部長motoいっぺい
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2003年11月30日(日) ウィスラー帰り雑感

今日、無事ウィスラーから戻ってまいりました。
今年のウィスラーは、去年とは比較にならないほどの積雪で、二日間みっちりスノボの特訓に励むことができました。
「おかげ様」で、筋肉痛バリバリです。。。

ところで、駐在2号。一家がウィスラーで遊びほうけている間に、世の中ではいろいろと大きな出来事があったようです。

まず、これはウィスラーでもテレビニュースで大きく取り扱っていましたが、ブッシュ大統領のイラク電撃訪問。
あいかわらず、こういった「演出」には長けているなぁと、妙に感心。

個人的に気になったニュースとしては、H2Aロケットの失敗。
世界に誇る日本の品質管理能力をもってしても、失敗してしまうというのは、充分な予算や時間が与えられていないなど、他の問題が大きく関与しているのでは、と思ってしまうのです。

最も大きな出来事は、日本人外交官2名のイラクでの殺害。
残されたご家族のことを思うと、本当に胸が痛みます。

僕のスタンスとしては、今回の戦争が始まる前には「アメリカによるイラク攻撃」に関しては反対だったのですが、旧政権が倒れた今となってしまえば、これは壊れたものを元に戻すしか選択肢がないという意味で、日本も他国同様にイラクの「復興支援」をするべきだと思っています。

復興支援をする上で、自衛隊を派遣すべきか否かという論議は、あまり的を得た論議には思えず、国際社会(国連)が、日本に復興支援内容として求める任務を遂行する上で、自衛隊が最も適した組織であれば送れば良いし、そうでなければ別の団体を送れば良いだけだと思います。

ただし復興支援であれ何であれ、人的支援をすると決めるからには、今回のように犠牲が発生することは、正直避けられないと思います。その覚悟が出来ないのであれば、派遣は見合わせたほうが良いと思いますが、もし今回の悲劇によって、「イラクは危険だから、やっぱり人を送るのは止めておこう」というような世論が巻き起こる(もしくは、そういう論調の報道が多い)のであれば、日本はあまりに未成熟な国だと思えるのです。


2003年11月26日(水) 「のり」違い

昨日の日記に関して、こあら様より掲示板にて、「JR東日本のウェブサイトでは、会員でなくても新幹線予約ができる」旨、ご指摘を頂きました。
貴重な情報をありがとうございました>こあら様



息子と娘の学校での昼食は、弁当であったり学校で出されるランチであったりする。弁当かランチかについては、各家庭の「その日」の判断に任されており、特に事前に連絡をする必要はない。ちなみにアメリカ人家庭でも、健康に気を配る家庭においては、「学校で出されるランチ(ホットドッグにポテトチップスがついたりするイメージ)は、絶対に子供に食べさせない!」というところも、珍しくはない。

学校で用意されるランチは一食2ドルほどで、あらかじめ児童別のランチ・アカウント(口座)に入金しておく必要がある。児童がランチを取るときに自分のアカウント番号4桁を言うと、2ドルずつ口座から引き落とされる仕組みになっている。

(そういえば、こちらに来たばかりで、息子が英語を全く話せなかった時に、アカウント番号を手の甲に書いたことを思い出した)

今日は家からおにぎりを弁当として持っていくことになり、息子にどんなおにぎりが良いか嫁が尋ねたところ、「海苔はいらない」という。

「何で海苔はいらないの?」と息子に聞いたところ、「友達から汚いと言われる」のだと言う。

確かに海苔が苦手なアメリカ人は多いと聞くが、汚いと言われる筋のものではないなぁと思い、息子に「なんで汚いって言われるの?」とさらに聞いたところ、

「『それなあに?』って聞くから、『It's glue』って言ったら、汚いって言われた〜」

「・・・(汗)」


息子よ、良く聞け。
海苔は「のり」でもSeaweedであって、Glue(糊)ではないのだよ。。。



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というわけで、明日からのサンクスギビング・ホリデーは、カナダにスキー&スノボ旅行に行って参ります。
日記はしばらくお休みということで。


2003年11月25日(火) オンライン予約

一家に一台のパソコンが既に珍しいものではなくなり、オンラインで予約や決済ができることがずい分と増えてきた。

すぐに思いつくものだけでも、航空券の手配、ホテルの手配、銀行振り込み、最近ではスキー場のチケットの前売り(スキースクールの予約まで)も、インターネットを経由して行える。

しかし、だ。

意外なことに、日本の誇るあの「新幹線」の予約・発券はオンラインでできないようなのだ。
「オンライン予約ができない」と書いてしまうと、識者の方からツッコミを受けそうなので、正確なところを書こう。

オンライン予約をするためには、JRなんちゃらカードの申し込みをして、そのカードが届いた段階でそのカードを使っての予約になるらしい。しかも、そのカードを持つためには年会費がいるという。

つまり、会費を払ってもこのサービスを受ける価値のあるヘビーユーザーのみに対する限定サービスであり、僕のような「一見さん」が、海外から新幹線を予約したいというニーズには、とうてい応えることはできない。

こんなことをしていては、航空業界に負けてしまいますぞ>JR



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2003年11月24日(月) サンクスギビング近し

先日から、わが家のDSLの調子が良くないようで、たまに接続ができなくなってしまう。
そんなわけで、本日の日記の更新はダイアルアップ経由で。それがなんだ?と言われれば、それまでなのだが。。。




今週の木曜日は、サンクスギビングデー。
金曜日は、「アフター」サンクスギビングデーとして、なぜかお休み。
というわけで、土日とあわせて合計4連休。

去年のサンクスギビングは雪の少ないウィスラーにスキーに行った。昨年の雪辱ということで、今年もめげずにホテルの予約をしていたところ、ここのところのドカ雪のおかげで、ウィスラーは絶好のスキー・コンディションになっているようだ。

サンクスギビングデーが近くなると、子供たちは学校で、アメリカの成り立ちについて学ぶらしい。
息子と娘はお風呂の中で、今日学校で習ってきたことを僕に教えてくれた。

例えば、

・メイフラワー号が「外国」からアメリカに渡ってきたこと。
・「外国人」がネイティブアメリカンと戦ったこと。
・ネイティブアメリカンが負けてしまったこと。
・昔はUnited Statesではなかったこと。
・ジョージ・ワシントンが大統領になったこと。

などなど。

高校時代に世界史をとらなかった僕としては、中学校で習ったアメリカの歴史しか知らないため(それもほとんど忘れてしまった・・・)、子供たちから学ぶことも少なくない。



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2003年11月23日(日) The CAT in the HATを観に行く

何の予定もない日曜日。
午後2時ごろまで家でゴロゴロしていたが、さすがにどこかに出かけようと言うことになり、子供たちに次の3つの中から行きたいところを選ばせた。

1/ ボーリング
2/ 映画
3/ IKEA(家具屋・・・子供が遊ぶところがある)

すると、息子がThe CAT in the HAT(←音が出ます)という映画を観に行きたいと言う。
ウェブサイトで映画の開始時刻を確認したところ、午後3時20分から。

そのままオンラインでチケットを購入し、時間に余裕を持って映画館へ向かう。映画は大人も子供も一人5ドルちょっとで観ることができるが、中に入ってバケツサイズのポップコーンとジュースを頼んだら、4人分で20ドル弱。。。結局日本で映画を観るのと変わらない値段になってしまい、「まったく財布の紐が緩いんだから・・・」と、嫁に怒られる。

子供たちによると、The CAT in the HATというキャラクターは、絵本がベースになっているらしく、言葉をしゃべる人間サイズの「ネコ」が騒動を巻き起こすというストーリーである。

ストーリーは基本的に「不条理系」であり、僕は、ちょっと前の映画「マスク」を思い出した。
「不条理系」だけあって、巻き起こる騒動もハチャメチャだったが、大人も子供も笑いながら楽しめる映画だった。



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2003年11月22日(土) 中絶反対運動

毎週土曜日は、日本語補習学校の日。
嫁は学校の行事のお手伝いがあるとかで、家には僕一人が残されてしまった。

家にいてもつまらないので、久々?にゴルフの練習に行くことにする。
駐在3号いわく、「冬を制するものは、春に笑う」とかなんとかで、オフシーズンにも定期的に練習をしないと上達しないのだという。

車を出して練習場に向かう途中、交差点のところで大きな写真を掲げた数人を見かける。一般の人が戦争反対や、ストライキなどでプラカードを掲げているところは珍しくもないが、今日のは中絶反対運動の集団で、中絶により「殺された」胎児の生々しい写真を掲げていた。

中絶反対運動自体には反対するものではないが、あれはいかがなものかと思う。彼らは、小さな子供たちがその写真を見た時に受ける衝撃などは、考えないのだろうか。それとも、考えるからこそ意図的に露出しているのだろうか。

いずれにしろ、ああいうやり方は(話題にはなるが)反発を受ける効果しかなく、自分たちの首を絞めることになるということに、気がつかないのだろうか。


2003年11月21日(金) スクールバスでの出来事

今日の日中、学校にいる息子から嫁に電話が入った。

英語で・・・(汗)


どうやら、学校長に言われて、自宅に電話をしたらしい。電話の内容は、火曜日のスクールバスでの出来事について。

火曜日の学校帰り、息子はスクールバスの中で上級生に「You Stupid!」などと、からかわれたらしく、泣きながらスクールバスを降りてきたのだそうだ。

「まあ、子供のことだから」と思い、翌日もいじわるが続くようなら、ちょっと対処を考えようかなと思っていたのだが、次の日は特に何事もなく帰ってきたとのことだったので、そのままにしていた。

わが家からは、スクールバスの中の出来事について学校に苦情を入れたのではないのだが、そのバスに乗り合わせていた他の子供が、家に帰ってから親にその話をしたらしく、その親が学校に報告をしたらしい。

学校長はその連絡を受けて、いじわるをした上級生に次のような反省文を書かせた。


Dear TK,

I am sorry I hurt your feelings.
It would never happend again.
If its all right you could be my friend.

Sincerly
K.


息子からの電話は、「上級生が校長先生に言われて、反省文を書いてきた」という内容だった。

電話を切った嫁は、詳しい話を聞きに校長先生のところへ出向いた。嫁は校長先生との話の中で、

「今回一回だけのことですし、ウチではそれほど大きな事ととらえていなかったんですよ」

と言うと、

「コトは、あなたが思っているより大変なことなんですよ」
と言われたらしい。

先生いわく、上級生が下級生をいじめて泣かせるというのは、由々しき事態で、二度と同じことが起きてはいけないのだと言う。どうやら、他の子どもの親が学校に苦情を入れたのも、そういった理由によるものらしい。

日本であれば、「一回ぐらい」のいじめで親が学校に報告したとしたら、「何を大騒ぎしてるんだ」と言われるのであろうが、ここでは一つ一つの「悪い芽」に対して、とても真剣に取り扱うのだということに、とても感心した。


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2003年11月20日(木) 昇進試験完了

5時間を超える試験で疲れ果てました。

今日は寝ます。


2003年11月19日(水) E.T.

嫁がE.T.の中古ビデオを4ドル99セントで買ってきた。
無論、字幕などない。

E.T.と言えば、以前にロサンゼルスのユニバーサルスタジオに行ったときに、子供たちが最も喜んでいたアトラクションが、E.T.であった。
当時はE.T.自体を知らなかった子供たちであるが、今回初めてビデオで物語を見ることになった。

今日、息子と娘に「どんなストーリーだったの?」と聞いたら、それなりに答えてくれた。嫁に聞いたら、結構真剣に見入っていたらしい。
仮にストーリーを知っていても、英語オンリーの映画を2時間も見続けるのは、僕にとっては疲れることなのだが、嫁と子供たちは結構平気でテレビにかじりついている。

嫁に、「エンディングを見て、子供たちは泣いてた?」と聞いたのだが、やはりそこまで感情移入できる年齢ではないようで、ごく普通にしていたとのことだった。


2003年11月17日(月) 見知らぬ人からの電話

この前の土曜日、ヒーターの前でうたた寝をしていると電話が鳴った。
嫁が「もしもし」と電話を取ったのだが、電話の主が日本人ではなかったので、少々てこずっている様子。

嫁が僕に代わって欲しいと言うので、「どうせ売り込みだろう」と思いながら、受話器を受け取った。

すると、声の頃は50歳前後と思われる穏やかな女性であり、どうもいつもの一方的にしゃべる売込みではないようだ。

「間違い電話かな?」とも思ったのだが、よく話を聞くと、どうやらその人は自分の車(トヨタ・カムリ)を雑誌で売りに出したのだが、雑誌に載った連絡先が我が家の電話番号になってしまったらしい。。。
(そのご夫人の電話番号と我が家の電話番号は、下一桁しか違わなかった)

というわけで、車に関する問い合わせがあった場合は、その方の電話番号をお伝えするという役目を、図らずも拝命してしまった。

今、我が家の電話の近くには、
"You have a wrong number. Please call 123-4567"
という嫁用のメモが、ひっそりと置かれている。



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2003年11月16日(日) 事前情報入手

現在日曜日の夜9時過ぎ。

この時間帯は、いつも会社のEメールを自宅からチェックする。
というのは、日本は既に月曜日になっており、Eメールが届き始めているからだ。

ほとんどのEメールは月曜日に読めば良いのだが、中には「これって何をして欲しいの??」という、意味不明のメールも混じっており、そういう場合は、日曜日の夜のうちに質問をしておけば、月曜日はスムーズに仕事を始めることができる。

今日はメールチェックに加えて、同期のE氏に私信を出す。
内容は、社内昇進試験について。

日本では、この土日に管理職への昇進試験がありE氏も受験している。
僕は20日に、ここで試験を受けることになっており、事前情報入手のためのメールをE氏に出した。

E氏は「情報料高いよ!(笑)」と書きながら、昨年との傾向の違いなどについて快く情報を送ってくれた。
内容を聞くと、特に対策を立てることが有効な出題形式ではなさそうだったが、事前に心の準備ができるだけでもありがたい。

そんなE氏はメールの中で、

「俺が落ちて、お前だけが受かったら、生涯保障しろよな」

と書いていたが、


生涯保障って、どうせいっちゅうねん!(笑)>E氏


2003年11月15日(土) 苦手なタイプ

・自分の経験をすぐに一般論化し、断定口調で話す人。

・批判先行型のネガティブな人。



こういう人と話をすると、すぐに僕の中の攻撃遺伝子が目を覚まし(笑)、激論になってしまう。本当は、放っておけばいいのかもしれないが。

まあ、僕の「あまのじゃく」な性格に問題もあるんだろうけど。


2003年11月14日(金) ロサンゼルス出張(後編)

懇親会を終えた僕は、その日宿泊するホテルへと向かった。

チェックインしようと名前を告げたが、僕の名前が予約者リストの中に見つからないと言う。
ホテルは支店の人が予約済みのはずであり、予約番号までもらっていたのだが、その番号自体が存在しないという。。。

さらに悪いことに、その夜のホテルは満室。しかたなく、別のホテルを紹介してもらおうとしていたところ、同じホテルにチェックインしようとしていた東京からの出張者のH氏が、「エクストラベッドがあるなら、同室すれば」と言ってくれた。

H氏とは、10数年前の入社前研修で一緒だった同期入社ということもあり、以前から面識はあったため、彼の申し出に甘えることにする。

チェックインを終えたH氏と部屋に行ってみると、ソファーがベッドになるタイプのものだったので、僕はそこで寝ることにした。

翌朝7時にホテルを出発し空港へと向かう。今度は飛行機が引き返すこともなく、定刻に空港に到着した。その後、定期点検を終えた車をディーラーで引き取り、昼食を自宅で済ませた後、会社へと出勤した。



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2003年11月13日(木) ロサンゼルス出張(中編)

そんなこんなで、会議開始時刻の1時半には間に合わず、ロサンゼルス支店についたのは、午後2時10分頃だった。

飛行機の故障のせいで遅刻すると連絡をした時には、先にミーティングを始めておくとのことだったのだが、僕が到着した時点で、まだ会議が始まっていなかった。

「もしかして、僕が来るのを待っていてくれたのかな?」と一瞬思ったのだが、よく見ると会議の主催者である人事部・勤労部の人がいない。
話を聞くと、その人たちは前日にニューヨーク支店で会議があり、そこからロスでの会議開始時刻に間に合うように飛んで来るはずだったのだが、その便も遅れていると言う。

結局、僕がロス支店に着いてから、約30分後にようやく主役が到着し、ミーティングがスタート。

ミーティングの主題は、

「海外駐在員賃金引き下げ改訂」

わが社もご多分に漏れず、リストラの嵐が吹き荒れており、僕たち駐在員の給料も引き下げられることになったため、各地区の総務担当者への説明のミーティングである。

僕はその説明を受けて、自分の地区で説明をしなければならないので、きちんと理解せねばと少々不安だったのだが、説明者である人事部・勤労部の担当の方々が、分かりやすくよくまとめられていたため、なんちゃって総務(本職技術屋)の僕でも理解することができた。

もちろん、給料が下がることは残念なことではあるのだが。

夜は、支店近くの「焼き鳥屋」で懇親会。
しばし、ここがアメリカであるということを忘れてしまうほど、店の中はニッポンであった。



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2003年11月12日(水) ロサンゼルス出張(前編)

ロサンゼルスの支店で開かれる会議に参加するため、火曜日から1泊2日の出張。

この機会に僕の車の定期点検(45000マイル点検)をするため、月曜日の夜にディーラーに車を預けておいた。それにしても、27ヶ月で4万5千マイルとは、よく走ったものだ。

火曜日の朝、地元の空港に向かい、9時15分発のユナイテッド航空ロサンゼルス行きに乗り込む。
飛行機は定刻に出発したのだが、離陸後9000フィートまで上昇したところで、管制官から高度を維持するようにとの指示。

なぜ管制官からの指示が聞けたかと言うと、ユナイテッド航空はパイロットと管制官の交信を、機内オーディオを使ってモニターできるようになっているためだ。僕はこの航空管制通信を聞くのが楽しみで(めっちゃマニアック)、ユナイテッド航空に乗ると、必ずと言っても良いほどこのチャンネルを聞いている。

「近くに飛行機がいて上昇できないのかな??」と思っていたら、聞いていた管制通信がジャズ音楽に切り替わってしまい、その後の状況が分からなくなってしまった。
その数分後、飛行機はそのままの高度とスピードで、ゆっくりと大きな輪を描くように飛行し始めた。

「これは何かおかしいぞ・・・」と思った僕は、そばを通ったスチュワーデスに、「元の空港に戻るの?」と聞いたところ、「その可能性があります」という。彼女いわく、詳しいことはわからないが、副操縦士側の計器に以上が発生したらしいとのこと。

「飛行の安全性に影響はありませんから」と彼女は付け加えていたが、その後もパイロット・スチュワーデスからの機内放送はなく、「何か発表できない故障でも起きたのかな(怖)」と、普段であれば気にも留めない程度の揺れにも、神経質になってしまう。

結局、僕が「何かおかしい」と気づいてから20分ほどたった頃に、ようやくパイロットから、計器の異常のため離陸した空港に戻るとのアナウンスがあった。

元の空港に戻ったのは、離陸後約50分も飛んでから。
スポットに戻った後、僕たち乗客はしばらくは着席のまま修理を待っていたが、部品の在庫がなく、他の航空会社から借りる手続きをするのに時間がかかるため、降機して係員の指示に従って欲しいとのアナウンスがあり、乗客は全員降機。

降機した乗客が、ユナイテッド航空のカウンターに並び、それぞれ振り替え便の手続きをしているときに、「先ほどの飛行機の修理が完了したため、搭乗手続きを開始する」とのアナウンスが入ったため、再び機内に戻る。

結局、当初の出発時刻より2時間15分遅れの11時30分に、再びロスに向けて出発することになった。



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2003年11月10日(月) キーワードは割高感

ところで、先日の日記に
>日本のカップラーメンは2ドル以上
・・・とあったんですが、2ドルってそんなに高いんですか?


今日の日記は、掲示板に書き込まれた、この方からのご質問をネタ元としております(ほとんど私信という話もありますが・・・)。




そりゃ確かに、2ドルって「絶対に出せない!」っていう単位のお金じゃないんですよ。円高ドル安の今だったら、216円程度、ちょっと前の1ドル=120円程度で換算したって240円程度ですから。
(実際には日本のカップ麺は、2ドル50セント程度で売られているものが多いため、もう少々高いのですが)

でもね、この場合問題となるのは「割高感」なんですよ。
「日本で買えば100円程度の商品が、こちらでは倍以上の値段で売られている!」という割高感が、財布の紐を堅くするわけなんです。

商品の値段自体はそれほど高くないものの、こちらで買うと割高だと感じるのは、カップラーメンの他は、お茶漬けの素、レトルトカレーなど。

先日買った「本」なんかも確かに割高なんですけど、代替が利かないじゃないですか。だからしょうがなく買ってしまうけど、カップ麺・お茶漬け・レトルトカレーなんかは、別に食べなくてもそれほど支障はないものだから、ついつい買わずに済ませてしまう。

海外で生活している人(生活したことのある人)だったら、「うんうん、その感覚分かるよね」って言ってもらえるような気がするんだけどなぁ。



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2003年11月09日(日) 在外選挙人登録

日本では衆議院選挙が行われ、与党は絶対安定多数確保、民主党は議席数の大幅躍進と、どっちが買ったのか負けたのかよくわからないが、僕の予想とは少々違っていた(どう違っていたかについてはノーコメント)

あまり知られていないかもしれないが、日本国外に住む日本人も国政選挙に参加することができる。しかしながら実際に投票を行うためには、「在外選挙人登録」というものを、管轄の大使館・領事館などで行う必要がある。

在外選挙人登録とは別に、海外に6ヶ月以上在住する日本人は、「在留届」というものを大使館・領事館に提出することを求められているのだが、これはファックスやウェブ経由でできるのに対し、選挙人登録は実質的には直接窓口に行かねばならないらしい。
また、選挙の告示があってからの登録では間に合わず、選挙の3ヶ月以上前には登録しておかねばならないという制約もある。

僕は、日本に住んでいたときは、国民の義務として選挙には必ず行っていたのだが、今回は選挙人登録をする手続きをどうしてもする気になれず、結局選挙権を放棄してしまった。

選挙人登録をしなかった僕が怠惰なだけなのかもしれないが、もう少し簡易に登録できる制度にならないものかと思う。


2003年11月08日(土) SPI問題集&カップラーメン

今日は朝から嫁が日本語補習学校の懇親会に出かけてしまったため、午前中は一人きり。

ひとしきりネットサーフィンをした後、午前10時頃からゴルフの打ちっぱなしに行く。とりあえずコースに出る予定はないが、せっかくつかみかけたゴルフのこつを手放さないためにも、練習は欠かせない。

練習場では、最初こそ先日の好調さをキープしていたものの、途中から球を打てば打つほどどんどん調子が悪くなってきたため、早々に退散。

その後、日本の書店まで車を走らせる。
目的は、会社の昇進試験の一環として、11月20日にSPI試験があるので、その問題集を購入するため。

日本からこちらに赴任するときに、先輩社員のWさんから問題集を餞別としてもらっていたのだが、嫁が勉強しろ!とうるさいので(笑)、追加で問題集を買うことにした。

問題集を購入したあとは、スーパーでカップラーメンを物色。
モノにもよるが、日本のカップラーメンは2ドル以上するので、とても買うことはできない。
ふと横の棚を見ると、「日式」と書かれた中国製らしき豚骨味のカップラーメンが1ドルほどで売っていたので、即購入決定。

家に帰って、問題集をボチボチ解いていたら、嫁と娘が学校から帰ってきたので、カップめんを食べる。
あまり期待はしていなかったのだが、それなりに「日式」と言える味だったのでそこそこ満足。


2003年11月07日(金) ディスカッション

この3日間、わが社に引き当てられる製品の製造元と、ディスカッションを展開していた。

初日は、当社の要求が過大なものでないことの説明をし、それなりに相手に納得してもらえたので、大きな問題になるとは思っていなかった。

しかし、その翌日。

意外にも当社の要求には応えられないとの先方からの回答があり、それなりに説得力のある説明であったため、その場で反論することは出来ず、一日考える猶予をもらう。
駐在室に戻り、製品の検査員であるHくんと、これまでの議論について整理をし、東京の本社との電話会議を経て方針を決定。

その方針とは、

・「技術的」には、先方の説明で納得できることを表明
・しかし、先方のこれまでのやり方(当方への連絡不足)に不満を持っており、「感情的」には納得できないことを表明
・「現実的」には、こちらの要求を実際に行った場合のリスク(先方が懸念している事項)などを総合的に鑑み、当初要求の約半分程度を要求する

ストーリーとしては結構長い説明になるため、今日の朝に急いでOHP資料を作り(パワーポイントで綺麗に作っている時間がなかった)、朝10時からの先方とのミーティングにてプレゼンテーションを行う。

相手はエンジニアなので、「感情的」に納得できない、という部分をきちんと理解してもらえるかどうかが不安だったのだが、意外にもこちらの主張をきちんと聞き入れてくれて、当社の要求を呑んでくれることになった。


2003年11月05日(水) アクセント・リダクション

以前の日記にも書いたように、今期のコミュニティー・カレッジは「アクセント・リダクション」(直訳だと「訛り減らし」)のクラスをとっている。

クラスが始まる前には、「LとR」「BとV」などの発音の仕方などを習えるのかと思っていたのだが、そのポイントはあっさりと流されてしまい、今のところ「コネクティング・ワード」に重点が置かれている。

確かに良く考えてみれば、「LとR」「BとV」を苦手とするのは、日本を含めたアジア圏の人が多く、ヒスパニックの人やヨーロッパの人はそれほど苦にしなかったりするので、そこだけを教えると言うわけにもいかないのだろう。

「コネクティング・ワード」とは、並んだ単語をまとめて発音することである。

例えば

Let them Go

という言葉は、

Let'm Go=レッテン・ゴー

という風に発音したほうが、それらしく聞こえるといったことである。


前回のクラスの時に、コネクティング・ワードを習って家に帰ったところ、息子が英語の本を読まされて読んでおり、確かに

Out it

という文節を

Outit=アウティット

と読んでおり、「あ〜すごいな」と感心したのだった。



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2003年11月04日(火) 売り込み電話

今日の午後、駐在3号のところへ、とあるところから売り込み電話が入った。

その売り込み元とは、なんと、


歯医者・・・


そこは、以前に駐在3号が治療を受けたことのある歯医者らしいのだが、歯科保険の保険契約期間が年末で切り替わりを迎えるため、それまでに今年分の保険限度額までは使って治療しておいたほうが良いとのアドバイスだったらしい。

日本では歯科医から、「治療しませんか〜」などという電話がかかってくることは、まず考えられないため、非常にアメリカらしいと思った一コマであった。


【補足】
アメリカでは、健康保険と歯科保険は通常別扱いである。また、年間治療限度額が設定されている場合が多い。


2003年11月02日(日) ゴルフ強化月間終了

本日、今シーズン最後のゴルフ。

朝、家を出るときには、なんと霙(←みぞれってこういう風に書くのね)まじりの天気だったのだが、ゴルフ場に向けて車を東に走らせるにつれ、天気が良くなる。といっても、朝の気温は摂氏3度ほど。簡易式カイロをポケットに忍ばせてのスタート。

今日のゴルフは、僕としては初めての「他流試合」。
当地のとある業界の日本人を中心としたゴルフのトーナメントで、一月に一回ずつ行われているらしい。メンバーの駐在3号から以前より誘われていたので、ゴルフ強化月間の締めくくりとして参加することにした。

結果は、これまでの練習の成果と、ゴルフクラブに投資をした効果が見事に実を結び、自己最高記録をなんと11打も更新した。

冬の間も定期的に練習をして、来春に備えることにしよう。



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2003年11月01日(土) Wさん宅訪問

今日の夜は、嫁のつてで、Wさんという方のお宅にお邪魔してきた。
Wさんは今年の夏に赴任したばかりの方で、奥さんとウチの嫁とはトールペイントの教室でご一緒しているらしい。また、研修生のYくんの奥さんも一緒にトールペイントを習っているので、今日は、Wさん家に、Yくん一家と我が家がお呼ばれする形になった。

Wさんは日本の大手メーカーからの派遣エンジニアで、僕の会社とのつきあいは直接的には無いとはいえ、製品の納入先を通じて実質的にはわが社がユーザーという形になるので、男性陣は仕事の話が多くなった。

仕事の話自体はメーカーのエンジニアの話を聞けてとても面白かったのだが、気になったのはYくんの自分の会社に対するスタンス。

とかく自分の会社のことを悪く言い、「よかったらWさんの勤めるメーカーで雇ってもらえませんか」とまで言うYくんに、ちょっと違和感を覚えた。

確かにわが社には改善すべき点が多々あり、そのこと自体は否定しないのだが、他社の人の前で自分の会社を悪く言うことには、僕は首を傾げてしまう。自分の会社の批判は、自分の会社に向けて行うべきであり、他社に「宣伝」すべきことではないというのが、僕の考え方である。なぜなら、自分の会社(および製品)を悪く言う人がいる会社の製品を、僕は買いたいと思わないからだ。

Yくん自身は、とてもよく頭が回る人間で、今後ウチの会社の中でも重要な役職につくことを期待されていると思うのだが、その優れた分析能力を間違った方向に発揮してしまうと、彼の今後の処遇にも悪い影響を与えるかもしれないと、人事ながら少々心配になった。