どんぐり1号のときどき日記
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今日も粗仕事。 しかし営業のダラダラした仕事振りを見ていると、本当に時間の無駄だと感じてしまう。 もっとも最近気がついたが、みんな頭が悪いからダラダラしているのだ。これは経験値の低さから来ているようで、つまり全方向への勉強が全然足りないのである。暇な時間があって何もやりたくなければ、得意先のキーパーソンの趣味などを調べればいい。とにかく話がつなげるような勉強をすればいいのだし、そのために管理票があるのだ。
こんな事で良く営業が務まるものだと思うが、実は管理職の連中はもっと無能だ。極めて狭い範囲でしか判断基準を示せずにいる。だから今になってこれこれの試作をしたから利益が大きくなったなんて話を聞いても、それって今までやっていなかったのか? と逆に呆れてしまうのだ。 今回の事例では、普通10年前からやっていなければならない事だし、どんなバカな経済学者であってもそれをやっていなかったのかと呆れるであろう事例があったのだ。
どうしてこういう無能が管理職になるのかといえば、やはり営業成績が良かったからだ。 だが営業成績というのは特殊技能なのでそれを多くの部下に教える事は不可能であり、だからこそあちこちでセミナーや勉強会が成立しているのである。そうでなければ全員がもっと簡単に売れるはずだ。 繰り返すが、それが出来ないのはトップセールスというのは特殊技能だからだ。その人独自のスタイル、コネクション、考え方、さらには体力があって初めて成立するのであり、その人が100%手の内をオープンにしたところで、あまり成果は期待できない。それが判っているかいないかで、結果は全然違ってくるのだが…。
いずれ営業職は全方向の勉強が必要だ。ゴルフやマージャン、野球に現を抜かしているようでは、見込みはない。逆にそういうものでしか会話が進まないような客は、あまり良い客とは言えない。今時接待ゴルフで喜ぶなんて、バカ以外の何だと言うのだろう。
そしてもうひとつ、この会社の人はわざわざ東京の巨大な展示会に行って、2時間も見ないで帰ってくる。全員だ。それで色々見たというのだが、そんな事は不可能だ。これは自分の経験から断言できる。 そもそも見てきたというから、新聞に載っていたこれこれの展示はどうだったと聞けば、それは見てこなかったなどというのだから呆れる。勉強にもならないのだから、金の無駄だろう。
今年も多分赤字だな…。
2008年05月30日(金) |
プリントゴッコの終焉 |
ついに理想科学工業は「プリントゴッコ」のメーカー販売を中止するそうだ。6月30日をもって現在発売している機種の販売が終了する。
思えば「プリントゴッコ」は、年賀状だけとは言え随分と利用した。特に「ハイメッシュ」が出てからはかなり楽しんだものである。個人的には「追跡戦闘車」と「メーサー車」のデキには満足しているのだが…。
もっともここまでPCが普及し、ペイントや画像加工どころか年賀状の印刷自体が簡単に出来るようになっては、いずれはプリントゴッコもなくなるだろうとは思っていたが、思ったよりは長く持ったと思っている。 完全にデスクトップ・パブリッシングに取って代わられたのだから、やはり未来はないのである。この辺はLDなどの衰退とは別で、文字通り取って代わられた典型的な例といえる。まあ用途が年賀状にほぼ限定されていたのだから、ある意味仕方のない事で、世代交代と言えるだろう。 ただ少なくとも一つの時代を作った製品である事は間違いない。ピーク時にはかなりの人が使っていたし、使いこなして素晴らしい年賀状を作る人も大勢いたのだ。間違いなく年賀状を作る楽しさを教えてくれた製品だった。
ちなみにランプやインク、マスターなど関連消耗品の販売は継続されるそうだが、はたしてどれだけ需要があるのだろう。地方都市では多分入手は困難になるのだから、さっさと全て止めてもらった方が良いのかもしれない。
ただ、ネットかあるから販売は続けてもいいだろうと言う人は、こういう物に頼る人はネット環境にない可能性があるという事を想像できない愚か者である。 それだけは言っておく。
帰宅すると、いわさきさんより「ハイペリオン」が届いていた。 これはいよいよ「殺戮のチェスゲーム」をさっさと読み終えなければならないという事だ。
そしておまけでGUN誌に付録として付いていたDVDも1枚付いてきた。 このDVDはマシンガン・シューティングのレポートが載っていたが、特にMG42を多く載せており、これがまたやたら楽しい。それでなくともマシンガンのシューティングは派手で楽しげなのに、MG42である。見ていてワクワクしてしまうのだった。 しかしこれで本当に飛行機を撃ち落とせるものなのか、実験してみたいものだ。
関係ないが。 会社で鶴見(もちろん神奈川のだ)に出張するという人がいて、切符を手配して欲しいと自分で調べたルートを持ってきたのだが、これがなかなか不思議な代物だった。
仙台〜東京→新幹線 東京〜新横浜→新幹線 新横浜〜東神奈川→横浜線 東神奈川〜鶴見→京浜東北線(正式には東海道本線)
何をどう考えたらこういう路線で行こうと考えるのだろう。普通に東京駅から京浜東北線で鶴見までまっすぐ行こうと考えないのだろうか。単に路線を知らないという話ではないと思うのだが。 いずれ、かなり謎のルートである。
世間を散々騒がせた船場吉兆が廃業した。 老舗高級料亭という事だが、それがこんな不祥事を繰り返して客の信頼をなくしたのだから、どこが高級料亭だったのか。ただのイナカモノの店ではないか。 やはり根底には客をなめていた部分があるのだろう。ボクシングの亀田や相撲の朝青龍と同じく、強ければ何をしても良い、売れたモン勝ちという発想そのままだ。魔がさしたというレヴェルの話ではない。構造的にマトモな店ではなかったという事だ。
今の社会は結果のみで全てが評価されている。だからこんな不祥事を起こすような体質になっても、誰も何も言わない、いや、言えないのだ。 例えばあれだけ問題を起こし続けている朝青龍を、なぜ角界は追放出来ないのか。彼は明らかに人格が破綻しており、横綱不適格だ。こんなのがいる世界はヤクザだけだろうと思っていたのだが、どうやら違うらしい。 やはり結果のみを重視していればこうなってしまうのは自明の理だが、今の社会はそれを認めているのである。ちなみにそれは若者の責任ではなく、そういう社会を構築した年寄りたちの責任である。
でも毎回この手の事件の時に、言ってる事は同じだな…。
2008年05月27日(火) |
どうなる、スカイクロラ |
押井監督の「スカイクロラ」の宣伝DVD「Countdown of "TheSky Cralers" 3」「同2」を見る。 この中には製作発表の様子なども含まれているが、ここで押井監督は、今作品では今までのフォーマットを全て崩し若者へ向けてのメッセージを出したいといっている。特に未来に夢がない老人のような今の若者に対して、生き方の指南をしたいようなのだ。
この部分を聞いていて、ついに彼は後進を育てようという気になったのかもしれないと感じた。つまりアニメ関係の若者を育てるため、あえて若者向けのプログラムにしたのかもしれない、という事だ。なにせプロダクションIGという高度な組織ですら高齢化で限界が近いと、他ならぬ押井監督が「人狼」の時に発言していたではないか。このままでは日本のアニメはなり行かなくなると、この時点で訴えていたのだ。
ただし押井守というブランドは、海外での評価と違い日本ではマイナーである。そんな彼が後進を育てるには時間も金もなかったというのが正直な所だったのではないだろうか。 だから「イノセンス」の製作は大きかった。やりたい事がやれたし、今までの自分の技能の他に「アヴァロン」以降のデジタル技術もマスターできた。さらに鈴木プロデューサーから売り方も盗んだだろう。 そして一番大きかったのは、カンヌでのマイケル・ムーアの自作品の売り込みの凄さを、嫌というほど見せ付けられた点だ。良い作品はある程度黙っていても世間は評価してくれる。それは確かなのだが、ライヴァルがいる時の賞取り合戦は、半端な事では絶対に勝てないと痛感したはずである。
だからこの辺で、かなり考え方が変わってきたと思うのだ。作品を作るだけではダメで、時には明確なメッセージや、場合によっては売るための戦略が必要なのだという事に気づいたのである。それが後の評価にプラスとなるからだ。 監督というのは、次を作るために今の仕事をしなければならない部分もある。そのためには金を出した連中に対しても責任がある。今までの押井監督は、その部分を意図的に避けてきた(それですらああいった作品群を作るのだから、やはり凄い事ではある)。避け続けてきたが、それでは自分の作りたい作品を作るという勝ちを取れない可能性が出てきた訳である。 彼も自分の賞味期限を実感しているという事で、だからあえて自分を変えようとしているのだ。
ただし、今後も絶対に変わらないと思われるのは、音楽に対する姿勢だ。これだけ映画に対する音楽の重要性を理解し、かつ実践している監督は珍しい。日本においてはほぼ皆無といっても良い。だからこの部分の考え方だけは絶対に変化しないと断言できる。この部分を蔑ろにしたら、彼の考える映画ではなくなるからだ。
そういう意味で、今度の「スカイクロラ」は注目作となる。押井ブランドがどう変化するのかが見られるからだ。
ニュースから。 「試運転中の使用済み核燃料再処理工場がある青森県六ケ所村の核燃料サイクル施設の直下に、これまで未発見だった長さ15キロ以上の活断層がある可能性が高いとの研究を、渡辺満久東洋大教授(地形学)らが24日までにまとめた。沿岸部海域の『大陸棚外縁断層』とつながっている可能性もあり、その場合、断層の長さは計約100キロに達し、マグニチュード8級の地震が起きる恐れがあるという。」
長さはともかく、これは前々から言われていた事だ。だがそれに対して相変わらず日本原燃はこれを否定している。 「反射法探査などで、再処理工場敷地の半径約5キロ以内に耐震設計上考慮すべき活断層がないことを確認している。新潟県中越沖地震と同規模の地震が直下で起きることも仮定した上で、耐震安全性が十分確保されていることも確認している。大陸棚外縁断層は古い断層で、国の原発耐震指針の評価対象外だ。」
実は過去、ここの下に活断層があるというのは弘前大学等が発表していたが、原燃側はこれを徹底的に否定しニュースに流れないようにすらしていた。つまり活断層など存在しない、という立場を貫いていたのだ。 だがその後、新聞等の報道で活断層の存在自体は認めざるをえなくなり、安全性には問題ないという方向でのみ認めた。つまり、存在しないと言ったはずの物が存在したのである。こう考えると、またも原燃の発表はあてにならないと判るだろう。 もちろん世の中は広いので、再処理が必要だという人もいるが、安全性に関してまったく信用できない企業が運営する原子力施設など、どうして管理を任せられるというのだろう。
元々原子力関係の施設は、儲かるからやっているのだ。儲かるという事は、いずれ安全性などは後回しにされることは昨今の様々な業種のニュース見ていれば判るだろう。必ず安全性の感覚が麻痺していい加減になっていくのだ。今はそういう時代なのであり、これは今後変わる事はない。日本はそういう社会を形成してしまったのである。
そして原子力というものは、万が一の事故の時に取り返しのつかない現象を起こしてしまうから、危機管理能力の著しく低い組織が管理するのは困るのだ。これはチェルノブイリ、スリーマイル島、そして東海村の事象を見れば誰でも理解できる事だ。 もっともチェルノブイリでは、被害を最小限に食い止めようと、文字通り必死の活動をした人々のおかげであの程度で済んだのだ。あの程度といってもとんでもないレヴェルだが、彼らがやらなかったら、被害はもっともっと広がっていたはずだ。 だが東海村での日本の対応はひどいものだった。もしチェルノブイリ並みの事象が起こった時、自体を収拾する事は、多分不可能だろう。
そんな企業が原子力を管理しているのだ。素晴らしい国ではないか。
雨もあがったので駅前方面に出る。 まずはカメラ雑誌を色々と立ち読み。古参の雑誌は最近かなり本音を書くようになってきた。非常に良い事だ。 特にデジタル・カメラが主流になってからは、フィルム・カメラとの違いを説明してもらわないと困る部分もあるのだが、これは使い方ではなく、フィルムとデジタルでは撮影方法の考え方が自ずと違っているという部分だ。 特にオート設定があるホワイトバランスやIOS設定の考え方、RAWとJpegの使い分けなどは、フィルム時代には想像すら出来なかった部分である。なにせメーカー毎に違うなどというレヴェルではなく、カメラ毎に違うのだから厄介だ。 こういう部分は、実際にプロの意見というのが参考になる。現場で大量に撮っているから、参考値として有効なのである。
その後、探しているCDがあったのだが見つからず、代わりにDVDを買う。 「Countdown of "TheSky Cralers" 3」 「Countdown of "TheSky Cralers" 2」 これは、簡単に言えば今年の夏に公開される「スカイ・クロラ」の宣伝用DVDである。カウントダウンと書いてある通り、3から始まって1で終わり、そのあと公開という流れになる(それで1枚1,500円取るというのもあこぎだが)。 今回の押井監督は、ひたすら若手に売るという事を前面に出している。もちろん今の時代、マニア受けだけでは次回作を作らせてもらえないのは判っているが、ここまで若者に迎合する押井監督というのは初めてだ。それが吉と出るか凶と出るか、難しいところだろう。 もっとも彼の本質を映像ビジネス関係者は全く理解していなかったから、遅すぎた感はある。
ちなみにこういうキワモノDVDは、ある程度リアル・タイムで見る必要が出てくるのでとりあえず買ったが、本当は同じDVDなら「光る目」(もちろんオリジナルの方だ)や「大地震」が欲しかったのである。 特に「大地震」は、公開時に今は亡き仙台東宝で観てからというもの、実は一度も見ていない。なぜなら映画としてはそれほど面白いという訳ではないからだが、実はジョヌビエーブ・ビジョルドが出ているので見直したいのである。彼女は「まぼろしの市街戦」の時に24歳だから「大地震」の時には32歳だが、実は一番キレイな時期がこの頃だったのではないか思っているのだ。だからそれを確認する上でも見直さなければならない。 自分の中での事実か単なる記憶の捏造なのか、これは是非とも確認する必要があるのだ。
しかしフランス人の彼女の表記は、記事によって微妙に異なる。「ジョヌビエーブ」「ジュヌヴィエーヴ」「ビジョルド」「ビュジョルド」そしてこの組み合わせもあったりする。 私は「ジョヌビエーブ・ビジョルド」と長年表記してきたのだが、実際はどれが一番近いのだろうか。
今日は廃品回収業者が、VAIOのディスプレイを回収しに来るので朝から待機。 場所的に厄介なので、実家に置いて待っていたので、その間に色々と整理する。この時リュック・タイプのカメラバックを処分する事にした。なにせ置いておくだけでかなり場所を取るのだ。元々は三沢の航空祭の時に使っていたのだが、最近はそういうイヴェントが近所でないし、デジカメを買うとしたらこのバッグでは内部のゴミの問題があってダメなのだ。 回収業者が来たあと、近所のリサイクル・ショップへもって言ったが、500円であった。かなりきれいなのになぁ…。
ちなみに整理している時に色々と面白い物が出てきたので、これは近日中にネットへ載せたいと思っている。かなり珍しい物もいくつかあったし、写真も懐かしいものが出てきた(KCの結婚式や、この頃に西仙台ハイランドへ行った時の写真なんてのは、多少貴重ではあるかな)。
そして本の方も少し整理していたら、ダーティ・ペアの映画版「ノーランディアの謎」のフィルム・コミックなんてのが出てきた。公開当時はこの映画をあまり面白いとは思わなかったが、実際に色々と詰め込もうとして全体が中途半端な作りになってしまったのだろう。だからラストは「ブリット」か「フレンチ・コネクション」ばりの走りと「ターミネーター」ネタで締めようとしても、どうも演出的に迫力が不足している。 あまり面白くない映画ではあったが、映像版ダーティ・ペアのファンとしては、そろそろもう一度見たいと思ってしまう。見れば見たでがっかりするのは判っているのだが…。 このへんが「戦え! イクサー1」と大きく違う部分だろう。
そして久々に「めざめの方舟」なんかを見たりするのだった。
会社に「テレウェーヴ」なるところから電話が来たという。どういう会社が調べてくれと言うからには、かなり怪しげな電話だったのだろう。 ネットでちょっと調べると、業態はHP作成や各種システム支援で、それを通して業績アップを図ると言うものらしいが、そんなものが今時簡単かつ確実に出来るはずもない。それはただの幻想であり、セールストークそのものだ。 実際にネット上では色々と評判か良くない。リース契約なので5年間契約解除できないシステムと言うのも怪しげだ。これでは担当が替わったら放置状態になる可能性もある。 そして8月に会社の名称を変えるらしいが、これではいかにもデキの悪い先物取引会社の如き振る舞いだ。この部分とリース解除不可というのは、私の経験上からも普通の会社ではないと断言できる。少なくとも自分が関係している限り絶対に契約はしない。
そもそもうちの会社は、システムはすべて自前でやっているし、ゼロックスやIBM、BMWなんてのまで特約店契約をしている規模の会社であり、色々とあるから中小企業扱いになっているが、実体は大手なのである(ただし支店に優秀な人間は少ないが)。だからこの「テレウェーヴ」が対象とする30人前後の会社と言うのは、完全に適用外なのである。 したがってこの会社は、電話帳のように実体の把握が出来ないデータを利用して、単に電話を掛けまくっているにすぎないと判る。いくら必死にセールスすると言っても、効率や常識と言うものがあるだろう。 少なくともうちの会社は、この業界では東北でも1〜2を争う程度に名前は売れているので、それを知らないと言うのはこの業界を全く知らないシロートだという事だ。それで業績アップなどとは笑わせてくれる。 断言するが、まともな会社であってもこれでは役に立たない。例はちょっとオーヴァーだが、トヨタ自動車に電話して「おたくのHPを作り、システムを改善して業績を倍にします」と言ったらバカにされても仕方がないだろう。そういう事だ。
そういう規模なので。 関係会社から数日前に「来月からガソリンの卸価格がまた5円前後上がる」と連絡が来ていた。情報が来るのはいいが、上がりすぎだ。 しかしこういうニュースが流れると「石油元売が他人事のように価格高騰の話をしている」と言って怒る奴が必ず出てくるが、これははっきり言って他人事なのである。原油価格は先物取引の価格で決定されているので、石油元売がどうにかできるレヴェルの話ではないのだ。 先物取引で3ヵ月後の契約価格が決まるから、実体のない価格で右往左往しているのが実体なのである。本当に生産量や消費量で価格が変動する訳ではないので厄介なのだ。
だからこんな常態の商品に多額の税金をかけている日本は異常だと言える。中央の人間は電車、バスが便利なので車がなくても生活できるエリアが広いが、地方になると電車などないし、バスも早い時間でなくなるというエリアがかなりある。 首都圏で生活しているとそういう事実が判らないから、ガソリン価格が上がったら自転車通勤すれば良いだろうなどと平気で言う。ガソリン価格が上がると実際問題として生活が困難になるエリアはまだまだ広いのである。 そんな事も判らない無知が多いから、地方はどんどん衰弱していくのだ。それは最終的に日本が衰弱していく事と同義なのだが、便利なエリアに住んでいるとそういう事も想像できないのだろう。 皆、哀れである。
2008年05月22日(木) |
新たな「ライフ・オブ・ブライアン」 |
ちまちまと「殺戮のチェスゲーム」を読んで、ようやく下巻に突入したところである。反撃開始だが状況は相変わらず絶望的である。ハラハラ、ドキドキ…。
とか言いつつ、昨日届いた「モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン」をつい見てしまう。やはり色々と気になってしまうのだ。 今回あらためて見ると、彼らの映画としては実に良くまとまっている。あまりに良くまとまっているためか、パイソン映画としては一番稼いだ映画となっているそうだが、個人的には「ホーリー・グレイル」が一番好きな映画だ。なぜなら彼らの映画の中で、一番きれいに映画を破壊しているからだ。支離滅裂ではなく、映画の文法を破壊しているのである。 別にゴダールほどの革命的表現方法ではないが、公開当時のボンクラ人間だった自分には、実にぴったりとハマったのである。
それでも「ライフ・オブ・ブライアン」の価値は、宗教を徹底的におちょくっている点にある。しかもキリスト教をストレートに、である。これはチャップリンがナチス全盛期に「独裁者」を作った以上に勇気がある行為だ(無謀と言ってもいいかも知れないが)。少なくとも一度は見ておいて損はない映画だろう。
しかし今回のDVDを見て驚いたのだが、なんとボカシが全然入っていないのである。 このシーンでは宗教のバカバカしさ(無意味に信じる愚か者)を揶揄しているのであり、露出には非常に重要な意味がある。それは判っているのだが、日本の映画館と言う環境でずっと育った身としては「本当にいいのか?」と思ってしまったのだった。 ただ、ボカシ自体は映画の中で不自然な存在なので、これを見るとボカシの存在は映画の流れを著しく阻害しているのが良く判る。つまりボカシを入れる事で、わざわざ違和感を生む原因になってしまっているのである。このソフトを見る事で、キューブリックが「時計仕掛けのオレンジ」のラストで行った(と言われている)シーンについて、意味が本当に理解できたといえるかもしれない。 そういう意味では映画の勉強になっているのだが、いずれ驚いたのは事実だ。
こうなると心配なのは、このDVDの行方である。発売禁止、回収騒ぎなんて事にならなければ良いが。というのは表向きで、買ってしまったからあとはどうでも良いや、と思っているのは秘密だ。多分全国1000万人のパイソニアンは全員そう思っている事だろう。 なにせもし回収騒ぎになっても、現在所持していないと言う理由はいくらでも考えつく。
曰く、「失くしました」「食べてしまいました」「このDVDは、心臓麻痺で昨夜亡くなりました」「M78星雲へ帰ってしまいました」「地球を救うため、太陽に突入しました」「オキシジェン・デストロイヤーで骨だけになってしまいました」「なお、このDVDは自動的に消滅しました」「サンダーバード2号が来て、持って行ってしまいました」「プラズマ火球の直撃で蒸発しました」「バカ歩きしながら、家出してしまいました」等々…。
先日密林に注文していた商品が届いた。 届いたのはDVD「モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン」と文庫「山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー」だ。DVDは一歩遅れると果然高くなったりするから、危ないところだった。 また獲得ポイントも予約の方が率がいいと最近知った。特にCDのボックスは、結構驚く点数が付いていたりする。依然買った川井憲次の「K-PLEASURES Kawai Kenji BEST OF MOVIES CD-BOX」は、13,000円の商品だが、なんと514ポイントも付いていた。 やはりCDは再販制と言う変なルールのせいで寝引きが出来ないため、こういうハイ・ポイントになるのかもしれない。
それはともかく、「ライフ・オブ・ブライアン」はLDで持っているソフトだが、今回の特典ディスクに負けてしまった。以前の「ホーリー・グレイル」の時もそうだったが、彼らのDVDは特典の内容もハンパではないから仕方がないのである(これって、押井作品の時と全く同じ展開のような気がするが、多分気のせいだ)。 とにかくこれでモンティ・パイソン関係の作品は、「フォルティ・タワーズ」まで含めてDVDで全部揃ってしまった事になる(はずだ)。あとはLDの8巻のようなものがどうなるのか気にはなるが、持っているからどうでもいいのだった。
もう一つの「山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー」は、はかせさんからの情報で知りあわてて注文したのだが、さすがは山口雅也氏のセレクトだけあってかなり楽しそうである。 本当は「女か虎か」のようなリドル・ストーリーの部分が目的で、なんと「女か虎か」の続編である「三日月刀の促進士」が入っていると言うのであわてて買ったのである。こういう友人からの情報と言うのは本当に助かる。 しかしこのアンソロジー、小説だけでなく山上たつひこやJ.G.バラードまで入っているあたり、尋常なセレクトではないと判るだろう。山口雅也氏のファンでありながら、こんな本を見落としていたとは実に不覚である。
でもその前に「虐殺のチェスゲーム」を読み終えなければ。いよいよ終盤戦に突入したのだ。 もっとも終盤戦と言っても中巻の3/4あたりからなので、まだまだ先は長いのではあるが、さすがはダン・シモンズだけあって実に面白い。主人公側が絶望的なまでに不利なのに、これからどうなっていくのやら。 というか、一人称が彼ではないのに絶望的な状況というのは、なんだか最後の傾向が判るような気がしてしまう。途中であの人が死んでしまうしなぁ…。
台風の影響か、朝から雨か凄く、徐々に風も強くなる。例によって道路は冠水状態である。 子どんぐりの学校からは始業時間の繰り下げ連絡が来たくらいだが、おかげで一番風が強い時間帯に登校する羽目になったようだ。だからさっさと学校へ行けと言ったのに…。 結局、午後には良い天気となり、夜には道路もすっかり乾いていたのであった。
そんな今日、ネットに今日泊亜蘭氏の訃報が載っていた。多分SF関係者以外にはほとんど忘れられた存在だろうから、ネットがなければこちらも知らないままでいた事だろう。 実際問題として、私も30年位前には読んでいたが、今ではちょっと読み直したいとは思わない。まあ自分の趣味からするとちょっとばかり外れてしまうというところだろうか。実際この頃は山田正紀を始めとする第二次の若手ブームというか、新しい才能がどんどん出始めた時期だったので、そちらを追いかけるだけで手一杯だったのだ。
しかし本当はまだ生きていた事に驚いたのは秘密だが、97歳なので大往生と言っても良いのではないだろうか。近年表舞台には全く出てこなかったから、やはり入院などしていたのかもしれない。 そしてこうなると、嫌でも小松の御大が気になってしまう。頭脳はともかく、体調はあまり良くないようだから…。 とりあえず今年のDAICONはなんとかなるだろうが、それ以後はどうなるのやら。
今日は結婚記念日だったが、すっかり忘れていた…。なんだか毎年同じだ。 実は指輪の内側に年月日が刻印されてはいるが、普段指輪をしていないのである。対外的には「車のステアを握ると邪魔になるから」なんて言っているが(いや、実際邪魔なのだが)、とにかく指輪をしていると何かと引っかかって邪魔なのである。年とともに骨も弱くなるから、指輪が引っかかって骨折なんて事になったら恥ずかしいではないか。 しかし普通の人は邪魔だと思った事はないのだろうか。不思議である。
そんな夜に岩崎さんより電話。 別に結婚記念日のお祝いではない。他の人に教えている訳ではないし、そもそも本人が忘れている位なのだから、いきなりおめでとう等と言われた日にはこちらが驚いてしまう。 それはともかく、いつものような会話をしていたが(知っている人には自明の理、であろう)、現在私がダン・シモンズのSF以外の作品ばかり読んでいるので、そのうちハイペリオン・シリーズを貸してもらえる事になった。ラッキー也。 現在読んでいる「殺戮のチェスゲーム」が終われば、メインはいよいよハイペリオンだけになってしまうのだが、さすがに冊数が多いので、読むのもそうだが、買うのも一仕事なのである。
ついでなので宴会の話もする。6/14以降ならOKのようなので、安めのところを探してみよう。 あとは誰が参加できるかは判らないが、とりあえずいつもの在仙メンバーにも声をかけなければ。
昨日と今日は青葉まつりである。多分町中は鬼のように混むだろうから、そちら方面には行かない事にした。 ちなみにこの祭りの中で行われる「すずめ踊り」というものを、実は見た事がない。今でこそ大層なイヴェントになっているようだが、せいぜい20年くらいしか歴史はない。そもそも私が学生の頃には、仙台の祭りと言えば七夕だけだったのである。 ただ、すずめ踊り自体はかなり歴史があるらしいが、戦後は中断していたと言うし、正確に伝わっていると言う保障はどこにもない。そもそもこんな祭りがあったなど、仙台の人間でも知っている人はそれほどいなかったのではないだろうか。 別に祭りを楽しむのは構わないが、まるで何百年も続けているかのような詐称は止めるべきだ。
そんな今日はバイパスより東側で買い物を済ませる。それこそ昔は田んぼしかなかったようなエリアだ。 その後、使っていないDVDブレイヤーを実家に持っていきTVへセットしたが、肝心の親に貸すソフトがない。どう考えても一般的な映画がないのである。これは参った。 ちなみにこのプレイヤーはきわめて初期の物なので、DVD-Rの再生は出来ない。つまりはそういう事だ。
そしてCDを聞いたり「殺戮のチェスゲーム」を読んだりする。 CDは久々にゴブリンのベスト盤が楽しい。特に「サスペリア」や「サスペリア2」は音楽が実に美しい。そういえば「コンタミネーション」はサントラのLPは持っているが、映画自体は見た事がない。こういう映画が実は結構あるのを思い出したりもする。 そして「殺戮のチェスゲーム」は中巻の半分、つまり全体の半分まできた。つまり800ページあたりだ。しかしページが進むにつれ、ますます面白くなってくる。この辺はダン・シモンズの上手さだろう。主人公側が絶対的に不利な状況がどういう展開になっていくのか、なかなか楽しみだ。
以前使っていたVAIOのディスプレイだが、あまりに画面が暗くなったので使い道がない。 という訳で処分しなけばならないのだが、ヤマダ電機に聞いたところ店頭で処分の受付はしてくれないそうで、そういう法律になったの一点張りである。結局どうすればいいのかがさっぱり判らない。不法投棄しろというのだろうか。 仕方がないので現在のPCを買った店に確認したところ、確かに店頭では受け付けないとの事だったが、とりあえず処分先を教えてくれた。やはり販売店はこの程度は教えるべきだろう。 結局家電量販店での対応を見る限り、今後は不法投棄が増えるだろう。私のように捨てるのに金がかかっても構わないと言う人間は少ないのだから、ゴミの有料化で不法投棄が増えるのはどこの市町村でも実証済みだ。その上、金を払っても受け付けてくれないとなると、じゃあどうやって捨てたらいいんだ、という事に必ずなる。当然だろう。
この辺、法律を作った連中の頭の悪さが良く判ると言うものだし、きちんと対応しない販売店も異常だ。 まあこういう消費主義一辺倒の思考回路しかない連中に、私は何も期待していないからどうでもいい。そしてそういう事態を真面目に考えず、取り締まれば良いとしか言わない仙台市長も、所詮は無能なオヤジでしかないという事である。体勢も整えずに不法投棄は許さん等と、本当に頭の悪い発言だ。
さらに役所は土曜日休みなので、こういう時は本当に不便だ。税金を取っている公僕なのに民間より多く休んでいると言うのは、本当に納得できない。楽な商売だよ、まったく。 結局ゴミ処分業者と連絡を取り、来週引取りに来てもらう事にした。処分料は4,000円弱である。まあテレビを処分するのとそう変わらない金額であるが、金を払うくらいなら不法投棄をすると考える類の人間には、充分動機になる金額だろう。 だからゴミの不法投棄は今後ますます増えると予想されるのだ。受け口を作らずに勝手に捨てろと言うのは、本当に理不尽であり、職務怠慢だ。一体どこに税金が使われているのやら。
あの「女か虎か」に続編があるのだという(もちろん直接の続きと言う意味ではないが)。 これについては全然知らなかったのだが、角川文庫から2001年に出ていた山口雅也氏による本格ミステリ・アンソロジーに入っている「三日月刀の促進士」なのだそうな。山口氏の作品は好きなのだが、このアンソロジーの存在自体を完璧に見逃していた事になる。不覚也。 近日中に購入しなければ。
さて、月曜にFedericoさんが「空軍大戦略」の「ACE HIGH MARCH 」を、youtubeの映像で紹介していた。もちろん映画を見た人には「Luftwaffe MARCH」(昔のサントラはこちらの表記だ)と言った方が通りが良いかもしれない、あのマーチである。 これを見ていたら、ついついソフトが欲しくなり(実はLDで買いそびれていたのだ)、結局今日になって買ってしまった。まあ1500円でおつりが来るのだし、かって損はなしの名作なのだから、むしろもっと早い時期に買っておくべき作品だったのだ。
夜になって見たのだが、実に30年ぶりくらいに見た事になる、本当に久々のまともな鑑賞だ。 やはり当時は飛べる機体をあちこちからかき集めて、かなりの数の実機が飛行するのだが、これらによる空戦シーンは本当にわくわくする。映画の構成上どうしても特撮も使われているが(当然、ミニチュアや合成だ)、やはり実物による離陸や空戦にはいたく感動してしまう(ルーカスは、「スター・ウォーズ」でこのわくわく感の再現も狙っていたはずだ)。
ただ空戦シーンでの音楽はもっと控えめでも良かったと思う。純粋にエンジン音や機銃や機体の効果音などで、充分迫力が出せるのだし、この方が緊迫感も出る。だから特にラストへ向けての空戦は、効果音なしの音楽のみという困った演出になっており、これは明らかに音楽が邪魔になってしまっている。ここは非常に残念な部分だ。特に劣勢のイギリス軍がドイツ軍に対してようやく優位に立った部分なので、もう少し音楽は控えめにするべきだったろう。
そんな不満もあるが、それでもこの映画は名画であろう。当時の映画は、戦争映画であってもやはり映画としての演出がなされているから、緊迫感の中に娯楽の部分が必ず現れる。これこそが当時の映画といえる。
しかしもっとスツーカのシーンも欲しかったなぁ…。
カンヌ映画祭で「ブラインドネス」なる映画が公開されたのだが、その説明を見てちょっと悩んでしまう。 つまり「ある日、突然目が見えなくなるという原因不明の疫病が蔓延し、社会が混とんと無秩序に陥る中で、 集団生活を強いられる人々の関係や、唯一、目が見える女性のとる行動をリアルに描くサスペンス」なのだそうだ。 どこかで聞いた話だが、この説明を見てロートルのSFファンなら100人が100人、「トリフィドの日」を連想するのではないだろうか。実際私は、テレビでざっと説明が流れた時にリメイクかと思ってしまったくらいだ。 盲目になる原因はともかく、テーマは「世界中のほとんどの人が一晩で盲目になった社会」であり、これは両作品とも全く同じである。違いはトリフィドの有無だけであリ、これは極論すればテーマ上の違いとはならない。トリフィドの有無によって人類が基本は愚かだという表現がソフトになるかどうか、という違いだけだ。 だからこれは「トリフィドの日」のリメイクといってもいいだろう。だからこそ実はこの映画にあまり期待はしていなかったりする。
ところで。 なんと「ブラックラグーン号」がプラモで出ると言う。もちろんあのマンガ(アニメにもなった)「ブラックラグーン」に出てくる主人公たちが乗っている魚雷艇なのだが、何をトチ狂ったのか、出すのはガレージキット・メーカーでもアオシマでもなく、「ヒコーキのハセガワ」である。 ハセガワがアニメ「マクロス」のバルキリーを出した時は、元がF-14に近い戦闘機の一種であり、プラモとして変形はしないしハセガワ独自のパネル・ラインの工夫など、飛行機プラモ・メーカーとしてのこだわりがあってまだ理解は出来た。実際当初は生産が追いつかないほどに売れていたという事なので、タミヤがミニ四駆で稼いだ金をプールしてミリタリー物の開発費用に当てたという例を出すまでもなく、企業としては必要な戦略だったと理解できる。
だが「ブラックラグーン号」は魚雷艇である。はっきり言えば「PT-109」そのものだが、1963年に暗殺されたケネディ大統領が軍務時代に艇長をしていた事で有名だから、意外とプラモ化されているし、実際日本でもタミヤが昔出していた。 だからこそ、何故ハセガワが? 本当によく判らないセレクトであり展開だ。
アイアンマンといっても、ブラック・サバスの曲の事ではない。
映画で、実写版の「アイアンマン」が公開される。 元はマーベルコミックで、ありきたりの製作という事になるので興味はないのだが、実は「アイアンマン」は1994〜1996年にかけてテレビ・アニメとして放映されていた。絵を見ても全然魅力はないのでこれまた興味はない。
だが実は手元に「IRONMAN Vol.1」いうCDがある。どうもこのアニメがらみの物らしいのだが、どうもよく判らない。 なにせオープニングとエンディングと言う短い曲を含めても6曲しか入っていないのである。だがランニング・タイムは73分以上ある。つまり4曲がそれぞれ16分以上あり最長は19分以上にもなるのだ。これが本当にアニメのサントラなのか私には良く判らない。
ちなみに担当したのはあの「キース・エマーソン」であり、だから持っているのだ。3年前に新宿で行われた彼のライヴの後、新宿レコードで見つけてつい買ってしまった物である。 聞くとあまり面白いものでもないのだが、いかにもEL&P、というかもろにEL&Pと言う感じの曲もあり、どう評価していいのか悩んでしまう。いずれ私の印象では、あまりテレビ番組のサントラっぽくはない。むしろイメージ・アルバムに近いと言えば良いだろうか。あまりに露骨にEL&Pサウンドがちりばめられているのだ。 まあ今の日本で出しても、はたして500枚売れるかどうか…。
恐ろしい事にこのアルバムのカヴァーにはVol.1と書いてあるので、もしかしたらVol.2が出たのかもしれないが、これは不明だ(なんとなくだが、出ていないような気はする)。なにせこのアルバムはCD-Rなので、正規版なのかコピーなのかも不明だ。自分の持っているエマーソン関連で出自が良く判らないのはこれだけである。 映画が公開されるのだから、ついでにこれも何らかの情報が欲しいものだ。
映画の試写会で、「ナチス」や「ソ連」が判らないと言う意見があったと言う。これは結構あちこちで話題になっている。 しかしガキじゃあるまいし、意見を述べられる立場の人間が「ナチス」を知らないと言うのはどういう事なのだろう。そこまで不勉強さに拍車がかかってしまった日本の将来は、絶望的ではないか。 多分この映画、インディ・ジョーンズ・シリーズの最新作なのではないかと思うのだが、こんな娯楽作品すら理解不能とはどうしようもない。ハリウッドなんて誰でも判る映画ばかり作っているのだから、そのレヴェルすらクリアできないというのでは、自分は白痴だと言っているのと同義であろう。
そして映画会社はこうした白痴層にむけて、字幕の簡略化、漢字の不使用などを考えているらしいが、これは全くムダな考えだ。何をやっても白痴層は字幕など見ない。そのために現在は、私の大嫌いな劇場での吹き替え版が大手を振っているのではないのか。 白痴層はそれしかどうせ見ないのだから、字幕は知的レヴェルの水準を下げる必要などない。そんな事をしたら普通の映画ファンすら映画館から遠ざかってしまう。
こうなると、私の好きなジョークだが、弘前市の地図やマンホールを見て「リンゴ畑の中に隠れナチスがたくさんいる」というネタが全然伝わらないという事になる。実際こういったジョークというのは、最低限の知識やバックボーンがないと成立しないのは当然だが、その水準が限りなく破壊され続けているという事だ。周囲が誰も理解できないのでは、ジョークでさえうかつに言えない事になってしまう。本当に情けない。
結局のところ、戦後の日本教育は間違っていたと言う証拠だ。少なくとも近年、若い世代を育てるという感覚を持った人間を育てる事には完全に失敗した社会になっている。 つまり、日本の将来は絶望的なのだ。若い世代が育たなかったら、誰が社会を引き継いでいくと言うのだろう。
2008年05月12日(月) |
スーパーカップは偉い |
実は昨日、久々にハーゲンダッツのアイクリームを食べた。 どのくらい久しぶりかと言うと、最後に食べてから確実に20年は経っているというくらいである。当時はもちろん抹茶味などは存在すらしていなかった時代であり、考えてみれば随分と昔の話である。
あまりに久々なので今回はバニラを食べてみたのだが、食べた瞬間に思ったのは「昔食べた物とかなり違うような…、しかもどこかで食べたような味だ」であった。そしてすぐに「明治のスーパーカップだ」と気づいた。もちろんまったく同じではないが、かなり近いのであり、これには驚いた。ハーゲンダッツはかなり味が変わったのだろうか。とにかく自分の記憶とはかなり違っていたのである。 もしそれほど変わっていないのであれば、明治はハーゲンダッツを意識してこのスーパーカップを作ったのだろうか。そうだとしたら、コストパフォーマンスの点で私は明治に軍配を上げる。価格が全然違ってここまで近いのであれば、一般庶民からすれば当然だろう。これは悪貨が良貨を駆逐するのとは違い、安くても良い物は作れるのだという証拠なのである。 やはり高い物は、毎日食べられないのだから。
しかしどの食品メーカーでも、長い年月の間には少しずつ味を変えているのだが、本当に久しぶりに食べた場合、極端に変わっているように感じる可能性もある。今回は果たして味が変わっていたのか、自分の記憶が曖昧だったのか、良く判らない。 結局記憶など曖昧なのだし、これはメーカーに聞いてみなければ、味の変化など判らないのである。
ガスメーターの交換が9時に来ると言うので、早めに起きる。
例によってネットと「殺戮のチェスゲーム」の後、モデルガンを探す。もちろん家の中で、である。とりあえず探している物の7割はまとまったが、肝心の品がまだ出てこないので、これは来週だ。 しかしMGC金属製ピースメーカーのフロントサイトが折れていたのには驚いた。そのうち金属用の接着剤を用意して修復しなければならないが、判ってはいるが亜鉛合金はいつかは壊れるものなのである。もちろんヘヴィ・ウエイトも同じで、そう遠くない時期に消え去ってしまうのは確実だ。 そして我々の世代が死に絶えてそう遠くないうちに、歴史からモデルガンというものは消え去ってしまうのだろう。
それはともかく、箱の中のモーゼル4挺(金属2、プラ2)、オートマグ3挺(金属2、プラ1)を並べるだけでも圧巻だ。かなり汚れてはいるが。そしてシビリアンも5挺、ガヴァメントはとりあえず4挺(あと3挺は別の箱だ)。なんというか、時代を感じてしまうのだった。
しかしエアガンではなくモデルガンが好きだと言うのも、今のエアガン・ファンには到底理解できないだろう。最終的には官憲の無意味な介入と戦うと言う、とんでもない趣味になってしまったのだから。
今日も粗仕事(毎週同じようなフレーズだなぁ…)。 なんだか会社にいるのは時間のムダと言う感じがしてしまうのはいつもの事だ。会社に行く時間があったら「殺戮のチェスゲーム」をさっさと読みたいところである。 もっとも、仕事が色々と忙しいから困りものなのだが…。
と言う訳で帰宅後、まずはネットを一巡して(最近は定点観察ばかりしているような気がする)、その後「殺戮のチェスゲーム」を読む。やはり話が見えてくるにつれて、どんどん面白くなる。 基本的にメインの登場人物は、性格はともかくみなバカではないので楽しめる。やはりメインのキャラに自分より頭の悪いのがいると、全然楽しめなくなるものなのだ。 もちろん全員の頭がいいとストーリーがあまり広がらなくなる恐れがあるが、そこは性格による差別化を図る事で、物語の意外性を作り上げて幅を広げているのである。
やはり欧米の作家は見事だ。
町中のデパートで、北海道物産展をやっており、たまたま仕事で近くに行ったので「生キャラメル」なる物を買ってみた。先日T寺家で食べた物とはメーカーが異なるが、ものは試しである。 夜に帰ってから食べてみると、驚いた事にT寺家で食べた物とは全くの別物だった。もちろん不味くはないが、ただの「柔らかいキャラメル」なのである。T寺家で食べた物は、どちらかと言うとクリームに近いし、そもそも食感が全然違っていた。 製法など、ほんの僅かな違いでしかないのだろうが、面白いものである。
ところで。 会社で押井監督作品が好きだと言う女性がいて(妹と同じ年だ)、先日「ブラックホーク・ダウン」を借りたお返しに「ライトスタッフ」を貸していたのだが、それが今日還ってきた。 同じリドリー・スコット監督作品だし、どちらもサム・シェパードが出ているので、なんとなく楽しめそうだと思ったのだが、なんと「難しかった」のだという。これはかなり意外だった。転勤前の会社では何人かに貸したり紹介したが、結構女性にも受けていた作品なのである。 特に「飛行機が新しくなったり古くなったりして、よく判らない」と言われたが、あれはすべて時系列に出ている。つまり飛行機と言うものに全然馴染みがないので悩んでしまったのかもしれない。 ただ事前に、これは実話でほぼ事実のとおり映像化してあり、しかも時系列だと教えていたのだが、それでも難しかったのだという。友人との会話や初めて見せた人の感想などを聞いて、実に判りやすい映画だと思っていただけに、かなり驚いてしまったのだった。
やはり近年、判りやすい映画しかヒットしないのも判るような気がする。だが判りやすい映画ばかりでは、映画を観る楽しみが半減してしまうだろう。それなりに自分で考えるのが楽しみでもあるのだし、また色々と人と語るのも楽しいのだが。
少なくともこの作品は、私の中ではオールタイム・ベスト10に入る作品だ。公開時には映画館に通ったし、LDも発売してすぐに購入、ノートリミング版か出たら追加購入、DVDも買ったというくらい好きな作品である。そんなに難しい作品だとは全然思えないのだが…。
ダン・シモンズの「殺戮のチェスゲーム」を読み始める(山田正紀には「謀殺のチェス・ゲーム」という似たような題名の小説があるが、彼の方が先だし、これも面白い作品だ)。
最初の展開はスロー・ペースだが、徐々にスピードが付いてくる。やはり欧米の小説は描き方が上手い。別に薄い内容という訳ではなく、むしろ重い内容なのに、どんどん先へ進みたくなる。油断すると本当に明け方まで読んでしまうと言う類の小説である。 ただし問題なのは、全3巻で1600ページ強の長さだという事だ(だから昨日は読むのを躊躇してしまったのだ)。なにせ200ページあたりですら、まだ序盤になっていないくらいなのである。それでも面白いのは、やはり謎の提示が巧みなせいかもしれない、と思ってみたりする。
しかし彼は題名に色々な詩から持ってくることが多いらしい。ハイペリオンなど有名すぎるくらい有名で、ロックの世界でもこれを題材にしたアルバムがいくつかある。 今回の題名も詩から取っているらしいのだが、原題と邦題が違うのでよく判らない。これも後で調べてみなければならないだろう。
いずれ読むのが先である。これが一仕事な量なのは間違いないが、現時点ではハズレではなさそうなので楽しみでもある。
2008年05月07日(水) |
ガヴァメントは傑作である |
今日から出社だが、予想通り皆ダレている。 特に急ぎの仕事もないと戯けた事を言っている営業もいるが、だったら休めば良い。はっきり言って遊んでいるだけの営業など邪魔でしかない。もちろんこういうのは課長だろうが支店長だろうが同じだ。いや、役職者の方がもっとたちが悪い。ヒマだとろくな事をしないのは一緒なのである。
そんな夜。昨日買った「GUN DVD VOL.1 コルト1911系のすべて」を見る。これは想像していたより面白い。 色々なトライアル・テストが具体的な映像で見られるというのが非常に良いのである。泥をつけたり水中で撃ってみたりと、なかなか簡単には見られない映像である(ディスカバリー・チャンネルあたりでは色々と見られるのだろうが)。というか本来は怖くて素人にはちょっと真似出来ない。万が一の場合は銃自体が破損、手や顔に大きなダメージを受ける可能性もあるからだ。
しかしこのガヴァメントは100年前の設計だが、ジョン・ブローニングの設計、パテントが現代の銃でも生かされている、というより彼の設計が今でも有効だと歴史が証明しているのである。実に素晴らしい。 そして何より私がこの銃が好きなのは、そのデザインもあるが、グリップのホールド感が素晴らしいためだ。よく日本人には大きすぎるなどと言われるが、少なくとも持っただけではそんな事はない。確かにサイズは大きいが、妙に手にしっくりと馴染むのである。日本人に対して問題なのは、むしろパワーであろう。45ACPを使うためにきちんと訓練していなければ、連射は難しくなる。だから一昔前までは日本人に合わないと言われたのだ。決してサイズが原因ではない。
と言う訳で、ガヴァメントのモデルガンは何挺か持っているが、やはり「MGCのGM5」と「CMCの最終モデル」が好きである。 実はこの2挺、開発コンセプトはかなり方向が異なるが、どちらも傑作であると断言できる。モデルガン全盛末期にこんなモデルが出た事は幸いである。
4連休などあっという間に終わってしまう。普段全然時間がないので、カヴァーするべく色々やっていればのんびりする間もない位である。やはり1週間位ないと、休んだという気がしないのも事実だ。
今日はちょっとばかり探している物があったので、駅前まで出かける。 だが結局は見つからなかったので、エイジアの新譜「フェニックス」だけ購入。でもたまにはメタル系のハデなのが欲しいのだが、やはりそういうのは中古屋で探したくなる。
帰宅途中に何気なく寄った模型屋に、なぜかマルシンの「M1910 エクセレントHWダミーカートリッジ仕様」が残っていたので、一瞬悩んだ後に買ってしまう。 これは表面処理がなかなか面白いモデルで、ザラザラした金属表面という雰囲気に仕上がっている。ただしこの表面処理が災いして、多分今後は再販されないだろうという代物である。昨年発売された時には、気がついたらあっという間に売り切れて現物を見る事すらなかったのである。 そういうモデルだから、買うのも仕方がないのだ(←そうか?)。
この店には、これまた売り切れて入手できなかった「GUN DVD VOL.1 コルト1911系のすべて」もあったので一緒に購入。意外と穴場の店である。しかしおかげで散財な日となってしまったのだった。
帰宅して早速「フェニックス」を聞いたが、今回はオリジナル・メンバーによる新作なのに、聞いているとどうもアイコンの新作かジョン・ウェトンのソロという感じにしか聞こえない。なんというかエイジア独特のポップさ(軽さと言い換えてもいい)、デビューした当時は散々叩かれた「産業ロック」的なテイストがあまり感じられないのである。だからといってプログレっぽい部分があるかというと、それも感じられない。やはりあくまでアイコンの作品、という感じなのである。 元々エイジアに多くを望むなんて事はないから別にいいのだが、やはりエイジアという名前で出すなら、もっとエイジアっぽい雰囲気を前面に出して欲しかった。そう思うのは私だけなのだろうか。
そうこうしていたらチャウチャウから電話。 正明さんちの訪問計画は、正明さんから6月1日(日)が良いとの連絡があったという。現在は検査入院で月の半分は病院らしいので、正明さんの予定を最優先させないといけないから、これで動く事にした。 さて、参加メンバーをどうするかな。
少し遠いのであまり行けない萬葉堂に、久々に行ってみた。 ブックオフ等とは品揃えが全然違うので、行けばそれなりに拾い物があったりして面白いのだが、ちょくちょく行くには少しばかり遠いし、この周辺はショッピングモールもあるため休日は混雑するのであまり近寄りたくないのである。
そんな訳で久々なのだか、どうも最近はこの店の価格設定がずいぶんと適当になった気がする。マンガが100円か半額という価格設定なのもどうかと思うし、小説はもとより、写真集などの参考資料も全体に設定が高めになっているように感じる。もちろんどうでも良いものはそれなりに安いが、当然ながらそんな本は要らないのである。 もちろんこの古本屋の品揃えではそれなりに欲しい本も多いのだが、もう少し安ければ買うのに、と思った本が多かったのも事実だ。 ただしこれは、私がビンボだという証拠でしかないのかもしれないが…。
という訳で、今日の収穫。 これで2,000円強だから、それほど安いという感じにはなれなかったが、以前から探していた本だし今回は仕方がないというところだろう。
「殺戮のチェスゲーム(上)(中)(下)」ダン・シモンズ 新刊書店を回っていても全然見かけずにいたのだが、ここであっさりと入手できた。だが実はこれ、今まで上下2巻だと勘違いしていたので驚いてしまったのである。なにせ3冊で1600ページ強の大長編である。かなり力技が必要な本なのは間違いない。 そしてこれが終われば、彼のSF作品以外はほぼ読了した事になるので、いよいよハイぺリオン・シリーズに突入できる、かもしれないのである。
「東京爆発娘」伊藤伸平 この人のは「楽勝!ハイパードール」とこの作品が好きである。どちらにも内閣調査室の小暮静江が出てくるが、こちらの方が爆発してて良い。伊藤伸平作品では、このくらいはじけているキャラの方が楽しい。あまりシリアスだと似合わないし、極論すればどこにでも居そうなキャラになってしまうのである。 あとは英知出版から出ていた「楽勝!ハイパードール(上)(下)」が見つかれば即買いなのだが。なにせこれには資料が付いているのだ。
「CUT2006年12月号」 単に「押井守1万5千字インタビュー」が載っていたからである。彼は渋谷陽一が関係する本には、かなり本音を出しているので、結構面白いのだ。1年以上前のものだが、彼の述べる内容はブレがないので読んでいて安心できる。
これらを買って、帰りに近くのショッピング・センターに寄ったら、なんとパソコン工房が新規オープンとなっていた。 とりあえずディスプレイの音があまりに悪いので、外部スピーカーを買う。ELECOMの900円弱の物だが、とりあえず今のままよりはマシになる。 そんな一日であった。
ちょっと探している本などがあるので、古本屋巡りをする。ただしブックマーケットやブックオフだが。 本自体は全然何の収穫もない。まあそんなものだろう。所詮この手の古本屋とも呼べない店で自分の探している本など見つかるはずもないのだ。もしあればラッキーではあるが…。
しかし売っているDVDの価格には驚く。 連休中はDVDが2割引なのだが、何故か邦画は対象外なのである。欲しい邦画などこんな店にあるはずもないし、最近の邦画で欲しい作品などとっくの昔に買っている。そもそも欲しい作品など極々僅かでしかない。というか最近の邦画は駄作ばかりなのだ。そんなものの価格が高いというのは、何か間違っている。もっともそんな駄作は、安くても買いはしないが。
それに比べて洋画は安い。もともとの定価自体が邦画より安いのだが、いくらなんでも「マトリックス」が280円というのには驚く。2と3も合わせて1000円しない。さすがに量が出ている作品だ。 また「スター・ウォーズ」も比較的安いが、2が1200円、3にいたっては1980円という設定はすこし高いだろう。もちろんこれは新のほうだ。内容としては旧3部作の方が絶対に面白いのに。 結局何も買わずに帰宅する。そんなものだ。
夜は実家に行く。妹夫婦が来ているので、皆で夕食である。とりあえずはみんな元気そうである。
今日はT寺家へ行く。 息子さんが高校入学したのでお祝いと、T寺本人に見せるための1/48メーサー殺獣光線車を持っていく。 しかしその本人が予定していた飛行機に乗れず、泉到着が21時になるとの事だった。ちと残念。なお息子さんは駅まで自転車通学をしたら結構引き締まってきて、今ではちょっと太めという程度である。この時期の子供は、少し動けばすぐに無駄な肉は落ちるのである。
とりあえずT寺本人が居なくても、楽しくダベリングは進むのだが、特に娘さんがしゃべりまくる。この辺は小さい時から全然変わっておらず、かなり明るい性格である。でも時々Jamanyaの声や言い方に似ている時があって驚く。やはり親子である事だよなぁ。
子供たちがゲームをしている間に、周辺をちょっと案内してもらう。 紫山もずいぶんと変化しており、建物も増えた。一般的な建売から俗に言う豪邸まで、様々な家が建っている。その中でも最近話題になっているという家を見たが、これはさすがにちょっと驚いた。なにせ1階にガレージがあるのだが、ガラス張りのまるでショー・ルームである。最近話題になっているというのが良く判る。確かに素晴らしい家だが、日本人には合わないような気がしてしまう。 さらに行くと、斜面の下にガス・タンクがあるのは知らなかった。当然巨大なので上の部分は見えるのだが、実にうまく隠されていて気が付かなかったのである。この辺の開発コンセプトは実に巧みだ。まず邪魔な物は、周囲に家を建てて一気に売りさばき隠してしまう。景観が優先される場所も同じようにシンプルな作りの家を先に売る。実にうまい。トータル設計をした人物はかなりセンスが良いし、スケジュール管理が巧みだ。
戻ってから、持ってきた「タチコマな日々」を見せる。思ったよりはウケていたようだ。 その後で「ブルース・ブラザーズ」を見始める。しかしこれが思ったよりハマってついつい見入ってしまう。やはり面白いものは面白いのだ。なんというか、この無茶苦茶な部分が最近の映画には感じられないのである。 そして21時30分、「ブルース・ブラザーズ」が終わった直後、無事にT寺到着。元気そうである。 皆で食事しながらダベリング。そして1/48メーサー殺獣光線車の発光状態を見せる。これを見せて素直に喜ぶというのも、実は最近あまり多くないのだ。
23時になったので、退去する。しかし外はかなり濃い霧で視界も悪い。さすがは山である。などと思ったらどこまで走っても同じで、結局家の周辺もそうだった。 つまり仙台は霧の都である、という結論の一日であった。
会社ではなんだか皆そわそわしている。さっさと帰省したいのである。 別にやる事がないなら休めば良い。我々は事故との都合上休めないから仕方なく出て仕事を消化しているのである。邪魔をするだけならさっさと消えて欲しいものだ。いつまでも田舎の会社のやり方をしても仕方がないではないか。
そんな今日もいつもどおりの時間で帰宅したので、「ルパン三世」を5話まで見る。 やはり1973年という時代を感じさせる作りなので、若い連中には違和感があるかもしれない。でもやはり当時のスタッフが真剣になって作り、早すぎたといわれただけの事はある。 もちろん今でも通用するかといわれれば、ちょっと無理があるのは判る。どんな作品でも賞味期限というものがある。押井監督などはその賞味期限を、例えば10年などと見据えて作っているが、そういう作品は実際に10年後でも古さを感じない。そういう意味ではこのルパンの賞味期限はとっくの昔に切れているのだが、それでもロートルのファンには捨てられないのである。
しかし自動車の描写についてはさすがに細かい。エンジンのピストンまでギャグに使っているのだ。だがピストルになると弾丸ではなくカートリッジ全体が飛んでいたり、リボルバーのシングルとダブルの違いが判っていなかったり、オートの描写がおかしかったりする。 だがこれは、彼らを庇うという訳ではないが、当時の日本人にとっては普通だったのである。モデルガンが好きであっても、ブローバック・モデルがようやく出始めた頃のモデルガンは高価でなかなか買えず、いきおいシステムが良く判っていない状態がまだ少し続いていたのである。 信じられないかもしれないが、日本のメディアではそういう時代が1975年くらいまで続いていたのである。
T沢君の好意で、「ルパン三世」と「タチコマな日々」が届いた。 ルパンはもちろんファースト・シーズンで、説明の必要はない程に有名な作品だろう。やはりすべてはここから始まったのだし、近年のとは違って原作を踏襲しているのである。
蛇足だが、テレビ・シリーズでの堕落を危惧した宮崎駿がこのシリーズに引導を渡すべく押井守に映画版を作らせようとしたが、製作側の猛反対に遭って挫折したのは有名な話だ。個人的にはあの時のプロットでルパンを作って欲しかった。もし出来ていればアニメ史上に残る傑作に成りえたのだが。 ちなみに近年、押井監督にルパン映画版の打診があったそうだが(今になって依頼するこのスタッフの、流れを読む能力のなさに呆れる)、今更やる気などないと断っている。まあ現在の彼の製作したい映画から、完全に外れているのは確かだ。
そして「タチコマな日々」だが、とりあえず全話見たところ「攻殻機動隊S.A.C.」のDVDに入っていた物とは別で、アニマックスで本編を放映するために新たに作られた作品であった。 内容は完全に日本昔話のパロティである(オープニングからしてあの竜のシーンのパロディだ)。しかもかなり真面目かつ高度にパロディ化しており、かなり笑える。ここまで真面目にやってこそ、本当のパロディと言えるのである。スタッフに拍手だ。 そして最後に“タチコマ”オンエアプロモ動画が3本入っていた。こちらは3DCGIのタチコマを実景に溶け込ませたものだが、意外な事にかなり見事なのである。これなら実写版でやっても、少なくともタチコマの部分に関しては大丈夫だ。ハードなシーンもコミカルなシーンも、実に自然なタチコマとなっている。 以後のIGに期待してしまうのだった。
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