白痴日記
白痴
■
■
■
■
■
■
041231
バイバイ,今年.
長かった.
一日,一日が.
苦しかった.
一月,一月が.
でも生きた.
暮らした.
目覚めないわけにはいかない毎日よ.
解放とは何なのか考えて.
自由の意味が身体に染み込んできて
色を変えていくのを.
感じて生きた.
2004年12月31日(金)
■
■
■
■
■
■
全てがごっこと思えば
少しは楽かな.
2004年12月30日(木)
■
■
■
■
■
■
夢見る猫
猫が眠りながら,乳に吸い付く動きをしていた.
ちゅうちゅうと.
お母さんの夢を見ていたの?
寝ている猫は子供のようだ.
今はない脚を動かして,走っているのだろう.
2004年12月29日(水)
■
■
■
■
■
■
単純
単純に暮らしていきたい.
単純に人を愛して,愛されると誤解して
子を産み,育て
庭いじりをして毎日が終わって.
そういうものに時々惹かれるけれど
自分には無理だ.
2004年12月27日(月)
■
■
■
■
■
■
紺色の爪
指先まで蒼く染まって見える.
黄色と蒼と白が混ざって汚い手の色.
じっと見る.
何も考えたくなくて.
2004年12月26日(日)
■
■
■
■
■
■
苦い舌
私の舌は夜,睡眠薬のために苦い.
私の舌は長い.
この舌を誰かと共有したくて.
ふと気づくと排卵日で.
私の本能の
飢えに
舌が跳ねてる.
真夜中に舌をのばす.
闇の中の記憶は自由自在.
2004年12月25日(土)
■
■
■
■
■
■
問い
不眠症でもサンタは来る?
透明人間になって来る?
それも怖いか.
眠りたい.夢は見たくない.
意識を全てなくして眠りたい.
眠りのプレゼントをください.
2004年12月24日(金)
■
■
■
■
■
■
浮かれること
浮かれる事は,良いことだと考える.
もしその浮かれている理由が,泡と消えても
浮かれていられたのは本当で
その後の打撃が大きいのは悦びも大きかったという印.
プカプカしていたいのよ.
できるだけ.
人生の中で,できるだけ多く.
全然できてはいないけれど.
2004年12月23日(木)
■
■
■
■
■
■
絶望してはいけない
絶望してはいけないと
自分に言い聞かせながら
絶望している自分に言い聞かせながら
道を歩く.
絶望は甘い砂糖菓子でしてしまえば,簡単で
苦しいけれど,簡単で
道に踞りたい.
2004年12月22日(水)
■
■
■
■
■
■
心中を考える
其れは無理心中になるのだろう.
私は殺せる?
殺せない,殺せない,殺せない.
結局私はあの人の幸せを喜ぶことが
心全部ではできず
かといって
あの人の人生を潰してしまうほど
我が儘になれず
愛されないとは不便なもの.
2004年12月21日(火)
■
■
■
■
■
■
編み物は数学
最近よく編んでいる私ですが,頭の中は数学の時の動きと一緒.
幾何学かな.
だから裁縫は駄目だけど編むのはできるのだと思う.
男の人も案外いけるのではないだろうか.
理屈だから.編み物って.
答えが明解.
2004年12月20日(月)
■
■
■
■
■
■
世紀末
何も起こらなかったよ.予想通り.
北斗の拳みたいなことも.
コンピューターの混乱も.
ふと思い出した.
何かがあればいいなと思った.
思っていた.
人生最後の世紀末にさ.
小さい事は起こっているよね.
毎日起きているような事.
産まれて生きて死んで.
霞みたいに愛したり.
2004年12月19日(日)
■
■
■
■
■
■
頭多忙
頭がいつも多忙で,これは死ぬまで続くのだろうかと思う.
夢の中まで難しい選択があり,考える.
くだらないことを考えていることもあるけれど.
頭がからっぽって意識を薬剤過多で本当にやばい時しかない.
みんなそんなものだろうか.
2004年12月18日(土)
■
■
■
■
■
■
所属
何かに所属しても
誰かに所属しても
結局は一人なんだよと.
耳元で囁いてあげよう.
其れが喩え,妬みに聞こえても.
2004年12月17日(金)
■
■
■
■
■
■
除雪車の音を聴く
凍る道の雪をがりがりと,真夜中に,
削る除雪車の音.
昔,あの人と珈琲を飲みながら研究室で聴いたものだ.
熱くて濃い珈琲がうれしくて.
二人の眼鏡が湯気で曇るのさえ愛しく.
何も変わっていない気持ち.
でもきっとどこかで,マイナスプラスはある気持ち.
ただ,愛しているだけでは,届かない事実と
でも,愛することしか,できない真実.
2004年12月16日(木)
■
■
■
■
■
■
死ねる
三十七日分の薬を見て,嗚呼死ねると思って安心したのです.
ペプシコーラで飲んで逝きましょう.
想像して想像して.
想像自殺.
2004年12月14日(火)
■
■
■
■
■
■
その店は二階にある.
ズブロッカ
ラム
ジン
シーバスリーガル
飲みたい酒をあげてみた.
禁酒してから随分立つ.
飲んだのは乾杯の時ぐらいじゃないかな.
時々ふらっとおいしいバーに寄りたくなるのを抑える.
暗くなってきた街で.
それは病院帰りが多い.
でも明日は一杯いいかな.
今年の自分のための.
まだまだかな.
2004年12月13日(月)
■
■
■
■
■
■
師走
妙に人が多く,吐き気がする.
2004年12月12日(日)
■
■
■
■
■
■
小さな子の髪
小さな子の髪の毛は何であんなに細くて柔らかいのだろう.
守られているからだろうか.
陽を浴びて光る髪を見て思った.
2004年12月11日(土)
■
■
■
■
■
■
銀杏
銀杏が檸檬色に染まって,綺麗です.
緑の芝に落ちていきます.
綺麗な形を保って.
来年も,その先も,きっと綺麗でしょう.
2004年12月09日(木)
■
■
■
■
■
■
久しぶりのキス
うさぎがうさダンスをしてやってきて
キスをしたよ.
ちゃんと唇に.ズーノーシスなんて知らない.
いや,知っているけど.
こいつらはかわいい.
一人暮らしの私の貴重な家族だ.
2004年12月08日(水)
■
■
■
■
■
■
物事を進める
頭を手帳代わりにして,淡々と確実に進める.
そういう時は本当にサイボーグみたいだと思う.
与えられた才能といえばそうなのかもしれないけれど.
情緒もなく,淡々と.
ミステイクがあれば,即対応し.
疲れるとよくそうなる.
2004年12月07日(火)
■
■
■
■
■
■
デスクトップ
デスクトップをラベンダーのアップ写真にしてみる.
花って艶めいていて,本当に私は花が好きかどうかわからなくなる.
その伸びた花弁も,花びらも
どうして
こんなに淫靡なのだろう.
2004年12月06日(月)
■
■
■
■
■
■
子宮
子宮のあたりを触る.
脂肪の下に確かにそれは存在する.
でも空っぽ.
ややができなかったのは,必然と言えば必然だった.
でも1%にかけた.
そして血を見た時,私は生きながら死ぬ人になった.
毎月要らない胎盤が剥がれ,膣から出る.
あの人との赤子でなくては意味がないのだ.
手を当てている部分を,切り裂きたくなる.
何もない.
2004年12月05日(日)
■
■
■
■
■
■
脳味噌
七割,眠っているという.
私の三割は本人によって,大層な被害を受けている.
もし七割が活動しだし,見えるものが増えても
それが汚くても
私は脳味噌全開にしたい.
死ぬ覚悟をいつも考えているのです.
2004年12月04日(土)
■
■
■
■
■
■
私はずっと人が怖い
人は怖い.
一番怖い.
これは小さな頃からの感覚.
お化けよりも妖怪よりも,ずっと生きている人間の方が怖いのだ.
それは間違ってなかったと,大きくなっても思う.
私は,そう思って守ってきた.
自分を.
それで優しさをはね除けたことだってあるだろう.
でも優しさはぬるま湯だと詩人も言っている.
私は溺死はしたくないの.
2004年12月03日(金)
■
■
■
■
■
■
どんと
スペースシャワーTVを見ていたら,どんとが歌っていた.
ああ,死んでしまったのだと思いながら
さかなのうた,を聴いていた.
誰しも死ぬ.
自分で死んだり病気で死んだり事故で死んだり
死はハッピーエンドではないだろう.屹度.
死は全ての終わりだ.本人にとっては.
2004年12月02日(木)
≪
≫
初日
最新
目次
MAIL