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■ 拘束される指
いはらから指輪のサイズを尋ねられたとき、迷うことなく一つ小さいサイズを答えた。
婚約指輪も結婚指輪も、帰宅してからハンドクリームを塗ろうとして、はずしたとき、ころころところがっていったまま、どこかに消えて出てこない。
減量して少し指も細くなり、そのときのサイズの指輪がくるくるまわってしまう。
「今では指輪もまわる」というが「やせてやつれて」は、まだいない。
届いた指輪。
少しきつい気がする。
関節の骨をうまくクリアできるだろうか?
骨はなんとか越えたものの、もう二度とははずれない。
ああ、あたしは棺桶のなかまで、この指輪と一緒なのだ。
焼けて、灰と骨だけになっても、この輪っかは燃え残る。
誰も、その内側の刻印には気づかないだろう。
死ぬまで、あたしのからだに刻み込まれる。
my slave riri
2003年12月30日(火)
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