○プラシーヴォ○
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2003年11月30日(日) ちくしょう

上司に怒られた



とても嫌味な言い方で


くやしくて
くやしくて
くやしくて



スカートでチャリンコをぶっ飛ばしながら
泣きながら
家に帰った




夜道に落ちているイチョウの葉っぱを見ながら、
ちょっとずつ
冷静になる



怒られたときの言い方は
死ぬほどむかついたけど



確かに、内容はあっていた



自分を最優先して
シフトの終わりの時間が来たら
さっさと帰ってしまう私



経営者として
そんなスタッフは憎たらしいだろう


それは当然だよ



私は、前の職場でも
似たような感じだった


どうしても
経営者や店長に嫌われる



同じ過ちを繰り返すのは


私が同じところにいるから

同じレベルだから



自分ではレベルアップしたつもりだったのに





実は同じところで足踏みしてただけ






気がつけて、
よかったと思おう


本当は

悔しくて胸がつぶれそうだけど



パパだって
ママだって

みんな、

悔しい思いをしながら
働いている瞬間だってある


2003年11月29日(土)

今日は、ハム男と遊ぶ予定だった


待ち合わせ時間を決めようと昨日電話したら

「ごめん、今から現場にいかなくちゃ」


この一言で電話を切られ、

11:00am現在、まだ連絡は無い




お昼になってようやく電話があった



「今朝の5時まで作業してて…
 眠い…

 ごめん、今日は…」




うん、無理なんだね
分かったよ



電話を切って、
一旦はどこかへ出かけようと思ったけれど

ハム男の家に行くことにした



給料日前で
財布の中身は600円


銀行でおろしてから
ハム男に御飯をつくってあげよう



大阪について、もう一つ電車に乗りかえるまえに
銀行による



残高850円




ええ???




旅行の代金を引き落としされるのは覚悟してたけど
残りの5000円弱も
ドコモにやられた…




どうしよう…



とりあえず、ぎりぎりのお金でハム男の家へ



寝てると思ったのに
起きてテレビを見ていた


「あれ、来たの」



淡々と、こっちを振り向きもせずに言う



来なきゃ良かったと
泣きそうになりながら
買ってきた100円の牛乳でカフェオレをつくる



ソファの端っこに座ると


「がちゃ子、電話しろよ
 来るんなら」



不機嫌そうなハム男の声


ハム男の顔を見ると、


電車で来たんか?
 雨降ってんのに…

 駅で、車で迎えに行くから
 電話すればよかったのに



ハム男が笑う




映画でも、見に行くか?



行きたいけど
 今、300円しか無いねん




ハム男大爆笑

頭を撫でて、
一万円をくれようとした


これ、持っときいや
 財布がからっぽやったら、不安やろ?



だけど、一万円を抜いた後のハム男の財布がからっぽで
とても貸してもらう気になれなかった…




『ラストサムライ』が先行上映されていて
前から4列目で首を痛めながら見た



“日本、大好きですねん
 日本って、すばらしいですよね
 
 だから、ぜひ軍資金と自衛隊を出してください”


と、までは言いすぎやけど

日本をとっても綺麗に撮影していた


なんのために??



渡辺健や、真田さんがイキイキしてて
鎧が死ぬほど似合ってた


表情豊かな日本の役者に比べ、
彫りの深いトムちんは
無表情に見えた


ビデオでぜひもう一回!!

とまでは思わないけど
あからさまなCGも少なくて
気持ちよく見れた映画だった




お金の無い私を
笑い飛ばして
お金を持ってないくせに
何度も私にお金を渡そうとするハム男って

素敵だなあと
思った




2003年11月27日(木) 愛ってね

同じ職場に、とっても可愛い子がいる



5歳年下の女の子だけど

本当に明るくて
太陽のような子、とはこのことを言うのだろう



好奇心旺盛で、
いつもニコニコしている


小さくて、
女の私ですら


『ま、守ってあげなきゃ』

と思ってしまう



人見知りで
自分至上主義で
他人に興味の無い私からしたら
憧れの存在だ


事実、皆から愛されている




「がちゃ子さんは不思議な感じがしますね

 私も、変な子だねってよく言われるんです
 でも、がちゃ子さんは
 基本的に、まともですよね

 道ばたで、たむろってるバカな人達を見ると、
 がちゃ子さんや、るりさん(同僚)は
 本当に、まともでいいなあって思います

 大好きです」




今まで、
自分が引っ込み事案で
人見知りなのを
血液型のせいにしてきたけど

私と同じ血液型でこんなにおおっぴらな子がいるのを
少し心強く思う



私は私らしくいきる


無理に人なつっこくはできないけど
せめて、拒否をしないように


心がける




2003年11月26日(水) レールとは

よく、アイドルの子が


「ものまねできます〜」


とか言って、


グーグーガンモの真似をしたりするけど
どうも、
底辺に媚を感じられて
うっとおしかった



でもでも
今日テレビで見たERIANAという18歳の子がした

ミッキーマウスの真似と(ハハッ、ボク、ミッキー!)
アンパンマンの真似は(ボク、アンパンマン!)


潔くて


笑ってしまった



最近、KINKI KIDSの物分りのいいトークがうっとうしくて


意外と毒を吐いていた稲森いずみが可愛いのと


似たような心境





なんでも、
分かりきっていることは
つまらない





思いもよらないことをしたい


2003年11月25日(火) 好きと好きと好き

重たい荷物を持ってくれたり



いってきますのキスをしてくれたり





ハム男が、久しぶりに一緒にお風呂に入ろうと言ってきた


驚きながら、
湯船につかると



「さっき、ちょっと中で出してしまった
 ごめんな」




ホントに申し訳なさそうに

私の髪を撫でる





『もし、子供が出来てたら
 結婚してくれる?』



4年前、同じように中で出してしまったときの
ハム男の台詞




今回は、ひたすら謝るだけだった





安全日だし
大丈夫


それにね、
外出しは、避妊のうちに入らないんだよ




そう言うと、少し驚いた顔をして
黙り込んだ







ハム男


大好き


息子のように
兄のように
弟のように

大好きだよ



愛しい


幸せになってほしい





でも、

 
手を繋いでくれなくて



私に背を向けて寝るハム男を


やっぱり



異性として愛せない



ハム男も、そうなんだと思う



人間として
姉として
妹として


私のことを愛しいんだと思う




メル友の男の子と電話をする



「あ、どうしよう」



「どうしたの」



「右手に缶コーヒーを持ってね
左手で携帯を持ってるから、家の鍵が開けれない」




可愛いなあ
コントみたいだね



「それは大変、じゃあ、電話を切るね」



「ダメダメ、ちょっと待って」




たぶん、缶コーヒーを床においてくれたんだろう




可愛いなあ







ハム男を好き


性を超越して


親友として

大事に思う


2003年11月19日(水) 分かってたのに

店に新しく入ったMさん


私たちは、Mさんに社長の悪口を言いすぎた


入って一ヶ月くらいしかたってないのに
すっかり反社長派になってしまった



今日、社長がMさんのために思ってした行動を
Mさんは全く真逆に受け取ってしまい、
プリプリ怒っていた


でも、よく考えれば分かることなのに
Mさんは頭からそれを
好意とは受け入れなかった




もしかしたらこれは
私達のせいなのかもしれない



社長が、あまり経営者としてよくない人だというのは
古株の私たちは身にしみてよく知っている


けど、それをあえてMさんにしつこく伝える必要があったのだろうか



Mさんも、うすうす気づいていて
愚痴をこぼしていたけれど
それを聞いて、励ましてあげる程度で止めておけばよかったのかも



Mさんは、たぶんこの店をやめたら
働くところを見つけるのは難しい


だから、どちらかというと
社長と親密にしておいたほうが得なのだ




だけど、
社長の悪口を言い続ける私たちと仲良くするために
私たちに仲間はずれにされないために



無理矢理社長を悪く思おうとしているのではないだろうか




悪いことをしてしまった




噂や悪口は

何も産まない


2003年11月15日(土) 覚えてた

2週間強ぶりに
ハム男と休みが一致した


どこへ行こう?
と悩んだ末


箕面へ紅葉狩りへ行くことにした



箕面の滝は一度行ったことがあるし、
土日祝日は箕面の滝に行く道が
封鎖されている部分もあって行きにくいので

勝尾寺という、大きなお寺に行くことにした




紅葉が、まだなのか
すでに終わってしまったのか
微妙なコントラストの風景だった



門をくぐり、階段をてくてく歩いて上がると
景色がバアッと開けて
象徴的な、大きな仏様の像があった




それは、水子や死んだペットやらを
供養するためのものらしい


結構人が大勢つめかけているのが不思議だった



それを、じいっと見つめるハム男をひっぱって
私はさっさとさらに上を目指して歩いた



しばらく歩いていると
雰囲気のある道があり、それにしたがって降りていると
また再び、さっきの仏像のところへ戻ってきてしまった



じゃあ、このまま下山しようと
歩き出す私をよそに
ハム男が、

仏像の前においてある賽銭箱にお金をいれ、
ろうそくと線香を見ていた



私も、黙ってお金を入れて
線香を手に取る


ハム男のライターで火をつけて
ろうそくも立てて


仏像に水をかけて
ハム男が深々と手を合わせている





それを見て
涙が出そうになる



うまくいえないんだけど

ハム男がこういうことをする人だと思わなくて
もう私が堕胎したことなんて
忘れてしまったんじゃないかと思ってて

ハム男が進んで
手を合わせるなんて
本当に衝撃的で

ああ、私はこの人と
一緒にいれてよかったと
思った



家に戻って
何度もキスをして



本当に幸せだと思った




「ハム男、どうして外では手を繋いでくれないの?」



死ぬほど勇気をふりしぼって聞いてみた



「え?
 俺、手を繋いでないか?

 ああ、そんなの考えたこともなかった・・・

 ごめんな、よし、手を繋ごう」




慌てて私の手を強く握って、
私の人差し指を軽く噛むハム男



「またダメ出し?」


と、うっとおしがられると思ってたのに

意外な行動に
また胸がうずく




2003年11月06日(木) 他の人

ハム男と電話をしていてふと変な感覚に襲われた



ハム男じゃない人の声がする???




「ああ…、会社の人が泊まりに来てて
横でごちゃごちゃ言ってるわ(笑)」






いいなー  とか
うらやましいなあ   とか



野次を飛ばしてる



ハム男はちっとも友達に私を紹介してくれなくて



そんなに私を他の人に見せたくないのかと
がっかりしていたのだけれど



第三者が加わって
なんだか私の存在がくっきりしてきた






横に会社の人がいても
いつもと変わらないように話して



「じゃあ、気をつけて帰るんやで」



優しく優しく私に言うハム男







ギャンブルしないし
優しいし
子供好きだし
常識あるし





やっぱり
ハム男が
好きかもしれない


2003年11月01日(土) 出会い系ってさ

サイトで知り合った人と会うことになった



メールで2,3回しか話したこと無い人と
会うなんて自分でも少しおかしいと思っていたけど



やっぱり失敗だった



車も
態度も
顔も
運転も
すべて



気持ち悪かった



あってすぐに、
なんとか人気の無いところに誘導しようとして


手を繋いでいい??


と何度も問う



その時点で
もう、120%生理的に駄目だった



ハム男はなんて清清しいんだろうと
改めて思い知らされた






本当に気持ち悪くて
会って2時間目に
お腹が痛いと嘘をついて
帰路についた






ハム男がいい
やっぱりハム男がいい


がちゃ子 |偽写bbs

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