かなしいうわさ
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2003年10月29日(水) 216 Plastikman /Closer

cover
・Plastikman /Closer
いつの間にか出ていたリッチー・ホウティンa.k.a.プラスチックマンの新譜。
より私的。めちゃくちゃ私的。すっかすかな音の上で、TB303に静かにゆるやかに歌わせている。
TB303ってハードフロアみたいにビヨビヨとガナらせるだけじゃなくて、こんなに優雅に雄弁に歌わせられるのだなぁ。
綺麗だー。うつくしいー。
エフェクトかけ過ぎで地声わからないけれど、何曲か本人もボヤボヤと歌っている、というかささやいている。
これは綺麗じゃあない。けどこれはこれで良し。
全体的に、モーリッツィオのMシリーズをもう少しスカスカにして、歌心をひとつまみ振りかけたような感じであり
ダブという音楽の音響的な部分に惚れている人には、この音はたまらないのではないか。
そして、チルアウトマニア(チル「アウト」というよりはチル「イン」かな)、現役クラブ通いのテクノさん達、
さらにはシンガーソングライターのファンにまでおすすめしてしまいたいね。

仕事しながらかけていたら、音にはまって心ここに全くあらず... 全然仕事にならなかった。
でも、一度かけたらSTOPできないよ、これは。
仕事や勉強以外の時に、是非。



その他購入ブツ
・Detroit Experiment /ST
・忌野清志郎&仲井戸麗市 /Glad All Over (DVD)
・Wilko Johnson /Red Hot Rocking Blues
・mice parade /cbrigado saudade
・Carmen Maki & Salamandre /ST
・V.A. /SuperFunkPresents FunkSoulSisters
・mourizio /M-Series
・Rhythm & Sound w/ the artists
・V.A. /Cafe Borsalino presents pacinos All Stars Select Cut Chapter1



以下メモ。

・ワイルドスタイルのDVD発売!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000E6YZT/ref=sr_aps_d_9/250-8729134-0977011


・じゃがたらの「ナンのこっちゃい」DVD
ディスクユニオンで買うとおまけつきだそうです。
「江戸アケミ氏インタビュー発言集スペシャルCD-R」
遅いよ! 地元のCD屋で予約しちゃったよ!
http://www.diskunion.co.jp/news/jpop/index.html






【今日曲】
Dawn Penn /Long Day Short Night


まいったー、いい曲ばっか。
流れも統一感もバッチリ。めちゃくちゃルードでぐっと切ない。
ケン・ブース2連発なんてたまんねえっス。
惚れました。


2003年10月28日(火) 215 kill bill

こないだ、夜勤明けの朝方にひとりでキルビルを観てきた。
始めから終わりまでクスリとも笑えなかった。もとから笑いという意味ではあまり期待してなかったので、期待し過ぎで肩透かし食らったわけじゃないんだけどな。 たぶん俺は「地獄甲子園」という、くだらないことを狙いまくってその結果本当に本当に本当にしょうもなくってくだらない映画というものを観てしまっているので、よっぽどくだらない映画でなければ反応することができなくなっているのではないかと思う。でも俺以外のお客も全然笑ってなかった。パラパラと笑い声が聞こえたりすらしなかった。全くの無反応。 俺以外の人が「地獄甲子園」を観ているとは思えないので、やっぱりこの映画は笑えないのかもしんない。
それでもまぁ、面白い映画なんだろうとは思うよ。例えばデートで見たりとかしたら後であーだこーだと笑い所とかつっこみ所を無邪気に指摘し合ったりして反芻できて楽しいんだろうな。 ユマ・サーマンもルーシー・リューも栗山千明も可愛いったらなかったし。(それはこの映画が面白いことの理由にはならないが。) 
でもたとえば俺がこれを誰かと一緒に見たとしても、「女優はみんなホントに可愛かったね! でも良かったところはそれくらいかナー」とかっつって会話もどっちらけなのだろう。俺だって楽しめるポイントをみつけて屈託無く無邪気に笑えれば....

  
と思っていたら、後で見たしおみさんの日記で「ユマサーマンの日本語は板尾の嫁のそれ」というのを読んで、ああ、そうそう、そこだ!と気がついた。笑い所キタ━(゚∀゚)━! 
もう一回観る。かも。




【今日曲】
 Plastikman /Mind In Rewind

 いろいろ買ったんだけど、なかでもプラスティックマンの新譜はすごい!
 感想は後日。







2003年10月26日(日) 214

俺は仕事柄昼に寝る人で、昼に寝る暦も長いので
昼間の外の喧騒には慣れっこになっている。
だけど、昨日は騒音で飛び起きた。
「キリスト以外に救いはない、信じるものは永遠の命を得る、信じないものは永遠の地獄に落ちる」
というような内容を
家の前でスピーカーで大音量でかけられればそりゃ起きるよ。


やったのはどうも「死後さばきにあう」とかの宗教看板のとこっぽい。
> 秋葉原とか新宿とか渋谷のワゴン街宣車は?
> それも「聖書配布協力会」によるものです。ワゴン車にスピーカーを積みこんで聖書の辻説法、
> 掲げられているプラカードの内容はキリスト看板とほぼ同じです。車には中年男性3、4人のグループが乗り込んでいます。

http://24hour.system.to/jesus/faq.htm

しかし、この会が出している小冊子... すごいよ。
http://24hour.system.to/jesus/books.htm
http://www.bluedragon.pos.to/kanban/paper/paper-index.html
笑える、ようで全然笑えない。

こんなもん見て、入教したり、神に対する信仰の心が養われたりすると思えない。
でも、当人たちは思っているんだろうな。大真面目なんだろうな。
真面目だからこの冊子とかキリスト看板とか所構わず行われるスピーカー説法とか街宣車とかがおかしいことが分からないんだろうな。
それはすごくわかる。

やっぱり俺は幽霊だとか超常現象だとか神様だとか悪魔だとかより、実在する「ひと」のすることが一番怖いや。

上記で既にリンクしているけれど、このサイトはとても興味深い。
基督看板  リンク先も必見。




【今日曲】
小沢健二 /流れ星ビバップ


iPodに、もうすぐ20GBの容量がいっぱいになるくらいに
手当たり次第にmp3を入れて、ランダム再生で聴きながら出勤している。
これがラジオみたいでおもしろい。自分の好きな曲しかかからないラジオ局。
曲間に、クレイジーケンバンドの「♪くれいじーけーんばーん」という
偽ジングルが入ったりするとますますラジオっぽい。
で、偶然かどうかよくわからないけれど、集中してひとりのアーティストがかかりまくる事がある。
そういうことがあると、ますますiPodが人格を持ってラジオのDJやってるみたいに思えたりする。
今週のパワープレイはオザケンの模様。
流れ星ビバップはオリジナルとライブバージョンとで今日2回目だ。

「薫る風を切って公園を通る、汗をかき春の土を踏む!」



2003年10月25日(土) 213

cover
・Charie Haden /Liberation Music Orchestra
ソウルフラワーが日本語でカバーしている「平和に生きる権利」
(そういやシカラムータもフジロックで演っていた。ビールで酔いながらふらふらと踊ったっけ)を
ジャズでやっているのってなかったかな、あぁそういえばチャーリー・ヘイデンのアレに入ってたっけか、
と思って注文して買ったのだけど、入ってなかったよ。勘違い。
確かめてから注文しろ、俺よ。

でもこれは凄くいいアルバムなのだった。
マーチングバンドみたいな音とフリージャズが絶妙な配合と配置で一枚に収まっている。
あまり他では味わえない感じの音。
元々フリージャズの人たちらしいので、ブオーとかピープピーとかチキチキチキチキ....とかって具合にメロディレスの瞬間も多い。
俺は垂れ流し(では本当はないんだろうけど)のフリージャズは好きじゃないんだけど、このフリーさには全く退屈しない。
退屈どころか、ユラユラと踊れさえする。どっしりとしっかりと、それでいてよく動き回るへイデンのベースに全ての音が導かれている。
おそらく、ヘイデンはただのベーシストとしてだけじゃなく、自分の音楽の編集者としても優秀な人なんだろう。
ぶんじゃかぶんじゃかと豪放に鳴り響くブラスの音となんだか懐かしいメロディは、どこかチンドンっぽくもある。
江戸アケミの口上も聴こえてきたりしそうだ。 
それでいて洗練されている音や、時折入ってくる他の音楽の音色のサンプリングがDJシャドウを思い起こさせたりもする。
のは俺だけかもしれないが。
そして最終曲が... こりゃ、 すげえ....


検索して辿り着いたこちらのサイトを読んで
リベレーションミュージックオーケストラ名義の2作目「The Ballad of the Fallen」
ジスモンチと一緒にやったライブ盤「In Montreal」
パットメセニーとのデュオ「Beyond The Missouri Sky」
あたりは聴かねば! と盛り上がる。





【今日曲】
Elliott Smith /I Better Be Quiet Now
cover
エリオット・スミスは自殺したみたいだ。
インタビューを読んだりするなかで、この人は生き辛そうだな、とずっと思っていたので、あぁそうか、と妙に納得してしまう。 まぁ死ぬ奴は勝手に死ねや、とも思う。 でも、やっぱりさ、ふざけんな馬鹿勝手に死ぬなよ、と思うよ。こういう人こそ長生きして、いつまでも大して変わらない音楽をやっていってほしかった。「若い頃は良かったのに今は落ちぶれたね」とか批判されながら緊張感のないふぬけた音楽やっていってもいいじゃないか、適当にやって楽に生きたっていいじゃないか。だらだらでもいいじゃないか。適当でも。 もし、やっぱり、適当にできなくたって、生き辛くたってずるずる這いつくばって死ぬまでいったっていいじゃないか。生きていてほしかった。「Figure 8」は落ち込んだ気分の時に聴きたくなるアルバム。心の中がしんとなりすぎるので、普段は全然聴きたいと思わないアルバム。で今聴いている。 
ほんと死ぬなよ馬鹿野郎。
ありがとうまたな。




2003年10月21日(火) 212

エリオット・スミスが死んだとファンサイトで発表されているのだけれど、
英語で長文なので死因等がよくわからない。
ファンサイト
NME






・クボタタケシ /Neo Classics
クボタタケシのDJMixが収録されたカセットテープ「Classics」は本当に良く聴いた。あー、やられた、俺のやりたいDJ、俺が踊りたいDJってこれだ、DJってこんなでもいいんだ、歌心、ダサかっこよさ、かっこいいかっこよさ、夜の楽しさ、昼の楽しさ、クラッシュ、ダブ、ジャズ、ヒップホップ、歌謡曲、センス、溢れる感情、とかがあって、しかも常に遊び心があるなんて! テープはスカイラーキンからシリーズものとして4本出て、それらは擦り切れるほど聴いた。安っぽいカセットテープが宝物に見えた。それを聴くようになってしばらくしてから、このサイトでやっていた「テープ交換」とか、たまに友人のイベントなんかでやっていたDJが、どんなにうまくいったとしても「あーあれもこれもクボタの真似だぁ」と思うようになってしまってうまくできなくなった。今でこそ、自然にやってクボタに似ちゃうんだったらそれでもいいやー俺は俺だからそれで全然かまわないわーと開き直れるようになったが、その頃は夜中に何度も何度もテープ作り直しても全然納得いかなくてゲロ吐いたりしていた。バーカ、だ。バカになっちゃう位クボタのDJは衝撃で、そして楽しかった。 
で、この度メジャー入り。エイヴェックス。メジャーからミックスCD出すと、権利の関係で収録曲の幅が狭まってつまらないものになることが多い(特に日本でそれが顕著)のだけれど、このミックスはきっちりと良い。Dr.ジョンのピアノからゆったりと始まり、中盤は怒涛のアゲアゲで華麗で楽しくてすっとこどっこいで、後半はステッパーなダブでグリグリ。ダブ色が濃くなっているという変化はあるけれど、いつもの「音が楽しいと書いて音楽」のクボタ。すばらしい。

でもしかし。
これCDじゃないんだよ。CCCDなんだよ。今までクボタがやっていたミックステープってイリーガルだよな? なのに、メジャーでミックス出す時はCCCD? オール・ソングス・クリアードだからオッケーなのです? ライセンス取るためにスタッフ一同死ぬ気で頑張りました? だからコピーされて聴かれるのが嫌なんです? コピーしたり共有したりすることは法律に違反しております? 人にはいろいろ事情があるのです? 飯を喰うためにメジャーと契約しなきゃ仕方ないのです?自分は嫌だけど会社の方針なんです? 本当に本当に本当にお金が必要な時ってのも人間にはたくさんあるのです? でもさ。 
狂ってるよ。

俺は買ったよ、予約までして延期になっちゃったの知らなくて発売日に買いに行ってCD屋で地団太踏んで、やっとこ今日買ったよ。発売前からCCCDであることは知っていたけれど、CCCDだからといってこれを買わないということはないよ。だって良いから聴きたいからさ。そりゃものとしては買いたくねえよ。でもこれも宝物だからさ。困ったよ。悲しいよ。情けないよ。まさかクボタが。まさか。あー。




2003年10月20日(月) 211

ぶらり横丁で遅い夕食。
しょん横よりはライトな感じ。
串カツに砂肝にだし巻きとか。
あまりおいしくない。
けど、こういう適当な食い物屋で、適当に飲んで、適当に酔って、長っ尻せずに
ちゃっちゃっと数軒はしごしたりする、そういう適当さの心地よさは感じることができた。楽しかった。
仕事途中の中抜けなので、全員ノンアルコールだったね寂しいね。
 


買い物。

cover
・Can /Soon Over babaluma
怪作な快作「future days」の次。これも良いなあ。
心地良いリズムパターンの上でアシュラテンペルっぽいギターがキラキラひゃらりらーん。
ダモ鈴木は脱退しているけど、問題なし。
カンは全アルバム聴いてみたい。




cover
・Elvis Costello /north
地味渋ここに極まれり。
ジャズバラッド集なんだけど、フックのあるポップな曲は皆無。ほんとに皆無。
クラスター&イーノくらいに。 
地味渋好きな俺にとっては嬉しい一枚だけど、ネットで読む限りでは評判はあまり良くないみたいだなー。
国内盤のボートラ「Too Blue」だけが若干スゥィンギー。
良い曲なんだけど、このアルバムには邪魔。




cover
・OUTKAST /The Love Below /Speakerboxxx
メンバーふたりがそれぞれ一枚づつアルバム作って、2枚組としてリリース。
ビッグボイはブイブイと下品でPフォンキー、といつものアウトキャスト節。
アンドレの「the love below」が問題。馬鹿エレガント。
ラップしてねえしドラムンベースだしビッグバンドだしノラ・ジョーンズだし。
一緒に買ったウィーンの「チョコレート&チーズ」と同じ臭いがするぞ。ワクワクするんだ。

・ween /chocolate and cheese
・ミラクルヤング /ミラクルヤング
・ガルシアの首(DVD)






【今日曲】
Carmen Maki and Salamandre /空と陸の交わったところ

カルメンマキはじめて聴いた。凄い。

む さんありがとうございます、3枚目最高です、
PlastikmanもRobert HoodもSahib Shihabもdipも
The Detroit ExperimentもhimもWilko Johnsonもヘアも
渋谷毅オーケストラもCarmen Maki and Salamandreも、
全て早急にCD買おうと思います。






2003年10月17日(金) 210

Radio Clashの収録曲リスト
Career Opportunitiesの掲示板より


1.ガンマンの祈り/『夕日のガンマン』サントラ盤より
2.Cuss Cuss / Lloyd Robinson
3.Hold Them / Prince Buster
4.Heart Don't Leap/Dennis Walk
5.Shot Gun / Jr. Walker & The All Stars
6.Out a sight / James Brown
7.Mexico / Lee Dorsey
8.Brand New Cadillac / Vince Taylor & His Playboys
9.Help / Bo Diddley
<10曲目の最初だけThis is Radio Clash / Clash>
10.Rockers Station / Mikey Dread
11.Geronimo / The Pyramids
12.What Will Your Mama Say / Clancy Eccles
13.Walkin To New Orleans / Fats Domino
14.Blood On The Saddle / Tex Ritte
15.I Fought The Low / The Bobby Fuller Four
16.Crawfish / Elvis Presley
17.Old Fashioned Way / Keith Hudson
18.Tell Them / Delroy Wilson
19.Chain Gang / Sam Cooke
20.Clean Up Woman / Betty Wright
21.Lights Out / Jerry Byrne
<バイクが、事故る音〜Al Capone /Prince Buster>
22.Brand New Automobile / Bobby Kingdom & the Bluebeats
23.Hijacked / Joe Gibbs Allstars
24.?


ジョーストラマーとポールシムノンによるFMラジオの録音テープらしい。
ぐわー!渋い!イカス!
彼らは本当にレゲエおよびブラックミュージックが大好きだったんだなぁ。
Radio Clash説明とジャケ写(Career Opportunitiesより)
このテープ、どなたかお持ちの方いらっしゃいませんか...

で、このネタを掲示板に投稿されていたあぐりさんのバンドのサイト「Pacinos」がとてもよい。すごくいい。
文章も、自身のバンドPacinosの音源もすごくいい。
メンバーでDJもされているようで、オンデマンドで聴ける「Radio Pacinos」がルードで刹那くて、これまたいいなー。
ミックスCDR買ってみようと思う。


【今日曲】
パチーノス /Bankrobber

ホームページにUPされている素人の音源ってあんまり気に入ったことないんだけど、このバンドはほんとにいい。
このクラッシュのカバーは抜群の出来だし、他の曲もすごくいい。 
ライブ絶対いい筈。観たい観たい。CDが出たら即買う。
♪おれたちゃ海賊だぁ





2003年10月16日(木) 209

今週のテレビブロスに、メタモルフォーゼについてのレポートが載っていて、読んでいたら堪らなくなってきた。
メタモの前身だったレインボー2000は、最高に楽しかった。 夜の闇の中、ぼやーとねっころがって星空見ながらミックスマスターモリスの衛星ライブ聴いたり、サワサキさんのドランベでへろへろ踊ったり、アンダーワールドで走り回ったりしたものだ、ああ、あれは本当に楽しかった。
で、レポを読んでいるとメタモルフォーゼはフジロックが今はなくしてしまって、レインボー2000には確かにあった、適当さ、気持ちのいいほっとかれ方、絶妙な人と人との距離感をまだ持っているみたいなのだ。
うーん、来年は行きたい。行こう。行かねば。行きましょう誰か。SくんIくんTさんSさんRさん辺りどうすか?

以下TVブロス2003年21号22〜23P「メタモルフォーゼ顛末記」(岡本俊浩)より抜粋。

何時間座っていたんだろうか。記憶がかなり曖昧だったけれども、徐々に座っていたオーディエンス達が立ち上がり始めた。「何事か」と思い見回すと、夜空に微妙な変化が起こっている。デトロイトの3チェアーズがDJをするブースの彼方。僕らは勿論、周囲の意識のほとんどがそこに集中していた。そこには山の稜線があり、湧き出す雲がうっすらと見える。
「ああ朝だァ」
周りの誰かがおぼつく体を起こしながら言った。七色のスペクトルが、稜線と雲の輪郭を照らしていた。あれ程強烈に輝いていた星たちが、スペクトルに圧倒されていく。それを感じ取ったのか、セオ・パリッシュが鳥肌が立ちそうなヴォーカル・ハウスを投げかけた。低域を目いっぱい絞り、高域をドラマティックに開放する。彼十八番のテクニックが崇高な瞬間をさらにアジテートしていく。自分がいる場所が標高1200Mで雲の上だった事。
それに気付いたのは、崇高な暁が終わった直後だった

(以下は井上薫aka Chari Chari 談)
「俺はさ、クラブに行ってもDJをしに行っても、自分を俯瞰したくないんだ。でも、それは今難しいのかもしれないな。だから野外っていうのは、開放装置だよね。うん、幻想でも構わないと思うよ。人間ってさ、生きていく中で社会的な規範を守らなきゃいけない。でも、それが延々と続いたら堪らないよ。『壊れたい』と『自己規定』の狭間で悩むことは多いな。」
「宗教って言うと誤解されるかもしれないけど、『場』なんだろうね。音楽を聴くにしても何を聞いたら良いのか分からない。それにさ、生きていく上での圧迫感って年々強まっていると思わない? 監視社会〜資本主義の行き詰まり感って言うかさ。国家や社会も信じられない。パーティはそういう時代のある意味、『場』なんだろうね。少なくとも信じるに値する」









・Pharoah Sanders /Love in us all
何故かファラオ・サンダースのCD再発が続いているが、なかでもハイライトはなんと言っても世界初CD化のこれだ。
愛はそこらじゅうにあるよー!あるんだよー!!と、へたくそなボーカルで歌いまくり、登りつめていく『Love is everywhere』はまさに20分間の至福。
トラベリング・ウィズアウト・ムーヴィング!
ジャケも素敵じゃないか。
一家に一枚家宝モノなのに初回完全限定生産だそうなので、絶対に買い損ねの無い様に!!



【今日曲】
Pharoah Sanders /Love is Everywhere






2003年10月14日(火) 208

これから買いしばく予定物


安田謙一 /ピントがボケる音
―OUT OF FOCUS, OUT OF SOUND

安田ビルさんの本が出てた。
うぅ、高い、けど買うしか。

安田さんの文章は、なにに載っているどれを読んでも、どうにもこうにも安田さんなのですごく好きだ。
「rhythm and pencil」に寄せたジョナサン・リッチマンの文章は音楽について書かれた文章のなかでいちばん好きなものなんだけど、いま手元にないので抜粋できないや。

>ABCインターネットショップでお買い上げの方にはもれなく、本書に収録しきれなかった、
>著者コメント入りボーナステキスト(量もたっぷり!)もデーターでプレゼントします

だそうで。 これはお金のあまりかからない販促として良い方法だね。





最近買いしばいたブツ


・菊地成孔 /スペインの宇宙食
すごく綺麗な生き様だな、と思う。
格好のよい人が格好をつけることって格好良い。




【今日曲】
Flamin' Groovies /High Flyin' Baby
10代頭はたまに聴きたくなる。ガッレージ・サウンズ。ルイルイなんかもよい感じ。


2003年10月10日(金) 207

サイバラの日々まんがが更新されてた。
あー。
いままで鴨ちゃんとサイバラのことを漫画を通して見てきた身としては、泣くしかないよ、これは。




・DJ Shadow /Live at I.C.A.
シャドウのライブ録音。鉄板でブートレグ。音は良い。ちょい値が張る。
2年前のフジロックで体験したのと同じ、自身の音源をエディット&エフェクト&ミックス&スクラッチしていくライブスタイル。
アルバムで聴くと地味だった曲もことごとくタメの利いたファンクさをたたえているよ!興奮興奮。フンガフンガ。
今年聴いたなかで一番の「ロックンロール」のレコードだ。
リチャード・アシュクロフトが、U.N.K.L.E.でやった「Lonely Soul」をナマで歌っているのに
あんまり盛り上がってないのは、ライブの場所がアメリカだからなのかな。
はじめての方には、通常録音アルバムよりこちらを推奨。



【今日曲】
DJ Shadow /Six Days







2003年10月05日(日)   ぼくたちは光の中でチャチャチャ  

じゃがたらの「ナンノこっちゃい」
がDVDで再発。

>じゃがたらが「永久保存」された後にリリースされた3巻のヴィデオ『ナンのこっちゃい』の箱を開くと、どの巻にもギターのOTOの言葉がチラシとして挟んであって、思わずいつも読んでしまうのだが、彼の発言を総合するとこんな感じになるだろうか。こんなヴィデオ、作りたくなかった。どうしてかっていうと、アケミが生きていれば作らなくてよかったのだから。そしてアケミの言葉をナマで聴きにライブハウスに足を運ばなかった人間には見せたくない。そんな感度の低い人間には見せたくない。ではどうしてこんなヴィデオを作ったのかというと、アケミと同じハートの「知能指数」でもってアケミのことを事後的に知り、独特の嗅覚でアケミに接近してくる連中がいて、そんな連中にバトンを渡すために『ナンのこっちゃい』というビデオはある、ということ....
「じゃがたら」陣野 俊史著より引用






2003年10月04日(土) 205


・DJ Mil'o /suntoucher
massive attackの前身、wild bunchのDJだったマイロさんの初めてのアルバム。
○曲目がキラートラックだ! ○曲目をジャイルスがプレイした!というアルバムでは決してないけれど、
聴いているとスコッとはまって、ふらふらと想像をかきたてられる感じ。つまり、これはいいアルバムだ。
100点をつけるわけにはいかないけれど、セオ・パリッシュやムーディマンが好きで、
ブリストルサウンドも好きな人は聴いて損はないと思う。
音数が少なめなのはローテクだからか?と勘ぐりたくなるような音ではあるし、
もっと煮詰めれば更に良くなりそうなのに、と思うような曲や箇所もあるにはあるけど
そのラフさが全体の統一感になっているから問題ない。
たぶん、前に出したワイルドバンチ的DJミックスドCDみたいに
いかにもブリストル・ヒップホップなスタイルのキャッチーなアルバムをつくることは比較的簡単なんだろうけど、
それをやらずにこういう音を出しているというのは、今を生きるブリストル・オリジネイターとしてめちゃくちゃ真っ当だと思う。
おおいに支持。

bounce.comのインタビュー



【今日曲】
Romanthony /Bring U Up

Daftpunkの「One More Time」で歌っている、ロマンソニーのソロ。
JBみたいで、フェラクティみたいで、マイケルジャクソンみたいで、
アル・ヤンコビックみたい。
めちゃくちゃファンキーで格好良いのに、なんだか間抜けですっとこどっこい
なのがイイぞ。
こういう曲をビシッとかっこよくかけられるDJっているのだろうか?
いたら聴きたい踊りたい




2003年10月02日(木) 204

テレビをみない生活をしているんだけど、今日はなんとなくつけている。
せわしなくて、やかましい。
テレビが刹那の連打連打連打であることを実感。

UHFはいいなぁ。サンテレビのホノノン加減は心地いい。




cover
・Neil Young /Hawks & Doves
まとめて出た、初CD化シリーズのなかの一枚。
前半がギター弾き語りに軽ーくドラムがかぶさる。ピンと張った演奏なんだけど、どこか弛緩している。
「今宵この夜」を一夜干ししたような、ひなびた緊張感がいい。 ええ湯加減。
後半(レコードだとB面かな)は、バンドスタイルで、カントリー調に演ってる。
曲と歌はいつものニール節で意外とロッキンロッキンしてて、なかなかいいじゃないかー。
これまたほっこりええ湯加減。
「今宵この夜」を聴く程体力と精神力がない時でもするりと聴けそうだ。愛聴候補盤。





その他購入。
今後、一日にひとつづつくらいで感想書いていきたい。

・DJ Shadow /live at I.C.A.
・Marvin Gaye /I Want You (Delux Edition)
・DJ Mil'o /suntoucher
・矢野顕子 /ライブ・ピアノアキコ。 (DVD)
・はちみつぱい /センチメンタル通り
・Sandii /Mercy
・天久聖一 /悲しみジョニー (DVD)
・Muffs /Alert Today Aive Tomorrow
・こだま和文 /A Silent Prayer
・鈴木みそ /銭
・吉田戦車 /吉田電車
・吉田戦車 /殴るぞ 4巻
・福本伸行 /最強伝説黒沢 2巻
・日本橋ヨヲコ /G戦場ヘヴンズドア 3巻(完結)
・Spectator (雑誌)
・カズオ・イシグロ /日の名残り





【今日曲】
小沢健二 /おならで月までいけたらいいな

こんな曲あったのか。
いけたらいいねー。プップー。





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