宿題

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2007年03月04日(日) せかいのおわり/日向めぐみ
僕に 僕に 僕に 意味なんてなくて
言葉にはうまく変換出来ない
君は 君は 君は ただそこにいてくれた
この空の下 僕たちは始まる

いつも突き放される
準備は出来ていた 皆そうだったから ずっと
今日も僕がまた 君を失望させてしまった
瞬間に気付いてしまったよ

僕は 僕は 僕は 怖がっているんだ
こんな温もりを覚えたくない
君を 君を 君を 信じてみたいのに
この空の下 僕たちは戸惑う

一つ約束が叶う 度にね うれしいのに
何か淋しくなった もっと
明日になれば 雪が一面振りつもり
そんな気持ちも忘れちゃうんだ

僕に 僕に 僕に 意味何てなくて
言葉にはうまく変換出来ない
君は 君は 君は ただそこにいてくれた
この空の下 僕たちは始まる

僕は 僕は 僕は 怖がっているんだ
こんな温もりを覚えたくない
君を 君を 君を 信じてみたいのに

僕が 僕が 僕が 欲しがっていたのは
誰もが認める幸せじゃなくて
君に 君に 君に ただそこにいて欲しい
世界の終わりで 僕たちは始まる

12 12 12 4U2 Stay w / me
12 12 12 U2 help me break this f8
12 12 12 4U2 Stay w / me


★せかいのおわり/日向めぐみ★

2007年03月03日(土) 原田治ノート(2007年12月13日)
東京中で一番好きな「出光美術館」にて『乾山の芸術と光琳』』展を観る。
2000年から発掘調査(出光も参加)をしていた、
京都、乾山の鳴滝窯跡から出土した陶片の研究によって、
この時代は「乾山の壮大な実験室」と調査報告書に書かれたそうだ。
尾形乾山三十代の仕事ぶりがよく解かる。
日本の織部や唐津、中国、朝鮮、ベトナムやタイ、
さらにオランダのデルフト焼きなど、多岐にわたる「写し」を試みていた。
異国趣味が強烈で、何より斬新なデザインが溢れるように出ている時期だったらしい。
この新発見で、ぼくも乾山を見直すと言ったら偉そうだけど、
とにかくどれもこれもが「写し」の領域を超えてしまって、
乾山という人の非凡な才能がはっきりと現われ出ている。 
素晴らしさのあまり、ついボーゼンとして我を忘れてしまった。
これは、ぼくにとっても今年の大発見なのでした。 
江戸時代までの日本美術は広大無辺にして奥が深いねェまったく。
我々が見ているものは、まだ氷山の一角に過ぎないのでは?

もとより乾山は野々村仁清の弟子であるから、
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳とともに大和絵ルネッサンス
(ぼくの勝手に考えた言葉)の系列に入るのですが、
今までの評価では、尾形光琳の弟として、画家ではなく一陶工として、
いささか偉大な兄貴の後塵を配するの印象が強かったけれど、
この発見研究により、仁清と肩を並ぶ大芸術家であることが証明されたでしょう。

この鳴滝窯のあった元禄時代は、茶の湯の侘び寂び茶碗ブームが終わって、
京都の料理の発達と相まって食器類の需要が増す。
絵唐津の技法でありながら乾山作の、百合の花をかたどった造形の向付は、
唐津焼を超越してモダニズムそのもの。
三次元的な花の形体に、鉄釉による縁取りの二次元的な筆づかいが、
抽象でありながら、さらに自然の息吹を感じさせている不思議さ。
この百合形向付の器に、夏のハモを盛って上に梅肉をのせた料理写真も展示してあり、
器は料理のためにある当然のことを教えてくれる。
旨そうに見せて、さらに陶器の美しさが増すのである、ってね。

f:id:osamuharada:20071213231039j:image:right右の
「染付白彩流水文鉢」は口径が23.2cm。見込にも流水が描かれていて圧巻です。
鳴滝以後の多分五十代の作品。下地に塗る白化粧を、
白い絵具として使っているところも斬新で、
波に沿って縁がかたどられているのは百合形向付と同様のスタイル。
勝手にカタログから転写して申し訳ありませんが、
これは実物(立体)で見なければ何もわからないでしょう。
ぼくは自論である古代の日本人美意識が
この乾山の遺伝子の上にも蘇ったかのように見えました。
五千年前の火焔土器の審美と通底しているなァと。

またこの時期、黄檗山の禅宗の影響下にあった乾山は抹茶茶碗ではなく、
初期の煎茶のための茶碗を多く作る。
中国景徳鎮窯の円筒形の染付け茶碗(これも凄い茶碗だが)を
参考作品として展示してあり、写しのモトがよく解かる。
茶碗にも乾山は様々な手法を試みていて、煎茶好きにとっては、
どれもがただ欲しーいッ!のでした。恐れ多いね。
一番上の写真は「色絵阿蘭陀写横筋文向付」。
阿蘭陀(オランダ)デルフト焼きから来ているはずだけど、
乾山はすっかり自家薬籠中の物にして、
オマケに時代を300年も超越して大変にモダンじゃないですか。
この展覧会がぼくの今年のベストワンです。


★原田治ノート★

2007年03月02日(金) 原田治ノート(2007年11月30日)
考えたら民芸品を日常的に使ってきたのは、
ぼくのオフクロが戦後の民芸ブームにのって、
一時期は家財道具一式を民芸ひと色にしたのが始まり。
「衣食住」の衣や住(家具調度のみ)は
やがて飽きたのか我が家から消えたけれど、
食習慣と密着していた民芸食器類は
そのまぼくの食卓に一部継承してしまった。
今でも豚カツやコロッケ、ボルシチやピラフ、
サンドイッチのような洋食に一番よく使うのが、
写真の島根県民芸窯「湯町焼」の皿類。
以前も書きましたが (id:osamuharada:20050421)
(id:osamuharada:20050625) 好きな食物と湯町の黄色の釉薬がピッタリすると、
食欲も倍増すること請け合います。というただそれだけのコト。 

長じて食生活の幅がやや広がると、
和食では刺身に銀座東哉の大皿がいいだの、
煎茶には百年くらい前の京都の染付けに限るだの、
ささやかな贅沢を楽しむようになる。
洋食器もまた料理のレパートリーがちょっとだけ増えると、
西欧の民芸焼き物などで合うものを探して使用する。
(id:osamuharada:20050615) というようなヒマな年寄りの日常話でした。 

ところが最近になって、仲良しの元オリーブ少女から聞いた話では、
ロハスやスローライフ、エコという片仮名や、
「暮らし」という言葉に代表される昨今の流行ブームの中に、
何故かこの「民芸」も入っちゃってるそうだ。 
嫌だねェ、なんでも軽薄な流行にしちゃって、
どうせすぐにまた忘れるんだろうけど。 
このブームで浜田ショージや河井カンジロー、
芹沢ケースケなんかが昔のように、
さらにまたブランド化しているらしい。 
そもそも民芸運動(運動という言葉がヘンだね)は、
白樺派(明治ブルジョア子弟)あたりの面々が、
古来から庶民(差別用語だろ)が日常使用していた雑器類を、
美術的芸術的見地から取り上げて、
高みから見直してやろうか運動だったよね。 
その運動?が下々一般にも流布するようになると、
本来無名性の生活雑器だったはずのものが、
やがて民芸作家と自称する名人上手?が現れて、
高価な作家モノへと転じ、もはや雑器の日常性などは失われてしまった。
デタラメなテレビ番組「何でも鑑定団」などでもお馴染みの民芸作家、
益子焼の浜田ショージや紅型染め芹沢ケースケなんかは
高級ブランド化してるもんね。
高額過ぎて日常的になんかもう怖くて誰も使えないよ。
人に自慢する以外は、盗まれないように隠しとかなくちゃアな、
疲れそうだね。

この奇妙なる流行!エコにロハスや「暮らし」にしても、
ただ単なるお洒落としての流行なんですから、
とくだんの元オリーブ少女が説明してくれた。
昭和レトロという貧乏ゴッコも混じっているらしい。
総じて『ホッコリ系』などと呼んでるそうだ。
ぼくが執筆お断りしたあるアナクロ「暮らし」雑誌では、
自分の子供にキッズ携帯を持たせるにはどこのメーカーが最良か
実験なるものをやっていた。
子供が万一行方不明の時には便利だそうだ。イギリスや北欧では、
携帯の電磁波が幼児の脳へは悪影響する疑念があるから、
自分の子供には絶対にケータイを持たせない親もあるというのにね。
日本じゃ呆れた暮らしぶりが流行ってるんだね。 

彼らホッコリ系仲間内だけの流行語大賞もあるそうで、
「ホクホク」するだの「サクサク」、
「イソイソ」とや「ヌクヌク」ってのもあるそうだ。
全部オノマトペなんだね。何と男までも使うらしい。  
同じエコですと言いながら、原発の使用済核燃料
(最も危険なプルトニウムのことだろうが)の再利用
(危なくて実現不可能)までを、
みんなの大好きな「エコロジー」ですよという企業広告にして、
このエコ流行に便乗して混じってる由。
これじゃ原発側がホクホクしてるね。
やっぱり救いがたき愚かなブームだぜ! 
すぐに飽きちゃっていいんだから、
仲間内でのヌクヌクやなんかは気味悪いことだし、
このブーム、サクサクと片付けといてくださいな。


★原田治ノート★

2007年03月01日(木) 小明の秘話@みんな夢でありました(2007年12月15日)
そういえば
小暗がぬこを拾ってきて
うちは犬もいるし
ぬこは生まれたてで小さすぎるし
もうどうしたら……?
飼うの?
飼えるの?
もらい手探すの?
見つかるの?
とあたふたしてる時に

「小さいのに可哀想にね怖かったね、うちはいつでも大丈夫だからね」

って言ってくれたのは翔子だったよ。
幸いぬこはまるまるでかくなって
こんなにふてぶてしくまだ家にいるけど……。
あん時の優しさは私と小暗のうっすい胸にしかと刻んであるよ。
ほんとにありがとうね。
ほんとにふてぶてしいよ、ぬこ。たすけて。


★小明の秘話@みんな夢でありました★

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