一生、 |
この先、離れ離れになっちゃって。 でも、ふとしたときにでも、ほんの一瞬だっていいから、 彼があたしのことを思い出してくれることなんてあるのかな?
姫と電話で話してて、過去のこととか。それから今のこと。 なんだかね、時が経つのは早いね、って。
飽きもせず繰り返してた日常が、今じゃもう消えて。
あんなに楽しかった毎日が、気付けば過去に流れてるんだ。
悲しいなぁ。 いつか。いつかは、どんなに愛しく想うものだって必ず過去になる。 色褪せて薄れて、見えなくなって思い出せなくなって、消えるのかな。
忘れたくないことも、永遠と誓った想いも、
そうやってなくなるのかな。
あたしは彼になにかを残せるのかな。 少しでも心にやきつけて、忘れたくないと、彼が想うような、なにか。
なにか、なにか。
あたしにはなにができるんだろう。 こうやって、ここで彼への想いを綴る他に、なにができるんだろう。 どうしたら彼の記憶に残ることができるんだろう。
ねぇ。 きみが誓ったあの約束は、まだ覚えていますか。
忘れてないよ、と。
またね、と。
ここで、と。
大切だよ、と。
いつまでも、と。
それを、一生、だと今さら気付いたんだ。あたし。 でももう遅いよね。 だって。もうすぐきみも、過去になるんだ。
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2005年03月30日(水)
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