いまどきの子って、つっこみが上手でびっくりしちゃう。 「マジ無理だから」 「えー。ふつーに困るし」 絶妙のタイミングで口を挟んでくれるよなあ。 私は、日々、このつっこみは学ばねばならんと研究中です。
笑いのスタイルにはボケとつっこみがあるわけですが、私は断然ぼけ派なわけです。 そして、ボケというスタイルは、良いつっこみがあって初めて生きるものなんだな。 その点、授業で生徒を笑わすっているのは、つっこみなしで、笑うポイントを与えなきゃいけないから、難しいんだよなあ。
私的には、マギー司郎の弟子の、マギー伸司みたいなしゃべりができたらいいなあ、と思うんだけどね。
そんな私に、卓球部の先輩の結婚式の二次会の司会の話が舞い込んできました。 しかも、一緒に司会をする先輩の台本によると、お笑い漫才形式の司会で、私はつっこみ役! まずいっすよ。 私にはできません。 ・・なんて、NOといえないのが私のだめなところさ。 「がんばります」宣言しちゃったよ。
当日、二次会前のリハーサル、ハリセンを片手にした、私のぎこちないつっこみって言ったら・・・。 恥ずかしがれば恥ずかしがるほどに、白々しいってわかっちゃいるんだけどね!
中間テストの前日は教員の天国です。 部活動はお休みだし、教材研究はないし。 そして、中間テストが終わった瞬間に、修羅場が始まります。 部活が当然のようにあって、翌日には、採点したテストを返却しなければなりません。
採点は私の場合、のろいので、1クラスに2時間ぐらいかかります。 4クラス持っているので・・・。 徹夜同然で、なんとか採点を終えたものの、もう、無理でした。 6時ごろから学校へ行く準備を始めながら、4階の教室まで上っていくことを思い浮かべただけで、めまいがしました。 ギブアップです。
お休みをもらうことにしたものの、休むからには、私の授業の自習用のプリントを用意しなければなりません。 学校へ行き、プリントを用意して、補充に入ってもらう先生にお願いしたのですが、私がお休みをもらうために、その先生の貴重な空き時間がなくなってしまうのです。 申し訳なくて、申し訳なくて。
結局、体を壊してしまうのは、自分が悪いんです。 忙しいことは本当だし、大変な仕事だというのも本当だけど、自分のキャパシティを無視して、ただ手当たり次第にがんばって、挙句に体を壊して、ほかの先生のお休みを奪うなんて、本末転倒です。
せめて午後の出張までには回復したいと思ったものの、結局無理で、病院にいって、点滴を売ってもらいながら、ぼんやりとする頭で考えました。
「手を抜かなければ・・・。 でも、どこで手を抜けばいいんだろう?」
卓球ほど安上がりなスポーツはないですよ、奥さん。
ラケットは4千円から1万円ぐらい。 ラケットにはるラバーは一枚3千円から5千円ぐらいで半年ぐらいはつかえる。 卓球台は一台20万円ぐらいしてしまうけれど、公共の施設に行けばただでできちゃう。
あとちゃんとやろうと思ったら、まあ、いろいろだんだん小物をそろえていくんだけど、ほかのスポーツと比べたら、やっぱり、格段にお値段的にお手ごろなスポーツざますよ。
そして、そろえて楽しいのがユニフォーム。 お気に入りのユニフォームだと、練習への気合も違います。
今、練習に行っているチームがニューユニフォームをそろえるというので、私も仲間に入れてもらって買うことにしました。
「きよこさん、サイズは?」
「Mです」
「え、え、えむー!!いや、それは小さすぎるでしょ! そんなんじゃぴちぴちしちゃうよ。せめてLぐらいじゃないと」
「あのー、でも、私、いつもMサイズなんですけど」
「いーや。それは買って後で絶対後悔する。 悪いこといわないからLにしておきなさい。」
「・・・でも、がぶがぶだったらいやだしなあ、 ・・・ぴちぴちでも、後で文句言ったりしないので、Mサイズで注文してくださいよー」
「しょうがないなー。 でも、絶対ぴちぴちだからね」
ということがあって一週間。 いよいよユニフォームが到着しました。
ユニフォームを着ていったときの、みんなの反応は。
「それ、うちで一生懸命のばして着たんでしょ」 「ひそかにLサイズ買ったんでしょ」
「ちがいますよー。ほーらみなさい。Mサイズなんですってば」
2003年05月25日(日) |
トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャ |
私の一週間を、ロシアの民謡にのせてお届けします。
♪月曜日に寒気がしーてー 火曜日は、鼻水地獄 水曜日薬を買って 木曜日に体温計はさむ 金曜日はナチュラルハイテンション 土曜日は練習試合 日曜日は風邪ぶり返す
トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャ トゥリャトゥリャトゥリャトゥリャリャー
昨日、外庭掃除で見つけた、“ねんぼろ”。 この土地の言葉で“ねんぼろ”って言うらしいんだけど、共通語ではなんていうんだっけ? よく、味噌にあえてたべる、ねぎみたいな葉っぱの根元に小さなたまねぎがくっついたやつ。
大学時代に、一緒に住んでいたようちゃんが、春になると道端で抜いてきて、“ぬた”にしてくれたんだよね。
懐かしくって、生徒にそんな話をしたら、 「先生、そんな雑草食べるの!? 貧乏くさい!おばさんくさい!」 なんて、失礼なこというもんだから 「えー、おいしいんだよ。 よーし、じゃあ、明日私が料理して持ってきてあげる!」 って約束した。
折りしも今日は全校生徒が校庭でお弁当を食べる青空弁当の日。 五月晴れの空の下で、みんなで車座になって食べるのは楽しいね。 食欲も進みます。 “ねんぼろ”を“ぬた”はちょっと渋くてみんなの口に合わないだろうと思って、鳥のひき肉と、ねぎと卵で味噌炒めにしました。 お味は? ないしょ♪
風邪をひくなら木枯らし吹きすさぶ、寝込んで風情ある季節にしたいものですね。
よりによって、新緑色新しい五月晴のもとで、はなをずるずるやっているなんて、とってもつまんない。
そして、例によって、また、休み風邪です。 風邪休みじゃありません。 土、日の学校がない日になると、風邪をひく。
ほんとにもう・・・。
先週の土曜日は、練習試合でした。 でも、朝目が覚めた瞬間「やっちゃった・・・」 のどが痛くて、体が超重たい・・・。 とりあえず、学校までは行ってみたんだけど、やっぱ無理!というわけで、Uターンの巻きでした。
それから、今日まで、がらがら声の、鼻水ずるずるです。 今週は陸上大会や、校外での研修など、授業が少なかったので、なんとか休まずに行くことができたのですが、つらかった・・・。
部活で生徒の相手をすることも不可能なくらい、いっぱいいっぱい。 いつも、体力でなんとか押し切っちゃう分、こういう時、ほんとに私って無力だ。 頭は働かないし、笑えないし、動けないし。 うーん。さえない一週間でした。
私はどうも、洋服やさんって苦手だ。 洋服やさんが苦手、っていうか、洋服やさんの店員さんが苦手だ。
「よろしかったら、広げてみてくださいね。」 とか言われたら、えへへって笑って、一目散に逃げ出したくなってしまう。
何ででしょうね。
「それかわいいですよねー。今結構人気あって、それが最後の一枚なんですよー」 なんて、集中的に言われたりしたら、買わなきゃ悪党みたいな気がする。
今日は、今度招待されている結婚式の二次会に着て行くちょっときれい目の服を買いに出かけた。 晴れの日ですから、ちょっと露出も高いような、普段はあまり着ない感じの二枚を選んで、試着室へ。 どちらかいいほうを、と、思ったんだけど、どっちも、イマイチ。 「こっちだったら、夏に海に行くときにこっそり着たりできるかも。」 なんて、強いてどちらか選ぶとしたら・・・みたいな、どちらかなんとかして買わなきゃ、見たいな発想になっちゃった。
でも、いらないもんはいらないわけで・・・。 私は思い切って断ることにした。
店員「いかがでしたか?」 きよこ「似合いませんでした!すいませーん」
そしたら、思いがけず私と店員さんの間にさわやかな空気が生まれました。
そっか。 「イメージと違った」とか「ちょっと考えてまた来ます」 なんて、回りくどく言うよりも、「似合わなかった」って白状しちゃえばいいんだ♪
2003年05月11日(日) |
『ロード オブ ザ リング』 ワンです・・・。 |
ようやく観ました。 『ロード オブ ザ リング』
友達にDVDを借りたまま、ほったらかしになっていました。
私は意地っ張りのあまのじゃくだから、はやったものは好きじゃない。 貸してくれるというから借りたけど・・・みたいな感じで今までなってしまいました。 だいたい、封ぎりになったタイミングが悪かったと思いません? いかにも『ハリーポッター』の二番煎じ、みたいな。
ご多聞にもれず、そんな先入観を抱いていたりしたもんだから、また、触手が動かなかった。
でも、観てみたら、とってもよかったよ。 怖かったけど・・・。 だって、主人公はずっとずっと逃げているんだもん。 相手の方が絶対的に強いし・・・。 絶体絶命!みたいな感じにすぐなるし・・・。 「主人公なんだから、こんなところじゃ絶対死にっこないさ!」 って、自分に言い聞かせながら観てたけど、ずっとはらはらしっぱなし。
そして、泣かされまくってしまった。 すごい寓意に満ちていると思うの。
力のあるものが本当に強いとは限らない。 悪の力とは、その者の心の中にあるのかもしれない。
なかでも、やっぱり心に残った言葉は 「(逆境に遭うと)いつも、こんなはずではなかった、あそこでこうしていれば、ということを思い、自分の運命をのろうが、いつでも大切なことは、与えられた状況の中で、今何ができるかということだ」
・・・ちょっとうろ覚えで、正しくなかったらゴメンナサイ。
そして、エルフのお兄さんはかっこよかった。
2003年05月10日(土) |
ジャージに着替えて・・・ |
教師のユニフォームともいうべきジャージ。 私は部活のとき以外は絶対着ないけどね。 朝部活の30分間が終わって、朝の学活でクラスへ行く前にマッハで着替えます。 そして、放課後、部活の前にまたジャージに着替えます。
ひとたびジャージに着替えると、私は人が変わる。
ばりばりの鬼コーチです。 部活の生徒が言います。 「先生、部活のときと他のときとで全然違う〜」
生徒は、いつでも優しい先生でいて欲しいんだろうけど、私は部活は厳しくなきゃいい部活にならないって思ってるから。
自分でも不思議ではある。 授業のことなら、けっこう許せるんだけど、こと、卓球となると私は妥協できないんだよね。
「門戸を開いて、オファーを待ってはいるんだけどね。」
…この前、卒業以来、初めてゼミの友達と集まって飲みました。 みんなそれぞれの場所で、それぞれの道をしっかりと歩いているんだなあ。 と、感心しきり。 ひとしきりお互いの近況報告が終わり、お酒が回れば、恋ばなになるのが定石。 で、私の冒頭の一言です。
私の今の心境です。 「だれか、言い寄ってくれないかなあ」ってさ。 いい感じの人はいます。片手の指くらい。 だけど、自分からけしかけるほど好きではないんです。 でも、オファーを出してくれればのってみたいなあ、って。 そういう、身勝手な心境です。
身勝手で、どうしようもない私。 あの人なしに生きていくということは、私にとって、とてつもなく頼りなく、味気なく、心細いものなのだという思いが日に日に強くなってきました。
英語の仮定法で、あの人のことを思い浮かべるたびに、私の今生きている環境がまるで他人のもののように、空虚で、むなしいものに思えてきます。 あの人なしの生活がいつの間にか当たり前に過ぎていっているけど、私にとってそれは、偽りの、見せかけの毎日です。 あの人は私の行く先を示してくれる羅針盤。 羅針盤を失った船は、荒波を乗り切ることだけに心奪われ、ただ潮流に流されることしかできないのです。
美ということに、とことんこだわった三島文学の真骨頂とも言うべき作品です。 主人公、周伍は、「女は美しくなければ一文の値打ちもない」と信じている。
いやあ、興味深いじゃございませんこと? 私は、その洞察力と審美眼から、三島由紀夫に認められるような女になりたいと常々思ってますことよ。 この作品にも、女としてのあり方を多く学ばせていただきましたわ。
朝子はふと黙った。 周伍は敏感であった。自分が長広舌をふるっているあいだ、素直な娘は、一見興味深そうにきいていた。彼が教えたとおりの「社交界のどこへ出しても恥ずかしくない表情」である。しかしどこかに放心したような翳がある。 『この子は私のいうことをきいていないな』 と彼は思った。思ったが、しゃべりつづけた。娘が、そういう表情のかげに除分の別な勘定をかくすこともできる技術を、すっかり習得しているのが誇らしくもあり、微笑ましくもあったからである。
あ〜る〜ね〜。 さも聴いているような顔をして、相槌を打ちながら、まったく上の空のこと。そっかあ。これも、うまいことやれば、社交技術なわけなのねん。
不登校はわがままなんだろうか???? わからない。 だけど、不登校は怠学ではない。 勉強をしたくないから学校をズル休みをしているわけではないと思う。 原因はさまざまで一概に言えないんだけど、でも、学校というもの、もしくは学級というものに、なみなみならぬ抵抗感があって、登校できない状態になってしまうというのは確かだろう。
私の周りにも、多くの不登校の生徒がいる。 近しく感じるぐらいだから、学校に来ることができる、抵抗感があまり強くない子たちだ。
なかでも、一人の子は、部活動にだけ参加する。 朝の部活を7時半から30分間やって、家に帰る。 そして、夕方の部活動になるとやってくる。 部活動のときは部員はもちろん、とおりすがる友達とも、普通に声を掛け合える。 ただ、教室には絶対に入れない。
部活動に関する集会で、その子がどうしても、参加しなくてはならないことがあった。 それまでは、その子の代わりに、ほかの子が出席してくれていたが、ほかの子とていつもいつも行かせられる、という状態に少し不満を感じていた。 「どのように対処するにも、当人たちで話し合う必要があるな」と思い、話し合いの時間を持った。 お互いの気持ちを伝え合う中で、部活にしか参加できない子が重い口を開いた 「私、…集会に出るよ…。みんなに迷惑かけちゃうから、出るよ…。」 でも、そういうと同時に、両目からわっ、と涙があふれ出てきて、泣き崩れてしまった。
「それくらいのことで大げさな…」と、言うことはできない。 誰しも、物事を測る尺度は一つしか持っていないのだ。 私の尺度では、それは、まったくたいしたことではなくても、その子の尺度では、それはたとえば、私が街頭演説会をするぐらいの勇気がいることかもしれないのだ。
その子はその子なりの、精一杯で学校生活を送っているのだ。
でも、そのことを理解できない教師がいるというのも事実だ。 「あいつはわがままだから」 という言葉で切り捨てるか、放置するかの対応しかしない教師。 「来ないなら来ないでくれたほうがいいのに」 と口に出してはばからない教師。 情けなくなってしまう。
それで、その子は結局、集会には出たか?
泣き崩れてしまった姿を見て、ほかの子たちが助け舟を出してくれました。 「なくほどいやな思いをしてまで行くのは、やっぱりよくないから・・・、今回は私たちが代わりに参加するよ。 また、いつか、行けそうになったら、行ってもらいたいけど、でも、それまでは私たちが代わりに行くよ。」
2003年05月06日(火) |
初任者、春の大集合! |
今日は長野県の本年度初任の義務教育の先生が一堂に会した、初任者研修がありました。初任者研修って実はとても評判が悪い。 「職場の教育力を過小評価している」って言う先生もいれば、 「研修なんかで時間をとられるよりも生徒といる時間を増やすほうがよほど勉強になる」という先生もいる。 だけど、私は、研修大好き。
研修を受けると、すごくためになるもん。 実践的、具体的なことは各学校、それぞれの教科で違うから、そんなことは勉強できないんだけど、理念や方向性といったものは、とても勉強になる。
私が、教育学部卒じゃないからかもしれないなあ。 大学を卒業してすぐに現場に出ちゃって、我流でがむしゃらに教えていた期間があったから、ものすごーーく、勉強したいんだよね。 教えてもらいたいことがたくさんある。
教育学部を出た人は、そういうことはいやというほど大学時代に学んできているから、今さらって感じなんだろうなあ。
2003年05月05日(月) |
きよこサイバーステーション |
新しい部屋に引っ越して一ヶ月がたちました。 ちびりちびりと自分の部屋らしくなってきました。 今の部屋は、教職員住宅なので、「古いけど広い」 私は古いのはぜんぜん気になりません。 古いのがわからないように部屋を飾ればいいんだもん。 広いのでたくさんものをしまいことができるので、今までの部屋よりずいぶんのびのびできます。
そして、今回の部屋のポイントは、パソコン! 買っちゃった♪VAIO テレビ見れちゃうんだよ。 テレビの画面をちいさくして、メールしたり、ネットしたりもできちゃうんだ。 もちろん、ハードディスクに録画もできちゃうし、DVDも見れちゃう。 我が家のサイバーステーションです。
今日は、ずっとほしかった、あれを買っちゃいました。 “プレイステーション2” お兄ちゃんが、就職祝いって、商品券くれたから、思い切って・・・。 もっと仕事に役に立つものかってほしかっただろうなあ、と、思いつつ。 うふふ。シルバーなので、パソコンともいい感じでマッチしてまっす。
多くを求めなければ、つらいことも、不満も、喪失感も感じることが少ない、というのが、私の最近の処世術だ。
教師は忙しい。 話に聞いていたから、「やっぱり」って思ってやっている。 トイレに行くのも忘れてしまうほどだから、ほかの職業と比べても、やっぱり、かなり忙しいし、翌日の授業の準備は学校から帰ってからになったりするから、時間で割り切れる職業じゃないけど、最初っから「そんなもんだ」って思っているから、割り切れる。
部活の顧問をしていると、朝部活7時三十分から。夕方の部活、6時15分まで。 そして、土曜日は半日練習をする。 日曜日には試合に参加する。 そんな調子で、ゴールデンウィークも滅私奉公です。
ははは。後頭部にもうひとつ、はげを発見しました。
私を知る人は、私は限りなく開けっぴろげな人間だと思うみたいだけど、とーんでもない。 私って、すごい警戒心が強い。 人見知りが激しい。 だけど、人見知り、とかって、職業柄マイナスにしか働かないから、がんばって初対面でも自分から話しかけたり、ガードはずしていくように努力している。
仕事以外での初対面では、よほどのことがない限り、自分からしいて仲良しになろうとしない。 何度か会って、話をしているうちに、だんだん少しずつ話ができるようになってくる。
慎重っていうか、すごく臆病者。 自分の話はしない。 「この人とはどこまで話すことができるかなあ」って、すごく考えてからじゃないと話せない。
ところが、世の中には、誰とでも、何でも話せる、という人がいる。 誰にでも、自分のことをさらけ出せる人。
と、いうのも、私は、その話題をその人にしてもいいかな?って言うことをすごく考えるから、後になっても、誰と何を話した、ということをすごくよく覚えているんだけど、相手は覚えていない、ということが何度かあったんだ。
「あれ、その話、前も聞いたことあるよ」 「え?そうだっけ?」
「遠距離恋愛たいへんだねえ」 「え?きよこに遠距離恋愛って言ってた? きよこと恋ばなしたことあったっけ?」
こうなってくると、なんだか、うらやましくなってくる。 きっと、誰にでも抵抗なく何でも話せるから、覚えてないんだろうなあ。 私としては、「こんなこと話してくれるんだあ。私、心を開いてもらっているんだな」って思って、覚えているのにな。
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