羽積風narration
…どうかなぁ?

2006年06月18日(日) 「あんたは幸せにならなあかんねんで!」

年配の友人達はみんな、
私の母親が亡くなった報告を聞くやいなや必ず、
「あんたは幸せにならなあかんねんで!」
と言ってくださる。

身近な者を亡くした人間は、
とくに亡くなった者が不幸な死に方であったり
不幸な人生であったりした場合は尚のこと、
「残った私だけが幸せになってもいいんだろうか…」
と思いがちなようで、
年配の人はみんなそういうことをちゃんと知っていたり、
あるいはそういう気持ちを経験済みであったりするのだよね。

あと、
「道を踏み外したらあかんで!」
とか
「悪い人に騙されたらあかんで!」
と言ってくださる人も。

やはりこういうときに人は、
自暴自棄になったり、
隙ができてつけこまれたりしがちなのだろう。

私が幸せでいることを願ってくれている人が
こんなにいるなんて、不思議でありがたいことだなぁ…。



2006年06月01日(木) 『嫌われ松子の一生』

監督・脚本/中島哲也
原作/山田宗樹(幻冬舎文庫)

観てきました。

どんなに
ミュージカル調にしても、
ディズニー調にしても、
カラフルにしても、
全て無駄。

不幸さも、
悲惨さも、
絶望感も、
救いの無さも、
何もごまかせていない。

観た後、本当に死にたくなる映画でした。

この映画を笑って観るには、私は
もう歳をとりすぎてしまったのかもしれない。

私自身が送ってきた、
あるいは私が見てきた人生が、
この映画を観るには向いていなかったとも思う。


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汐 楓菜 [MAIL] [活動記録]

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