笑う角に光りあれ...オレステス・デストラーデ

 

 

La Vie en Rose - 2019年11月20日(水)

週明け早々、風邪の気配が現れるも、いつもの調子で早めに眠りに入り、これまた早朝からの会社イベントに備えて早く起床した火曜日の朝のこと。
最寄り駅に向かうその道すがらから、あまり調子が上向いていないことには気付いていたが、いつものことと電車に乗り込んで数分後。
スマホを眺めるのがキツくなり、込み上げてくる熱気にキツくなり、あぁとりあえず次の駅で降りて一休みしよう、電車がホームに入った、あと数秒で電車が止まる・・・と思った瞬間、意識が飛び、気が付くと周りの乗客に担ぎ出されホームに横たわっていた。

ホームで冷たい水を買い、少しずつ気分が落ち着いて、自分を助けてくれたおそらく年下のサラリーマンの優しさにじんわりとする。
そして、このまま会社に向かうか、それとも家に戻るか考えたが、まるで吐瀉した時のような解放感で身が軽くなり、前者を選ぶことに。
ここぞとばかりにグリーン席780円のチケットを購入。
たった20分の優雅な旅路とともに会社に着いた。

しかし、倒れたぐらいで風邪の症状が良くなるわけもなく、結局昼で帰宅。
その頃にはさらに症状は悪化し、扁桃の腫れにより、唾を飲むだけで地獄のように辛い。
午前1時頃までは何とか眠れたが、その後はその苦痛と、自分の体が思うようにコントロールできないストレスで非常にナーバスな気持ちになる。
常々思うことだが、入院が必要になるような病気に罹れば、きっとこの地獄のような苦しみを断続的に味合わなければいけない・・・と想像するともう自分には闘病生活なんぞできないのでは・・・と思ってしまう。

朝が来て、とにかく喉の痛みを和らげるべく、近所の耳鼻咽喉科へ。
病院に行くのはいつぶりだろうか。少なくとも東京に帰ってきてからは初めてだ。
びっくりするぐらいいいバイブスを放つ老ドクターが30秒で診察してくれ、処方された薬を飲むと一気に快方へ。

快方記念でそのまま初めての在宅勤務をこなしてみる。


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Fool's Gold - 2019年11月11日(月)

引越まで2週間を切り、着々と準備が進む。
棚に収まっていたCD、レコード、本類はすべて梱包が終わった。
残りの山場は、取捨選択が必要な玩具類と、直前まで梱包できない食器、調理器具類だろうか。


新しい生活に向けて、新たに買い揃えるべき家財も見繕い始める。
サンタを待つ子どものように、ひたらす欲しいものを羅列すると、もうまるで現実的ではない額が算出されるけれども、何か楽しい。
後先考えずに一思いにこれらを購入したなら、それはそれは極楽な気分に浸れるのだろうな。



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たよりないもののために - 2019年11月04日(月)

DISK UNIONに注文していたCD梱包用の段ボールが届き、いよいよCD棚に取り掛かる。
京都時代は執拗なまでにアルファベット順に並べることにこだわっていたが、東京への引越と共にそんな情熱は消え失せていたことに気づく。

この段ボールへの格納は、私の人生との別れとイコールであろう。
パソコンに取り込んでいつぞや・・・と言う気概も全く生まれず、かと言って売り払う勇気も無く、せめてもの想いでこの4年間で堆く積もった埃を丹念に払い、何となくのジャンル分けで段ボールに詰めていく。



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Death with Dignity - 2019年11月01日(金)

引越を見据えて、何を捨て、何を残すか考える。

この家に引っ越してきて約4年になるが、京都時代に溜め込んだジン関連、アイドル関連の段ボールは結局一回も封を開けることがなかったことに気づく。
そして、大枚を叩いて購入した500枚収納のCDラック、ここからCDを取り出して聴く機会は片手もなかったのではないか。

いつか自分の子供が音楽に興味を持って、親父の部屋に忍び込んでCDをこっそり聴く、みたいなシチュエーションに密かに憧れていたりするものの、世の流れを見るにそんな時代はやってこなそうな気がする。
だったらいっそのことすべて売り払ってしまえば・・・と思わないこともないが、あいにくそこまでの勇気も持ち合わせいないため、きっと収納用の段ボールに退避の上、私が死ぬまで部屋の片隅でただただ静かに眠ることになるのだろう。






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