宿題

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2005年07月31日(日) 談志楽屋噺/立川談志
一昨年、TBSの川戸貞吉宅の葬式で久し振りに会って、小さん師匠と大喧嘩した。
「師匠いつまで怒ってんだい、ずっと怒ってんのかい」
「うるせえ、バカ野郎、だからてめえはバカだってんだ」
「冗談いうねえ」って、始まっちゃった。酒飲んでるしね。
「何をいやんでえ、こちとら破門されてんだい。ガタガタ言われる筋合はねェ」
とは我ながら乱暴だ。

でも昔からそんな風で、一杯飲んでて、
「おめえは芸がわかってない、おめえの芸はセコイ」
ってなことを小さん師匠が言ったから
「どこがセコイんだ、自分のほうがよっぽどセコイじゃねえか」って俺だ。
「第一、女が演きねえ。それが証拠に『文七元結』やると、
客がゲラゲラ笑うじゃねえか、面白くて笑ってんじゃない、バカにして笑ってるんだ、
下手くそだから」
一番相手の痛いところを平気で言う。オデキの上を針で突く。
「二人で二人会やろうか、俺が終れば客はみんな帰っちゃうから」
と弟子の私…なにが私だ…。
「それは芸じゃねえ」と師匠の小さん。
「芸が何だか知らねえがホントのことだ」
「おまえはワカってネェ」
「師匠こそワカってネェ、お互いにワカってねえんだから同じだい」、
最後に殴られた。泣きながら殴ってた。私しゃ、殴られっぱなしにしてた。
隣にいた興津要がとめた。
「師匠、殴っちゃいけねェ、殴っちゃいけねェ」

さて川戸宅の喧嘩の続き、
「いつまでも長く生きられるわけじゃねえぞ」
「うるせえ、この野郎、てめえよりよっぽど生きてやらあ」
「生きるわけねえじゃねえか、こっちは五十だし、そっちは七十だ、銭を賭けようか、
百万でも二百万でも銭を賭けてやろうか、どっちが先に死ぬか」
「うるせえ、この野郎」
まるでガキの喧嘩だ。
まわりの落語家はこんな喧嘩を目の前で見たことがなかったろうから驚いただろう。
まわりも、どうしていいかわからない。相手が小さん師匠だが、嬉んでもいられない。
「でも、俺はあんたのこと好きだから」
「なんだバカ野郎、うるせえっ」
「うるせえじゃないんだ。俺、あんたのことを嫌いじゃねえって言ってるんだ」
「うるせえ、コンチクショウ、バカ野郎」
それで仲直りしたんだか知らないけど、相手は「談志さんな」なんて言ってた。
そばにいた九蔵が変な顔してた。なんだしょせんナアナアの喧嘩なのかと、
むこうは思ったろう。ナアナアで喧嘩したわけじゃないんだけど…。

ある年の新年会で取っ組み合いの喧嘩になった。
ヘッドロックで師匠の頭を締めたが、あの通り丸い頭だから締めにくい。
うしろから師匠の内儀さんが私の背中をけっとばしていた。
美しい夫婦愛だ。
師匠は私に頭を締めさせていた。あとの言い草がいい。
「本気でやれば、俺のほうがよっぽど強い」
それは私も認める。

同じく新年会で、そこにきていた師匠の客が気に入らないてんで、
そいつに酒ぶっかけて、膳の上の物を片っぱしからその客にぶつけて
「バカヤロウ」って先に帰ってきちゃった。
あとで聞いたら「客がワルイ」……って、私をかばっていたそうだ…懐かしい思い出だ。
いや相手はまだ生きている。


★談志楽屋噺/立川談志★

2005年07月30日(土) 談志楽屋噺/立川談志
落語家の芸における質と量、その頃は、いや昔から質の芸人を重んじ、
逆に量の芸人を軽んじたが、一口に言やあ、そんなもの貧乏人の発想だ。
イデオロギーや哲学なんざァ貧乏人の趣味だ。
第一使うのは頭脳だけで、銭はかからないし、
あんなもの社会の発展のために何も役には立たなかった。
発展途上国の副産物程度だ。
ついでに言うと礼儀、作法、道徳なんてのも、それに等しく、
「協力を前提とした頃の社会の不文律」だ。
それなのに、寄席にひとときの夢を買いに来た客を追っぱらったその頃の文士達。
質と量は車の両輪だ、とも言わなかった。
「量は困ったもんです」と言わんばかりで、落語家自身も、
「今日はワル落ちをした」等、笑われたことを恥じていたのである。
どちらがいい、わるいの問題を言っているのではない。
現実を言っているので、現実は正解である。
質と量は両輪どころか、量が質を生かしてくれたのである。
だが、量を持つ芸人が他の世界にいってしまったアト、
質がその寿命を延ばしていたのも事実ではある。


★談志楽屋噺/立川談志★

2005年07月29日(金) 談志楽屋噺/立川談志
リーガル千太・万吉は、もと落語家で、金語楼門下。
万吉さんは小団冶といったから、柳派で三代目小さんの弟子かもしれない。
万吉さんの方が年上で、温厚な人柄で、
その万吉さんを千太さんが、「俺がいるからもってるんだよ、この漫才は」
と言ったとき、ドキッとしたね。
冗談いっちゃいけねぇ、万吉つぁんの力を何だと思ってるんだ、
ということが一つと、千太・万吉というコンビは温厚紳士ということで通っていただけに、
あの千太さんでもこんなこというのかなって驚いた。
これは千太さんの、芸への自信と気迫だったのだろうが…。

その楽屋態度を見事に真似てるのが、てんや・わんやみたいに思える。
どこへ行っても如才なくて…。
それでも、このあいだもNHKの『この人』なんてテレビを見ていると、
まったくてんやが仕切ってて、わんさんが、後へついているという感じだった…
つまり差をみとめているから保っているんだ。

バランスをギリギリのところで保っているのが、千夜・一夜。
もしパーセンテージで判断すると、下手ぁすると八〇%ぐらいがほら吹き一夜で、
あとは千ちゃんがついてきているという感じになりそうだったのを、
見事に千ちゃんのよさというのを一ちゃんがわかるようになって、
バランスを元へ戻してる。

その戻しが戻しきれなくなって、ノリロー・トリローは別れちゃった。
もったいないと思う。
漫才って別れちゃいけない。別れてよかったという例がない。


★談志楽屋噺/立川談志★

2005年07月28日(木) 談志楽屋噺/立川談志
三平さんと一緒に暮らし、その行動をみていると、
私たちの判断からいくと、どうしても「破廉恥」と
分類してしまうことになるが、なにかもっと違う三平さんだけの世界、
何だか私達にはわからないものを持っていたかもしれない。


★談志楽屋噺/立川談志★

2005年07月27日(水) 談志楽屋噺/立川談志
余談だが、いまの若い連中は、これは私の悪影響かもしれないが、
落語の枕やネタで普通の話をする。
普通の話とはドラマ性もギャグもない話のことだ。
威張るようだが、この普通の話を聞かせ、もっとキザにいえば、
それを芸にしているというのは、そうめったにはいないんだ。
普通の話で爆笑を誘うてぇのは、俺の特異体質なので、それをみんな真似するようになっちゃった。
が、感心しない。
まだ、季節の話、風物詩でも喋っているほうが、昔の落語家みたいで、まだ我慢ができる。
例えば、米丸さんの若い頃のネタで、人間はハヒフヘホで笑うもので、
アハハ、イヒヒ、ウフフ、となるが、それをパピプペポにしたらどうかというやつ。
「やあ、いい天気ですな。パパパパ、ピピピピ。」
音で笑わすというのは、単純だからわかりやすい。
ところが、この節みんな噺のまくらに意味をやるようになっちゃった。
それも普通の世間話をやるからなおつまらない。
狂気も冒険もない奴の、普通の話なんか誰が聞くものか。


★談志楽屋噺/立川談志★

2005年07月26日(火) センベエさんとミドリさんの結婚/鳥山明
このふたりを結婚させてしまおうとおもったのには
ぜんぜんふかい意味はなかった。これといったネタがなかったので
ま、いいかというようなかるい気持ちだったのである。
ラブロマンスが大キライなわしはネチネチかくのがいやなので
あっさりと結婚させてしまった。
ところで担当のT氏はラブロマンスものが大スキなのでこまってしまうのである。
あかねと突詰、タロウを鶴燐、アラレとオボッチャマンを恋愛させて
ラブコメをやろうといいだしたのもT氏だった。
はっきりいってわしは恋愛ものをかくとかゆくなってしまうのだ。
映画なんかも恋愛ものはいきなりダメなのでみない。
ないしょの話だが、今かいている『ドラゴンボール』というマンガでも
T氏は孫悟空とブルマで恋愛させようとはりきっているので
わしはこまってしまっている…。


★センベエさんとミドリさんの結婚/鳥山明★

2005年07月25日(月) (54-15)+39=0/忌野清志朗
何てこった。暑い。いや、そうじゃない。俺は煙草をやめた。煙草を吸うのをやめたのだ。
15才の時から39年間、吸い続けてきた煙草を、あっさりとやめてしまった。
2日目は苦しかった。2週間目は気持ちが悪かった。2ヶ月目には低体温で風邪を引いたようだった。
そして今こう思うのさ、「タバコを吸うのは頭の悪い人間だ。」
3ヵ月が過ぎると楽だ。体調もいいし、何といっても息があがらない。
ロック・バンドのツアー、ライブはスポーツである。ものすごい汗を流す運動だったのだ。
音楽かもしれないが、それよりもスポーツの要素が強い。体力勝負なのだ。
35年もやってきて、やっとわかった。ここ5年くらい自転車に乗り始めてわかったんだ。
「なんだ、俺のやってきた事はスポーツだったんだ」と思ったよ。すばらしい。
最近ではあまり音楽を聴かなくなった。
リハーサルのテープを本番の日まで何回も聴いていたりしたものだが、今ではまったく聴かない。
一度も聴かない。ツアー中のホテルでもテレビばっかりみている。
CDも作ってしまうと、もう聴かない。自分の曲も聴かないのだから、他人の曲なんか聴くわけがない。
いろんなCDが送られてくるけど、聴かずに捨てている。
あーこれは大きな声では言えないことだな。
どうせ聴いても99パーセントはつまらない音楽なのだ。
俺は自分に一番興味があるんだ。他の奴には興味がない。
それでも、自分の曲も作ってしまえば聴かないんぜ。他人の音楽なんか死ぬほどつまらない。
退屈で死にそうだ。早くやめちまえ。たのむから俺に聴かせようとしないでくれ。
ビデオや様々な映像も同じだ。一度観てしまえば充分だ。
何度もくり返し観たり聴いたりするのはバカげている。
なぜなら、いくらいい作品であってもセールスで成功しなくては、
この資本主義の世界では意味がない。何の価値も無いというわけだ。
くだらんというわけだ。何百人のスタッフの方々がコーフンして俺をたたえても、
一般の素人の人達に受け入れられなければ、何の足しにもならんのだ。
永年やってきて、このような結論に達したわけである。
夢を持つのは結構なことでそれを実現するために努力するのは素晴らしいと思う。
だが、たいして売れもしなCDやDVDを作ったくらいで夢を実現できたと思うのは甘い。
それで本当に満足なのかい?自分に嘘をついていてはダメだ。
大橋巨泉の本に書いてあるそうだ。
「成功したいのなら、まずタバコをやめろ。」


★(54-15)+39=0/忌野清志朗★

2005年07月24日(日) ドロップスのうた/まどみちお
むかし なきむし かみさまが あさやけ みて ないて ゆうやけ みて ないて

まっかな なみだが ぽろん ぽろん きいろい なみだが ぽろん ぽろん

それが せかいじゅうに ちらばって いまでは ドロップス

こどもがなめます ぺろん ぺろん おとながなめます ぺろん ぺろん


むかし なきむし かみさまが かなしくても ないて うれしくても ないて

すっぱい なみだが ぽろん ぽろん あまい なみだが ぽろん ぽろん

それが せかいじゅうに ちらばって いまでは ドロップス

こどもがたべます ちゅるん ちゅるん おとながたべます ちゅるん ちゅるん


★ドロップスのうた/まどみちお★

2005年07月23日(土) 暗黒七本槍/中川翔子
貪欲にひきつづきマイブーム!主張だお!
翔子についてを人生でどれだけ主張していけるかに人生の楽しさがかかっているお!
主張しないといけないお!貪欲に主張しますお!


★暗黒七本槍/中川翔子★

2005年07月22日(金) ★絵本画家の日記/長新太★
老人になってモーロクすると、子どものようになる。
そうすると子どものような絵が描けるのだろうか。
そうだとしたら、一日もはやくモーロクしなければならん。
セッセ、セッセと老人になろう。
あわてて老人になる、というものむずかしい。
それになんだかヘンだ。
しかしいい絵が描けるんだから、はやくモーロクしなければ、と決心する。
でも、すぐにさみしくなる。


★絵本画家の日記/長新太★

2005年07月21日(木) 悪童日記(8月7日)/水道橋博士
よし、しっかり眠った!と思ったら、
起床、朝2時半だった。まったく、どうなってんだ。

小野家、赤江家、マキタ家と車3台に分乗、
7時出発、 国営ひたち海浜公園へ。
「ROCK IN JAPAN FES.2005」

マキタスポーツは、もともと、俺と一緒に随行し、
家族サービスの予定だったが、
ハチミツ二郎が椎間板ヘルニアで緊急入院のため、
急遽、東京ダイナマイトの代役で出演者に。

外環から常磐道、北関東自動車道を経て茨城を目指す。
俺、赤江くん(玉袋)と二人乗車で、
漫才ネタ合わせしながら。

渋滞ありつつも約3時間半で到着。

アーティスト・エリアにあるプレハブ楽屋へ。
シャカと一緒。
そして隣接する広大なるグラスステージへさっそく。
丁度、11時から渋谷陽一氏が開会の挨拶中、
オープニングアクトのサンボマスターの舞台袖に。
出番直前のメンバーと短く談笑。

サンボの演奏始まり、俺、ロックフェス初体験。

これだけのイベントを前に、
「ロックよ、ありがとう、アーティストありがたや」
と、なりがちなものだが、
そこまで、ロックを信奉しない俺には、
親子連れ、カップルに向け、
「アーティストより、子供や、恋人が偉い」
と語る、 山口くんのMC、相変わらず秀逸。

出番終わるまでは、なかなか楽しむという気にもならずだが、
アーティストエリアの芝生に寝転がり、日光浴。

1時より、例年通り、グレートアントニオ作成の、
キッド新作Tシャツに着替え
(毎年、こうしてTシャツを作ってくれる 井上きびだんご君に感謝!)
DJブースに移動。

芸人部門の時間。
マキタスポーツ、シャカ、俺たち、の順。

マキタスポーツ、矢沢永吉の衣装で、ギター抱えて登場。
代役でありながら、
もともと、バンドを率いているだけあって、
そのネタは音楽性が高い。
何度も、俺も、この日記で、ロックフェスの客前こそ、
マキタスポーツが最高にウケるはずだと推薦してきたが、
案の定、本人が戸惑い、照れるほどの凄まじいウケ方。
俺自身、マネージャーの如く、どんなもんだい!と得意気で嬉しくなった。

営業スタイルのネタのシャカを受け、
俺たちは、あえて客いじりなしのストロングスタイル、漫才を20分。
サザエさん〜卒業の流れ。
漫才が、この場所に適しているとは思わないが、
兵庫氏の熱烈なる要望を受けて……。

客ノリ、最初から爆発。
舞台袖には、サンボマスター。
サンボを楽しませてやろうと、随所に彼らのネタ入れながら。
しかし、このステージ、風の抜けが無く、
今まで体験したことの無いような灼熱地獄。
二人して、大量の発汗、加齢臭を発散。
途中で銀杏のステージ始まり、音が進入し、客の意識拡散。
音楽とは別種の観客が陶酔するような漫才独特のグルーブ感、
出してみたいと思っていただけに、ちょっと残念。

ネタ終えると、今度は、グラスステージに移動。
銀杏BOYZ、ステージ中。
ヴォーカルの峯田くん、俺たちの『お笑い男の星座2・私情最強編』を
ブログで激賞してくれたりで、「近々逢いましょう!」
と、サンボを通じて伝えてあったが、ここが初対面に。

弾き語りながら、風になびく、峯田くんの長い髪、
うっすら滲む佳麗なる汗。
俺たちの加齢臭漂う汗とは大違いだ。

舞台袖の兵庫氏、
「スイマセン、漫才見れなくて……
 銀杏が危険なので、ここに張り付いてないと……」
と、てんぱった様子で舞台を見つめている。
何かが起こるのか?

峯田くん、恍惚の表情から全裸になり、
ドラムセットにダイブ。

そして、フリチンのまま、係員にお嬢様抱っこされ、
半失神の状態で、俺の横を通り過ぎて行く。
一応、むきだしのチンチンに「はじめまして!」
と挨拶しておく。
なんて、カッコ悪くてカッコいい、出会いだ。

後から、
「あれって自己陶酔型のアーティスト心理ですかね?」
とマキタスポーツ。
「いや、俺たちだって、客前で熱湯風呂があれば、
 後先考えず、飛び込むだろう。
 アーティストにとっての自己愛の熱湯風呂だよ」と解説。

騒然とする会場に、猫ひろしと共に3人で登場。
まるで紅白歌合戦の合間に出てくる大介・花子のよう。

「今のステージ見ていると、
 井手らっきょに仕事はないはずだなぁ」と壇上で第一声。

4万5千人の観衆の前で、サイン会告知のはずだったが……。
4万5千人の「そうですねぇ!」と叫ばせるアルタごっこや、
「最高ですかぁ!」「マンセーッ!」と叫ばせる、教祖さま遊びを。
まるで、金日成のパレードだ。
しかし、肝心のサイン会の告知は忘れていた。
いったい、何しに出てきたのか。

書籍、物販ブースに移動。
15時からの『本業―タレント本50冊、怒涛の誉め殺し!』握手&サイン会。
果たして、お客さん、来てくれるのかと思っていたら、
用意した100冊をあっと言う間に完売。
いやはや、ロックステージに比べれば、
なんとも地味で牧歌的な風景。
芸人だったら、ロックに負けじと声を張り上げて叫べばいいところだが、
声を抑えて、頭を下げ、握手する姿は、
巨大原発の横で華やかなる爆発を繰り広げるロックと対照的な、
ささやかな、かすみ草の如きイベント。

そして、最後尾には、サンボの山口くん、木内くんが、わざわざ。
嬉しかったなぁー。
この本、最後の一行は、サンボマスターに捧げているのだから、
本にとっても俺にとっても、感激なイベントだった。

仕事は終了。
後は、レクリエーション&家族サービス。

それにしても今更ながら、その規模、出演メンバーなど考えれば、
凄いイベント。
裏方仕事の果てしなさを思えば、頭が下がる。

しかし、アーティストエリアは、竜宮城か、天国か。
飲み放題、食べ放題の上、マッサージルームまで完備されているのだ。

サザン、エレカシ、元ちとせ、カエラ、民生、アジカン、
小山田、曾我部、ピーズ、教授などが
行き交う、死後の世界のような芝生の上を眺めていた。

しかし、この、茨城にいるロックの神様たちは、
俺が知る、浅草ニューイヤーロックフェスの神様とは大違い。
浅草常盤座の楽屋では、体育会系、挨拶が飛び交い、
ドキュメンタリーを撮る、崔洋一監督の怒号が乱れ飛び、
縦社会というかヤクザ社会そのものであったが、
ここでは、相互にほとんど挨拶も無く、
神様が、青い芝生の上をすれちがっていく。

楽屋の昇り階段で、サンボの近藤くんと、その光景を眺めながら実況。
「ここは、勝ち組の天国ですけど、
 一枚、壁をへたてると、灼熱地獄のなかで、
 ホースで水を巻かれて喜んでいるわけなんですよ」
とまるで他人事のよう。
「ぼくらは、芸人さんには、ちゃんと挨拶するんですけど、
 他のアーティストとは一切、口効かないんですよぉ」などと。

今まで、近藤くんとは、あまり話していなかったが、
ビバリー昼ズ、ゲスト出演時のトークで判明したが、
独特のフラぶりの持ち主。

サンボの山口くんと、峯田くんがわざわざ楽屋へ。
しばし、トーク。
笑い話に、ゲラゲラした後、
「いや〜。なんか気が晴れましたぁ」と峯田くん。
実は、それまで峯田くん、開チンのため、警察の事情聴取の後とは知らず。
これから出頭とのこと。

「俺みたいなバカは、ああいうこと、やっちゃうんですよねぇ」
と落ち込んでいる様子も、まるで江頭2:50のよう。

俺も、昔、芸人らしい遊びが高じて、書類送検されたことがある。
たいしたことじゃないと思っていても、
自分はともかく巻き込まれる、廻りの皆に申し訳ないことになるのだ。
未来が見えているようで、落ち込むなよ!と言いたくなる。

久々の対面となる、教授にご挨拶。
「DJ?」
「漫才です」
「ええ!? どうやって?」
「マイク一本で……」と言ったら、笑っていた。
子供、一歳、最後の日、
博士と教授に挟まれて、記念撮影。

ステージ終わりのポカスカジャン、梅垣義明、猫ひろし、
一行とも、記念撮影。
子供、なにやら、サーカスにさらわれたよう。

アジカンのゴッチも昨年から赤江くん(玉袋)親子と 知り合いの様だが、
わざわざ、俺にも、礼儀正しくご挨拶に。

サザン桑田の念入りなストレッチを見ているだけでも、値打ちモノ。
そして、オオトリ、サザンのステージ、途中まで見て、
帰りの混雑さけて、散会。


★悪童日記(8月7日)/水道橋博士★

2005年07月20日(水) バカブックガイド「電車男」/さとう珠緒
『WEB ダ・ヴィンチ』をご覧のみなさん、どうもはじめまして! 
さとう珠緒です。今月から連載を担当させていただくことになりました。
まったくといっていいほど本を読まないのにブックガイドをするなんて、
こんな私でいいのかしら?という気持ちもありますが、
どうかおつき合いいただけたら嬉しいです。
 
で、記念すべき第一回目に取り上げる本は、『電車男』。
実は私、パソコンって全然やらないんです。
『電車男』が生まれたきっかけになった2ちゃんねるも見たことがない。
だから、2ちゃんねるのイメージって「トイレの落書き」だったんですど……
いやあ、世の中っていい人がいるんですねえ。
顔も知らない他人なのに、みんな真剣に応援してあげるなんて! 
思わずジーンとしました。
電車くんの「変わりたい、告白する勇気を持ちたい」というところもピュアだなあって。
やっぱり人間は、正直に、素直でいるのがいいな。うん。これが感想です。

……ですけど、ちょっと疑問もあります。
だって、電車の中で酔っぱらいから守ってくれたら私だって感謝しますけど、
ティーカップなんて贈ります? しかもエルメス! 
私なら菓子折で済ませちゃうなあ。予算2000〜3000円くらいで。
それに、初めて2人がキスをするとき、
泣きはじめた電車くんをエルメスさんが励ますくだりがあるでしょ。
気遣いのできるイイ女だとしても、キスするのにボロボロ泣くような男を目の前にして
「がんばって!」なんて言えるかなあ? 
あのシチュエーションでの真っ当な台詞は「なんだ!? こいつ」のはず。
なのに、エルメスさんったら電車くんの涙だけじゃなくヨダレまで拭いてあげちゃうし。
 
そもそも、普通、2ちゃんねるでみんなに相談していたことを知った時点でアウトでしょ? 
しかもそれを読んだら、電車くんが何をしてきたかがわかるじゃないですか。
デートの前日に下見……イヤっ! ありえなーい! 
デートのためにわざわざ服を買う……ひきますって! 
夜景のキレイな公園を事前にリサーチ……なにそれー! 
男性に言いたいのは、汚い居酒屋でも盛り上がれるような余裕がないとダメってこと。
マニュアル本を読んで勉強するような“女にがっついてる感覚”、
これこそがモテない理由なんです。
よくイケてない人を改造したり変身させたりする企画がありますよね。
でも、アレって無理がある。だって、人間って滲み出るものですもん。
電車くんだって滲み出てるはずですよ、秋葉原のいろんなものが。
それでも「大人のキス」してあげちゃうんだから、エルメスさんは“奇跡の女”ですね。

私、昔からオタク系からは好かれないんです。
グラビアっぽいことをしていても、そういうファンがつかなかったんです。
戦隊モノやっていたのになあ。歴代ピンクは人気あったのになあ。
私だけダメだったみたーい。
でも、秋葉系の人たちは見る目があるって証拠ですよね。
ゆうこりんはオッケーで、さとう珠緒はダメ……ってことは、
私のウソを見破ってるってことでしょ(笑)。私はどちらかというとKABA.ちゃん系ですから。

20代の頃は、エルメスさんじゃないけれど、
「オタクもいいかな?」って思った時期もあったんです。
オタクというか、繊細すぎてネガティブな人。
暗すぎて、あまり上手に笑えないような……。
「ああ、この人に笑ってもらいたい!」って思っちゃったりして。
それで少しがんばって献身的になるんですけど、まあ、すぐ飽きちゃうんですね。
最後は「バカじゃないの!?」と気付いてしまって恋が終わる(苦笑)。
たぶん、あの頃は「オタクも愛せる私って素敵」なんて思っていたんでしょうね。
間違ってました、私。今ならはっきり言えます。キモいものはキモいんです!
「萌え〜」ですって!? もう一回、言わせてください。キモい!
「女の子はこうじゃなきゃいけない」という幻想に捕らわれすぎてる人が多すぎ。
しずかちゃんみたいな女の子なんて絶滅しかけているのに、
相変わらずのび太の願望そのまんま。
統計なんて取ったことないけれど、
私センサー的には日本はロリコン汚染が広がりすぎです。
もう、キショい! 

最近、変態について考えてみたんですけど、悪い変態って、
小さいときに好きな女の子にスカートめくりができなかった人なんじゃないかと思うんです。
好きな女の子にスカートめくりを平気でできる男の子たちを羨ましく見てた、
そのときの鬱屈した感情が悪い変態を生み出しているのではないかと。
妄想ばかりが先行して、やりたい気持ちばっかりで全然やれない。
素直に感情を表現する方法を見つけられない……
そういう幼少期・青春期が原因になっているんじゃないかな。
日本がこんなふうになったのは、育て方の問題ですよ。 
 
だから、『電車男』がヒットすることはとても有意義なこと。
秋葉系の人が『電車男』を読んで、「俺も変わったほうがいいのかな」
と気付いてくれると嬉しい。
男の子は「俺、モテたい!」というやんちゃさがあったほうが絶対にイイもん。
早く妄想から抜け出して、現実の世界で生きるべきです! 

というわけで、今回のまとめです。
『電車男』は今後の子ども教育の教材として読まれることに期待! 
子どもにはスカートめくりをさせろ! 秋葉系の人口を減らせ! 
そしてロリコンの犯罪を防げ!
  
……って、私って女の人にこれだけ嫌われているのに男の人を敵に回したら
味方がいなくなっちゃいますよね? 撤回します。全部、嘘です♥


★バカブックガイド「電車男」/さとう珠緒★

2005年07月19日(火) Chewing Girl/推定少女
そうねピンと並んでも 彼女はチューイングガム
街並みにしばらく 揉まれたら味気ない

ラッピングにしても 派手目だなぁ
過ぎていく流行りが 時代から吐き出しそう

Baby 味見だけじゃ No no Baby うわべで決めないで
Baby これからが凄いの She is Chewing Girl

愛を吹き込んで風船 荒れたKissのストロー
張り裂けそうになって夢は 空に消えてくシャボン玉
愛を吹き込んで風船 行き先はTomorrow
どっちに飛んでったとして 風がさえぎる向こう

パチンと鳴らしたら 夢から醒めるように
「君なしで生きてく」と言われても なくせないよ

Baby 少しだけじゃ No no Baby 適当に攻めないで
Baby そこからはじまりの She is Chewing Girl

枯れていたって My Life 造花で飾った Your Heart
そっちを「綺麗だね」って 笑顔で触れたって良いよ
萎えてもペアリング 愛し合ってステータス
いつか誓った永遠 愛はちぎれて行くよ

Baby 味見してよ Yes?No? Baby 残さずに全てを
Baby 飲み込むと”キケン”な She is Chewing Girl

愛を吹き込んで風船 荒れたKissのストロー
張り裂けそうになって夢は 空に消えてくシャボン玉
愛を吹き込んで風船 行き先はTomorrow
どっちに飛んでったとして 風がさえぎる向こう


★Chewing Girl/推定少女★

2005年07月18日(月) うたうだけ/石川セリ
むずかしいことばは
いらないの
かなしいときには
うたうだけ
うたうと、うたうと、うたうと
かなしみはふくれる
ふうせんのように
それが わたしの よろこび

なぐさめのことばは
いらないの
かなしいときには
うたうだけ
うたうと、うたうと、うたうと
かなしみはふくれる
ふうせんのように
それが わたしの よろこび


★うたうだけ/石川セリ★

2005年07月17日(日) RUB-A-DUB-DUB/鈴木蘭々
世界をさまよい続けても
二人だけは出会えないね
不自然なほど


★RUB-A-DUB-DUB/鈴木蘭々★

2005年07月16日(土) ウルトラH/シンゴ2
だって始めから一目惚れ、なんとかの一つ覚え
ワンパターンな青二才が登りつめる三角形
だから中途半端な文を書く位なら
それを吐くまでもなく内に秘めておく方が楽
たんぱく質過剰のわんぱく小僧共の頭上を越える想像
が造る音の彫刻の森と 機材、愉快な仲間達に囲まれた王国
音楽のムツゴロウになれるのはいつ頃だろう?
ハタから見ればただの裸の王子様
でも当事者の本心は混沌とどんどん
ドンキホーテ張りにのめり込んで行く一人ぼっちの存在
自腹自前、自作自演の自画自賛も良いけれど
自問自答、自業自得、自暴自棄を乗り越えて
自分自身が自由自在に自給自足で
もう良いって?分かりましたこの続きは又今度で!


★ウルトラH/シンゴ2★

2005年07月15日(金) 団地ともお/小田扉
みんなサボってるわけじゃなくて
悩みとか事情あるから仕方ないよ。
眠くなくて悩みのない
俺達2人でがんばっていこうぜ!


★団地ともお/小田扉★

2005年07月14日(木) 団地ともお/小田扉
「きっとあれだよ。
春日はマンガとかでよくある、パラレルワールドの向井町へ
引っ越しちまったんだよ」

「それじゃあ仕方ないか……」

「…あきらめよぜ。この辺が子供の限界だって」


★団地ともお/小田扉★

2005年07月13日(水) 団地ともお/小田扉
うっかりさん!!


★団地ともお/小田扉★

2005年07月12日(火) 団地ともお/小田扉
甘くて楽しいね。


★団地ともお/小田扉★

2005年07月11日(月) WON'T BE LONG/バブルカム・ブラザーズ
OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!
OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!......

たりない頭なら 知恵を盗みゃいい
ちょうじり合わすなら うそも必要さ

WON'T BE LONG WON'T BE LONG
もうすぐさ とどくまで
WON'T BE LONG WON'T BE LONG
おまえのためにすべて

いつのまにか覚えた SMOKIN' DAY
もう忘れはしない 愛が TRIP しても

WON'T BE LONG WON'T BE LONG
もうすぐさ とどくまで
WON'T BE LONG WON'T BE LONG
おまえのためにすべて

OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!
OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!......

恥もかいてきた たどりつくために
でも そばにはおまえがいる 何もこわくない
いつのまにかみつけた SUN SHINE DAY
もうなくしはしない 心が CRUSH しても

WON'T BE LONG WON'T BE LONG
もうすぐさ 笑えるのは
WON'T BE LONG WON'T BE LONG
おまえのために すべて

OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!
OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!......

OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!
OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!......

WON'T BE LONG WON'T BE LONG
もうすぐさ とどくまで
WON'T BE LONG WON'T BE LONG
おまえのためにすべて

WON'T BE LONG WON'T BE LONG
もうすぐさ 笑えるのは
WON'T BE LONG WON'T BE LONG
おまえのために すべて

OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!
OLY OLY OLY OH! YELY YELY YELY YEAH!!
THE UP-TOWN TOKIO,SLAMIN' NIGHT!!......


★WON'T BE LONG/バブルカム・ブラザーズ★

2005年07月10日(日) ビューティフルショック/中川翔子
生まれ変わるならスーパーファミコンがいいお
生き物ならマミタスになりたいお
食べ物ならスイカになりたいお
色ならショッキングピンクになりたいお
惑星なら木星になりたいお
呪文ならベホイミになりたいお
攻撃呪文ならザラキになりたいお
補助呪文ならスクルトがいいお
飲物ならピルクルになりたいお
書物なら少年ジャンプになりたいお
セーラー戦士ならムーンになりたいお

マンガなら三丁目の夕日になりたいお
ハロプロなら石川に生まれたいお
武器なら黄色いヌンチャクがいいお


★ビューティフルショック◇しょこたん☆ぶろぐ/中川翔子★

2005年07月09日(土) ロイマスタング/中川翔子
マミたんより好きなものはない
この世でマミたんが1番すき
マミたんが神


★ロイマスタング◇しょこたん☆ぶろぐ/中川翔子★

2005年07月08日(金) カレーライスのうた/関根栄一
おくちが ららら
やけるよ ハアー
カレーライスは からい
とっても からいな
カーカッカカカ カカカカレー
レー ラッラララ ララライス

おみずを くくく
のんだよ ハアー
カレーライスは うまい
とっても からいな
カーカッカカカ カカカカレー
レー ラッラララ ララライス


★カレーライスのうた/関根栄一★

2005年07月07日(木) つるばらつるばら/大島弓子
こいつは逃げない
ぼくを受け入れないとしても
上等の対応をするにちがいない
その対応が知りたい!!
その対応が知りたい


★つるばらつるばら/大島弓子★

2005年07月06日(水) アマゾン著者インタビュー/トレイシー・ローズ
当時の私の生活は、自分の手に負えるものではありませんでした。
何の拠り所もなかった。私のまわりには、自分を守ってくれる人もいなくて、
両親も私を導いてはくれませんでした。
私は自分にまったく自信がなくて、とても傷つきやすかった。
15歳だった私は、自ら自分の道を選ぶことで強くなれたような気がしたんです。
それが危険な選択だとしても。
自分の人生をコントロールできるような幻想を抱いてしまったのだと思います。



私も聖人じゃないし、人間は間違いを犯すもの。
人を許すことができれば、心から憎むことはできません。



私は自分に誇りを持ちたかった。
18歳のとき、私は自分に誇りを持っているとはとても言えなかったんです。
いまは胸をはってそう言えます。



父の家の裏庭は決して忘れることのできない場所です。
いまでも、刈りたての芝の匂いを思い出します。
とても美しい場所で、それと同時に不吉な場所でもあります。
本当にいろいろなことがありました。
心に残っているのは、洗濯物を干す母の姿や、庭で野菜を育てたこと。
そこには日常がありました。
その一方で、庭は死の象徴でもあります。
父はよく狩りをしていたので、鼻にツンとくる、死んだ動物の匂いを忘れられません。
毎年、リンゴの木に鹿が逆さに吊るされ、地面に血の海ができていました。
その様子が脳裏にこびりついて、血の海が「父の庭」の楽しい思い出にとって代わりました。
その血は、鹿の血だったはずなのに、
いつのまにか私の頭の中では私の血になっていたんです。



(恋愛感情を理想的にコントロールできるものなのでしょうか?)
練習次第! 
人の気持ちはとても複雑で、だからこそ、
自分自身を100%信用することができないんだと思う。
それどころか、私たちは自分がそうありたい状況を空想してしまいがちで、
自分の気持ちを曇らせてしまうもの。
私はブルックを愛していたし、お互いに必要としていた。
でも、結局、彼は私が求めている結婚相手ではなかったの。
それに気づくまでに何年もかかったけど、気づいてからすぐ、
シンプルで、率直で、純粋な愛を見つけたんです。



いま、2冊目の本を書いています。今度はフィクションです。
また、映画をちょうど撮り終えたところで、次はTVドラマを創りたいと思っています。
また、ジェフと結婚3周年を迎えます。
今年の私の目標は目一杯働いて、できる限り遊ぶこと。
生活のバランスを保つことが私の永遠の課題ですね。


★アマゾン著者インタビュー/トレイシー・ローズ★

2005年07月05日(火) マイ・カルト・リゾート/常盤響
「宮崎市」

ジャイアンツの取材の仕事で行ったのだけど、なんだかボーっとした印象のところでしたね。
ヤシの樹はあるけれど西海岸でも沖縄でもなくてやっぱり日本。
ユルーイ感じなんです。
いちばんの観光地に行っても人がいなくてガランとしてる。
町のどこへ行ってものんびりしているんですよ。
それで宮崎の市民球場で巨人軍がキャンプをしているんだけど、
映画の『フィールド・オブ・ドリームス』のような雰囲気。
入場無料だからみんなお弁当とか持って芝の外野席でボーっとしている。
それなのに、グラウンドの中では桑田や松井といった一軍の選手が
紅白戦とかをしているんだよね。
ブルペンも外からまる見えで、豪華メンバーが勢揃い。
巨人ファンにとってはパラダイスのようなところですよ。
夜に歓楽街に行けば、記者がたむろしているから、田淵さんとかもウロウロしているし、
ゲーセンではヤクルトの外人選手がゲームしまくってるし。
この歓楽街もまた秀逸で、新婚旅行のメッカだった昭和30年代〜40年代そのままで、
映画のセットのようだった。
食べ物は地鶏が名物らしいけど、真っ黒に焼いた鳥の足が出てくるだけで、
洗練されていない
それで「4人だから2万円ね」とか言われて。インチキくさくていいでしょう。
巨人ファンなら東京ドームに行くのを2、3回ガマンしても行ったほうがいいと思います。


★マイ・カルト・リゾート◇ブルータス1999年7/15号/常盤響★

2005年07月04日(月) 快楽亭ブラック脱会について/立川談志
ブラックが家に来た。「快楽亭ブラック」弟子である。
立川流の顧問吉川潮氏に連れられて理由(わけ)は“お詫び”と報告という。
何ともハヤ競馬で金を取られ一千五百萬とか。
知人、仲間、親族、といったって奴ァ天涯孤独、親族とは嫁さんの親方ということになる。
これに加えて何と弟子に口座を作らせその金を使い、
果てはその弟子の家に内弟子ならぬ内師匠を決め込み、サラ金、ヤミ金融、
どうにもならぬという。
“死にゃいいだろうに”に“それも考えた”とサ。考えただけ、だそうだ。
まるでガキ、何の設計もない。
収入がなきゃ、それを補うか、喰わずにいるしか手段はないのに、この始末。
別に女でもなし、高価なものを欲しがるのでもなし、唯お飯ンまを喰いたいだけでこうなった。
競馬で穴を埋めよう、なんざァ呆れ果て、むしろ立派、これぞ咄家の見本である。
女房は泣く泣く離婚、奴ァ山谷のドヤ街での暮らし。
“一年半で何とかなります”とまるで文七元結の長ベヱだ。
で当方は面白いけど何ィするか判らないので出入り止めにした。
奴が来たら逃げるか、殴るか、飯だけ(お菜は塩で充分)喰わせるかして追い出すべし。
それとも千五百萬貸してやる酔狂な御仁は“おりませんかいなァー”…いる訳がない。
助けたってまたやるはづだし、やらないと己の人生、過去が無意味になるし…。


★快楽亭ブラック脱会について/立川談志★

2005年07月03日(日) 長新太のチチンプイプイ旅行/長新太
灰色の雲海の中を、飛行機が飛んでいる。
この飛行機は観光会社のガイドには載っていない夢幻の国へ向かっている。
乗客はみんな無言で、生きているのか死んでいるのかわからない。
この飛行機だってどこの国のものやらわからない。
物事は見えたとおりではない。それを確かめるための旅である。


★長新太のチチンプイプイ旅行/長新太★

2005年07月02日(土) 作者の言葉/藤子F不二雄
『ドラえもん』というのは、僕が今まで描いてきた漫画の一つの帰結点だと思っているんです。
まず原体験としては、子どもの頃読んだいろいろな不思議話、
それに『グリム童話』『アラビアンナイト』『西遊記』。
そして大きくなってから読んだ海野十三の科学冒険小説など。
それから、漫画という表現形式の可能性に目を開かせてもらったという意味での手塚先生の作品。
もうひとつ、子どもの頃から本棚にあって読んでいた分厚い『落語全集』。
これらのものが僕の漫画の中に残っていて、
そのひとつの形が『ドラえもん』になったのだと思っているんです。


★作者の言葉/藤子F不二雄★

2005年07月01日(金) 危ない橋/川村真澄
ひまわりの種を 小さな兄弟が 拾い集め
河原にしゃがんだ二人の前を
黒い目が通り過ぎる
信じるのをやめたら
本当のことを言い出す人
レモンの皮から剥がれた蝋が
指先できらきら光る

ぬるま湯のような 毎日から
抜け出す時を 見計らうのに
どうして あなたは笑うの
さあ 重い腰上げて
買い物袋を川に捨てて
岸辺の明かりが灯らぬうちに
危ない橋 渡りましょう
私の手を離さないで


★危ない橋◇鈴木祥子/川村真澄★



■聞き書きなのでちがうかも。

マリ |MAIL






















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