サズカリ おとうさんがつける、子供たちの成長記録
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うちのサズカリたち = かい♂13歳(1998/11生) + みー♀11歳(2000/9生) + あー8歳(2003/9生)
うちは四畳半の和室で家族4人で寝ている。 これがいろいろ大変で。
夏の間はみんな肌掛け1枚でよかったが、こう寒くなってくると、4人それぞれで布団をもつだけのスペースはない。というわけで、みーはママ、かいは僕と布団を共有している。
かいは寝ている間あんまりあっちこっち行かなくなったが、みーは気が付くと縦が横になり、上下逆になり、お腹をはだけて寝ている。そして翌朝ハナずーずーになったりする。
対策として、腹巻をつけたり、ガウンを着せたりする。そうすると今度は暑いので、最初から布団から逃れようとする。
しかし何も掛けないで寝ているのを見るとやっぱり心配になるので、薄手のをかけてやったりする。夜、目が覚めるたびに、僕は気になって確認したり、掛け物を足してやったりする。暑がりというわけでもないところが難しい。
本当はこういうみみっちい気配りなんかやめてみたい。 あるお母さんが 「うちなんか子供の布団見に行ったことなんてないわよ。こまごま掛けたりしてると、育てたとおりに育っちゃうのよ。」 と言っていて、その豪気にあやかったことがあるのだが、やっぱり風邪をひかれた。
ああ、だから寒いのは嫌いだ。
それにしても、みーが手のひらを「く」の字にして口を押さえてくしゃみする仕草は、ホントかわいい。
かいの幼稚園で「お買い物」をする行事があった。年中さんと年長さんが作ったものを、紙のお金でお買い物するわけ。かいも自分で作ったお買い物袋と財布を持って、品物を見て回る。絵本やペンダント、お菓子に食べ物。楽しそうだなあ。
かいが買ってきた「ロールケーキ」なんか実によくできている。新幹線の絵本も年上らしい力作で、さまざまな電車の図鑑になっている。リアルな「メロンパン」にほんとにかぶりつきかけた子もいたらしい。
あとでかいに見せてもらった財布にまだたくさんのお金が残っていたので、「全部使ってくればよかったのに。」と言うと、「1000円です」というのに100円札で済んだり、出したお金の倍のおつりが返ってきたりして、減るどころか増えてしまったらしい。
なかなか楽しくてよろしい。
寝る前の聖書の話は、今日からトピックごとに分冊になっている聖書物語絵本に入った。お下がりのいただきものだが、50冊以上あって、素朴な絵と素直な文章の良書だ。
1年位前にやってみたときはかいが全然集中せず、話をきかないので挫折した。絵が淡白すぎるのかもと思っていた。だけど今回はすごい。かいもみーも僕のひざにちょこんと腰かけ、熱心に聞いている。読み終わると「もう一回読んで。」と2回読む。
やっぱり、発達段階というのがあったんだろう。親は食べさせることはできても、この発達をさせるのは、親の力じゃない。神様ってすごいなあ、とつくづく思う。
金曜日のかいとYちゃんのケンカのことを人に話したら、それはYちゃんがかいのことをすごく好きということだ、と言われた。そういえばずっと前、Yちゃんは「かいくんとディズニーランドに行く約束をした」と、うれしそうに言っていたことがある。しかし「かい、そうなの?」と確かめても全然覚えていなかった。Yちゃんの片思いというわけか。わかってるのか、かい。罪なやつ。
●今日のかい
かい「みどりのくろいしんごうみたいなの、なーんだ。」 パパ「信号。(もうだいぶ心得ている)」 かい「せいかーい」 ママ「かい、パパにはもっと難しいなぞなぞ出さなくちゃ。」 かい「いいの、パパはおとなだから。」 パパ「・・・?」
●今日のみー
「ごしゃななー」 ごちそうさま。
「あんあんあん、とって、だっき、おあえもん」 ドラえもんの歌。 教会の帰りの車の中で歌いまくっていた。
「おーきあ くいの きっしゃっでー、 あーたとわたし、なかよし あいやっしょー、おーきあ くいの きっしゃっでー、あーたとわたし、なかよし・・・(終わらず延々続く)」 「大きな栗の木の下で」。だいぶそれらしくなってきた。
最近は文章らしきものをひと続きでごにゃごにゃーっというようになったが、意味は不明。
車中から外を見ていたみー、いきなり「だっこー」と泣き出す。どうやら秋の夕空の美しさにセンチになったらしかった。
かいがクラスのYちゃん(女子)とけんか。Yちゃんが「コップをかして」と言ったのに、かいが「だめ」と言ったため、Yちゃんは給食を食べないという抗議行動に出たらしい。しかしその後Yちゃんは絵を描いた手紙をかいに渡していたとか。女の子って不思議だ。
同じく園児のMかちゃんの弟Sくんは、みーを大変お気に入り。みーを見つけると突進してきて抱きついたり、ほっぺを引っ張ったり、とにかくみーにちょっかいを出す。みーはその度に「やめて!」と振り払っているが、でも夜のお祈りのときは家族に加えてSくんの名前を出してお祈りしたがる。
Sくんはかいにも果敢に挑んでいくが、かいはいつも「小さい子には手出しちゃだめよ」と言われているので、じっと我慢する。今日も涙目になりながら耐えたという。それはそれで偉いが・・・まさか、怖がってるんじゃないよな。
2002年10月24日(木) |
ねずみばあさんの正体 |
「ママは?」 2階だよ。 「にかい?」 そう。 「パパ、これ、もって。」 どこに行くの? 「あっち。おいで。」 はいはい。 「ここ、あけて。」
みーとここまで連続的な会話ができるようになった。感動だ。
昨日は近所の児童館で読み聞かせ会があったのでママがみーを連れて行った。赤ちゃんのときに1、2回行っただけでほとんど初めて状態だったのだが、ママいわく「すごい集中力」で、担当の人に「本当に初めてなんですか?」と驚かれたらしい。普通2,3回は静かに聞けないらしい。みーはほんとに絵本が好きだからなあ。
みーは湯船の中で2日続けて足を滑らせた。湯船の壁面によっかかるようにして立っているせいだろう。すぐ抱き上げるが、油断できない。
かいの幼稚園の「ねずみばあさんの部屋」の出所は、「おしいれのぼうけん」という絵本だったようだ。児童館の図書室で「ねずみばあさんの本はありますか」というと即座に「おしいれのぼうけんですね」と持ってきてくれたそうで、なんでも最近何人か所望したらしい。不思議がる係の人に、「幼稚園にねずみばあさんの部屋があるんです」と話すと「そういうことですか」と笑い転げたらしい。僕も読んでみたが、押し入れの壁から出てきたねずみばあさんに襲われるという、なかなか恐ろしい話だ。これで実際入れられたら、かいなんかパニックになるかも。
今日はかいの幼稚園の芋掘り。 ここ10日間ほどで運動会、遊園地、芋掘りと行事てんこ盛りな幼稚園だ。
昨夜から 「パパ、おいもたくさんほってきて、たべさせてあげるからね。」 と張り切っていた。 相当がんばって掘ったらしく、布袋にサツマイモをいっぱい入れて引きずるように帰ってきたとか。 初め芋の回りの土をほじってから、右足を前にして踏ん張り、「うんとこしょ、どっこいしょ」の掛け声と共に引っ張る、と興奮して掘り方をママに教授してくれた。
家に帰った後も、 「ママあ、なにおてつだいすればいいのお」 と積極的。てんぷらの衣をこねるのをみーと二人でやる。
出来上がった芋のてんぷらをばくばく平らげ、満足げなかいはパパの帰りを待たずに早々と寝てしまった。でも、パパは帰ってからしっかりかいのおいも、食べたからね。甘くておいしかったよ。
日曜日の夕方。 どんよりした雲。 教会で遊びつかれた子供たちが、帰りの車で眠っている。 奥さんと今日の教会での出来事をあれこれ振り返る。
夕飯どうしようか。 帰ればご飯は炊けているから、味噌汁作って・・・
ああっ思い出した。洗濯物の山。(雨続きで乾かないのです、念のため) 明日までに乾かないと幼稚園に困る。 じゃあコインランドリーで乾かすか。
家に着く。 かいは死んだように寝ているのでそのまま寝室へ。 みーは起きたが、機嫌すこぶる悪し。 夕飯の用意ができてもぐずっているみーを放っておいて、僕たちは先に食べる。
やっとみーが食べ始めた頃、僕は洗濯物を持ってコインランドリーへ。 しばしの「一人の時間」。貴重だ・・が、そこにあった「ゴルゴ13」なんぞを読んでしまった。
そろそろ終わるかというころ、携帯が鳴った。 かいが起きたよ。 え〜、8時だよ。勘弁してよ。
なんだかんだで結局再びかいが寝たのは10時過ぎ。 もう僕らも起きる元気はなかった。
2002年10月19日(土) |
予防接種&「おわし」への道 |
カエルコールにかいが 「いまねー、みーちゃんねー、ママにごはんたべさせてるの。」
逆だろ。
みーの予防接種があった。僕は当然注射だと思っていたのだが、なんと飲み薬・・? 「接種」って注射のことじゃないの? 初めて知った僕。
ところで火曜日に風邪のみーを耳鼻科に連れて行ったとき、ママが「金曜日に予防接種なんですけど、大丈夫でしょうか。」と聞いたら、先生が「私がやるんじゃないから、わかりませ〜ん。」と冷たく言われたらしい。「あんな言い方ある?」とママは憤慨していたが、なんと今日の接種担当はその耳鼻科の先生だったそうで。でも投薬する段になっても耳鼻科先生は特に反応を示さなかったらしく、まあ、そうそう覚えちゃいないんだろうけど、ママはまた憤慨していた。
肝心のみーは、昨日に続いて終始平静だったようで、やっぱり度胸があるんじゃなかろうか。
現在、寝るときにみーに「おわし」させるのに挑戦中。
「パパ、おわしー」 「みー、パパ、みーのお話聞きたいなあ。みーしてみ。」 「みー、おわしー?」 「そう。」 「・・・やあ、パパ、おわしー、して。」
語録によると、かいが初めて自分で話を作ったのは2歳3ヶ月。あの時はかなりびっくりしたなあ。
「あるときぃー、ちいさいわんわんがいました。 そしてぇー、おおきいわんわんがきました。わん! わん!」
みーは・・・どうも、まだまだだな。
昨夜、みーがおでこをぶつけて切ったので、念のため市立病院の夜間外来へ。幸い縫うほどではなく、レントゲンも異常なし。バンドエイド1枚貼って終わり。
夜間外来は、かいは怪我や発熱で何度か来ているが、みーは初めて。でも行くときから帰るまでまったく平静。レントゲンの台に寝かせられたときでさえ、器械をじーっと眺めているだけ。看護婦さんにもほめられるし、けっこう度胸があるのか? それとも単に眠かっただけか。
そのみーは、夕食の「おかしらつき」のエビを「なんか、やー、こえ」と言っていたらしい。誰の口調だろう。でも確かによく見るとグロテスクかも。
2002年10月17日(木) |
寝かしつけのたたかい |
夜、寝る準備に取り掛かってから実際に寝つくまでの所要時間、平均1時間半。今日はその詳細を、僕のやること、ママのやることをごっちゃで並べてみよう。たいてい僕が帰宅した直後からスタートする。
<スタート 風呂> 服を脱いで、体を洗って、湯船につけて、遊んで、髪を洗って、遊んで、顔を拭いて、耳をほじって、遊んで、上がれと叱って、上がる。
<30分経過 着替え> じっとしないので叱って、体を拭いて、じっとしないので叱って、髪を乾かして、跳ね回って、叱って、パンツはいて、跳ね回って、叱って、上のパジャマを着て、脱いで、また着て、ズボンはいて、脱いで、もういいやってそのまま。ときどき爪切り(これにはおとなしく応じる)。
<40分経過 歯磨きとトイレ> 歯ブラシに歯磨き粉をちょっとだけつけて渡して、振り回すので叱って、自分で磨かせて、くわえたまま歩き回るので叱って、仕上げ磨きして、じっとしないので叱って、終わって、うがい「オゴペー」して、水を止めないので叱って、戻って来ないので叱って、トイレ行かせて、パンツ置いてくるので取りに行かせて、はいて、トイレの電気を消しに行く。
<50分経過 聖書のお話とお祈り> 子供用の聖書物語の1話、または聖書の日めくりを1つ読んで、「質疑応答」して、その間に違う本を読もうとするのをやめさせて、跳ね回って、叱って、お祈り。たいがいお兄ちゃんとパパが一日の感謝のお祈りをし、みーがごにょごにょと復唱する。お祈りの最中はふざけてはいけない。
<60分経過 消灯> 豆電球にして、コップの水を飲んで、即興お話「おわしー」して、目が慣れた頃に消灯して、「おわしー」して、歌を歌って、だんだん疲れて(こっちが)、「お休みー」と言って、黙る。ときどきトイレ。
<90分経過 沈没> 寝息が聞こえてくる。僕は起きて食事をする。ママはたいていそのまま寝てしまい、夜中に「寝ちゃった−」と言って起きて風呂に入ったり生協の注文を書いたりする。
だいたい、以上。
何の気なしにトップメニューでハンドル名の「じょり」を検索したら、他に2人も同名がいた!・・こっちが後発なので、学生時代のニックネーム「ねりまん」に改名。
今朝のかいは爽やかだった。普段は「だっこー、だっこー」と布団の中でいつまでもグズついているのに、今朝は起きる前にママとたっぷりお話したせいだろう。ニコニコしながら起きてきて、スプーンやフォークをみんなに配ってくれたりした。
かいとみーの食事の仕方はとても対照的だ。
かいは総じて行儀が悪い。ひざを上げたり、手でおかずをこね回したり、とにかく汚す。それに一口ごとによそ見してなかなか進まない。叱られてお皿を取り上げられることもしばしば。食事を残しては後で「お腹すいた」とぐずる。残すくらいなら最初から少なめに盛ればよいのだが、少なければ少ないで騒ぐし、困ったヤツだ。胃が小さいのか、単にわがままなのか、その辺の見極めが難しかったが、「全部食べたらリンゴだよ」などと言うと最後まで食べるので、やっぱりわがままだったことが判明。
一方みーは、食べ始めると黙々と食べ物を口に運ぶ。食べ方は一著食いで、たいていオカズには見向きもせずご飯をたいらげ、「おかーいー」と茶碗を突き出す。みーにはおかずを満遍なく食べるように促すくらいで、あんまり手がかからない。
男の子と女の子の違い、と言ってしまえばそれまでだけど、あんまり違うので笑える。
ワクワクした。昨日の運動会の父母リレーである。 園児用のトラックを懸命に走るお父さん、お母さんたち。 Rが急なのでときどき転ぶ。その転び方が大人なので迫力がすごい。 ズザザザー!!っと砂埃を上げてもんどりうっての転倒。 いやあ、面白かった。 先生チームも出て、園児たちの盛り上がりも最高潮。 幼稚園の運動会でこんな興奮するとは。
肝心の我が息子だが、25m走で堂々の3位! ただし4人中。
僕は大抵の親と同じようにビデオを構えて姿を追ったのだが、 ビデオというものはどうも、映す対象そのものよりも、 ピントとか構図とかの「どう映っているか」の方に注意力の多くを削がれる。 だいたい、息子しか画面に入れていないのだから何位なのかもわからない。 手がブレるから応援もできない。我が子の力走が、全体の中でどんなだったのかよくわからないまま、 そればかりか、我が子がどんな風に走ったのすらおぼろげなまま。
来年はビデオはやめよう。 自分の目でちゃんと見よう。 そのことのほうが、大切なような気がする。
夜、かいとパジャマを着る競争をした。
パンツはかいの勝ち。 ズボンもかいの勝ち。
でもそれじゃわざとらしいので、上はパパが勝ち。
そしたら顔を真っ赤にして泣き出した。 おお、勝負に負けて泣いている。 これは全然悔しがらないのよりいいことらしいので、
「かい、悔しがるのは見所があるぞ。」
とほめたのだが・・・ わかってるんだかどうだか、火がついたように激しく泣く。
「こらかい、勝負の世界はな、厳しいんだぞ。いつも勝つわけじゃないんだぞ。」
などと柄にもないことを言ってみたが、だんだんこっちも困ってきた。 ママもやってきて
「疲れてるのよ。」
と仲介するが、ママに抱きついて泣きながら
「ごめんなさいっていって!!」
なんでや!?
「パパ、悪いことしてないぞ。勝負なんだから負けることもあるんだぞ。」
とがんばったのだが、どうにも収まらないので、仕方なく
「ごめんね。」
と言ってしまった。それで収まったけど、うーん、よかったのかなあ。
明日は幼稚園の運動会。
幼稚園でケンカして泣かされて ママ「痛かったら、やめてって言わなきゃ。」 かい「やめてっていえなかったの。ないちゃったから。」
食事中、おかずで手を汚して「手を洗ってきなさい。」と言われ かい「いいんだよ、おようふくでふくから。」
家に帰ってきて、玄関を開けながら かい「おかえりー」
かいに「ありがとう」と言った返事。 かい「どうもしつれいしました。」
パパのカエルコール「じゃあ、帰るからね。」に かい「うん、おだいじにー。」
みーがいきなり 「みーちゃんがー、しゅっしゅっぽっぽをー、」
これはもしかして、みーの初「助詞」!! わくわくしながら続きを待つママ。 「・・・(しばらく考えてから)かいくん、いこうね。きょおりゅう。」 (この間ディズニーランドで乗ったウエスタンリバー鉄道だな、これは。)
これまで「ぱぱままかいくんみちゃん」と言っていた家族のことを 「ぱぱとー、ままとー、かいくんとー、みちゃんとー」
かいがコップの水を空けてしまったのを 「かいくんねー、じゃあって」
それから 「ままはー、しゅき(好き)、ぱぱはー、しゅき。」
などと言っている。使いこなしてるじゃないか。昨日までは全然だったのに、こんなにいきなり使えるようになるんか? かいもそうだったっけか・・・うーん、もう忘れてる。でもすごいすごい。みー、きみの頭の中、今どういう感じ?
この間、即興寝物語で「海苔」のお話をさせられた。みーのリクエストである。袋に入った味付け海苔が気に入っているらしい。
パパは考えて、のり7兄弟の話をした。
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のりいち、のりじ、のりさぶ、のりし、のりご、のりろく、のりしち。 7兄弟が袋に仲良く入っていた。 ところがのりいちがかいに食べられそうになって、みんなは叫んだ。 「のりいちー!!」 のりいちは 「だいじょうぶ、あとでかいのお腹の中で一緒になれる。先に待ってるよー!」 と言ってかいに食べられていった。そしてのりじ、のりさぶ・・と順番に食べられていった。 ところが最後ののりしちの番になって、みーが「ちょーだい」と言ったので、やさしいお兄ちゃんはみーにのりしちをあげました。こうしてのりしちだけ、みーのお腹の中で、一枚寂しく過ごしましたとさ。
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この話がウケてしまった。ご飯になるとかいもみーも毎回味付け海苔を要求し、「これはなに?」と一枚ごとに名前を聞いてくる。そしてご飯を包んでいよいよ口に入れるとき、パパ、またはママが 「のりいちー!!」 などと叫ばなければならない。ローテンションで 「のりいちー」 とやると、みーが 「おいいちー、やら、おいいちー!!、やって」(前がローテンション、後がハイテンション) とクレームがつく。ママは 「なんでこんな話にしたの?」 と迷惑げ。 「一枚だけ別なんて寂しいじゃない。」 するとかいが 「ちがうの、これはおはなしなの。」 とかばってくれた。ははは。まあ、家族でご飯を楽しく食べられるのは良いことだよ。
みーが風邪のため、かいと2人で風呂に入る。
最近の風呂遊びのヒットは「カップどんぐり」。ガチャガチャのカップ(大きいやつ)にどんぐりを入れ、お湯を満たす。するとあら不思議、どんぐりがまるでサツマイモのように大きく見える。かいはよっぽど可笑しいらしく、覗き込んでは弾けたようにげらげら笑う。
「これはね、お湯がレンズになってるんだよ。」
なんて言いながら、パパもかいの笑い方が可笑しくて笑ってしまう。子供って、いろんな楽しいこと考えるんだなあ。
風呂場のすみには、昨日「水玉」にした幼稚園の制服が浸け置きされていた。2日間浸かってるのに、見事な水玉である。後でママが、「だめだあ〜落ちない〜」と言いながらゴシゴシ洗っていた。お疲れさん。
みーがパジャマのボタンを指して
「これ、やってよお」
「よお」が笑える。一番上だけ難しいのでやってあげると、下のほうは自分でつける。そして終わると全部外して、また「やってよお」。これの繰り返し。みーって、カバンの留め口とかバギーのベルト、車のベルト、何でもつけては外し、つけては外し、これだけで15分はもつ人なのだ。
父親の喜びとは。
かい「おかえりー!」 みー「かえいー!」
これですよ、これ。 どうしてそんなにうれしがってくれるの? たまりませんな、これは。
でも今日のように遅く帰ると・・寝てしまっている。
ママは起きていた。 こういうときは昼間の子供たちの様子をたっぷり聞ける。
幼稚園の帰りに近所のおばあちゃんがかいを見て
「あらまあ、かいちゃん、水玉の制服、かわいいのね。」
と言ってくれたが、単に泥水が跳ねてたのね。
ママとかいが何やら真剣な雰囲気。
ママ「こう?」 かい「こう!」 ママ「こう?」 かい「ちがう、こう!」 ママ「こう?」 かい「こう!」
しばらくすると、「パパみてー!」とお呼びがかかる。 見に行くと、ママとかいがかなり難儀な体勢でポーズしている。
パパ「何やってんの?」 ママ「なんか、組体操の練習らしいの。」
今度の土曜日、幼稚園の運動会である。
ママ「けっこうすごいのやるじゃない? でも、かい上手でしょ。」
ママ、息を切らしている。 その後も、ポーズを決める度にお呼びがかかる。
その後ママが園のお母さんに電話してわかったのだが、組体操は年長の出し物だった。
そうだよなあ、年少でこんなことやらないよなあ。かい、年長の練習を見ていてよっぽど印象が強かったんだろう。ご苦労なのは腰痛持ちのママであった。
きたきたきたきた。
「パパ、ほじょりんとって。」
かいも、自分にとって一大通過点であることを認識しているらしい。みんなやさしいから「あらあ、すごいのねえ、がんばってねえ」と言ってくれるので、調子に乗って買い物に行った店の兄ちゃん、通りかかった近所の人、レンチを借りに行った隣のおじいちゃん、とにかく会う人ごとに「あのね、かいくんほじょりんはずすの。」と言いふらしている。 しかし、いざ練習を始めてみると、うまくいかない。そんなにすぐできるはずもないのだが、すぐやめてしまった。
ここで鬼のスパルタコーチになり切れないパパ(だってまだ年少だし・・)。こうして初日はあっけなく終わったのであった。補助輪はまた付け直したけど、少し上げておいたからね。
みーが手を振りながら歌っている。
「おばいててててして だこしておぶしてだだした」
例によってかいに聞く。
「かい、みー何歌ってんだ」 「げんこつやまのタヌキさん」
うーむ、そう言われれば手の動きがそれっぽい。
ところでみーは先週からカゼでハナが出ている。じゅるじゅるとハナを鳴らされると、こっちも鼻の奥がむず痒くなってくる。もう2歳なんだから自分でかめてもよさそうだが、ティッシュをあてがうと逆にズズッと吸ってしまう。そこで当然、親がハナ吸いをするわけだ。
ハナ吸い器という道具がある。小ビンから2つチューブが出ていて、ひとつは子供の鼻に入れ、もうひとつを親が吸い込むのである。ハナは小ビンに溜まり、吸っているほうには流れ込まないように工夫されている。便利なものである。
しかしこれは、親は便利だが子供にはすごく嫌われる。ハナ吸い器を目にしたとたんに暴れ出すみーを羽交い絞めてヘッドロックし、吸い口を鼻に密着させなければならない。
みーはじゅるじゅるしながら懸命に
「やべでー! やべでー!」
と泣き叫び、何とかして逃れようとする。窓を閉めておかないと、虐待だと思われかねない。それでもみーのために、やらねばならない。
あるとき、どんなものかと思ってママにやってもらったことがある(このときはママの愛を感じた)。痛いとかじゃなくて、脳みそが吸い込まれていくみたいだ! これは恐い!
以来、ハナ吸いするときは「ごめんね、ごめんね」と謝りながら、終わった後はしっかり抱きしめてあげるようにした。そして小ビンを見せながら「ほーら、こんなにバイキン吸えたよ。鼻きれいになったよ。」と言うと、涙目で「んー」とうなずくので、わかってくれていると思う。・・・たぶん。
2002年10月03日(木) |
ねずみばあさんと言語爆発 |
かいが幼稚園の帰りに「興奮して」話したところによると、幼稚園には
「ねずみばあさんの部屋」
というのがあるらしい。 取っ組み合いの大ゲンカをしたクラスの男の子2人が、そこに入れられたという。
「ねずみばあさんがね、たべちゃうの。」
かいはそうとう恐ろしがっている。効き目抜群だな、こりゃ。 でもその日は
「ねずみばあさん、ごはん食べにいっていて、いなかったの。」
だから2人は無事だったらしい(笑)
今朝はみーが言語爆発。
食前、パパの「イエス様の御名によって、お祈りします。アーメン」に合わせて 「って、おいおいします。あーめん。」
ゆで卵を 「むいて。」 触って 「あち、ふーふーして。」
パパのカップを 「こーひー、こえ?」(コーヒー、これ?)
まだ起きて来ないかいを 「かーくん、おきない?」
起きて来たかいに 「ここ、すわって。」
パパがかいともう一回お祈りすると 「さっき、おいおい、した。」
パンに塗ったピーナッツバターを 「ぴーぱっつ、やあ、こえ。」(ピーナッツ、やだ、これ)
三語文が頻発してきた。さあ、これから忙しくなるぞ。 そう言えば、初めての二語文は
「パパ、やー!」
だったっけ(悲)
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