非日常的日常
nao



 振り返ってみて

今、有吉京子「SWANモスクワ編」を読み終わったけど、これを初めて読んだのは高校生のときだった。
あの頃は、なんにでもなれると思っていた。
可能性はたくさんあって。

まさか車椅子の現実があるとはね。

結婚して、たくましいかーちゃんになって、浮気と借金の多い夫と離婚し、元夫が彼女を作ったなら私も恋愛したいと思い、そんな気持ちも失せてしまったその後。

難病が降臨した。


子供を捨てた形で遠く北海道を離れて。
あのとき、あの土地で、生活保護を受けていながら毎月理由をつけて削られ、支給されるのは2〜5万。
車のローンが残っていて、25000円、公共料金、子供が学校で使ういろんなもの。

シャンプーを買うお金もなく、試供品か見本ないかと人に頼んだこともあった。
お米もなかった。

あの生活保護、ほんとに変だった。
あのままじゃ、子どもたちに車の免許を取らせることもできず(北海道では採用条件に普通自動車免許は当たり前)息子を大学に行かせることもできなかった。


だから今ここで、一人病気と苦しむ私は、子供の迷惑になりたくない。

マンガの中では主人公たちは年を取らず、夢を追いかけている。


PCの前に座り続けることも辛い今の自分。
高校のとき、そんな日が来るなんて夢にも思わなかった。
もう歩ける日は来ない。

2015年02月01日(日)
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