白痴日記


白痴日記

		白痴

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■　誰もいない

死にそうな時はいつもそうだ．
死にたくなった時はいつもそうだ．

誰もいない．
電話も繋がらない．

押し留まるのは自分の力でしか出来ないと知ってる．

でも寂しいや．

2005年09月30日(金)

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■　秋風

ようやく秋風と呼べるものが髪の毛揺らした．
まだ汗ばむ温度だけれど，確かに空は秋．

兎は睦み合う．
私はぼんやりそれを見てる．
亀は水中．

何も信じていない．

2005年09月29日(木)

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■　私が生臭い

生臭い．
どこがどうということはないのだけれど．
腐っている気がする．
女臭い．

人間の泥の匂い．

腐泥．

2005年09月28日(水)

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■　頭痛

曳かない頭痛．
胸苦しさ．

飲みこむものが多すぎて
身体中が腐りそうだ．

2005年09月27日(火)

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■　闇の中で暮らしたことがあるかい？

影の中と言った人がいた．
私のことを．
影の中もいいものだと．

私はずっと闇の中で暮らしている．
だから別にどうってことない．
ただ人から言われる筋合いはない．
闇の暗さを知っているかい？
爪の剥がれるような痛みを．

闇に落ちた人間と関わったなら
ご覚悟を．

2005年09月26日(月)

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■　諦める

諦めるまでに，どれぐらい泣いただろうか．
どれぐらい死にかかって
どれぐらい食いついて
どれぐらい愛の言葉を吐いて
吐いて吐いて吐いて吐いて

私はいつか全部，人生の全部を諦めた．

殺したい人がいたら，どうぞ殺してください．
諦めているのです．
幸福ですか？そういうものとは縁のない生涯でした．

諦めると物事が大変透明に見えます．
とても優しく笑うことができます．

いつ死ぬとも限らない，私の意志は．
どこか高いところから，両手を広げて参りましょう．

2005年09月25日(日)

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■　仮面の当事者

誰しも，もう一人の自分が自分の行動を見ていると言う．
脳内でそうなっているのだろう．
でも君たちは当事者なのだよ．
自分が何人いようとも．

仮面の当事者は私を混乱させる．

私は仮面を取ってしまった．
私は一致させた．

当事者を．

何をしていても，私は私を認める．
当事者から外れることはない．

2005年09月24日(土)

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■　していないこと

メールのお返事
友達への連絡
ドラッグ
お墓参り
自殺

2005年09月23日(金)

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■　人間をもう一匹飼いたい

だって兎が仲良く二匹くっついて
相手にしてくれない．

その人間が私を殺してくれたら最高だ．
肉体的にね．
精神的には殺す人はたくさんいたから．

自分を大事になどできない．
大事にされた記憶はないことはないけど．
他の方が圧倒的に多い．

世間の荒波ってそういうこと？
嗚呼，頭の悪い文章だ．
吐き気がする．

2005年09月22日(木)

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■　猫

私はきっと恨まれているだろう．
これからも恨まれるだろう．

それでいい．
恨んでいいから生きていってくれ．

捨てた飼い主を恨むのをやめて，私を恨みなさいな．
飼い主に抱かれた記憶を大事にね．

2005年09月21日(水)

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■　朝の列車

何度も振り返った顔を見てうれしかった．
ただそれだけ．

朝の列車は掴むところがないぐらいの混みようで．
これからお仕事の人ばかり．

誰か私と心中しませんか．

そんなことを思った．

2005年09月20日(火)

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■　その行為を何と呼ぼうか

それは淡々と簡単に．
表面上は．

昼間のシャンパンの泡は
夜のワインの赤になった．

汚したシーツで映画を観た．
儚いけれど強い映画．

映画を観る時の私は一番素直だ．
寂しいと率直に感じるから．

2005年09月19日(月)

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■　お友達

妹みたいな友達ができたよ．
かわいい．

2005年09月18日(日)

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■　裏切る思考

一緒に暮らす家具を選びながら
家電を，ニコニコと選びながら
死を考えている．
あの人を考えている．

最低な人間がここに一匹．

死を考えている．

2005年09月17日(土)

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■　涙逆流

大きな赤子は身体の内部で
涙を流す．
永遠は一瞬かも知れないし，一瞬が永遠かも知れない．
だから涙を流す．

それは蒸発しない．
いつか私の肺は涙で溺れるだろう．

2005年09月16日(金)

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■　おこのみで

愛という言葉が嫌いです
　　　　　　　椎名林檎

口ずさんで爪に色を付ける．
秋色がなくて残念だけれど，紅葉色のラメのないものが欲しかった．
でも今すぐ付けなくては，飲みこまれそうで．

今日やっと見た秋の空．
風は夏から秋へ移行中．

2005年09月15日(木)

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■　正義感と真面目さ

傷つくのはだぁれ？と問われた．
問われる前からわかってる．
一番惨めになるのは私だと．

彼岸花を見ながら考える．

正義感と真面目さがあるから頼られるのだよ
と言ってくれた人がいた．

違うの．違うの．
私は自分の病気の症状が出ないようにしているだけよ．
必死にそうしているだけ．

惨めだ．

2005年09月14日(水)

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■　妊婦の腹

妊婦ばかり目につく．
たいていは笑っている，夫や母親や友達と，
私の目は腹に吸い寄せられていく．

うれしくも悲しくも，もちろん微笑ましくもない．

それ以上もそれ以下もない．

腹は見事に迫り出して，主張する．
性を．

2005年09月13日(火)

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■　諦念

なくしたくないものがある人は
とても狡くなる．
私は阿呆で，なくしたくないものはあるが
比べることをしない．
そしてなくすのだ．

狡さも許すのだろう．
それは正直なのだろうから．

私は心の深いところで血を流しながら
笑って許すだろう．
そういうものだもの．

何か諦めて，溜息をついたけれど
諦めることも，時に重要．

2005年09月12日(月)

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■　政治家と崩壊ビルディング

今日は飛行機が衆人の目の前でビルディングにぶち当たった日．

私はその時学校でインターネットで動画を見てた．

そんなことなかったように今日は日本のテレビは選挙ばかり．

狂ってる．

2005年09月11日(日)

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■　恋をしている男

私に恋をしてくれた男．
その男の赤子の名付けをする私．

世の中は矛盾だらけで
決してきれいではないけれど．

私は大丈夫．
少し重くなる背中．
でも悪い重みではないのだ，きっと．

2005年09月10日(土)

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■　蚊

蚊が手の甲に止まって
ぼんやり見てた．

蚊もぼんやりと
血を吸うのさえ忘れて
私を見た．

そのうち飛び去ってしまった．

2005年09月09日(金)

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■　体感

確かな物は一つもないと体感．
それは崩壊．
そして崩れ落ちてきた物を蹴り飛ばして
進む道．

私は私．

2005年09月08日(木)

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■　習慣

習慣を得るということは怖いことだ．
そんなことは学習しているのに．

それでもいい，と言う自分がいて
今だけだ，と言う自分がいて

藻掻くことを知っているのに．

でも我慢は嫌いなの．
見つめ合ってる我慢は好きだけれど．
相手の眼球の裏を舐めているような．

2005年09月07日(水)

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■　お人形

お人形の左手からはいつも血が流れました．
痛くて気を失いそうな時にも
いつも無表情で
声一つ立てません．

お人形だからです．

いつも，ちやほやされ，新品がでると捨てられるお人形．

お人形は目を閉じることもできず，見つめています．

2005年09月06日(火)

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■　長く生きすぎた．行きすぎた物，者．

私を一人にしないでよ
呼吸発作
必死で飲みこむ空気は
私だけの二酸化炭素で満ちている．

硝子が割れたの．
あの人行っちゃったの．
しゅうさん，死んじゃったの．
あの場所消えちゃったの．

私年取り過ぎちゃったよ．

硝子の冷たさ．首に血の匂い．

2005年09月05日(月)

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■　a suicide note

二十個の爪を一番好きな色に染めました．
台風が来る生暖かい空気を飲みました．
もうじゅうぶん頑張った気がしています．
疲れてしまいました．
自分自身に頑張ったなど烏滸がましいけれど．

此処に来てから色々なことがあって
ありすぎて
涙もなくなりました．

最近は少し他人様のお役に立てて良かったです．

迷惑ばかりで死んでいくのは，幾ら何でも心苦しいですから．

墓も葬式もいりません．
ただ骨だけはあの人に拾ってもらって下さい．
どうか．

ありがとう．
ありがとう．

2005年09月04日(日)

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■　歩いてきた足

人を好きになると心配するから
気持ちがいつか変容していくから
傷つけるから
傷つくから

裏側でいつも一人で歩いてきた足．

ジムニーに乗った時とあの人と歩いた時以外は．

これからどうする？

2005年09月03日(土)

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■　金平糖

私はお口をぽかんとあけた．
真っ赤な舌に，綺麗な色の金平糖が乗せられた．

私はお口を閉じて，につこりとした．
甘味が広がって，心がきゅうとした．

テレフォンが切れた後
少し目が濡れた．

喉から食道に甘い蜜が流れて
いつのまにか
身体に溢れた．

私の躰は甘くなった．

召し上がれ．

2005年09月02日(金)

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■　真夜中のテレフォン

小さく囁く様な声は，私をとても気持ちよくさせる．
笑い声が重なる時，距離が吹っ飛んでいく．
この人が明るい時も暗い時も，死にそうな時も
私は一緒にいたいと思う．
それは物理的な意味だけではなくて．

生きてきて，やっと見つけた感じ．

2005年09月01日(木)

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初日