ディーン・クーンツ作 天馬龍行訳 アカデミー出版 (1997)1998
STORY: 主人公は飛行機の墜落事故で妻子を亡くし絶望のどん底にいた。 事故から1年、墓参りに行くと、見知らぬ女性が墓石を写真に撮っていた。 その女性は何者かに追われていて、銃撃戦が始まる。 慌てて逃げ出した主人公だが、自分も尾行されていることに気づき・・・
感想: ディーン・クーンツはほぼすべての作品を読んでいるのだけれど、この本もすでに私にはあまり面白くは感じられなくなっていた。いや、面白くないわけではないけど、その探っていく謎という物がやっぱりなんだかなあというか、そんなことのために?という疑問をもってしまう類のことだったりするのもあり、ちょっと最後の方はしらけたかもしれない。 とはいえ、やはり妻子を亡くした悲しみとかそういう描写はすごくよくて、泣けるところもある。(そういえばこの設定はこの間の「十二番目の天使」と同じだわ) それにしても超訳って、どこが普通の訳と違うのだろう? この間読んだ「インテンシティ」もそうだったけど、大した違いを感じないのだけど。わざわざ超訳と書く必要があるのだろうか?
「クール・ボーダー」というスノボの映画を見て来た。
どうも誤解してたみたいで、ライオ田原っていう人が出ているから 日本語の映画と思っていたら、とんでもなくて字幕だった。
まあ、時間つぶし(?)に見に行ったようなものなので あまり期待はしてなかったけど、それなりに楽しめた。 スノボが好きな人なんかはいいと思うんだけど。
ストーリーは、ブル・マウンテンというちょっとひなびた雪山に その雪山を開発してリゾートとして設けようとする開発王がやって来る。 スノボが得意なリックは開発王に気に入られ、支配人に指名されるが、 裏では使い物にならない彼の友達が首にされているのだった。 まあ、これに恋愛が絡んできて・・・というような話。
もう少し若い世代だと楽しいのかなあ。 私はそこまで感情移入できるところもないし・・・ ちょっと眠くなってしまった。 それとライオ田原がどこに出ているのか、全く気づかなかった。 最後の字幕でテツロウ(?)だったかっていう役名があったけど、 そんな人出てきたっけ?
2002年02月23日(土) |
今年すでに読んだ本を書いておく |
本を読んだあと、映画を見たあと・・・すぐに内容を忘れてしまう。 ということで、この場所に忘れないよう簡単なあらすじと感想などを 書いていこうかと思う。
1/10 珊瑚色ラプソディ 岡嶋二人 講談社文庫 1997 STORY: すでに内容を忘れてきているところが恐ろしい。 結婚式を控え、婚約者のいる日本に戻ってきた男は、婚約者が友達と二人で出かけた旅行先で入院していることを知り、早速会いにいく。が、婚約者は手術の行われた前後の記憶を失い、一緒に行ったはずの友人も行方不明となっていて・・・。 感想:なかなか面白い話だった。
1/23 スキャンダル(上)(下) ノーラ・ロバーツ 加藤しをり訳 講談社文庫(1993)1995 STORY:テレビの世界に入り、だんだんと頭角を現すディアンナ。ライバルとの競争に打ち勝ち、その地位を固めていくが、彼女に付きまとうストーカーがついに殺人を犯し・・・。 感想:TVの世界ってすごいんだなーというのを改めて感じた。それと主人公と仲良くなる男性との関係なんかも面白く読めた。
1/28 長い長い殺人 宮部みゆき 光文社 1999 STORY:それぞれの短編からなる長編ミステリー。1話ごとに違う主人公の財布が出来事を綴っていくという、非常に面白い趣向を凝らした作品。 感想:なかなか面白い趣向で楽しく読めたけど、つながりが少しわかりにくかった。なんだか実際にもこんな事件もありそうな・・・。
1/31 「少年A」この子を生んで・・・父と母 悔恨の手記 「少年A」の父母 文藝春秋 1999 STORY:例の神戸の児童殺傷事件を起こした少年Aの両親の手記。 感想:警察の捜査の状況や、突然に殺人犯の家族となってしまった両親、弟たちの苦労も非常にわかりやすく書かれていた。親として息子がどういう人物なのかわからないという不安というのもよくわかるのだが、少年Aはこの事件を起こす前からも予兆となるような事件を色々と起こしており、親がそれに対して甘い認識であったことも否めないと思った。家族に同情する気持ちもあるとともに、でもやはり、家族のしつけ、息子に対する対応に誤りがあったことも否定はできないような気もした。
2/7 インテンシティ(上)(下) ディーン・クーンツ 天馬龍行訳 アカデミー出版 (1996)1997 STORY:泊まりに行った友人の家で突然起こった凶行。かろうじて生き残った主人公は、男に捕らえられているらしい少女のために命をかけて男の車に飛び乗る・・・。 感想:めちゃくちゃ怖い。怖すぎるし、自分なら絶対にこのような行動は取らないと断言できる。特に男に捕らえられてからの脱出劇は、本気ですごいと思う。また、後日談が何とも言えず心を打つ。これがあるだけで作品の真実味が増す気がする。
2/15 女たちのジハード 篠田節子 集英社文庫 2000 STORY:損保の会社に勤めるOLたちが、自分を向上させるために必死にあがいていく姿を描く。 感想:このタイトルがいけないと思うんだけど、いまいち読みたいという気にならない。何かの賞を受賞したと思ったけど、そのため、今まで読んでこなかった。篠田節子のほかの作品を読んで、この作品を読むことに決めたけど、タイトルなどから想像するイメージとは全く違って、登場人物は個性的でどの話もなかなか面白くまとまっている。違うタイトルの方がもっと多くの人に読んでもらえるような気がするんだけど。
2/19 コンピュータの熱い罠 岡嶋二人 光文社文庫 1990 STORY:結婚情報サービスのオペレータを勤める主人公が、データの不正に気づき・・・。 感想:なんといっても時代が1990年である。今よりも10年以上前の話で、時代がやはり違う。なんというか、こういうコンピュータなどを使った話というのは本当に時代の色が出てしまうので、そのときに読むのは面白く斬新でも、あとから読んだときに違和感を覚えやすいものだ。この作品もそういうところがあり、その辺がもったいないけど、面白いことは面白い。
前々から本や映画etcの感想なんかを 簡単に書いておけたらなーと思っていた。 そこでこんなページを作ってみた。
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