暗行記...不夜

 

 

春が来たけれど・・・・ - 2002年03月31日(日)

ドライブ、山の上の方まで
まだ雪が残り一面銀世界のところ
そしてもう芽を出し春が覗いているところ
道を一本隔てただけでこんなにも変わるとは
不思議な気がしたが
やっと春が来たことにどこか嬉しい気がした

そんな気分で走っているとスキー場が見えてきた
白い絨毯にボコボコ穴があいているように
スキー場でも冬の終わりを告げていた

つい最近まで沢山の人がいて
真っ白な雪が有り
木々も白い花を咲かせていて
みんなスキーやスノボーを楽しんだり
仲間でワイワイと
あんなに賑わっていた

でももう終わり
だれも訪れず、だれもここを忘れてしまう
春と共に新しい生活を始めていく

次の冬が来るまでと
ただそれだけのことかもしれないけれど

あんなに寂しそうに見えるなんて
早く冬が来いって、雪に降って来いって
待ってるように見える

それを横目に見ながら
僕たちも
春に向かって走り去って行った




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制圧完了!! - 2002年03月30日(土)

銃を買った
『HP BROWNING CONPETITION』
玉を600発分買った

家に帰るとテレビの上に20体ほどのコカコーラの景品
恐竜、戦士、魔法使い、キン肉マン、一般人、車
ところせましと並びこっちを見ていた

勝負を挑まれたら逃げるわけにはいかない
ベッドの上で念入りに玉を込めた
13発を完全に詰め、戦闘開始!

銃身を引き、銃口を向け、ゆっくり照準を合わせた
引き金を引くと銃が振動し玉が発射!

恐竜が弾け飛び、テレビの下の暗闇に姿を消した
次はブロッケンJrが死んだ
魔法使いは腕を吹き飛ばされ死んでいった

玉を撃ち果たし、また込める

そしてまた撃ち尽くした頃
テレビの上で生活していた彼らは全滅していた
闇に葬ってやった

世界を破滅させかなり満足!

今日はいい夢を見られそうだ、ハッハッハッハ




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【 陶泉 】〜cafe 2〜 - 2002年03月29日(金)

久しぶりに来てみた
ここに来るには一番良い時間

通りに面している大きな2枚の窓
そこから見える那須の峰々

この時に来なければ見ることの出来ないもの
少し前まで青く映えていた山が
赤く輝きだす

朝の日の光のような幸せを運ぶ赤ではなく
この赤は静かで淋しさを含んでいる
たった僅かな時、儚い赤だけれど
それを感じさせない
心に焼き付けていく強い赤

ストーブの燃える小さな炎の音を聞きながら
暖かいコーヒーを飲みながら見ることが出来る

コーヒーを飲み終えた頃

赤く染まった山が色を失っていく
暗く暗く山が消え去っていく

1つ光が流れていく
まるで、赤の寂しさを知っているかのように
空が銀の涙を流していく

見渡してみるとまるで自分を取り囲むように光が流れている




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現実 - 2002年03月28日(木)

何してんだろ
あっという間に春休みも終了

色々、ここで自分に言い聞かせようと
自分の夢とか希望とかたくさん書いてきた

でも実際、なにをしたんだろう
起きて、飲んで、寝て
こんなことの繰り返し

口と体がこんなに離れているなんて
今更ながらに思う

今でも一番がんばっていたのが中学校の時なんて
情けなくて、恥ずかしくなる

どうすればいいのか全然分からない
誰かと共に互いに競っていけるよう
何をすればいいんだ?


分からない・・・・・




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決別 - 2002年03月27日(水)

見栄を張って生きていた
自分には何もないことを隠し

そう思えた

あいつはきずいていない
それが虚栄に過ぎないことだとは

夢を持っている
それに向かって努力をしている

そう思っている

それも間違っている
夢のためと言い色んなことから逃げている
そして周りを批判しそうすることで
自分の足場を固めて
人を見下そうとする

昔それを言った
あいつに直接言った
自分との距離が遠くならないように

でも聞かなかった
なにも変わらなかった

自分にも変わらなければいけないことは
あるだろう

でもあいつとの距離を近づけることは
もう出来ない

今まで10年も一緒にいた

それでも離れてしまうこともあるんだろう


この関係も自分があいつに合わせれば
うまくやっていけるかもしれない

でも22になった自分に
そんな関係が必要とは思わない
利益が無いから切るということではなく
そんな無理をしてまで付き合うことは無い

自分と対等に向き合えなければ




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堕胎 - 2002年03月26日(火)

もうずいぶん経つけれど
私は殺した
小さな小さな命を

直接手を下してはいないが
私が殺した
そうあの子は思っているだろう

パイロットになりたかったかもしれない
ケーキ屋さんになりたかったかもしれない
そんな夢を抱くことさえ出来ぬ間に
刈り取ってしまった
何も思うことも出来ずに

いつか同じことが起き
殺さずに成長していった時
このことを思い出すのだろう
こんな可愛い純粋なものを
紙切れ1枚で消し去ったことを

そしてその時初めて実感するのだろう
自分のしたことの大きさを
決して許されることのない過ちを犯したことを

あの子は今どこでなにをしているのだろう
幸せにしているだろうか
それとも
私を恨みどこからか見ているのだろうか

やり直すことの出来ない罪を犯したとき
私はどうすればいいのだろう

あの子のためにしてあげられることは
なにもない

ただ神に祈ることしかできない




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【 はんろ 】〜cafe 1〜 - 2002年03月25日(月)

そこは昔からあるらしい
私の母も通った店

小さな路地の奥にあり
お墓に囲まれた静かな店

カウンターと数席のテーブル
カウンターの奥には綺麗に並んだボトル
そしてサイフォンがある店

昼は誰でも立ち寄れる喫茶店
夜は大人だけが入れるバーになる

木のテーブルに椅子
薄暗い温かみのある小さな照明
無駄なものなんて無いようなのに
昔から知っているような落ち着く

音楽も同じように静かに流れ
マスターの好みなのか
ジャズがいつも掛かっている

いつも同じ席に座り
いつも同じマンデリンを注文し
いつも同じカップに注がれる

そして1時間のいつもとは違う時間を
ゆっくりと過ごす

店を出ればそこからいつもと同じ時が
始まっていく

でも少しだけ心にゆとりを持った自分がいる

そんな気持ちにさせてくれるところ




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口が何を語るのだろう - 2002年03月24日(日)

不言実行
多くを語らず自分の決意を持って行動すること
有言実行
自分の思いを公言し実際にそれを行動すること

どちらにしても
自分で何かをしようと思い
それに向かっていくことはとても大変なことだし
すごいことだと思う

もしそれに失敗しても
何らかの結果や満足の行くものを得られるだろう
有言の場合であっても
周囲はその人がしてきたものを認められるし
応援したり協力したりすることもあるだろう

そう、その人が一生懸命にやっていれば
周りにはそれなりに努力を見ることが出来る


だがそうしない人間もいる
有言不実行とでも言うのだろうか

自分の理想や思いを語るだけで
努力をせず失敗し
最後には言い訳をし
自分の所為ではないと言い張り
そのまま次に進んでいく


何も言わず何もしない日々が続いている
そうなってどれくらいになるだろうか

どうすれば口が動くのか
どうすれば体がそれを聞くのか

いつか口は語りだすだろう
何かを始めていくために

それが何であるか分からない
でも楽しみに待っていよう
自分の語ることに体を任せるように
キチンと準備して




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死して思う - 2002年03月23日(土)

死んだ時初めてその人の大きさが分かる
そして周りのその人への思いが分かる
そう思う

伯父が死んだ
2年前のことだが
その時の葬式の様子は酷いものだった

伯父は働くことをせず
酒とタバコと薬で体を壊し
倒れ、そして入院し
そのまま家に戻ってくることは無かった

伯父は自分にとって
一番頼れる存在であったし
周りに居ることで本当に安心できる人だった
そして絶対に人を傷つけたりしない
とても優しい人だった

しかしそんな伯父に対して
周りの態度は死んだ途端一変した
いや違うかもしれない
死んだことをいいことに
今までの思いを吐き出したのかもしれない

働かなかったことを笑い、馬鹿にし
体を壊して死んだことを蔑んだ

確かに働かないことは褒められるものではない
そして祖母が養っていたということも

でも思う
あなた達に対して迷惑を掛けたのか
そんなことを言う資格がどこにあるのか、と

自分に自信が無ければ
人は自分よりも立場が弱いもの
貧しいもの、罪を犯したもの
「普通」というレールに乗っていないもの
そんな人たちを馬鹿にし蔑み
自分はそれよりも上だと思い満足していく

そのことが何の意味も持たないと知りながらも


人は死ぬことでその存在は失われる
そしてその人の本当の部分だけが
大切な人たちの心に刻まれていくのだろう

誰にでも素晴らしいと言われるような生き方は出来ないだろう

ただ傍にいる人に大切な人だったと言われるような生き方
そんな生き方がいい

そう思う




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別れ - 2002年03月22日(金)

あと少しで手が届くと思ってた
少しずつ少しずつ近づいていると

違った

いや、勘違いしていただけ

離れた距離は戻ってくるはずも無く
少しだけ止まっていた
それだけだった

今日また動き出し
その内に姿さえ見えなくなっていくのだろう

22年の内のたった3年
自分と同じような向きに進んでいた
そして今互いの進む向きが変わった

今の自分がいる場所には4000人もの人間がいる
さらに毎年800人もの新しい人が訪れる

でも自分と同じ時間を共有し
共に歩みゆくのはその中のたった数人

それさえもこれから10年、20年と
同じように歩むなんて無いかもしれないし
50年、もしかすると死ぬまで共にいるかもしれない

でも同じ人はいない
ともに共有した時は短くても長くても
その人とだけのもの

なんでその人と自分が会ったのか
それはただの偶然だったのかもしれないけれど
全ての出会いが大切になるだろう

今日離れていったあいつも
いつか良い思い出として
心にその姿を残していくだろう




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宗教の名のもとに - 2002年03月21日(木)

世界中で宗教を原因にした
戦争がテロが争いが起っている

日本でも昔は天皇を神とし
天皇を神と認めない国を
次々と破壊し人々を支配して

今でも小さな宗教団体が
テロを起こしたり
弱い者達からの略奪をおこなって

宗教とは何なのですか

争うためのものですか

去年起きたイスラム教徒のテロ事件
その後のキリスト教徒の報復攻撃

宗教の名を借りた業のための攻撃

キリスト教とイスラム教は
昔一つの兄弟宗教のようなもの

マホメットというイスラムの預言者が
キリストは預言者であり神ではない

その言葉が原因
十字軍から始まった終わりの無い争い

だがキリストも同じ気持ちだった
キリストの弟子が書いた古い書物がある

そこには
「神はあなたの傍にいる、木の中にもその存在はあり、
 水の中でも、あなたが感じさえすれば神はそこにいる」
と、それは

イスラムの偶像崇拝を止める考えと同じ

ただイスラムの神官は砂漠で民と共にあることを望み

ただキリストの神官は教会を建てキリストの像を置くことで
民のよりどころとなる場所を与えようとした

争うことなんてない
肉親を殺すようなものなのだから

原因は一部の権力をもつ物のエゴ
自分の宗教が一番だと絶対だと示すための

アッラーもゴッドも仏陀もシヴァも
全ての神が嘆いているだろう
自分の教えが民の救いではなく
兄弟同士、仲間同士での殺戮の道具になっていることを

どんなに争っても終わりなんて来る筈がない
馬鹿な大人が多すぎる
これからの世界を担う若者をなんの躊躇いもなく
戦争の武器へと変えていく

大切な子供達が死んでいく
これからの世界を変えてくれるかもしれない者たちを
計り知れない力を持ち大きな希望をもっている


はやくきずけ
この愚かな争い




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小さな約束でも - 2002年03月20日(水)

約束をする
小さな小さな

人に話したら
笑われるような

些細な些細な
約束

でも大切なもの
とてもとても価値がある

その日まで
小さな期待を持ち
一日一日を送っていく

後3日
後2日と

その結果なんてどうなるかは
だれも分からないけれど

その日までの時間は
不安もあるけれど

どこか
がんばれる気がする

約束とは限らないけれど
目標とか夢を持つことが

自分を成長させる
希望を持ち前を見続けながら




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〜 IHATOV 〜 2 - 2002年03月19日(火)

人だけが
心の想いを言葉にし、伝え
詩を作り、詠うことが出来る

・・・・・・・・・・・・・

新たな詩人よ
雲から光から嵐から
新たな
透明なエネルギーを得て
人と
地球に
とるべき形を
暗示せよ

・・・・・・・・・・・・・

みんな詩人だから

小さなエネルギーを持っていて
それらの素晴らしさをしっていて

星は安心しているだろう

この詩人が

引かれ合うときの大きな力
手を差し伸ばしたときの力
手を取り合ったときの力を

知っているだろう

詩人たちが作っていく道
そこになにがあるのかも

知っているだろう




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離れないのか・・・・・ - 2002年03月18日(月)

全てを自分のものにしたい

あの優しい笑顔を
あの流した涙を

心も体も
生き方さえも


出来なかった
無理なこともわかっていた
それでも止めることは出来なかった

ただ傍にいようとしていても
それ以上に走った
それがいい方に向かっているんだと
信じながら


離れていった
少しずつだけど
確実に距離は広がっていった

走ることを止めた
相手に都合を合わせるように
自分を外に解放しないように


その距離が止まった
お互いの相手に対する気持ちが
釣り合ったように

笑顔が多くなった
近くにいるようになった

自分を深く深く沈めながら


何がいいのかはわからないが
今はただそばにいることが
幸せなのかもしれない

自分にとって
何よりも大切だと想うから




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星が色を失っていく - 2002年03月17日(日)

宇宙飛行士が言う
「地球は本当に綺麗な青だった」と

海が美しい青で
大陸が美しい碧で


周りを見渡してみる
どこに美しい青が碧があるだろう

どんなに青に囲まれた場所でも
そこには
人が建物が車があった

どんなに碧に囲まれた場所でも
そこには
道が電柱が電線があった

青の世界や碧の世界なんて
周りには無かった


本当に宇宙から見たこの星は
青く碧く見えるのか


星のあの光は何万年も昔の光が
時を越えてきたもの

どこかの星の人間は
数万年前のこの星の光を
とても美しく想うだろう

この星に憧れ
旅立つものもいるかもしれない

でもこの星に辿り着いた時
失望するだろう

海は黒く濁り
緑は白く汚れ
綺麗に透き通るはずの空気でさえ
灰色に濁り

住んでいる人の心でさえ
汚く濁りきっていることに


そして
彼らが帰ったあと
この星は輝くことを止めるだろう

黒くくすんだ星は
死んでいく




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〜 IHATOV 〜 - 2002年03月16日(土)

宮沢賢治の詩にこんな1節があります

 私達は、氷砂糖を欲しいくらい
持たないでも、綺麗にすきとおった
風をたべ、桃色の美しい
朝の日光を飲むことができます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
 これらの中には、あなたのために
なるところもあるでしょうし、ただそれっきり
のところもあるでしょうが、私にはその
見分けがよくつきません。なんの事だか
訳のわからないところもあるでしょうが
そんなところ私にもまた訳が
わからないのです。
 けれども、私はこれらの小さな
物語の幾きれかが、おしまいあなたの
すきとほった本当の食べ物になることを
どんなに願うかわかりません。


人はどんなに努力をしても
それが相手を思うことでも
相手が求めていることかは分からない

私はただ自らが一生懸命生きることで

その生き方
考え方
自分の向かうものが

少しでもだれかの
道標になってくれればいいと思う

少しでも美しい風を感じ
綺麗な日光を受けることが出来れば

自分は氷砂糖を我慢することができるから




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雨の匂 - 2002年03月15日(金)

エンジンを切り
カーステレオのボリュームもオフに

雨を久しぶりに感じる
ガラスに打ち付ける雨の音は
いつも
なぜだか懐かしく思う

シートを倒し
目を閉じると

ゆっくりと時が過ぎるのような
安心してその場所に居られる気がする

雨が全てを流してくれるから
そんな風に思える


雨はすぐに止み
雲も雨と一緒に降ってしまったかのように
空は澄んだブルーが顔を出す

心も同じ

なにも描かれていないキャンパスのように


【一記】
今日は先輩達の卒業式でした。
3年間しか居られなかったけれど、60億もの人の中で
その中でここでこうやって出会えたことは
大切な思い出になった。
1日ごとに色んな出会いがあるけれど、自分に
全て刻まれていく出会いとなるようなものにしたい。
生きている中で最も大切な記憶となるように。




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変わることのない風 - 2002年03月14日(木)

一人
暗い何も無い道を走っている

立ち止まり
静かな闇の中に
あの風が

どこまでも連れて行ってくれる
優しく守っていてくれる
あの風が

人は風と共に空を自由に飛ぶ

汚れなき思い、譲れない誇り、迷いの無い心と共に


無くしてしまった

自由な翼をたたみ

風を感じることを止めた
狭い大地で争いを始めた

汚れ、誇りを捨て、心までをも投げ捨て


風だけが吹き続けている

強く、優しく
いつでも人と共にあるように

あの頃の純粋な心の欠片が
呼応している

風と共にいたあの頃
感じるとき

風と共にあれと

形在るものはなにもない

ただ
無くしたものがそこにある

あの頃信じていた

大切なもの




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あと、どれくらい生きることが出来るのだろう - 2002年03月13日(水)

15分だけしか表示されない時計がある

それが出来た頃は15分あった

戦争があった
          残りは14分になった
飢餓が広がった
          残りは13分になった
砂漠が広がった
          残りは12分になった
緑が森が死んでいく
          残りは11分になった
空気が死んでいく
          残りは10分になった
生き物が死んでいく
          残りは9分になった

全部人間が引き起こした
自分の地位や名誉
金、我侭、差別

人間が
人間だけが持っている
汚い欲望が
時間を減らしていく

今残りがどれくらいあるかは分からない
今も少しずつ針はすすんでいるだろう

みんなそれは分かっているのかもしれない
ただ自分だけは私だけはという考えが邪魔をする

そうやって
また戦争をしている人がいる
平気で人を、生き物を殺める人がいる

そうやって
綺麗な星空が消えていく
美しい大地が消えていく

そうやって
また時計は針を進めていく

ただ
人間が
人間だけが持っている
多くの知恵
そしてたくさんの人と手を取り合うこと
相手を敬う心

それが針を止めることが出来るかもしれない

ただ時計が終末を迎える前に

この愚かな人類がそれに気付くことが出来るのだろうか




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人生はたった一度だった - 2002年03月12日(火)

こんな詩があることをしった
清という国の袁枚という人の詠った詩

  我 此の生を楽しまざるも
  忽然として生まれて世に在り
  我 亦た此の生を楽しむも
  忽然として死又至る

 私は人生をあまり楽しんでいない
 だが何時の間にか生まれて生きている
 私はまた人生を楽しんでもいる
 だが何時の間にか死がやって来る

人の一生は一度きり
いつかは死が訪れ
失われていく
どんな生き方をしても


いろんな人と出会いたい
いろんなものを見たい
いろんなことをしてみたい

常に好奇心を持ち
諦めることなく

自分の信じたものを最期まで守っていけるような

そんな生き方をしていきたい

そして最期には
「楽しかった、本当に」
って言えるような




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夜、星が笑っていた - 2002年03月11日(月)

夜、ふと空を見上げる
星が広がっている
どこまでも

よく観ると
夜空は黒くない
今まで気付いてはいたのかもしれない
ただ初めて考える
藍?蒼?紺?

星には一番似合っている

星は自分の色を変え会話する
星がみんな喜んでいる証拠

でもあの綺麗な空が無ければ
星は話せない

でも太陽が無ければ
星は自分が誰か分からない

一人では
何も出来ない

でも空も でも太陽も

星が好きでたまらない

星を隠してしまう雲だって
独り占めしたいだけ

みんなが支えてくれるから
あんなに楽しそうに見える

いつでも笑っていられる


人間だって同じ

なのにどうして
泣いたり
怒ったり
辛いことが多いのだろう


みんな気付かない


近くにいっぱい空や太陽があるってことに
自分を好きでいてくれることに




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かごめ かごめ♪ 2 - 2002年03月10日(日)

♪かごめ かごめ かごの中の鳥はいついつでやう
この歌の意味とは…

【 愛の復讐説 】
「かめ」という男の子がいる
「つる」という女の子がいる

二人は生まれたときからの幼なじみ
15歳になり互いに惹かれあうように

周りの目を避け
二人で会うようになっていく

だがそこには古い井戸があった

そして二人はそれを知らなかった

足を踏み外し
二人は落ちてしまう

だが下までは落ちなかった
かめの足につるがしがみつき
井戸の淵にぶら下がって

もし
落ちてしまえば
二度とは出られない深さ

かめは
つるを
けり落としてしまう

自分の助かることだけを考えて


10年の年月が経ち
かめは25歳になっていた

かめはある女に一目惚れをする
とてもとても美しい女に

そして
つるのときのように
周りの目を避け
二人で会うようになっていく

だがその場所は15年前と同じ場所
あの井戸のある

かめが気付いた時には遅かった

二人は井戸に

15年前と違うのは
かめが女の足をつかんでいること

少しすると
女は涙を流しながら消えていってしまった

かめが下まで落ちると
どこからともなく美しい歌声が聞こえてきた


かごめ かごめ (古い方言で「かご」とは古井戸) 
かごの中の 鳥は (井戸の中の「つる」を例えて)
いついつ出やる (いつ出られるのだろうか、いや出ることはできないだろう)
夜明けの晩に鶴と亀が滑った (「つる」と「かめ」が二人とも落ちた)

後ろの正面だあれ

後ろを振り向くと


そこには「つる」の変わり果てた亡骸があったという



昨日、今日と何でこの唄が生まれたかを書いたみた
でも、分からないことがある
実際に自分が子供のころ遊んだ
一人を真ん中に置き、みんなで周りを回るあの遊び方

あの暗い、悲しい話からはどうしても想像出来ない
みんなで笑い、楽しそうにしかみえない遊びだった

唄のフレーズは
詩は暗い意味を持っていても
どこか明るい感じがする

遊ぶときもみんなで手をつなぎ
仲良く一緒に唄を唄っていく

でも「かごめ」も「つる」もそれを望んでたのかもしれない
子供を失うこと
愛し、信じていたものから裏切られること
そんなことを誰にも経験して欲しくないと

「かごめ」は
子供があんな風に遊んでくれることを
「つる」は
かめと仲良く手を取り合って生きていくことを


お互いに
小さな夢を持って精一杯生きて生きたかっただけなんだと




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かごめ かごめ♪ - 2002年03月09日(土)

♪かごめ かごめ かごの中の鳥はいついつでやう
この歌の意味とは…

【 水子の霊供養説 】
女郎「かごめ」が流産した
その時
死んでしまった子のために詠われたもの

「かごのなかのとりは、いついつでやう」
赤ちゃんがいつ出てくるのか
かごめが思う

しかし
「夜明けの晩に鶴と亀が滑った」
夜明けに幸の象徴である鶴と亀が滑り
流産になってしまう

かごめはその子の顔を見ることが出来なかったため
「後ろの正面だあれ」
その子の顔を見たかった、見れなかったという
これには後ろに水子の霊が憑いているとも言われる



かごめの我が子を忘れず

供養していった思いが

この世にまでこの歌を

残してきたのだろうか




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...

水 - 2002年03月08日(金)

沈む
深く、深く

思考は
すぐに消え

視線は
天井からの滴り落ちる水

波紋だけが静かに広がる

沈む
全てが暗闇に溶け
意識までも溶け始める

この世に生まれる前
あの静かな場所
いつまでもここに
いたいと思い
出てからも忘れられない


沈む
この水に浸るときにだけ
あの場所へ帰れる気がする

体の神経の全てが帰ったと勘違いしている


深く、深く
沈みながら




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...

溜め息の意味 - 2002年03月07日(木)

「はあっ」
溜め息、日に日に増加
何度となく

ひとつ付くごとに幸せが逃げる
昔、そんなことを言われた

でも
逃げるんじゃない

今より
幸せなときが
今より
がんばっている自分が
今より
輝くものが

溜め息は自分に
それを思い出せ、忘れるな
言ってるんだ

溜め息は自分に
それを越えろ、負けるな
言ってるんだ

精一杯やってやる

溜め息が出なくなる前に




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...

鬱積する・・・ - 2002年03月06日(水)

最近
一人で居ることがとても苦しい時が

何も考えず
一人、部屋
何かに自分が飲み込まれ
動けなくなるような

誰かいるのか

誰かに会いたい、触れたい

車にキーを掛け
当てもなく、どこか




落ち着く、少し
一時、解放
少しはもつだろうか




もっと、もっと


渇望、飲み込みたくなる、全て
食い尽くし、自分に

今日は押し殺す
明日は




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はないちもんめ♪ - 2002年03月05日(火)


はないちもんめという遊びをした
その時は歌の意味など知らず知ろうともしなかった


この歌は東北の田舎で生まれた

貧しい農村の村

女の子供が生まれる

育てることは出来ない

人買いが来る

はないちもんめの「はな」とは器量のいい子

はないちもんめの「いちもんめ」とはその子の価値

勝って嬉しい、負けて悔しいは人買いの台詞


意味を知らずしていたことは貧しい農民をあざ笑い
「いくら出すぞ」「じゃ〜おれは他の子」と
金を蒔く人買いの行為


だが今の世界でも金の力さえあれば何でも出来ることは変わらない
人でさえ
命ですら金で得る

結局何も変わっていないのか


いつまで経っても同じこと、同じこと
いつまで経っても変わらない、変わらない




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〜 PERFECT TWIN 〜 - 2002年03月04日(月)

面白い話だった

〜PERFECT TWIN〜

生まれた場所も環境も全く違う二人がいる
でもその二人は名前も生年月日も生まれた時間までもが同じ
そして同じ運命を辿る
さらに相手の眼を通じて得たように同じ感覚を味わっている

一卵性双生児が別々な状況下でのこのような話は聞くことがある
だがこの PERFECT TWIN は全くの他人なんだ

どうしてこのようなことになるかは全く分かっていないらしい
だが偶然というにはあまりにも符合することが多すぎる

自分が精一杯百年の時を生きたとしよう
人生の中で自分が出会う人間なんて1%に満たない

日本のどこかでもう一人の自分がいる
これも誰にも分からない

もしいるのなら遭ってみたいものだ




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...

人は海より生まれ空へと帰っていく - 2002年03月03日(日)

今日1日何もせずに過ぎていった
植物のようになにも考えず

もう何も考えたくない
常に周りには私をいらだたせるものが・・
すべて死んでしまえ
消えてしまえ

人は海より生まれ空へ帰ると聞く

水に浸かり眠る
一番落ち着く

生まれる前を思い出すから

全てを一時だけ忘れさせてくれるから

この水が全てを忘れさせなくなってしまった時
私は空へ帰るのか
体を捨て
軽くなり空へ向かうのか

今はまだ

重い体を操り
水だけを頼りに
泳ぐ


ずっと空を見つめながら




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寿命 - 2002年03月02日(土)

人の寿命はどうやって決まっているのだろう
DNAによって選択されていると言えばそれまでだが
ではなぜDNAはその選択をしなければいけなかったのか

自分は明日死ぬかもしれない
それは病気かもしれないし事故かもしれない
もしかすると殺されるかもしれない
でもそうならないかもしれない

世界中で多くの人が一瞬の内に死んでいる

ではなぜその人なんだろうか
隣にいる人間ではいけなかったのか

自分でどんなに健康に気を使っていても
事故に遭わないようにしても
死はあっという間にその人を攫ってしまう

多分殆どの人は自分が明日死ぬとは思わない
でもその内の数%は死ぬだろう

これはただ偶然なのだろうか
それとも必然であったのか

それは今のところ誰にも分からないのだろう

宗教では全てが神の意思、必然なのだろう

今の世界では神の存在は科学的には否定されているが
今の世界観という意味であり
太陽系も出たことの無い人間がそんな断定はしてはいけないのだろう

もしかすると私たちは誰かのゲームの中の登場人物かもしれないのだから
だから突然のように
人が死に
戦争が起き
人が産まれるのかもしれない




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ひとつの疑問 - 2002年03月01日(金)

今日は1つの疑問について

人はどこまで自分の事を話すのでしょうか
そして相談されたときにはどこまで踏み込んで話せばいいのでしょう

自分は特に大きな問題も悩みも無く生きてきたと思う
だからという訳ではないが人の苦しみとか悩みとか
相談をされても経験していないからどうにもならない

自分では大体が話を聞くだけにしていることが多いとは思うけれど
時々はちょっとした一言を相手に言ってしまい傷つける
逆に何にも言わないで相談にならない!と怒られることもある

要は相手を考えて行動しろってことなのかな
難しい

でも自分が相談する立場でも同じで
それを相談する相手は自分が選んだわけだし
どんな結果になっても責任は自分にあるってことだな

自分は今のところそんなに悩みは無いけれど
どんなことにせよ
多くを語れる友がいることは幸せだと思う




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