どんぐり1号のときどき日記
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2008年01月31日(木) 根底から異なる

 中国の工場で作られたギョーザによる食中毒症状が出て、これらから農薬が検出されたらしい。

 労使がもめていたというから、サボタージュと言うかテロの可能性もあるが(農薬の高濃度混合など、事故としては現場で起こりにくいし、小規模であっても命の危険に関わるものはテロだ)、いずれ中国で何かを生産させる場合は徹底して管理しなければ、彼等は徹底的に手を抜くというのは判りきっている事である。
 食玩で有名になった海洋堂も、初期にはそれが判らずかなり苦労したというのは、もはやビジネス書に事例として紹介されているほどではないか。ましてや直接生命に関わる食品を、結果としてきちんと管理できていなかった事になるのだから、JT側の責任は重大である。

 所詮中国人は、日本人とは考え方が大幅に異なる。誹謗中傷するという意味ではなく、これは厳然とした事実である。それを理解した上で彼等の運営する工場を管理しなければ、今後も生命の危機に直接関わるのだ。
 そして実はそれを良く理解しているのは他ならぬ中国政府なのだが、もはや彼等にもどうしようもないのが実情なのである。かの国は人口が掴みきれないほどに多すぎるのと、中国共産党の一党独裁政治なので、何かあっても動き難いし動いても国の権威が大事なのである。困ったものだ。

 だが日本はそれをきちんと理解した上で現地生産をさせなければ、管理能力の欠如と言われるのである。


2008年01月30日(水) 誰かさんの誕生日

 奥さんの誕生日である。お互いに毎年毎年、年をとり続けているのだった。
 たまたま駅前に出かける用事があったので、ついでにモロゾフのチーズケーキで期間限定という物を買ってみる。しかしこれはバレンタイン限定といった方が良いような模様で、いい年したおやじが一人で買うのはちょっとばかり恥ずかしいシロモノである。それでも味は仮にもモロゾフである。不味い訳はない。
 そしてこんな物で誕生日のお祝いをごまかしてしまったのだった。

 ところで、昨年チャウチャウの父親のお通夜の席で、たまたま「メロンの缶詰」を見かけた。
 実はこんなのを見たのは初めてで、かなり驚いたのであるが、ネット上でも少し話題になる程度には珍しいものらしい。メーカーであるSANYOもあまり積極的にPRはしていないようで、一缶1,500円という価格は単純に航空自衛隊の戦闘機と同じく、作っている数が極端に少ないせいなのだろう。一度は食してみたいものである。
 ただしこれだけメーカーが消極的だという事は、あまりおいしいものではないのだと予想される。世の中には怖いもの見たさという言葉もある事だし…。


2008年01月29日(火) こんなアルバム2

 何気なく聞いたアルバムの続き。

 「黄昏のレンガ路」エルトン・ジョン
 やはりこの人は天才的なメロディメーカーである。その上こんな大作であり傑作であるトータル・アルバムを作ってしまうのだから素晴らしい。息が長いのも当然だろう。
 私は基本的にトータル・アルバムという物が好きなので、そのジャンルの傑作を作れるアーティストは素直に認めてしまう。ところがエルトン・ジョンやマイク・オールドフィールドといったイギリスではトップの大物が、現在の日本では何故か忘れられているというのも不思議だ。実際にほとんど引退しているのならともかく第一線で活躍しているし、傑作、話題作も出しているというのに、情報もなければ、国内盤CDも発売されないというのは狂気の沙汰としか思えない。
 昔のレコード会社は、自分の好みとは別に良い物は出すというスタンスがあった。だが現在はそんな会社は皆無で、とにかく売れるものばかり狙って出し続けた結果、良い物を感じ取るセンスすら皆無になってしまった。それではリスナーの質も下がってしまう。マニアだけでなく、不特定多数が良い物を聞けるようにするのがレコード会社の義務なのだが、現在はそんな気概が微塵も感じられないのだった。

 「イメージス・アンド・ワーズ」ドリーム・シアター
 彼等の日本での人気を決定付けた作品で、以後フォロワーを産むまでになったが、やはり彼等の原典はここにある。
 もちろん傑作と言うレヴェルではないのだが、当時のインパクトは絶大だった。つまりこの程度で衝撃が走ったほどに当時のメタル系は低迷していた訳でもある。
 そして低迷していたのは日本だけでなくアメリカも全く同じで、当時は何故日本で彼等の人気が凄いのか、アメリカ側ではさっぱり理解できなかったそうである。このあたり、まだ日本のリスナーのレヴェルは高いのだと思ってしまう。日本から火がついたクイーンやキッスもほとんど同じパターンだったのである。
 関係ないが、この作品が発表された翌年、大鰐のESIFCONでも誰かがかけていたのを思い出してしまった…。

 「ロンリー・ハート」イエス
 イエスと名乗るグループの最高傑作はと聞かれれば、私はすかさず「危機」だと答える。もちろん人によって多少の違いはあるかも知れないが、少なくとも「こわれもの」と双璧をなす作品なのは間違いない。
 だが傑作はあるが駄作も多いというグループが多い中、イエスを名乗った作品は、どれもが必ず水準をクリアしているところが素晴らしいのである。これこそがイエスのイエスたる所以である。そういう意味でも、発表当時は酷評だったこのアルバムが、私は嫌いではなかった。エイジアの軽さを受け継いでいるとは言え、あの時代には逆にこの軽さが一般的に受ける要因となっているのは間違いない。そんな中にも「変革」のような曲を入れてしまい、それでいてアルバムとして聞いても破綻していないあたり、往年の実力を感じてしまうのである。だからこのアルバムの発表でイエスが復活したといえるのだ。
 ただし本来はイエスとして活動するはずだった「アンダーソン・ブラッフォード・ウェイクマン・ハウ」というグループの方がイエス・サウンドに近いというのも、いくらバンドのライセンスの問題だとはいえ、不思議なものではある。


2008年01月28日(月) こんなアルバム

 昨日、何枚か聞いたアルバムから。

 「あなたがここにいてほしい wish you were here」by 川井憲次
 普通はピンク・フロイドを連想するタイトルである。しかしこれは川井憲次が担当したアニメ作品のサントラである。そして恐ろしい事に、帯には「プロクレ・ロック」という、誰がどう考えてもロックの初心者がつけたとしか思えない単語があった。おそらくはプロデューサーあたりが無知なアニメ・ファンにアピールしようとしのだろう。もちろんこんなのがアピールとして成功するはずもないが。
 ちなみにこのアニメ作品は未見なので音楽がどう生かされているのかは良く判らない。それでも買ったのはひとえに川井憲次がどういう処理をするのか気になってしまったという事だけである。少なくとも彼にプログレは似合わないと思っているからだ。
 そしてその結果は、「川井節ブリティッシュ・ハード・ロック」とも言うべき内容だった。プログレという言葉さえ出さなければ、そこそこ面白いアルバムだと言えるのだが。

 「スケバン刑事 ラスト・メモリアル 〜麻宮サキよ永遠に〜」斎藤由貴、南野陽子、浅香唯
 テレビ・シリーズ1〜3のオープニング、エンディング、挿入歌をまとめた文字通りのベスト盤である。レーベルの違いがあるので、このパターンでは唯一の作品だ。
 しかしこれはベスト盤というに相応しい内容で、ハズレがないのだ。もちろんテレビで使用したのだから、そうそうカスがあるとは思えないが(現在のテレビ番組は宣伝のためなので、当然カスばかりだが)、その中でもスケバン刑事は素晴らしかった。そもそも番組自体の熱気が凄かった時期でもある。特に2は南野陽子とスタッフが一丸になって頑張ったのが画面からも判る程に熱い作品だったのである。
 曲だけで捉えても、アイドル・ソングとは少し異なるマイナー調に仕上げられており、少なくともスケバン刑事の世界観から大きく逸脱はしていない。
 ただし1980年代のCDなので音が悪いというのか唯一の欠点である。この頃のCDというのは、本当に音が悪いのだ。だからリマスターという物が売れるのである。


2008年01月27日(日) 例によっての別件

 先日、コンピューター・ウイルス作成者の日本初の逮捕者が出たそうである。
 しかしこれだけコンピューターが社会生活に溶け込んでいるというのに、ウイルス作成の逮捕者はこれが国内初だというのには呆れてしまう。しかもアニメの著作権法を利用した、警察の得意ないわゆる別件逮捕である。これではどうしようもない。別件逮捕という事は、有能な弁護士にかかれば無罪になりかねないのである。

 確かに現状では、日本国内にウイルス作成そのものを取り締まるための法律は存在しない。だから今まで逮捕は出来なかったのだが、それを10年以上放置している警察や司法、そして政治の姿勢はどうかと思う。もっと早くから動かないから社会に蔓延させてしまい、もはやウイルスの存在はあることが前提の社会になってしまっているのに、それでいてすら取り締まる法律を作ろうとすらしないのは、愚かであり怠慢である。
 そもそも2001年にサイバー犯罪条約に署名してからもう6年経過している。それまで結果として放置状態なのである。

 本来は2004年に条約批准の条件である関連法案を国会に提出したと言うが、「ウイルス作成罪」に「共謀罪」も抱き合わせているのでは、当然野党は反対するに決まっている。こんなのが通ったら野党は簡単に捜査対象になってしまうし、共産党などは過去の弾圧の歴史から存続の危機だと考えるのは当たり前だ。
 実際に法案成立のメドは立っていないのだと言うから、本当に政府にやる気があるのか疑問である。どうしてさっさとウイルス関係の法案のみを通そうとしないのか。やはり彼等に社会の動きは見えていないのだろう。

 警察も政府も役人も、自分に直接関係がないと思い込んでいる事象に対しては、きわめて反応が鈍いのである。もはやコンピューターなしの社会など、日本では成立不可能なのに…。


2008年01月26日(土) 解説本

 久々に町中の書店に行ったところ「メイキング・オブ・ブレードランナー・ファイナル・カット」なる本が山積みになっており、一瞬買おうと思ったのだが、これがなんと税別3,800円という値段である。少し立ち読みすると面白そうだったが、高くて買えないではないか。

 ちなみに巻末のハリソン・フォードへのインタビューで、「デッカードはレプリカントではない、と監督と合意した上で撮影した」と書かれており、最終的に監督の意図がどう変化したかは不明だが、少なくともハリソン・フォードはそういうつもりで演技をしていた訳である。
 作品全体から観るとデッカードはレプリカントなのではないかという印象になるが、ハリソン・フォード自体がそういうつもりで演技していたのであれば、整合性がなくなってしまうのも当然であり、また逆に言うと、だからこそ全体がミステリアスな雰囲気になったとも言える。もしそれが監督の意図した事なら大したものだとは思うが、おそらくは良くて偶然の産物であろう。
 いずれ買うとしても、来月以降の話だ。

 そして前から欲しかった「キューブリック映画の音楽的世界」を買ってしまった。こちらは税別3,200円である。
 ちなみにこの本の素晴らしいところは、例えば「2001年宇宙の旅」を例にとると、音楽と言う切り口だけで「この映画はこんなに単純な映画なんですよ」と説明してしまったところにある。監督の意図がストレートに出るキューブリック作品だからこそ可能なのではあるが、それでも改めてこう書かれると見事としか言いようがない。

 とにかく「2001年」に関しては様々な解説資料があり、私自身はクラークの原作本(ノベライズと言うのが正しいのか?)だけで充分理解できると確信しているが、それでも判り難いという人にはこの本があれば充分であろう。
 実際問題としてこの二つを読んでも理解できないのであれば、それは諦めた方が賢明というものだ。

 そういう意味で一読の価値はあるし、少なくとも読んで損はない部類の本である。ただしキューブリックの映画に興味がなければ、猫に小判だが。

 もっともそれとは別に「未来映画術・2001年宇宙の旅」という特撮に関しての優れた本がある。
 ただしこれに関しては元となる洋書の「2001 Filming in the Future」を手に入れた方が良いだろう。邦訳版は何枚かの写真がカットされているのと、使用したネガの都合なのか写真があまりクリアではない。そして最大の問題は翻訳が良くないのである(この場合、良くないというのはかなり控えめな言い方ではある)。
 1997年に改訂版が出ているので、どうせ入手するならこちらの方が良いだろう。自分自身でもこの改訂版は欲しいのではあるが。


2008年01月25日(金) むつから14時間

 結局昨日のむつからの移動は14時間かかったそうで、到着は午前1時だった。
 お疲れ様としか言いようがない状態だ。別に3時くらいまでは普通に待っているからと言っておいたが、やはり彼も気を使った事だろう。
 そしておそらくこの状況で対応できるのは私だけなのだ。他の連中は11時には寝てしまうのだから。

 そんな夜は、会社の歓送迎会である。
 メンバーを見ると一部不安な要素もあるが、恐ろしい事に数年かけてあと50人増やす計画らしい。
 冗談ではない。仙台支店の問題は、営業エリアが広すぎるという事である。仙台に拠点を置いてあるが、取引先の都合で福島や岩手までも行く事が多いのである。なにせ郡山や遠野などへも普通に行っているのだ。つまり拠点を増やす方が先決なのである。現状では、1日に5件回るのが物理的に精一杯という営業すら存在する。
 時間の無駄とはこういうのを言うのだが、それが判っていないようだ。精神論だけで物理的な問題はどうこうできるものではなかろうに。

 そして密かにこの異動はパート1だという情報も入ってきた。やはりそうだろう。問題はいつパート2があるか、だ。


2008年01月24日(木) 真冬だ

 東北一円に暴風雪波浪注意報が出ている。
 確かに仙台でも横殴りの雪が降るし、ちょっと郊外に出ると地吹雪であるという珍しい日である。なんというか、久々に真冬を経験したという感じだ。

 こんな日には地球温暖化の話がうってつけかもしれない。想像以上に皆が冷静に話せるのではないだろうか。

 そんな今日、むつからの転勤者が移動中だ。
 なにせ移動日は引越しの都合で決まっているので仕方がないのだが、恐ろしい事に安比から白石まで高速道路が通行止めである。私も以前、吹雪による通行止めで仙台〜八戸を12時間かけて走った事があるが、彼はむつからである。
 しかも不動産屋から鍵を引き取らなければならないので、私が鍵を引き取り、彼が到着したら渡さなければならないのである。

 そういう準備や他の社員があちこちで動けなくなったり、予定が大幅に狂ったりと素晴らしい一日である。そして23時現在、彼は古川近辺で事故による足止めを食らっているらしい。
 はてさて、何時に着くのやら…。


2008年01月23日(水) 水曜に酒の席

 今日は社内の机の移動である。転勤者が納まるスペースがないので、それを作った上で机を動かし、あとはPCや電話の手配となる。しかしそろそろスペースも限界だ。4月には数名の新入社員も来るというが、一体どこに置くのだろう。

 そしてそのゴタゴタとした移動が終わった20時から、同じ部署の連中と90分ほどのちょっとだけ飲み会。特に断る理由もないし、絶対相席したくない奴もいなかったので参加したのだった。
 まあ90分ほどだったし、そこそこ面白い話も出たからよしとしよう。でも趣味がない連中だからこうしてチマチマと連日飲み会をしているのだが、私にそこまでの金銭的余裕はない。今日の飲み会分で洋物のCDが1枚買えるではないか。

 しかしこうした会社の酒の席での話題は、知的好奇心を刺激するものはほとんどない(まったくない?)。所詮仕事の話か過去の思い出、あるいは処世術の事といったものばかりだ。別にそれでも自分が納得できるレヴェルの話なら問題はないが、あまりにレヴェルが低く参考にはならない。私としては全否定したくなるような時があるくらいだ。
 これくらいなら、家で川井憲次の音楽を聞くか「楽勝!ハイパードール」を読んでいたほうがましだ。

 帰宅してそんな事を考えながら、マイミクの方々の所に書き込んだ内容を読んでみたら、我ながら随分といい事を言ってるなぁ、と感心してしまった。どうしてこういう内容を日記に書かないのだろうか。
 などと疑問形で書いたが、まあ理由は判っている。私は人の意見に触発されてどんどん暴走するタイプだからだ。だから真面目な話もバカ話も、とにかくエスカレートしてしまうのだ。
 そして自分でも面白いのは、集団の意見がまとまり始めると、とたんにそのアラが見えてくるのである。そしてそこで意見を出すから嫌われるのだが。

 だがこういう刺激的な話が、どうして会社ではみんな出てこないのか、本当に不思議で仕方がない。


2008年01月22日(火) 加害者天国

 福岡市東区の「海の中道大橋」で2006年8月に起きた3児死亡事故で、元市職員の今林大(ふとし)被告(23)側は本日、業務上過失致死傷罪とひき逃げを併合した上限の懲役7年6月(求刑・懲役25年)を言い渡した8日の福岡地裁判決を「重すぎて不当」として福岡高裁に控訴したそうである。

 検察側も当然軽すぎるとして控訴しており、検察側が求める危険運転致死傷罪適用の是非や量刑を中心に2審の審理が行われる事になったが、この今林というのはどこまで頭の悪い悪質な犯罪者なのであろう。裁判の陳述を見ていけば、いかに理不尽かつ自分勝手な論理展開をしているかは、よはどのバカか飲酒運転のシンパでもなければ充分判る。
 そしてバカだから弁護士の言いなりになる。これはまさに社会の迷惑だ。そもそも飲酒運転をして逃げようとするような頭の悪い奴だから、弁護士に利用されるのである。
 いずれ裁判が長引けば、システム上は刑が確定してもその残りを過ごせば良いから、いくらでもごねた方が有利だと悪徳弁護士は説明して、この被告の頭の程度を見抜いて利用できると判断したのだろう(例えば10年という刑が確定しても、裁判に9年かかれば、残りの1年で刑期は終わるのである)。

 この弁護士が利益追求型として賢いのは、今後この手の犯罪の弁護が増える事は間違いないので、ここで実績を作っておきたいという部分だろう。つまりこの弁護士に正義などない。あるのはアメリカ型の利益追求だけである。
 多分今後の司法の場は、利益追求と社会的責任という相反する意見がぶつかる相互理解の不可能な場になっていくだろうし、間もなく法律に疎い陪審員を利用する制度の適用だ。もう司法の場がメチャクチャになるのは確実である。
 会社は利益を出す必要がある。だが弁護士がそれを考えるようになっては終わりだ。だが高度成長期に活動した連中は、そういう社会を作ってしまったのである。今後の日本は見事なまでにアメリカ型の社会になっていくのだろう。

 そしてこんなのに危険運転致死傷罪を適用できない現在の日本の法律は、本当に意味がないとしか言いようがない。加害者天国の素晴らしい国だ。
 これではポール・カージーのような人間が存在しても、誰も文句が言えなくなってしまうではないか。


2008年01月21日(月) 円谷吸収

 本日、バンダイナムコホールディングスの100%子会社のバンダイが、ティー・ワイ・オーから同社100%子会社である円谷プロダクションの株式を取得して資本・業務提携を行う事を明らかにした。
 バンダイはティー・ワイ・オーより、円谷プロの発行済株式の33.4%にあたる普通株式3万3400株を8億9840万円で取得するのだが、ニュースによって、バンダイナムコホールディングスの2008年3月期連結業績への影響が大きいとも軽微ともいわれ、この辺は株式だけではなく総合的な知識がない人間には判断が出来ないのだろう。
 経済評論家の意見が人によって正反対になるのは、ひたすら勉強量の違いである。

 しかしこれで同族経営の悪さが典型的見本として現れていた円谷プロも、少しはマトモな会社になるのかもしれない。というか、円谷プロには20年前からまったく期待などしておらず、パートナーとして色々な支援をしていたバンダイの存在がなければ、実質的に経営上は破綻していたのだし、そもそも技術のノウハウはゼロになって久しいのである。存在する意味などとっくの昔になくなっていたのだから、今回の資本・業務提携は円谷プロが存続するためにはまさに最後の希望である。存続の意味があれば、だが。
 もっとも個人的にはどうでもいいと思うくらい、円谷プロになど期待はしていない。やはり成田亨をあれだけ冷遇したというだけで罪は重いし、過去の遺産のみにしがみ付き、新しいものを想像する力も意思もない会社に誰が期待などするというのだろう。
 そもそも特撮というジャンルを理解しているとは思えないし、子供向けと言う事を大幅に勘違いしているとしか思えない。子供は基本的に賢いし、敏感なのだと言う事を理解できていないのだろう。
 
 以後の動向は、バンダイにのみ期待する。


2008年01月20日(日) 葬式当日

 という訳で、伯母の葬式に出席してきた。
 朝9時からの葬儀なので、5時に車で出発、8時30分に蓮田の会場に到着する。ほぼ予定通りだったが、一般道の交通量がもう少し多かったら9時には間に合わなかったかもしれないあたり、綱渡りであったか。
 ただ、宇都宮までの高速はガラガラでその先もほとんど車はおらず、まるで八戸道のようだった。これが連休などでは大渋滞になるとはちょっと信じられないくらいである。

 それはともかく、うちも親戚が多い訳ではないのに高齢者がどんどん他界しているので、冠婚葬祭の人数あわせも大変になってきた。今回も高齢のため出てこられないと言う人もおり、逆に言うとその人たちのタイムリミットも近い訳である。
 こう考えると、子どんぐりが結婚する頃にはどうなるのだろう。どれだけ親戚が残っているのかと考えるとかなり心配になる(いや、そもそも結婚できるのか?)。
 これがもう少し狭いエリアにいれば何かあってもすぐに呼べるが、青森から東京まで散らばっている上に、割と不便な所に住んでいる人が多いので高齢者はなかなか出てこられないのである。自分の葬式の事を考えると、ちょっと子供がかわいそうになる。

 しかし伯母の孫(といっても20代後半だ)とコンピューターの話をしていたら、「やはりこういうのは若い人じゃないとだめだねぇ」と言われたが、ちょっと待て、私は君たちとほとんど年は一緒だし、隣の席の従兄弟とは同い年だ。ここで「いや、私ももう50なんですけど…」といったら「あれ、そうだったっけ?」と言われてしまう。
 やはりこれは一般人が考える年相応の話をしないから、実年齢と話している内容から推察される年齢とにギャップが出てしまうという事なのだろう。
 そう言えば確かに皆、妙に老け込んでいたが大丈夫なんだろうか。葬式が極端に続くのは勘弁してほしいぞ。

 こうして12時間で700キロ弱往復の日帰り旅であった。ふぅ。


2008年01月19日(土) 明日の準備

 朝に母親を駅まで送った後で、色々と明日の準備をする。  
 今回は結果として日帰りになるのでそれほど手間はかからないが、やはり親戚の葬式だからそれなりに気を使う。喪服などもクリーニングから回収して確認する。
 そろそろ靴がヘタってきたのでこれは買ってきたのだった。

 そして合間にネットでニュースなどを見る。色々と書きたいネタがあったが、まあ明日の事もあるので先送りか諦めか、どちらかにする。しかし「モンティ・パイソン」の日本語吹替え版DVDは、想像以上に予約が多いようだ。まあファンなら買いだからなぁ…。

 明日は朝の5時出発予定だが、問題なのは福島以南における高速のオービス等の配置が判らない点だ。迂闊に飛ばすのは危険だが、あまりタラタラ走る気もない。そのためのレガシーなのである。


2008年01月18日(金) 借りたり貸したり

 夕方、KCが会社の近くを通ると言うので、「砲神エグザクソン」全7巻を借りる事にした。
 この時代わりに「楽勝!ハイパードール」の同人誌版を貸す。ただしこれは5巻の後に密かに発表された3話が入っていないので、話としてはちょっと判り難くなっているのかもしれない。まあこれについてはまた探してみよう。

 帰宅して親と日曜の葬式の打ち合わせ。
 私は20日の朝5時に車で出発して9時からの葬儀に出席予定だ。時間的にはこうしないと目的地までの接続列車がないのである。

 その後、呑気に「砲神エグザクソン」全7巻をとりあえず斜め読みして、大体の展開を把握する。
 細かい部分は飛ばしたが、女性キャラの設定がSF的にあまり良くない上に、エロ系の描写が多すぎるのが判った。やはりこれではメジャーで評価されないだろう。メインの話はそこそこ面白く出来ているだけに、やはり当初の方向性を決めるのが甘かったという事になってしまうのだろう。
 この手の漫画におけるSF設定は「それらしければ良い」ので、そういう部分では合格だと言える。それだけにやはりもったいない作品だ。女性キャラらをもっと整理して現実感を与え、5巻くらいで高密度にまとめた方が評価が高かったような気がする。

 そして寝たのは3時だったりするのだった…。


2008年01月17日(木) 親戚の訃報

 実家から、12月に脳溢血で入院していた伯母が亡くなったと連絡があった。
 医者の話では長くは持たないと言う事だったので、皆それなりに覚悟はしていたから大きなショックはない。
 でも、親戚がまた一人いなくなったのである。子供はそれほど増えていないから、ひたすら減る一方なのだ。

 葬式の段取りも決まって1月19日〜20日ですべて終えるそうなので、やはり土日だから行った方が良いだろう。
 ただし大宮のはずれの方なので、なかなか行くのも大変である。親は19日から出かけるが、私はどのタイミングで行くか、ちょっと悩む。

 しかし伯母と叔母の使い分けは、覚えていないとなかなか難しい、などと呑気に考えてしまうのだった…。


2008年01月16日(水) 異動の時期

 会社で異動第一弾の発表があったのだが、今年は結構数が多い。

 そんな中、ウチウチで変な異動の話も聞こえてくる。事務も他の部署で一人いなくなるための人数稼ぎで若いのが一人取られてしまうのだ。どうもこの辺になると何を考えているのか良く判らなくなる。
 基本的に営業の人数合わせしか考えていない異動なので、業績を上げるという概念ではない。こんなただの人数あわせでは、短期間での業績アップが不可能だし、またコストをきちんと考えられる人がいなくなってしまう。そんな余裕がなくなるからだ。
 また仮にいても、前の上司のように本当の節約と言う事が理解できずにとにかく経費をケチるという発想でしか考えられないから、必要な物すら買えないと言うバカな事になってしまう。
 この人は法定の検査なども無駄だから削れないか、とバカ丸出しの発言をしていた。そんなものが削れる訳もないのだから、そんな無駄な事を考えているヒマがあったらもっと真面目に別の事を考えていればいいのだ。使えない奴である。

 そして今度の異動と新入社員の配置が終わると、ここは全支店の中でも3本指に入る大所帯になってしまい、これはかなり大変な事になる。なにせ大所帯になるのに事務の数が減るのだから、経理ばかりか庶務すらも滞ってしまう可能性が高くなるではないか。
 やはり良く判らない会社である。


2008年01月15日(火) F-15の構造欠陥

 そういえば、F-15の欠陥問題の続報がメディアに載らない。
 本当に欠陥なのか経年劣化なのか、少なくともメジャーなニュースでそれを説明している所は皆無だ。これはマスコミは戦闘機の事が全然判らないからだろうし、自分たちが判らない事は一般国民も判らないのでニュースにしても売れないと判断したのだろう。

 仕方がないので自分でいろいろ調べてみた結果、やはりロンジロン(Longeron:縦通材)の構造欠陥の可能性が高いらしい。つまり1978年〜1985年製造の機体に仕様外の部品が使われており、ロンジロンは設計図上の仕様を満たしていなかったのだという。そして右上方のロンジロンにクラックが入り、機体の機首の破壊損傷につながった訳である。つまり墜落したのだ。

 元々、F-15(E型除く)の設計寿命は4000飛行時間と想定されていたが、その後の強度試験を経て「新素材や新設計部品により長期運用が可能」と判定され、なんと2倍の8000時間に延長されたらしい。普通の旅客機ですら2倍には伸ばせないだろうに、よりによって機体を酷使する軍用機の寿命が2倍になるとは、シロウトでもちょっと信じ難い。
 だから今になって機体のロンジロンに経年劣化による金属疲労が目立ち始め構造破損(Structural Failure)が問題になっているのは、機体寿命を8000時間に延命した見積もり予測そのものが甘かったのだと言える。当初の設定通り4000時間のままだったならば、壊れる前に設計寿命が来て廃棄となリ、事故は起きなかったはずだ。

 機械は必ず壊れるから、設計寿命がある。その設計どおりに壊れれば、それば欠陥でもなければ事故にもならない、文字通りの寿命なのである。
 本当に管理が甘かったとしか言いようがない。

 しかしこうして考えると、機体寿命の延命を図って何の事故も起きていないF-4という機種は、とんでもなく基本設計が素晴らしい機体だったと言える。これだけは間違いがない。


2008年01月14日(月) ハイパードールも来た

 子どんぐりが安比で買って宅配を依頼したアイスが届いた。一つは実家へのお土産だが、いずれにせよ高い買い物ではある。おいしいけど。

 届いた後は多賀城方面の万代書店へ行ってみる。ここはまだ入った事がなく、店舗の大きさや品揃えが良く判らないのだ。
 入った第一印象は、「ひたすら狭い」であった。品揃えはそこそこあるが、通路が狭すぎてゆっくり探せないのである。そして食玩系はシリーズが同じ物であっても売れ筋と不人気筋で価格にかなりの差があり、それこそサンダーバード系は100円から400円、エイリアンにいたっては840円の物すらある。そういう意味ではきちんと価値が判っていると言えるが、ブックオフのようにとんでもないものが安く売ってあった方が助かるのである。
 ちなみに1999の「ホーク・マーク9」が100円(!)だったので、買ってみた。いずれ機首を白にしたヴァージョンに変えてみたいのだ。
 そして本のコーナーでは、探していた「パラの戦士」の3巻と4巻が各々350円だったので購入。ついでに「バットマン・ビギンズ」の初回2枚組DVDが980円だったので、これも購入。「サラマンダー」と「プレステージ」も安く売っていたら欲しいものだ。

 帰宅すると、ちょうど出かけている間に「楽勝!ハイパードール」の、以前注文した伊藤伸平氏本人による同人誌が届いていた。
 元はもう10年前の連載だが、雑誌の廃刊でムリヤリ5巻で(中途ハンバに)終わらせていた作品である。今回の同人誌は内容的に5巻の続きで、一昨年のコミケで出した俗にいう「6.0」を修整し、去年の夏に「6.1」と言われてる形で出したのだが、どうやら「6.0.1」と言うのが正しいらしい。これは読んでみて納得ではあった。

 ま、薄い同人誌だしあれが完結しているとは思わなかったが、研究所への警官隊突入だけで、特に見せ場もなく引きで終わっている。新しい展開としては「え〜、こいつも変身するのかぁ?」という程度で、まあこの後5冊位出さないと完結しないのではないだろうか。
 個人的にはマイカとミュウの性格が、地球人との接触によってどんどん違っていくあたりの描写が見たかった。マイカはほとんど変化しないのに、ミュウがどんどん地球人化していき、二人の会話と行動のギャップが結構面白いのである。今回の同人誌ではその辺の描写が余りなかったのは残念だった。

 しかし「ネギスカッシュ500」って飲み物…、ペプシの「キューカンバー」があるくらいだから、出てもおかしくはないが(充分おかしいか…)、実際にあったらどんな飲み物になるのだろう。


2008年01月13日(日) マイクの新作

 つい先日、マイク・オールドフィールドの新作「Music of the Spheres」が3月に出るという事をファン・サイトで知った。
 当初は昨年の11月に出る予定だったらしいが、フラッシュメモリーで出すと言う計画があったり、その影響かネットに全曲流出してしまった事件があったりで、そのために発売が伸びてしまったという噂もある。ただ全曲流出は事実らしく、おなじみYoutubeでも一部は聞く事が出来る。
 その何曲かを聞くと、今回はオーケストラを用いた壮大なイメージを描こうとしているように感じるが、近年の彼の作品は一曲一曲が短く、それを繋げてアルバムとして成立させているケースが多く、そういう意味では初期のアルバムと雰囲気は似ているが、アプローチは全然異なる。あえて言えば、ライヴ向きだとも言える。
 いずれ3月の発売が楽しみだ。ただし3月に発売されるのは輸入盤だが…。

 そして開いたついでにYoutubeで「オマドーン」を見たが、これは本当に傑作だ。個人的には彼の全アルバムのベストだと思っているが、それ以上にどのライヴを見ても素晴らしいのだ。確かにデビューアルバムの「チューブラーベルズ」は傑作で、実際これを初めてFENで聞いた時は、感動の余りLPを予約しに走ったものである。
 だが実は彼の持つ全要素が詰まっているのは「オマドーン」の方なのである。そして意外だろうが、彼のギタリストとしての実力がもっとも発揮されている作品でもある。
 そして1984年のモントレーも素晴らしいが、同年のネブワースにおけるドラムとパーカッションは圧巻だ。私はこれを「オマドーン」の最高傑作ヴァージョンと思っている。いずれすべての音楽好きが聞くべきアルバムだろう。

 そんな事をしながら彼のファン・サイトを覗いていたら、なんと昨年「THE SPACE MOVIE」の国内盤がDVDで出ていたというニュースが見つかり、これにはかなり驚いた。正式名は「Tony Palmer's Film of THE SPACE MOVIE」らしいが良く判らない。
 これはNASAのドキュメンタリー映像なのだが、BGMはすべてマイク・オールドフィールドの曲が使用され、しかも公式には未発売の「ハージェストリッジ・オーケストラ版」が使われていると言う事でファンの間では有名な作品である。ちょっと調べた限りではどこにも在庫はないようで困ってしまうが、いずれ国内盤は高い。高すぎる。この値段でこんなマイナーな物を一体誰が買うというのだ(アポロとソユーズのドッキング・シーンはイラスト使用で、かなりしょぼかったりする)。
 という訳で、明日は電話と検索大作戦な一日になる事だろう。

 書き忘れていたが一昨日、例年期待している「謹賀新年コンピアルバム」がNatさんから届いた。
 今回は(も、か?)かなりバラエティにとんだ内容で、話題にはなっても自分ではまず買わないだろう(本当は買えないだけだ)音源も多く、そういう意味で勉強になる。いずれゆっくりと聞いて感想を送らないといけない。 
 しかし忙しいのに毎年こういうCDを作り続け、ほとんど年賀状のやり取りだけの状態なのにわざわざ送ってくれるのだから、本当に感心するしありがたい。


2008年01月12日(土) バカは死ななきゃ治らない

 昨日、学校の二泊三日にわたるスキー教室から無事に帰宅した子どんぐりだが、さすが疲れたのか目が死んでいた。
 夕食後には机の脇に死体となって寝そべっており、声をかけてもすぐに起きなかったりする。本当に体力のない奴だ。

 そして今日も粗仕事である。
 前の上司は隣の県に飛ばされていたが、何かとこちらに電話をかけて仕事の邪魔をする。邪魔だというのは本来聞くべき相手が違うからだ。
 今日も今日とて、本店で作って全支店に送ったエクセルのファイルが動かないと言うのだ。元々複雑なマクロが組まれているので本店に聞けばいいのに、この人は本店に聞くと自分の成績が下がると言う、被害妄想を持っている(以前、この人が判らず入力時間も30分しかなかったの本店に聞いたところ、えらく怒り出して説教が始まったのである。おかげで入力できなかったのだから大笑いだ)。
 まあ実際動かないのは確かだし、本店の担当が休みだと言うのでこちらの3人掛かりで調べてみたのだった(ちなみに仕事の内容としては、別に来週になってから聞いてもいい程度の物である)。
 まず結果が判っている仮のデータを作って出力し、そこから導き出される結果を見てどのデータ・エリアが抜けているか確認、それを持ってくるにはVLOOKUPの関数式が2ヶ所必要だと判ったので、あとはその関数を作り入力してテスト、無事に動く事を確認したのだった。

 しかしあちこちに複雑なマクロが入ったファイルは、作った人でないと何がおかしいのかすぐには判らない。つまり調べるだけで作った人よりもはるかに多くの時間が「無駄」になるのだ。それを考えず、急ぎでもないのに自分の成績に響くからという妄想から他の人に聞く態度は、明らかに間違っている。
 しかもせっかく教えたのに、「本当に本店が作ったファイルが間違ってるのか? あんたらの方が間違っているんじゃないのか?」と来る(自分より立場が上の人間の言う事しか信用しないのは以前から変わらない)。こう言われたら誰でも「初めから信用しないのならこっちに聞くな。本店に聞け」と思うだろう。
 終わってから3人で「やっぱりあいつはバカだ」という共同認識を持ったのだった(こんなのを管理職にしているこの会社もヘンだが)。

 いつもながら人を不機嫌にさせる事のうまい、天才に紙一重の存在だ。こういう奴が仕事のモチベーションを著しく下げるのだ。


2008年01月11日(金) テロテロ坊主

 インド洋での海上自衛隊の給油活動を再開するため政府が提出した新テロ対策特別措置法案は、10日午後の参院外交防衛委員会で民主党など野党の反対多数で否決され、11日午前の参院本会議でも否決された。もっとも与党は憲法59条の規定に基づき、同日午後の衆院本会議で2/3以上の多数により再議決して成立させた訳である。
 世界情勢という観点からは、参院の騒ぎは茶番だと言える。福田康夫首相は参院外交防衛委員会の締めくくり質疑で「給油活動が再開しないと(国際社会の)日本を見る目は変わってくる」と述べたが、この法案を否決したという時点で、日本の野党はテロを支援していると世界中は認識したのである。それが判らないから、民主党は頭が悪いといわれるのだ。いい年をした連中が集まっているのに、そろそろ気づいてもらえないだろうか。

 だから小沢代表が11日の衆院本会議を途中退席し新テロ対策特別措置法案の採決を棄権したのは、テロに関しては世界を敵にしたくないが、それが良く判っていながら与党にたてつかなければならない悲しい野党の代表と言う現状を反映しているのである。安倍前首相は国会内で記者団に「本当は(新テロ特措法に)賛成じゃないか、と言う人もいる」と皮肉ったと言うが、これは皮肉ではなく事実と考えた方が理に適っている。

 ただ、衆院での再可決で成立した新テロ特措法は、テロ特措法にあった国会の事後承認規定を削除する一方、愚かな野党に考慮するあまり活動内容を給油・給水に絞ってしまった。
 さらに11日午前の参院本会議では、民主党が新テロ特措法案の対案として提出した「国際的なテロリズムの防止及び根絶のためのアフガニスタン復興支援等に関する特別措置法案」の採決も記名投票で行われ、民主党、国民新党などの賛成多数で可決され、対案は衆院に送られ、与党は衆院で継続審議とする方針との事だ。

 現在の世界はテロをなくすために、金や燃料、食料等の後方支援をする連中を潰していく方法を取っている。民主党はそれが判らないから復興支援を第一に挙げているが、そんな事をしても物理的なテロを抑える事は出来ない。
 アフガニスタンなどのテロは宗教が絡んでいるから、いくら貧困を無くそうと物資での支援をしたところで効果はほとんど期待できない。かといって直接テロを実行する連中を叩いても、泥仕合になるのが関の山だ。
 やはり後方を叩くのが一番効果的だし、弱体化すればテロ組織が一般社会に隠れる事は難しくなるのは今までの歴史が証明している。だからインド洋での給油活動と言うのは、見方を変えれば各国軍隊がパトロールをしているのと同じである。こういう状況ではテロ活動を行なう場面も限られてくる。

 日本の政治屋連中も、少しはテロについて勉強して欲しいものだ。


2008年01月10日(木) バラバラにいろいろ

 「楽勝!ハイパードール6.1」の代金を送る。さて、いつ届くだろうか。
 この作品も結局は完結していないらしく、昨年発行した「6」を「6.1」にした訳である。噂ではかなり大幅に書き換えたという事だが、それでも完結しなかったという訳で、つまり元々この話のラストは考えていなかったという事なのだろう。
 そして今度は「楽勝!ハイパードール6.2」とか「7.0」なんてのが出るかも知れないが、同人誌ベースでは把握が難しいし、そもそも入手自体が難しい。確かに同人誌というのは優秀な人を救い上げるには適しているが、明らかに地方のファンを切り捨てる事になる。
 出版界の弱体化は、確実に地方への文化発信をなくしてしまっているのだ。

 という訳で、ジェイムズ・グレイディの「狂犬は眠らない」は650ページあったが、意外とあっさり読み終わる(唐突な展開だな)。
 面白いのは確かなのだが、論理的な狂人の集まりで話が展開するので、ある程度読者を選びそうだ。そしてこの小説のパターンは、映画に例えればロード・ムービーである。小説でロード・ムービー風に書くと、あるところまではパターンの予想がつくので話の展開も途中までは判ってしまう傾向がある。特に長いとじっくり考えてしまうので尚更だ。もう少し短い方が良かったように思う。
 しかも長いという事は人物の描写が細かくなるので、誰が死ぬのか予想がついてしまい、それが的中してしまう。別に死亡フラグが立つとかいうのではなく、構成上で殺してしまう理由が明白になってしまうのである。
 それでも狂っているとは言え元は超一流のプロの集団だけあって、何かを行なう時の行動はなかなか良い。本当に映画向きの話だと言える。

 ところで。
 八戸で起きた長男による一家殺人事件は、以前住んでいたところからそんなに遠くないところだった。子どんぐりが幼稚園の頃の散歩コースの少し先である。
 まあイナカという所は、一度閉鎖モードに入るとあとは壊れるしかない。事件の後には人はなんとでも言えるが、救って欲しい肝心の時に周囲は何の援助も出さないものだ。オープンで親切に見えて、実はかなり閉鎖的かつ排他的なのがイナカ社会の特質なのである。

 等と書きながらドリーム・シアターのオフィシャル・ブートレグ・シリーズの「メイド・イン・ジャパン」を聞いている。しかし完コピなので、イアン・ギランとジェイムズ・ラブリエの違いが明確になる。というか、イアン・ギランは全盛期だとは言え、上手すぎる。ライヴだとその辺の差が明確になってしまう。
 ジェイムズ・ラブリエもけっして下手ではないのだが、やはり差があるのだった。

 今日はいつにもましてバラバラな内容である事だよなぁ。


2008年01月09日(水) 品切れ

 ネットで発注していた「楽勝!ハイパードール6.1」は、昨日在庫切れとの連絡が来た。
 さて、また少し探さないといけないが、在庫の有無の連絡に3日ほどかかるので、そのたびに探して連絡待ち…。時間がかかって仕方がない。と思いつつ別寝る前に別のところへ頼んでみた。こちらは奥さんの育児日記と抱き合わせで売っていたので、500円高いし送料も300円高いが、他に見つからなかったのである。

 そして2〜3日待たされるだろうと思っていたら、なんと今日の22時過ぎに在庫アリの返事が来た。明日か明後日には送金してみよう。

 そんな今日は子どんぐりが学校のスキーツアーで二泊三日の旅に出た。
 山ではスキーの方が絶対に役立つので、スキー・スクールでスキーをマスターするよう指示したが、今の高校生でスキーを始めようなどというのがどのくらい入るのか心配だ。まあスクールは少ない方が絶対にいいから、構わないのだが。


2008年01月08日(火) 飲酒天国

 結局、福岡で飲酒運転により幼児3人を殺した(これは事故とは言わない)今林大被告への福岡地裁の判決は、自らの逃亡行為と証拠隠滅、そして優秀な悪徳弁護士の大活躍により、危険運転罪は免れ、業務上過失致死傷罪の最高刑7年6ヶ月で済んだ。たいしたものである。

 結局現在の日本では、悪質な飲酒運転ほど、危険運転を証明するのは難しくなる。というかこの犯罪に適用出来ないのであれば、事実上無意味で適用はほぼ不可能といえる。
 つまり酔っ払いは逃げたモン勝ちであり、泥酔していても、まっすぐに走れれば飲酒運転にはならないという前例を作ってしまった事に等しい。
 こうなるとこれからも飲酒運転による殺人は後を断たないだだろう。なにせ人を何人殺して逃げても最高で7年6ヶ月、うまくすれば執行猶予がつくかもしれないと証明してしまったのだ。飲酒運転をするような大バカモンなら必ず逃げるだろうから、もうその時点で勝ちが決まる。

 そもそも道路交通法が改正された時、飲酒運転をしても逃げて酔いが覚めてから自首すれば「ただのひき逃げ」になり、飲酒運転より違反点数が低くてすむのだから、飲酒運転をするようなバカは逃げるに決まっている。そういう法律を作った警察自身にそんな身内が多いからそうしたのだとしか思えなかったが、それ以上に飲酒運転をなくそうという根本的な部分が欠落しているとしか思えない。

 そして今回の裁判の経緯を見ていると、結局裁判官自身も飲酒運転の恐ろしさを認識していないとしか思えない。
 日本は誰もが知っているように、先進国で唯一、酒とタバコに甘い国なので、これからも飲酒運転による殺人は増える事はあっても減りはしないだろう。いや、もっと悪質になっていく事だろう。なにせ優秀な弁護士を立てれば、危険運転の立証はほぼ絶望的になるシステムだからだ。
 素晴らしい国である事だよなぁ。


2008年01月07日(月) 閉鎖された社会

 やはり久々の会社と言うのは行きたくないものだ。ましてや特に面白いという訳ではない仕事であれば尚更だ。
 しかも夜には新年会と称して会社の食堂で飲み会である。月曜だというのに深酒までして、さらに飲みに行くと言う連中の気が知れない。翌日仕事にならないのは当然だが、それでも営業はサボれるから別に構わない、と言う考え方を中間管理職も持っているというところがアホウだと言われる所以だ。もっとまじめにやれば、とっくに赤字から脱出しているのだよ。
 長い一週間になりそうだ。

 ところで、青森市と八戸市がドクターヘリの導入でもめているらしい。
 何故かは知らないが突然国の予算がついたので(文字通り、青天の霹靂状態だったようだ)、ドクターヘリの仮運用をする事になった。ここまでは迅速で良いと思うのだが、ここからが新幹線の青森駅騒動と似てくる。
 つまりヘリの運用が県立中央病院ではまだ無理だが、八戸市民病院なら可能だというのでそちらで暫定運航するというきわめて常識的な案を提示したところ、青森側がゴネ始めたのである。
 実際に導入が無理なのだから、県民の事を考えたらこれ以外に道はないのに自分の権威を守るために反対しているのだと思われる。やはり青森県で権威を持つと不思議な事に急にイナカモンになる、という明確な証拠だ。

 そもそも、新幹線であれだけ揉めて、挙句の果てに青森までの開通は後回しと国とJRから見捨てられた状況を忘れたのだろうか(下北のサル以下だから忘れたのだろうか)。
 新幹線の時は盛岡以北の時点で青森着工が決まっていたのに、肝心の新青森駅の位置の問題で土地をもっている代議士だか有力者だかがもめて(要は自分の土地を高く売りたいという私利私欲のためだ)、結局国からどうして駅が決められないのだ、と呆れられて見捨てられたのだ。今回も同じ構図なところが、いかにも青森県である。
 ちなみに今でも三内丸山遺跡を潰してプロ野球場にしろと騒ぐ輩がいる。自分の利益と名誉の事しか考えられないからそういう発言をするのだが、やはりこれはイナカの権力者に共通の考え方なのだろう。

 なお私が言うイナカというのは「閉鎖社会」という意味だ。東京だろうが青森だろうが、狭い社会で考え方がクローズドしている組織やエリアの事であって、純粋な地理的問題ではない。ここを関東や関西のマスコミは勘違いする事が多いのだが…。


2008年01月06日(日) 休みも最後

 明日から行きたくはないが仕事である。という訳でのんびりと過ごす。
 とりあえず年賀状と住所録をチェックし、来年から出さない人を決めて、データから削除する。もちろん親戚や友人を削る気はない(亡くなった人は仕方がないが…)。問題は結構な量の会社関係である。転勤した途端に没交渉になってしまったような人は、まずカットである。メールや電話などでつながりのある人は残す。退職した人にはしばらく出す。という事で、会社関係は10名カットしたが、多分あと2年もすればさらに10人はカットだろう。会社関係で以後も付き合いを残すのは、損得勘定のない20人位で充分だ。

 しかしネット上で色々なニュースを見ていると、やはりマスコミというのは、政治姿勢は関係なく与党を叩く事を域外にしているというのが良く判る。良い事も悪い事も、一切関係ないのだ。
 マスコミといえども株式会社のやる事だから別に構わないが、やはり悪い事は与野党区別なく叩くべきだろう。この辺はモンティ・パイソンのように、「差別するのに区別はしない」という考え方が重要だ。それが本当の平等な報道姿勢だろうに。

 ところで民主党は、長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件を受け、銃規制を強化する銃刀法改正案を次期通常国会で提出する方針を固めたそうだ。銃を射撃場や警察署で共同保管して犯罪の抑止を図るほか、所持許可を柔軟に取り消せるように法律を見直すという内容らしい。
 相変わらず物を知らないおぼっちゃまの集まりだ。
 まず最初に思ったのは、銃の手入れは誰が行なうのだという事だ。機械にメンテが必要ないのなら、車検だって無用だろう。これは暴論ではなく機械という物はメンテナンスが必要なものなのである。車検制度自体は機械に対して無駄が多すぎるのは確かだが、どんなメカであっても、ある一定の期間で点検作業は必要なのである。銃も同じで、メンテをしなかったらそれこそトリガーメカの故障による本当の意味での暴発が起こる可能性が高くなる。

 そして犯罪防止なら、銃の管理をするより弾丸の管理の方が重要だろうに、そういう考え方にまったく気付かない民主党は世間を知らないおぼっちゃまの集まりである。彼らはすべてについて発想がおぼっちゃまなのであり、その上勉強不足だ。もっと判りやすく言えば、政治的にバカの集まりなのである。
 銃器自体はその気になれば作れるし、密輸大国の日本なら入手はそう難しくない。そうなると弾丸の管理の方が犯罪防止によほど有効だろう。いくら脅しに使うといっても、弾丸がない銃で人は死なないのだ(殴れば別だが、それは鉄パイプでも一緒だ)。要するに民主党には、本当の意味での犯罪防止という考えがないのである。あるのは単に人気稼ぎの思いつきだけである。困ったものだ。

 そして仮に共同保管を警察署で行なうとなった場合、その犯行が内部か外部を問わず、間違いなく銃は流出する。例えば狂人が押し入った場合、死に物狂いで銃と弾丸を守る警官がいると考えられるだろうか。絶対にありえない。どんな警官でも「命と他人の銃とどちらが大切か」と考えれば一目瞭然だ。もちろん中には金で流出させる奴も出てくる。
 今の警察はそういうところなのである。

 と、いろいろと考えてしまうのだった。とにかく政治遂行能力が著しく欠けるのが民主党だというのは誰もが判っているのだから、せめて現実的な提案をして欲しいものである。


2008年01月05日(土) 小宴会

 昼からチャウチャウと会う予定なので、それまで「狂犬は眠らない」や「楽勝!ハイパードール」を読む。
 合流してあちこち回り、色麻町の産業開発公社が運営しているステーキハウスで少し遅めの昼食。その後はグルッと回って47号線沿いにある岩出山の道の駅まで行く。ここは「あ・ら・伊達な道の駅」というふざけた名前になっているが、外観もユニークで色々と見て回れるので、少し休むには最適な場所だ。
 しかも旧岩出山町は北海道の当別町と姉妹都市提携という関係で、宮城県内では唯一ロイズ・チョコレートの常設販売をしているのである。しかもソフトクリームは北海道以外ではここでしか食べられないのだそうだ(250円也)。お土産にチョコを少し買ってしまった。
 しかしこういうところの情報は、営業のように仕事であちこち動くようでないと簡単には入ってこない。そういう意味でもチャウチャウはとんでもない情報量を持っていると感心する。
 その間も色々とバカ話などが続くのだが。

 そして夕方、福島から戻ったKCから電話が来て仙台市内で合流し、国分町へ。
 途中、虎屋横丁で古くからやっているというハンバーガー屋でちょっと腹ごしらえ。ここで創業者とチャウチャウが話し込む。こういう時のチャウチャウはたいしたものである。聞き出す時というのは、自前の情報もあるから相手もどんどん話してくるのである。全く無知な人間が初対面の相手から短時間で情報を引き出す事は不可能に近いのだ。
 彼はもしかしたら、公安向きなのではないだろうか。

 ここを出て、以前竜男さんや椿と行った居酒屋を探して入る。通された席まで同じだった。
 そしてひたすらバカ話&むかし話(別に「冥土うなぎと墓堀りじじい」の話ではない)。全員同じ年で同じ高校、大学や就職で首都圏で暮らしたりしているSF者なので、盛り上がらない方がどうかしている。しかも皆いい年になってしまっているが、ネット上に限っても、だべささんやまとりさん、Jemさんといった多方面で優秀な人からの色々な刺激を受けているし、私は私でJ.Rさんやflintlockさんといった人からの刺激もある(この人たちのおかげで、まだしばらくはボケずに済むだろう)。とにかく一般的でない会話ではじける、はじける…。
 だが時々固有名詞が出てこない時があって、記憶が重要なファクターの会話では、結構ショックである。

 22時過ぎにここを出て、「連邦軍」へ行く事にした。
 実は途中で道を一本間違ったおかげで、「天国への階段」を見つけた。ツェッペリンの曲名を付けているとおり、ロック酒場である(はずだ)。そのうち行ってみよう。
 ちなみに「ジオン公国」は何度か行ったが、「連邦軍」は初めてだ。何度か入ろうとしたがいつも満員で入れなかったのである。ただ席の配置などはジオンの方が絶対に良い。ちょっと配置に無理があるという感じなのである。
 そしてここでもひたすら喋りまくりである。ガンダムなどどうも良い状態である。気がつけばラスト・オーダーとなったので、渋々退散する。
 この後もう一件どこかに入ったら、絶対に朝まで語り合っていただろう。まだまだ休みがあればそれでもいいのだが、さすがに月曜は仕事である。しかも多分ハードになるはずなので、後ろ髪を引かれる思いで別れたのだった。

 帰りは携帯で「Concerto Grosso The Seven Seasons」を聞きながらテケテケ歩いて帰り、ちょうど終わる頃に到着した。60分ちょっとなので、駅から帰る時にはぴったりだ。
 さて、月曜から会社なのだが、行きたくないなぁ…。


2008年01月04日(金) ファンダメンタリスト

 スバル・フォレスターのCMがサンダーバードとウルトラホーク3号をモチーフにして作られていると言うので話題になっている。ネット上でも見られるので確認したが、私の目からすれば「サンダーバードのマネをしているウォレスとグルミット」といった感じである。
 まあ世間一般では滝の裏から飛び出すのはウルトラホーク3号だろうが、実はこれにも「0戦レッド」という元ネタが存在する。まあ「売れたモン勝ち」の世界だからどうでもいい事だが、少なくとも滝の裏側が格納庫で水をシャッター代わりに使うと言う絵は、これ以前の存在を知らない。
 ただしサンダーバードの音楽をストレートに使うのも、なんだかあまり頭を使っていないようで残念だ。

 ところで昨日買った「狂犬は眠らない」の作者ジェイムズ・グレイディの娘がなんと映像監督をしているとの情報を貰った。やはり「コンドルの六日間」が映画化されているので、そのつながりもあるのだろうか。
 とりあえず調べると「Jesus Camp」という作品で、アメリカにおけるキリスト教根本主義者の子供向け集会を淡々と映像に収めているに過ぎないのだが、これによって彼らの異常性が自然と判ってしまうという仕組みになっているらしい。

 基本的にキリスト教根本主義、つまりファンダメンタリストと呼ばれる宗派は非常に危険だ。聖書の言葉は一字一句すべてが事実ととらえるのだから、少なくとも子供に教えるべきではない。だからこのドキュメンタリーは、本来の宗教の意義とは何かを考えるためにも意味があると私は考える。

 だがこの作品の日本公開は難しいだろう。なぜなら、一つにはマスコミが宗教に対して異常なまでに過敏なため、そもそも宗教の本質を理解していないのに「触らぬ神に祟りなし」状態に陥っているためだ。
 そしてもう一つの理由は単純に観客動員が見込めないというビジネス上の理由である。いくらソフトを発売しても、これは映画館、テレビ等の公共の場で上映してこそ意味がある。個人個人が所持しても、著作権というほとんど意味をなさないシステム上の問題で簡単に公共の場でオープンに出来ないのでは、この作品の持つ意味はなくなってしまう。
 悲しいが、これが日本の現実である。


2008年01月03日(木) いくらか人は少ない

 今日はそれほど混まないだろうと言う予想の元、町中に出てみる。
 とりあえず新星堂へ行くと、DVDとCDでドリームシアターのメンバーによるオフィシャル・ブート・シリーズ、つまりカヴァー集が、よりによって4枚も売られていたのだが、これがなんと「ラッシュ」「フー」「レッド・ツェッペリン」そして「ビートルズ」である。確かに面白そうだし聴いてみたいのではあるが、多分2〜3度聴いたらそれっきり、という気がして結局買わなかった。
 だがここでピンときて、HMVに行くと予想通りあったのが同じくオフィシャル・ブートの「メイド・イン・ジャパン」である。昨年後半あたりから出ると言われていたもので、即ゲット。
 そしてここにジョーダン・ルーデスの「ザ・ロード・ホーム」もあったので購入。こちらはあの「タルカス」の22分以上に及ぶカヴァーが入っているので、これだけのために買ってしまった。だったら先のビートルズのカヴァーも買ってもいいのだが、流石にお年玉がもらえる年ではないので金がない。

 続いて本屋で「映像+ 02」と「狂犬は眠らない」を買う。
 前者はシド・ミードの特集と、最近の日本のミニチュアを含む美術特集があって、なかなか面白そうな内容だ。
 後者はハヤカワのミステリ文庫だが、解説にいきなり「国の最高機密に属しCIAが管轄する精神病棟で、かつて”コンドル”というコードネームを持っていたCIA職員は、この最上階に永久収容されている」とあり、つまり作者はあの「コンドルの6日間」(または映画「コンドル」の原作)を書いたジェイムズ・グレイディその人なのである。
 解説を読むまで想像すらしなかったが、書き続けていたのか突然復帰したのかは判らない。いずれ本屋でピンときたのだから、ハズレではないような気がする。内容もコミカルでシリアスというとんでもない話らしいが、とにかく楽しそうな本だ。

 この時、高いので立ち読みだけした「キューブリック映画の音楽的世界」だが、これは想像以上に面白く、ついつい2001年の部分を読んでしまった。これは来月になったら買っておいた方が良さそうで、キューブリックのファンなら買いの一冊だろう。


2008年01月02日(水) 休みも残り僅か

 もう正月の2日も終わろうとしている。12月の29日から休みに入ったので、なんと5日目である。早い、早すぎる…。

 昨日、テレビで「電脳コイル」の総集編をやっていたのだが、録画すら忘れてしまった。新年早々、大失敗である。
 普段からテレビはあまり見ていないのだが、年末年始のテレビなど見る価値すらないと思っているし実際程度は知れているので、たまにこういうのがあっても忘れてしまうのである。テレビ局も少しはマトモなプログラムを流して欲しいが、多分スタッフ自体のレヴェルがもう我々の要求を満た巣だけの才能がないのだろう。困ったものだ。

 その代わり昨日から今日にかけてDVDの「コンチェルト・グロッソ・トリロジー」を2度見る。
 スタジオ盤と比較してもそれ以上の出来だと言えるほど、完成度は高い。これは私にとって一生の間に何度も見る類の作品である。初回限定盤に付いてきたライヴCDも気軽に聞く事が出来るので、これから何度も聴く事になるだろう。
 しかし解説に「ニコ・ディ・パーロは交通事故で腕を負傷」と書いてあったが、実際のライヴ映像を見るとそんな生易しいものではないのが判る。左腕がほとんど動かないし、指も何本か欠損しているように見える。確かにこれでギターを弾く事は不可能だ。
 だが幸いに事に作曲の才能と、キーボードという武器が使えるので、りっぱにメンバーの一員として活動できるのだ。ライヴで活動できるのは楽器の進歩の恩恵もあるだろう。
 そんな「コンチェルト・グロッソ・トリロジー」だが、この3にあたる作品内にある「HIGH EDUCATION」から「THE SEVENTH SEASON」にかけてのチェロの部分は、作品全体でも要といえるのだが、ここは一流のチェリストでなければ務まらないほどに重要かつ難しい演奏だ。
 ライヴの映像を見れば見るほど日本での公演時にはどうしたのだろうと気になってしまう。

 午後になって近所の模型屋を覗いてみる。
 実はモデルガンが少し置いてあるのだが、目をつけていたイングラムは売れてしまったようだ。ちょっと残念だが定価ではおいそれと買う訳にも行かないから仕方がない。結局25,000円から30,000円のモデルがすべて定価なので、やはり眺めるだけで終わってしまうのだった。部品の問題もあるし…。
 
 ところで、現在使用しているバイオのディスプレイはCRTなのだが、最近黒が潰れてよく見えなくなってきた。
 液晶あたりと換装しようかと考えているのだが、どうもこの機種は素直に交換できないらしい。フルの画面表示はアナログ出力のみで、デジタル出力できるグラフィクボードの交換をしようにも利用可能なボードは生産していないらしい。
 流石は新しい技術を秒針分歩で送り出し、それに伴う頻繁なモデル・チェンジを繰り返し、消費者に機械の交換を強要する業界だ。たかが10年前の物なのに…。

 そんな一日である。


2008年01月01日(火) のんびりな元旦

 全国的に「あけましておめでとう」な日である。
 周辺エリアは軒並み雪が積もったらしいが、この辺は寒いだけである。寒いと言っても4℃だからたいした事はないのだが。

 実家に挨拶がてら朝食を食べに行き、その後、子どんぐりが久々にトイザらスへ行きたいというので名取まで走る。
 しかしトイザらスも品揃えがつまらなくなった。欲しいと思う物がほとんどないのである。価格的にもそれほど極端に安いと言う感じはしなくなり、単に大きなおもちゃ屋というだけの存在になってしまった。まあ元々が大きなおもちゃ屋だから、これでいいのかもしれないが。

 午後は子どんぐりがお年玉を手にゲームを買うため町中へ飛んでいった。普段ヒッキーもどきなのに、こういう時だけは素早い。

 年賀状もボチボチ着ていたが、3通が出していない人からだったので、あわてて作る。と言ってもデータを呼び出して印刷するだけなので、10分もあれば出来てしまうのだら楽なものだ。
 コメントを入れて投函後は、特に急ぎの用事もないので、のんびりと過ごす。

 さて、今年はどんな一年になるのやら。


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