感想メモ

2007年06月29日(金) プロポーズ大作戦

プロポーズ大作戦
 タイムスリップ物が結構好きな私だけど、見始めたときはどうもイマイチな感じで、やめようかなとか思ったりもした。でも、段々面白くなってきて何だか見続けてしまった。

 健(山下智久)は多田先生(藤木直人)と結婚することになった礼(長澤まさみ)のことをずっと好きだったことに気づき、後悔の念に襲われている。結婚式当日、そんな健の前に現れたのが結婚式場にいる(?)妖精(三上博史)。健を過去に戻し、人生をやり直させてくれることを提案。冗談だと思いつつも、過去に戻ることを選択した健は、そのまま過去へ・・・。

 結婚式のスライドショーに使われた写真を撮る前の過去に戻り、写真を撮るたびに未来に戻ってくる。そのたびに未来が変わっていなかったり、たまには変わっていたりする。ただそれだけの繰り返しが、延々と続くドラマだった。

 でも、何がよかったのかというと、鶴(濱田岳)、エリ(榮倉奈々)、幹雄(平岡祐太)らとの友情と青春模様。高校時代の部活とか行事とか、何だか懐かしさ、そして、何か新鮮さが溢れているような感じで・・・。

 以下ネタバレあり。

 健が帰ったことで鶴とエリが結ばれたりするのも面白かったし、礼のおじいさんのセリフもよかったし・・・。本来やり直せないからこそ、やり直したときに気づいた色々というのも面白かった。(中には強引過ぎると思ったのもあったけれど)

 でも、一番残念だったのは、終わり方だ。私は健という人間は礼にはふさわしくないなーと思う。やっぱり大人の多田先生の方がきっとうまくいくと思うのだ。なのに、安直にこういう結末になるとは・・・ってちょっとね。その前の週までで、絶対にくっつかないなと思ったし、そこで終わりにするのが潔い終わり方だよなーと思っただけに・・・。

 多田先生、かわいそう・・・。その優しさに気づかない礼も礼だなぁ。さらに、結婚式しちゃってるのに、健を追いかけていくのもどうなの?? ホント、終わり方だけは納得いかなくて、がっかりした。でも、色々聞くと、くっつくことを願っている人が多かったみたいね・・・。私って少数派なのかしら・・・。



2007年06月27日(水) 冗談じゃない!


 織田裕二も上野樹里も大竹しのぶも好きな私・・・。このドラマ、最初からかなり楽しめた。

 40歳の圭太(織田裕二)は20歳年下の絵恋(上野樹里)と結婚することに。絵恋はフランスで育ったバイリンガル。両親に挨拶に行くため、2人はフランスへ。圭太はそこで絵恋のお母さん(大竹しのぶ)がかつて大学時代に付き合っていた相手だと知るが、ついつい「はじめまして」と言ってしまう。圭太は絵恋にお母さんと付き合っていたことを隠しながら生活することになり・・・。

 新婚生活を送るそばから、圭太にはトラブル続き。お父さん(草刈正雄)の浮気問題が発覚し、家を出たお母さんが、圭太の家に転がり込むし、仕事はリストラされて無職に・・・。何とかお母さんの旧知の仲で仕事相手の杉田さん(高田純二)の計らいで再就職を斡旋されるが、回された先はファミリーレストラン。そこには圭太に片思いをする店長(飯島直子)が・・・。すでに家庭を持っていると知った店長は、圭太に対して冷たい仕打ちをし始め・・・。

 そうこうするうちに、絵恋の妹たち3人がフランスから日本へ。これまた圭太の家に転がり込む。二人は大家族の中、新婚生活を送るが、二人だけで話す時間があまりなく、すれ違いが出てきて・・・。

 とまあ、あらすじはこんな感じ。とてもコミカルでテンポがよくて、毎週引き込まれるように見てしまった。

 なんといっても、絵恋がフランス育ちであり、圭太と20歳離れているという設定がいい。わがままさ加減もかわいく見えてくるから不思議。でも、友田君(田中圭)はかわいそう〜。絵恋に振り回されて・・・。

 お隣に住む山田親子もいい味出していた。父(田口浩正)は妻を病気で亡くし、息子を男手ひとつで育てている。ファミレスの店長に恋してしまうが、店長は全然眼中になくて・・・。

 やっぱり夫婦は誤解やすれ違いがないよう、コミュニケーションをしっかり取らないとダメかなーと思った。勝手な誤解、思い込みはダメなんだな・・・と。続編もできたらいいなーと思うくらい面白いドラマだった。



2007年06月26日(火) 夫婦道

夫婦道
 今季のドラマの中で一番初めに「夫婦道」が終わりを迎えた。

 このドラマ、ジャンルで言えばホームドラマになるんだろうけれど、そのタイトル通り色々な夫婦のあり方についてちょっと考えさせつつ、基本はコミカルで笑い満載の展開で、最後まで面白く見ることができた。

 お茶屋を営む高鍋家。お父さん(武田鉄矢)とお母さん(高畑淳子)はいつもトークが耐えない。けんかしつつも言いたいことは言い合って、なんだかんだ言ってもいい夫婦だ。

 長女の夏萌(山崎静代)はお見合い3*連敗中・・・。それもこれもお父さんとお母さんの営業トークと本人の普通じゃない加減が原因。両親の悩みの種のはずだけれど、お茶屋を継ぐと言ってくれる優しいところも。そんな夏萌に最後に現れたのは、有名な画家・・・。でも、お父さんとは全然好みも価値観も合わなくて・・・。

 次女の八夜子(たくませいこ)は堅実なのだが、結婚したいと連れてきた相手は還暦のまあクンこと山崎昌弘(石倉三郎)。お父さんに会わせようとしたときにお父さんが相手を結婚相手のお父さんと勘違いするところはものすごくおかしくて・・・。

 三女の若葉(元仮屋ユイカ)は隣りの家の息子・健太(佐藤銀平)といつの間にか恋仲に。幼なじみの二人だけれど、健太の父・中森修造(橋爪功)はお父さんといつも口論を繰り広げる犬猿の仲。と言いつつ、実は家族ぐるみの付き合いがあり、仲が悪いようでいていいのかも・・・。最初は両家とも乗り気だったこの話、健太が家を継がずに北海道の劇団をやると言い出して頓挫。あきらめられない若葉は隣りの家に住み着いて修造の手伝いをするが・・・。

 長男の茂(鈴木悠人)は3人とは年の離れた弟で、いつも聞いてはいけないことを聞いてしまい、口止め料として500円を渡される。見かけによらず頭がよくて、全国上位の成績。いい味出してたかも。

 と、それぞれの姉妹の恋愛や結婚、夫婦のあり方みたいなものに絡んで毎回面白いドタバタを見せてもらって、面白かった。終わってしまってちょっと残念。



2007年06月25日(月) ひとり日和  青山七恵


青山七恵 河出書房新社 2007

STORY:
高校を卒業してすることも見つからず家を出た知寿は、親戚のおばあさんの家にお世話になることになって。

感想:
 芥川賞を受賞した作品。

 で、やっぱり・・・あんまり合わなかったかな。

 自分の生き方を模索する主人公。仕事をし、恋をし、失恋し・・・。そんな日常を淡々と綴った作品。悪くはないのだと思うけれど・・・。

 やっぱり芥川賞の作品は受け付けないことが多いな・・・と改めて思った。



2007年06月20日(水) 14歳  千原ジュニア


千原ジュニア 講談社 2007

 千原兄弟の弟ジュニアが、自分がかつて14歳の頃、引きこもりになっていた当時のことを書いた作品。

 私は千原兄弟はあまりよく知らない。が、評判になっていたみたいなので、読んでみることにした。

 14歳にして、学校に行かず、部屋に閉じこもっていた「僕」の心情を綴っていくこの作品、引きこもる人の心情を知りたいという場合にはもしかしたらいいのかなとも思う。

 私はこういう子もいるんだろうな・・・と思うくらいで、特に感慨があるわけでもなかった。

 それより、家族がかわいそうだなと思った。この子はこれでいいのかもしれない。でも、周りの家族、とりわけお母さんがかわいそうで・・・。でも、救われるのは、僕自身もお母さんやお父さんに悪いと思っていて、心の中では「もう少し待ってください」と思っていること。ただ、口に出して伝えなければ、周りには何を考えているのかわからない息子、兄弟・・・になってしまうよね・・・。

 「僕」のような人ばかりではないと思うので、すべての引きこもりのケースに当てはまるわけではないと思う。けれど、興味深い経験談ではあった。



2007年06月19日(火) 噂  荻原浩


荻原浩 新潮文庫 2006

STORY:
「ミリエルという香水をつけていると足首を切る殺人者・レインマンにあわない」という噂が流れる中、足首を切られた遺体が発見される。刑事の小暮は警部補の女性・名倉とともに捜査を始めるが・・・。

感想:
 荻原浩は最近かなり読んでいるような気がするが、ミステリーを書いているとは思わなかったので、ちょっとびっくりした。

 この本は本当にミステリー。殺人事件が起こり、それを調査する2人を中心に話が展開される。どうなっていくのか、ぐいぐいと話にひきつけられた。コンビの二人の感じがいい。

 こういうミステリーは久しぶりに読んだけど、面白かった。荻原浩って本当にいろんなジャンルの作品を出しているんだなーと、作家としての才能に感心・・・。



2007年06月18日(月) お父さんは神経症  大原由軌子


大原由軌子 文藝春秋 2007

 前2作もすごく面白くて、その最新刊が出たので、早速読んでみる。

 やっぱり面白い・・・。(実は夫もお気に入り・・・)

 神経症(パニック障害や強迫神経症etc)を患うダンナさんと結婚し(1冊目)、1人目の子供が産まれ(2冊目)、今回は2人目の子供が産まれて子育てに奮闘するお父さんの様子が描かれている。

 子供って結構汚い・・・。潔癖症なお父さんが子供とともに過ごして少しは症状が治まるか・・・と思いきや、そうでもないみたい。でも、子煩悩のお父さんは子供のために奔走・・・。

 何だかいいなぁ・・・と思ってしまう。でも、次回作はしばらくはなさそうなのが残念・・・。



2007年06月14日(木) ヒカルの碁 全23巻  ほったゆみ/原作 小畑健/漫画


ほったゆみ/原作 小畑健/漫画 梅沢由香里五段/監修 集英社

 一時すごい人気で小中学生に囲碁ブームを巻き起こしたという噂の漫画。ずっと読みたいと思っていたけれど、機会がなく、やっと読む機会ができたら、これが面白い! さすがブームを巻き起こしたというだけある。特に最初の方がすごく面白くて、自分も囲碁をやってみたくなった。(でも、読み終わっても囲碁のルールとか、囲碁用語とか、結局全然わかってないんだけど・・・)

 ここから先は、内容に触れるので、ネタバレあり・・・。

 この漫画、最初の方、第一部とでも言うのかな・・・はすごい面白い。それは、囲碁なんて全く知らなかった少年ヒカルが、藤原佐為(=本因坊秀策)という幽霊と出会い、囲碁を覚えていくという設定が面白いからだ。でも、この佐為がいなくなってしまい、第2部に入ると、ストーリーが失速・・・。というか、ここから先は本当に囲碁がわかる人じゃないと、ちょっと難しいのかな・・・とも思うし、ストーリー的にも難しかったのか・・・。

 もしかしたら佐為がいなくなって人気がなくなったのか・・・打ち切りっぽい終わり方なのもすごい気になる。だから、最終巻なのに、呆気なく終わってしまい、エンディングがないような感じで・・・。正直物足りなさが残ってしまった。すごく残念。

 まだまだ知りたいことが色々あったのに、どれもこれも中途半端で終わってしまった感じだ。塔矢行洋は引退してSaiと対戦したかったはずなのに、Saiがいなくなってしまってどうなるのか、あかりや中学時代の友人たちはどうしたのか、ヒカルは塔矢アキラに佐為のことを話すのか、ヒカルのお母さんとの関係はどうなるのか・・・などなど。

 やはりこの漫画の一番の面白さは佐為のキャラクターにあったのかもしれない。だから、佐為がいなくなってしまって、ヒカルが苦しむところまではよかったのだが、吹っ切って二度と佐為が出てこず、戦いばかりの状態では、何だか物足りなかったのかな・・・。

 とはいえ、この漫画が面白く、子供たちに囲碁ブームを巻き起こしたというのは確かだと思うし、オススメ漫画であることに変わりはない。



2007年06月12日(火) 夜のピクニック  恩田陸


恩田陸 新潮文庫 2006

STORY:
高校最後の行事「歩行祭」は全校生徒が80kmを歩き続けるというイベント。貴子はひとつの賭けをしつつ、イベントに参加するが・・・。

感想:
 高校時代の青春群像みたいなのを想像していた。多分恋愛がらみだろうと・・・。というのは、映画館でこの映画の予告を見たときのイメージだったから。

 でも、違った。恋愛はあまり関係がなかった。もっと重い事実が隠されていた。

 ただすでに自分が年だからなのか・・・イマイチ高校生たちの心情に溶け込めない部分もあり、最後まで読み通したものの、あまり大きな感慨があるわけでもなかった・・・というのが正直なところ。

 きっともっと若い時期に読んだら、もっと違った感想を持ったのでは、とも思う。ずば抜けていい話とも思えず、すごい爽やかでもなく・・・。

 やっぱりこんな風に思うこと自体、自分の感受性がなくなっているという証拠なのだろうか・・・。



2007年06月11日(月) ちゅらさん4


 これまたお正月頃にビデオに撮ったものをようやく見た。

 正直な感想は、もういっかな・・・。何だか乗れなすぎだった・・・。シリーズがマンネリ化したのか、変わったキャラクターも面白く感じられない。空回りな感じが。

 きっと私にはもうこのドラマは卒業なんだろうなぁ・・・。もし5があっても、もう見ないかな・・・。



2007年06月04日(月) アヒルと鴨のコインロッカー  伊坂幸太郎


伊坂幸太郎 創元推理文庫 2006

STORY:
大学入学のためにアパートに入居した椎名は、隣人の河崎から本屋を襲撃しようと頼まれる。その2年前、琴美は隣人のドルジとともに偶然ペット殺しの犯人と出会ってしまい・・・。

感想:
 2年前と現在とが交互に語られる形式。読んでいくうちにぞっとしない結末を想像してしまう。まあ、その結末はちょっと違っていたけれど・・・。

 会話のテンポがよくて、そんなにすごく面白いというわけでもないような、よくわからない話なのだけれど、ついつい読み進めてしまい、そうこうするうちに色々なことがつながってくると、結構面白いのかな・・・と思い、最後まで一気に読んでしまった感じ。

 ただ話の内容自体はそんなに面白いわけでもないような気も・・・。

 どうやら映画化されたみたい? 映画は映像が伴うのであまり見たくないかも・・・。



2007年06月01日(金) 瑠璃の島 2007 初恋


 今年のお正月に撮っておいた『瑠璃の島』のスペシャルをようやく見ることができる。

 最近の成海璃子を見ていた夫が「今はもっと大人びている」と言い、最近『どんど晴れ』で神木隆之介を見ている私が、この頃から声変わりしてる・・・と思い・・・。やはり若い2人は1作ごとに表情が変わっていくなーと、ちょっと思ったわけだった。

 新任の先生(田辺誠一)と息子(神木隆之介)の2人が鳩海島にやって来る。何やら事情がありそうな親子。そんなときに鳩海島にリゾート施設を作り、西表から橋をかける工事をする代わりに、浜の一部をゴミ処理場にしてほしいという要請があって、島民の感情も揺れる・・・という感じ。

 瑠璃(成海璃子)と詩音との淡い初恋も交えながら、親子の絆とは、島の存続とは・・・を語りかける作品になっていたのかな。

 でも、島袋先生(小西真奈美)、大人になりすぎ・・・というか、かっこよすぎ。田辺誠一のダメダメさが光る。それとなぜか幽霊になって照明さん(小日向文世)が・・・。おいおい・・・。

 でも、それなりに爽やかな感じの話で見てよかった・・・。


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