そっと名前を呼んでみる。

そっと腕をそらに伸ばして
風を抱きしめてみる。


そして、そっと、ため息をつく。



かすかな心のゆらぎに
戸惑ったり、心地よさを感じたり。

どこまでもさまよって
あなたにたどりつけたらいいのに。



誰にも聞こえないように、幽かな声で
そっとあなたに語りかけよう。


あなたにさえも聞こえないように
そっとささやこう。


こんな心をそっと抱いて
静かに歩いていこう。


わずかなぬくもりを糧に
いつまでも。

そっと。

まださまよっている。

あなたに会いたいんだ。

あなたの姿を探しているんだ。



でも、あなたを見つけても、前のように話しかけられない。

何が変わってしまったのか。



きっと、醒めてしまった夢のせい。

飲んでます。

なんだか、すべて嫌になってきたりして。


どうあがいても、どうにもならない状況も

自分本位に走りたくなる自分も

自分を縛り付けるその存在も。



世の中の人は

みんなちゃんとやっているんだろうな。

こんなことで弱音を吐いていちゃ、いけないんだろうな。



今だけ、現実逃避。

ここでしか、愚痴れないから。



縛られるのが嫌なんだよ。

私を自由にさせて。

横から口を出すのはやめて。

放っておいて。



お願いだからーーーーー！！

ひとりになりたい。

一人でゆっくりとした時間の中で

自分の心のままに過ごしたい。



今の私は逆軟禁状態だよね。

プライベートな時間なんてない。

自分だけの時間がない。



ひとりになりたい。



孤独には耐えられないくせにね。