする。 そしてその次の日は 「聖書が神様のことばだってどうしてわかるの?」 ときた。 みーは聖書を神様のことばと信じているが、他の人は当然、ただの本だと思っている。 みーは、友達にどう説明したらいいか悩んでいるそうだ。 聖書の基本的なこと(世界のベストセラー、40人余の著者が1000年以上にわたって書いた、テーマが一貫している、預言の成就など)を一通り説明すると、とても驚いていた。 とても吸収がよいので、説明し甲斐がある。 「でもね、今はまだ、『私は神様のことばだって信じてるんだ』だけでもいいと思うよ。お父さんの書いた本※、読んでみる?」 「お父さんの本、難しいじゃん。子供にもわかるように書いてよ。」 ということで、次のお題は「小学生のためのキリスト教入門」かな。
※拙著「SEが書いたキリスト教入門」
あーが、最近腹筋をし始めた。 学校での体力測定のときに1回もできなかったのが悔しかったようだ。 毎晩寝る前に挑戦している。 最初はやはり全然上がらず、ただうんうん唸っているだけだったのだが、何日かすると1回できるようになり、だんだん3回、7回、そして昨日は学校で10回できたと、喜びの報告。 目覚ましい伸び率だ。 僕たち大人は、まったく新しいことを始めるというのはそれほど頻繁にあるわけではないけど、子供の場合は「人生で初めて」ということがそれこそ毎日のようにある。 自転車の補助輪が外れたような大きな出来事。 算数の問題の解き方を教えて、できたような小さな出来事。 そういう日々の成功体験をともに味わえるのは、子育てをしているときの大きなオマケだ。
2011年11月28日(月) |
みーのテスト/初大河 |
かいでドタバタしていたら、今度はみーだ。 EXテストという算数の応用問題のテストが返ってきて、「今までとったことのない点数」だったのでしょげている。 もっとも、バレエの発表会に向けた連日の(いや、連夜のというのが正しい。小学生がこんな時間まで、というくらい遅かった)猛特訓中のテストだった。 とは言え、相当悔しかったらしく、返されてすぐに全部復習していた。 自分に厳しいのはいい事だ。
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あーは2週間くらい前から足が「とびひ」になって、毎晩軟膏を塗って包帯を巻いている。 様子を見ている間にひどくさせてしまった。 すまない、あー。
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子供たちが大河ドラマ「江」が最終回の録画を見ていた。 彼らの初大河は江か。 去年の龍馬伝は途中からだったから。 僕の初大河は「黄金の日々」。 懐かしいな。 ちなみに、かいは戦いの場面が好きなのでつまらなそうに見ていた。 NHKが今回おカネをかけたのは武具ではなく着物だったな。 かいが楽しみにしていた関ヶ原も、 「あれー、もう終わっちゃったよ」 というくらい呆気なかったし。 来年の清盛は、少しは期待できそうか。
かいネタが続くが、今日は先週予約した、家庭教師の無料体験日。 28歳の青年?が来宅した。 この方は家庭教師ではなく、マネージャーのようだ。 真ん中に僕とママがかいを挟む形で先生と向かい合い、話をしていく。 最初はサッカーの話などの雑談から入ったあと、徐に勉強の話になる。
「かいくん、都立の入試問題は何年生の範囲から出ると思う?」 「・・・」 「かいくん、『入試』ってわかるかな。」 「・・・わかりません。」 「・・・高校に入る試験のことだよ。じゃあ、内申書はどう?」 「・・・わかりません。」 てな感じで、目の前のテストで精一杯なかいも僕らも高校受験のことなどどこか遠い世界のよう。 「かいくん、都立の入試問題ってね、1年35%、2年45%、3年20%なの。だから3年生になってから始めたら遅いんだよ。」 「はい。」 「それに2年の問題は、1年の問題がわからないとできないよね。」 「はい。」 「だから勉強はつながってるんだよ。」 「はい。」 「都立は3年の内申書が見られるの。内申書の成績が悪かったら、そもそも希望の高校の試験も受けさせてもらえない。」 「はい。」 「お父さんお母さん、東京は内申書は3年の分って聞いて安心される方が多いんですけどね、1年、2年の内容がわからずにいきなり3年で上げようとしても難しいんです。」 「はい。」←僕 「授業、教科書をしっかり理解することが大事なんです。」 「はい。」←かい 「かいくん、もし教科書を全部理解したら、定期テストで何点取れると思う?」 「・・・70点くらいですか。」 「じゃあさ、教科書で習ってないことはテストに出るかな?」 「出ません。」 「ってことは、教科書を全部理解したら、90点、100点取れるんだよ。」 「ほお。」←僕 「お父さんお母さん、一番陥りがちなのは、教科書をちゃんと理解しないまま、塾だ予備校だと、いろいろ手を出してしまうことなんです。」 「なるほど。」←僕 「授業がわからないのにあれもこれもやると、よけいパニックになってしまう。教科書をしっかりマスターすることが、成績を上げる道なんです。」 「はい。」 「ということで僕たちは、教科書をマスターすることを中心にご指導していきます。わかるかな、かいくん。」 「はい。」
その後、簡単な体験レッスンということで、多角形の内角の和の問題が出される。 三角形、四角形は答えたものの、五画形となるともうわからない。 しかし先生は順を追って巧みに、n角形の内角の和が180×(n-2)であることがわかるように説明していく。 「かいくん、見てごらん。全部『−2』になってるでしょ。」 「はい。」 「だったら、100角形はどうなるかな?」 「100から2を引いて、180を掛けます。」 「そうだよね。これなら、10000角形でもなんでも解けるよね。」 「はい。」 「こういう仕組みを理解するのが、勉強のポイントなんだよ。」 「はい。」
その後、勉強の時間よりもやり方が大事なこと、家庭教師が来ない日の勉強の仕方、家庭教師の効率よい利用の仕方、使うテキストなどのレクチャーを受けた。 非常に納得でき、わかりやすい説明だった。 何よりかいがやる気になったのは、勉強時間。
「1日30分でいいんです。」 「30分で!?」←僕 「十分です。かいくん、それならやれそう?」 「30分なら、やれます。」
ということで、正式お申込みに。 これから先生の選定に入ってもらう。 かい、いよいよ再起動だ。
先生が帰った後、かいが一言。 「オレ、あの人がいい。」 お父さんもそう思ったけど。
誕生日は来週だが、かいの誕生会を今日やった。 いつの間にやらという気がするが、13歳である。 毎回オリジナルの手作りケーキ、今回はみーがデコレーション担当。 チョコレートケーキスポンジに、粉砂糖を雪のように積もらせ、縁を粒チョコとアラザンで囲んで、ネームプレートを載せた。 「ライオンと魔女」の風景みたいな、これまでにないクールな演出となった。 かいも 「おおおー」と喜んでくれた。 食事はかいのリクエストで回転寿司へ。 みーもあーも(僕も)家で手巻き寿司だったので久しぶりだ。 「もう当分魚はいい」 というくらい存分に味わったようだ。 かい、お父さんはこれからもかいを応援し続けるよ。 だから、もう少しやる気を出してくれないかな。
かいは昨夜、宿題もせずに寝てしまった。 今朝起きて、朝食の後に必死にノートに書いた英文を訳している。 「お父さん、ドゥーユーレアドコージ は?」 「はい?」 「ドゥーユーレアドコージ は?」 レアド=read と察しはついたが、「コージ」とは? 「なに、コージって。」 「だって、ノートにそう書いてあるけど。」 「そんな文ないだろ。」 覗き込んだら、”Do you read Koji ?” と書いてある。 「教科書、見せなさい。」 "Kanji" だった (T_T)
かいの定期テストが返されてきた。ママが 「見せなさい」 と言うと、 「お父さんが帰ってから見せるよ。」
ここで嫌な予感がしたママであったが、 「そう」 と引き下がった。
僕が7時半に帰宅したとき、かいはすでに寝てしまっていた。
昨夜のあーの寝言。
「あーん、七八56、七九63、63、63・・・」
苦労しているのである。
2011年11月19日(土) |
家庭教師体験申し込み |
昨日からテスト期間中のかいだが、土曜日なのにやっぱり自分からは勉強しようとしない。ママは怒ってかいと言い争いになるし、大変なのである。
と、ママが近所の八百屋さんにおいてあった家庭教師のパンフレットをもらってきた。 表紙のチェックリストをやってみる。 □テスト前なのに勉強していない □テストの結果が悪くても気にしていない □効率の良い勉強のやり方がわかってない □家で勉強している気配がない ・・・
「もし1コでも当てはまったら・・・私たちがお手伝いします。」とある。 たくさん当てはまったので、ママが即電話。
かくして2時間の無料体験レッスンを受けることに。27日夕方、乞うご期待。
2011年11月17日(木) |
あーの不思議な言葉シリーズ |
「あーちゃん、それ、そこに置いといて」 「承知つかまりました」
かいの定期テストがあさってに迫った今日、クラスメイトのHがなんと「遊びに」来た!
かいには、テストまで一週間を切ったら遊びの約束をしてはいけないと厳重に言ってある(こんなこと言わなくちゃいけないのが悲しい)。
そこでかいは居留守を使った。Hは仕方なくうちの前をウロウロしていたらしい。
そこへみーが外から帰って来た。Hはみーに、 「あのお、かいくん、いますか」 みーは言い含められているので、 「えーと、寝てます。」 「えー、っと、・・・」 困ったみーは、 「あの、見てきます」 と言って一旦家に入る。そして出てきて、 「あのー、起きません。」 するとH、 「えーと、・・・どうしたらいいですか・・・」
あとでみーは、 「あたしにそんなこと言うんだよ⁉ 5年生の女の子にだよ⁉ 年下にだよ⁉ あたしに言われても困るよ‼ あたし、すごく気まずかったよ‼」 と文句を言っていた。
とほほなHである。
2011年11月14日(月) |
あーの不思議な言葉シリーズ |
かいにからかわれて、べそをかきながら
「お兄ちゃんって、心からいじわる!」
「オレ、明日教会行かなくていい?」 勉強を見ていたとき、かいがそう言った。 「どうして?」 「勉強があるし・・・」 もちろんそんなのは真の理由ではあるまい。 少しじっくり話を聞く必要がありそうだと思って聞いていくと、 「中学科、オレ合わない。」 と言い出した。 どうも、雰囲気についていけていないようだ。 中学科の先生に様子を聞いてみようと思う。 神様、かいをお支え下さい。
かいは何とかテスト勉強を続けている。 しかしいつもながら、彼にとってはかなりヘビーな作業のようだ。特に英語と数学が厳しいのだが、今回は百人一首を50首覚えねばならない。5コマの計画に1コマ10首ずつ織り込まれているが、まっさら状態でこれは厳しすぎる。
計画は取り敢えず放っておいて、毎日2首覚えるように、とアドバイスした。(それだってやっと半分にしかならないが)
今日の1首目、
月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど (大江千里)
を一緒に暗唱したのでちょっと僕もセンチな気分になった。もちろんかいはそんな気分ではない。
既に根気が尽きたかいは、2首目と称して、すでに知っている
天の原・・・
なんかでお茶を濁そうとしている。
しかし、その歌は範囲外だぞ、かいよ。
そう言えば、土曜日にバレエに出かける前、みーが食い入るように見ていたのは、これから踊るオーロラ姫のパリ・オペラ座のビデオ。
「おお、イメージトレーニングだね。」
と言うと、
「うん、でも全然レベル違うけど。」
・・・だろうな。
一昨日の金曜日にテスト勉強の計画を立てたかいは、昨日の土曜から早速開始。 ところが、大好きなじいちゃんとばあちゃんが日曜早朝に帰るので、「おじいちゃんたちと一緒にいるほうが大事」と、わずか1コマで終了。(予定は3コマ)
「1日目から達成できないんじゃ、また計画倒れになるぞ」
と警告すると、
「大丈夫、日曜日を予備日にしてあるから。」
ってことは、2日目が予備日? まあ、聖書的ではあるが・・・
バレエの発表会。 あーは少し緊張していたようだが、可愛らしく素直に踊っていた。
みーは、主役のオーロラ姫として出演した。 ソロである。
じわっときた。 もちろん、親としての感情はある。 でも、それだけではなかったと思う。 みーの踊りは、人を感動させられるレベルに達していた。 なんて言えばいいのだろう。 素晴らしかった。 本当に。 じいちゃんも、泣いていた。
かいの準備 定期テストまで2週間となった。いつものように、綿密な計画表を作成。ここまではぬかりない。問題はこれを実行できるかだ。
みーとあーの準備 明日はバレエの発表会。特に、みーは主役でソロを踊るというまさかの展開になっている。 い、いいんでございますか、うちのみーで、という感じである。 この緊急事態に、福島からじいちゃん、ばあちゃんにも来ていただいた。 こちらも準備OK。
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