年末の慌しさでずっと感想が書けなかった…。
もともと原作が大好きで、この企画を聞いたときには、「えー?? なんで今さら?」と思ったけれど、見出してみたら結構はまってしまった。もともと岡田惠和の脚本が好きだからか?
特に院長の千恵子(樋口可南子)と笑美子(斉藤由貴)のコンビがツボにはまった…。斉藤由貴のコミカルな演技が最高!! 樋口可南子の院長も怖い中にももろさが見えて、やはり演技派だなぁ…と。ただどうにも携帯電話のCMが連想されたりするのが難点か…。
セイラ役の志田未来もはまっていたのかも…。途中で正しいことは1つではないと気づいたり、人として成長していく過程も描かれていたり。
また、院長とセイラ母(黒川智花)との確執だとか、過去のしがらみみたいなものとかが絡んでいるのもわかりやすい構成になっていたのかも…。
ただこのミレニウス女学院が謎だらけで、1学年しかいない感じだったりするのはよくわからない。これでは、経営難になるのもわかる??
同級生の中では、セイラの良き友となる劣等性・まさみ(岡本杏理)、セイラを集中的に攻撃する真里亜(小島藤子)、無関心を装いつつ、次第にセイラや真里亜によって変化していくかをり(忽那汐里)が目立っていたかな。
真里亜のいじめには、ちょっとこれは…と思う部分もあったが、なぜセイラを目の敵にするのかの説明がなされていたところは少しはよかったような…。
亜蘭先生(田辺誠一)とセイラのフランス語のやり取りがすごくよかった…。フランス語、特訓したのかな?
でも、カイト(林遣都)との恋愛ネタはあんまりいらなかったような…。
小ネタとしては、パン屋のおばさんがいい味出してたな…。
最後は結構感動したりして…。
たまにはこういうのもありかも。原作とは時代が違うので、現代版セイラといったところなのかな…。
見たい映画があまりなかったのと、なかなか映画館に行く機会が作れず、久々の映画鑑賞になってしまった。
実際、この映画、怖そうだし、自分一人ならたぶん見に行かなかったと思うのだが、夫がローランド・エメリッヒ監督の映画は全部見てるとかで、付き合うことに。
終末物の映画って、なんだかもうお腹いっぱいだよなーと思ったりしていた。1999年頃はそういう映画が流行っていたが、まだこんな映画が作られるんだなーと…。
マヤ暦で2012年12月に世界が終わるという予言みたいなのがあるそうで、それをもとにした今回の作品。CGとかを駆使して、ものすごい迫力のある映像がすごかった。
主人公は、複数いるのだが、メインはジャクソン(ジョン・キューザック)と元妻・ケイト(アマンダ・ピート)、その子供たち2人の一家とケイトの現在の恋人・ゴードン。
ひょんなことから、一般人は誰も知りえない事実「地球が滅亡しかかっていて、助かるためには舟に乗る必要があること」を知ったジャクソンは、家族とゴードンとともに舟に乗るためにあらゆる困難を乗り越えるのであった…。
主人公一家が逃げる最中にも、大規模な天変地異が起こって、普通なら助からないようなシチュエーションが続き、ハラハラドキドキ、ついつい手に力が入ってしまう。
きっとこの一家は助かるに違いない(一応ハリウッド映画のお約束?)と思っていても、誰が死んでもおかしくないようなこの状況に、どうなっちゃうのだろう?と…。
またその他の登場人物もなかなかよくて、米大統領が現地に残ることにするエピソードなどなど、最後の時を迎えるとしたら、自分ならどう行動するか?というのを考えさせられるのであった。
でも、日本は島国で、巨大地震が2つくらいほぼ同時に起こって、大津波が押し寄せて沈没するみたいだったし、エベレストのてっぺんくらいにいない限りは助かりそうにない津波だったから、日本人で助かった人は、首相とか一部の舟に乗れる人しかいなかったんだろう…。日本の描写はあまりなかったし…。
なんにせよ、一般人としては、飛行機だって乗りこなせる訳はないし、死ぬしかない。そのときは家族と一緒に死ねたら一番幸せなのかなぁ…なんて思ったり。
この映画、どうも2時間30分以上あったようで…。途中でお尻が痛くなった。正直な話、最初の方がちょっとだらけているというか、少し眠くなるような感じ。
キャンプに行くシーンあたりからでも良かったような…。もちろん地球が今、どういう状態になっていて、どういう危険があるのかというような説明も必要なのかもしれないけれど、場面が変わり過ぎたり、人のつながりが見えてないのに、どんどんシーンが変わるのでちょっとわかりにくかった。
そういう説明を省いて、ドキドキシーンから始まっても、良かったような気もしたけど、普通の人はそういう説明がないと、やっぱり嫌なのかなぁ…。
2009年12月26日(土) |
優しいおとな 桐野夏生 |
桐野夏生 読売新聞連載小説 2009
STORY: 近未来の日本・渋谷。親の顔を知らないイオンはストリートチルドレンとして生き抜く術を持っていた。人を寄せ付けないイオンに優しくしてくれる大人もいたが、イオンはそれに反発する。イオンの興味のあることは、自分の兄弟を探すことだけで…。
感想: 読売新聞の土曜日連載小説。結構ハードな内容であったが、なかなか面白かった。
近未来の日本がこのような状態になるかはともかくとして、その世界観は結構面白かった。
最後には少し感動してしまった。
視聴率は悪かったようだけれど、実はほのぼのしたような感じで楽しめるお話で、毎週楽しみだった。
もちろんちょっとビミョーな内容もあったけど。
特に沢井先生(松下奈緒)が怖すぎて…。
沢井先生と真一(小池徹平)の身長差がすごくて…。沢井先生って真一のどこがよかったの? 顔? でも、見た目で行く人なら、こんなに背が低い相手を選ぶかなー?なんて…ちょっと変なことを毎回思ったり。
相手に気がないのがわかるのに、こんな大胆な行動を取れるなんて…ちょっとびっくり。
あとは最後の展開もさすが若いだけある!という真一の行動で…。大人ならもう少し考えて行動しないと、全部ぶち壊しちゃうよ…なんて思う。
でもまあ、先生同志の職場結婚とか、先生と教え子の結婚って結構あるよね…。私の周りでもいくつか聞くもの。だから、本当にお付き合いするなら、そんなに過激に反応しなくてもいいのでは?なんても思ったり。
でも、結婚すると、やっぱり同じ学校にはいられないみたいだけど…。
観月ありさと真矢みきの掛け合いとかも結構好きだった。観月ありさの年上のちょっと突っ張ったところなんかも、なんかよかったかも…。
私が楽しむドラマって大抵視聴率が悪かったりするんだよね…。それがちょっと残念だったり…。
2009年12月24日(木) |
リテイク・シックスティーン 豊島ミホ |
豊島ミホ 幻冬舎 2009
STORY: 高校生活が始まり、仲良くなった友達・孝子から突然「自分は未来から来た」と告白された沙織。2人+男子2人の友情や恋愛を交えた高1の1年を描く。
感想: 設定が面白そうだなーと思って、借りてみたのだが、ちょっと思っていたのとは違った。
まず主人公は未来から過去をやり直すために戻ってきた孝子ではなく、その友達の沙織であること。沙織は最初は冗談だと思うが、次第に孝子の言うことを信じていく。
孝子は27歳のときに無職で引きこもっていて、もう一度やり直したいと思ったら、過去に戻っていたのだとか…。
孝子の人生観は挫折の連続だったため、ちょっとひねくれている。未来を変えようと思ってがんばろうと思ったり、他の人が持っているものを妬ましく思ったり…。
友情だけでなく、恋愛も少し絡み、ちょっと懐かしい学校時代の描写が甘酸っぱいような…。
でも、結局私が知りたかった未来が変わるのかとか、この先どうなるのか…は一切描かれず、1年間だけの生活で終わってしまうので、その点はビミョーかな…。
恩田陸 祥伝社 2008
STORY: 山奥の洋館に朝霞家の一族がそろう。映画監督の死による遺言を伝えるため、弁護士とカメラマンがそこを訪れる。「訪問者に気をつけろ」という警告文が届いていたことも知らずに…。
感想: 特に前半、飛び飛びで読んでしまったため、人物のつながりを把握するのに時間がかかった…。
そんなわけで、ちょっと乗れず…。
段々謎が深まって先が気になるように…。
久しぶりにミステリーっぽい推理小説っぽいものを読むことになるのかなーと思ったけど、そうでもなかったのかな…。
でも、まあ、それなりに楽しめたかな。
2009年12月04日(金) |
世界一の美女になるダイエット エリカ・アンギャル |
エリカ・アンギャル 幻冬舎 2009
巷で話題になっていたミス・ユニバースの栄養コンサルタントのエリカ・アンギャルによる美しくなるためのダイエット本。
ダイエット本…とはいえ、そこは栄養学の専門家らしく、今までの食べないダイエットやばっかり食べのダイエットはダメであると一刀両断。
食べた方がいいもの、食べない方がいいもの…なども詳しく解説してあり、知っていたこともあったけど、知らなかったこともあってちょっと勉強になった。
やっぱり闇雲なダイエットはよくないのね…。
|