あれは「イノラヴ」第2話を見ていた時のこと。
殉也が佳音に「開かずの部屋」の説明をしているシーンでした。
演じている北川さん、前回より緊張が抜けてきたかなぁ、と思いながら見ていたら、
「その部屋に何があるの?」
と風呂上がりの相方が聞いてくるではありませんか。
おいおい。
先週相方も最後の方だけ見てたでしょうが。
すっかり忘れてるのか、と思いつつ。
でも、あっさり答えを出すのも癪だからとりあえずヒントだけ出してみたりする。
「扉の向こうにはヌシ(主)がいるんだよ」
「ヌシって誰?」
「誰って……ほら(主要キャストなのに)あまり出てない人がいるじゃない」
殉也が一途に思っているアノ人が。
そしたら相方ぽつりと一言。
見事にドラマの世界を崩壊してくれました。
って。何で聖花じゃなくて岩沢さんなんだよー
思わぬ一言にすかさずツッこんでみたりするけれど。
「だって北川さんのヌシって岩沢くんじゃないの?」
さらっと言ってのける相方に私は負けたよ。
突然のボケにもう笑いが止まらなくてしょうがなくて。
完全に開かずの扉がギャグ化したよーって思ったら。
相方め。更にすごいことを言いやがった。
「岩沢くんは北川さんの飼い『主』なんでしょ?」
相方の中でゆずの何かが間違っている。
私の教え方(?)が悪かったのでしょうか……
普遍と意外性について、ちょっと話をしてみようかと思います。
普遍を調べたところ、この言葉は「全体に広く行き渡ること。例外なくすべてのものにあてはまること」という意味。
つまり誰もが持っているものであり、当たり前だと思っている「普通」のこと。
小説においての普遍は人を惹きつける力が弱いです。
当たり前の出来事、普通のよくありそうな話は一部の読者に共感を持たれても、その大半は読んでいてつまらないものになってしまうんです。
だから作者は読み手を飽きさせないよう予期せぬ「意外」を組み合わせるわけですが。
それは独特の言い回しや、視点を変えるといった技術的なもの、あるいは登場人物の性格やその背景などの設定だったり。
でもこの「意外」も使い方を間違えると読者に空回りのまま終わってしまい、物語が台無しになってしまうので、出すタイミングは慎重に選ぶべきだと私は思います……
なーんて最初から硬い文章を書いてしまいましたが。
「イノセント・ラヴ」初回を見ました。
ぶっちゃけ……
(※ラフ……イノセント・ラフのこと。放送終了後に公式HPで配信している動画ドラマ。殉也が主役のショートコメディー)
「ラフ」のあんな感じが北川さんなんだよね、と思いました。
だって「ラヴ」のオープニング、走る北川さんを見て最初に吹きましたから。
ちょっと恥ずかしいというか。どっちかっていうと息子を見守っているお母さんな気分になったというか(おい)
シーンひとつとっても気が気じゃなかった。活舌よくしようと頑張ってるな、とは感じましたがちょっと裏返ったような声になって「あらら……」な所もありましたし。
周りが本職の方たちばかりなので、ちょっと浮いてしまったのは否めませんね。
そのぶん笑顔でフォローしてたのかしら? なんて思った方は多かったのではないかと思います。
確かに北川さんはいつもより微笑み度高かったです。
でもね。
その笑顔がスタッフの狙いだったと思うのは私だけでしょうか?
別に、北川さんの笑顔がどうとかそういうのではありません。
あくまで役柄「長崎殉也」としての話です。
公式HPで殉也は「いつも明るく天真爛漫な性格。しかし実は深い悲しみを抱えている」と書かれています。
その悲しみの理由も第一話のラストで明かされたわけなのですが。
聖花に語りかけるあのシーンで殉也を取り巻いていた空気がふっと変わるんです。
笑顔の仮面がはがされ、殉也の心の悲しみが初めて表情に現れる。
それは静かで穏やかに、でもどこか重くのしかかるような間。
第一話の狙いはまさにそこ。前半が(不自然なほど)笑顔ばっかなのも視聴者にそのギャップを見せるための伏線かと。
しかし天井にガン飛ばしていた聖花のインパクトが強すぎて見事打ち消されたような気がします。はは。
でもあの時の北川さんの表情はすごくよかったな。聖花に語りかける台詞もすごく自然だったし。あそこだけはすっと感情移入できましたね。
そして北川さんは台詞と一緒の演技より動きや表情だけの演技の方が上手いような印象を受けました。(パイプオルガン修理の時も自然だったし)
ここからは私の勝手な憶測ですが、この先殉也は聖花の前でどんどん壊れていくのではないかと思います。つうか、恋人の前で笑ってばっかりのキャラを続けるとは思わないし。
そして佳音と関わることで目に見えなかった感情とかが出てくるのでは? イノセント=無邪気な な感じでうっかり八つ当たりとかしてそう。で、すぐに「ごめん」みたいな。
あくまで予想は予想ですけど。
まぁ、そんなこんなでドラマが始まったわけですが。
何故北川さんが起用されたのか、まだ疑問に思っている人もいるかと思います。
浅野さんはゆずのライブを見て北川さんをドラマに使ってみたいとおっしゃってました。
北川さんは脚本の浅野さんから物語について聞いて仕事を引き受けたと言っていました。
もし浅野さんが当てた役柄がただ爽やかに笑っているだけだとしたら北川さんは絶対引き受けなかったと思います。
でも、北川さんは長崎殉也役を引き受けた。
私も最初は「何故」と思いましたけど、第一話を見た後、殉也に対する上記の印象から「こうなのかな」と思えるような可能性が一つ浮かびました。
これも勝手な推測でしかないんですけど。
どちらも「壊し」たかったのかなぁ? と。
今回「ラスト・フレンズ」のスタッフが集結した、とやたら宣伝しまくってましたが。
それってものすごいプレッシャーではないでしょうか?
「相棒」のような続編ドラマならともかく、「以前このドラマでやりました〜」的なことを言って新たなドラマを作るとなると視聴者の興味を煽る分期待を持たれるわけですよね。
そして「前のドラマがこうだったから、脚本がこの人だからこうなのではないか」といった予想も立ってくるわけです。
最初の普遍と意外性の話に戻りますが、小説だと同じ作家だから同じ作風。設定から物語から似たりよったりになってしまうことがあります。
これはドラマも同じではないでしょうか。
それを「ラスフレ」スタッフの持ち味として受け入れる人もいますが、そこにたどり着くまでが難しいのではないのでしょうか。
最近は皆さん想像力豊かです。そして飽きっぽい。
だから「こんなのありきた、想定内」って思ってしまえば見るのを止めてしまうでしょう。「原作のイメージとは違う」と思ったら見ることもないでしょう。よっぽどの技量、物語を惹きつける何かがないと人の心をつかめないわけです。
打開する方法はそれぞれありますが、その中にもし誰もが想定しなかった「イメージを壊す」という「意外性」を盛り込んでいたら。
もしかしたらそんな「壊したい」気持ちに北川さんの心が動いたのではないかと思っちゃったりするわけです。
世の中は歌手の「ゆず」に対し「爽やか」なイメージを持っている方がほとんどかもしれませんが。
本来のゆずは「クラッシャー(破壊者)」ではないかと私は思っています。
これは八年前、彼らがオールナイトニッポンのパーソナリティをやっていた時のことですが。
曲を作る際、彼らは「自分たちのイメージを壊していこうぜ」的なことを常に考えている、ようなことを言ってたんですよね。
既存のまま、普遍性を求めるのではなくあくまで新しい「ゆず」を作っていくのだと。
つまり、ありとあらゆる可能性を求めアグレッシブな精神を持ってるんだみたいなことを言っていたわけです。
まぁ、この辺は「トビラ」時代(ゆずの楽曲においての第一次過渡期)だったこともあって刺々しさもあったわけなんですけど。
でもそういった気持ちは今も心のどこかにあるんじゃないかなぁと私は思うわけです。
そうでなかったら前回のアルバムで蔦谷さんや久石さんの協力を請わないはず。
あんなエンターテイメント満載のライブを続けるわけないし、月9に出ておきながら「シシカバブー」で女装や全身タイツなんてしたりしない(笑)と。
だから、長崎殉也役を引き受けた時も、物語のどこかに浅野さんの概念を「壊す」ものがあったか、あるいは自分と重ねるものがあってそれに惹かれたのだと思います。
そして「ゆず」として糧になるような経験につながると思ったのでしょうね。
今回のドラマは「孤独」がテーマになっています。
それが物語とどう絡んでくるか、この先はそういったことを考えながら見るのも面白いかもしれませんね。
北川さんの演技にハラハラしながら最終回まで見守っていきたいと思います。
私も下手くそながらも小説書いていたりして「どうしたらこの話が面白くなるのか」を考えて、少しでもそれが読み手に伝わるようにと願かけしながら書いてます。
己の持ち味が何なのか未だに分からず手探りだったりします。
ぶっちゃけ上手い文章なんか技術を積めば誰でも書けちゃうんですよね。
でも、心に響く物語は誰にもできるわけじゃなく、それが人の記憶に残り続けるのもごくわずかなわけですから。
嗚呼、日々精進。
今日から「イノラブ」開始ですね〜
仕事もお休みなので朝からテレビにくぎづけです。
って、番宣目当てに休んだわけではありません。
昨日大会に出場したんで今日は休足日なんです(汗)
冬のハーフマラソンに備え、少しずつ走っていた私。
とはいえ、いきなり本番ってのも何だし「最低10kは走っておかねば」なこともあって、前哨戦かわりにエントリーしてました。
で昨日走ってきたわけですが。
もうのっけから他人のペースに呑まれまくりです。
おかげで2kでもうヤバイって思って。
3k頃から各kポイントの看板がうざく感じて。
5k折り返す頃には向かい風にも煽られもうヘろへろでした。
そこから先はひーこら言いながらトロトロ走っていたわけですが。
なんとかたどり着いた給水所でちょっと復活して。
ラスト1kで気持ちペースを上げることができ、やばいやばいと思いつつも結局制限時間内にゴールすることができました。
5年ぶりの大会出場に緊張しまくってましたがタイムも上々。とりあえずゴールできてよかった♪
ちなみに走っている最中はゆずの曲が頭の中でぐるぐるしてました。
「ストーリー」のあとに何故か「シシカバブー」が……
そこへ夏に参加した企画小説を再upしています。
ちょっと毛色の違うお題ですが、そのうち普通のお題にも挑戦したいかなあと野望をふくらませていますので。
こちらはまったり更新で進めていこうかと思います。
髪切りました。
そりゃもうばっさりと。二十センチは切りましたね。
おかげで頭が軽い軽い。
ショートヘアにするのは何年ぶりだろう?
前の仕事辞める一年前にしたからかれこれ四年近く?
自分としては長い髪にずいぶん耐えた方かもしれません。
切るにあたっては躊躇もありませんでした。
どうやら「さっぱりしたい」って気持ちが強かったらしい……
まぁ、そんなこんなで半年ぶりに美容室に駆け込んだ私ですが。
今回初めて「この人と同じで」と雑誌持参でリクエストしてみました。
いつもは適当にお願いしてただけにちょっと恥ずかしかったんですけどね。
でも美容師さんすごいです。
ちょっと見ただけで写真イメージどおりの髪型にしてくれたんです。
後ろ姿の写真なくて完全オリジナルなのにすげえ! と叫びたいくらいの仕上がりになってました。
美容師さん最高! また切りに行くからね。
ここまでくると、相方の反応がちょっと楽しみだなぁ。
きっと「尻尾がない」って嘆かれるんだろうけど。
実は夏の旅行から帰ってきた直後、
図書館に用事があって、その時にやられちゃった。
警察にも届けは出していたんですけどね。
今日になって「自転車が放置されてるからどうにかしてくれ」と一般の方から社宅の管理をしている会社に連絡があったそうです。
どうやら自転車に貼ってあった会社のステッカーを見て問い合わせてきたらしい。
すぐに相方→私に伝わり、言われた場所に行ってみるとそこには懐かしい顔があったわけです。
通報してくれた方も近くにいて、お礼を申し上げて。
交番に寄ってややこしい処理を終えてようやくお家に帰ってきました〜
空気が抜けていた以外は特に壊れてるところもなさそうで本当によかった♪
以下拍手お返事です(反転してください)
10/5
メェさま
モコモコのセーターがそろそろ恋しくなってきましたね(笑)
プレゼント&プロローグで楽しんでいただけて何よりです。
この先の展開がどうなるのか作者も読めません。が、ハッピーエンドなのは間違いないと思います。
メェさまのほんわかサイトにもまた訪問したいと思います。ではでは。
ゆずの「ダスキング」にインスピレーションを感じまして。
運動会に使えるような歌詞を作って遊んでみました。
製作時間にして八時間くらいになるのでしょうか?
貴重な休みのはずなのに。相変わらず何してんだか。ははは……
(注:一度替え歌の歌詞をupしましたが、HPの公共性を考え10/17をもって削除させてもらいました)
以下拍手お返事です(反転してください)
10/3
旋律さま
拍手コメント、そしてA&Cでは励ましの言葉をありがとうございます。
奇跡……また起こせたらいいなぁ(遠い目)
寄り道ばっかりする管理人ではありますが、のんびりと進めていきたいと思っています。
旋律さんのサイトにもまた遊びに行きますね〜♪
唐突に短編一本載せました。
二年前に書いた「プレゼント」の半年後の話です。
「プレゼント」を書き終わった時点でこの展開を考えてました。
まだ出会ってないってのが地雷ですけどね(笑)
また中途半端に終わらせてるなあと思いつつ。
気が向いたらこの続きを書いてるかもしれません。
書くとしたら中編くらいになるかな。
恋愛で長いのはしばらく休みたいので……
そうそう。
「プレゼント」の話で思い出したのですが。
某有名店では毎年ツリーの飾りが誰かに持っていかれちゃって困っているとか。
去年ニュースで知ってえんらい驚いてしまいました。
実際にそんな話があったのかっ。
何でも数年前から始まってるとか、恋に関するジンクスがあるとかないとか。
おいおい……(汗)
普通に窃盗だから。
やめましょうよ。ね。