単語帳作る準備をするためにアンダー・ラインあれこれと引く
暖かい色を求める心には白のトレンチ寂しく映る
また出たと思いながらもにこやかな仮面をつけて上司と話す
性別も能力のうち?問いたくもなるよな心地続いておりぬ
早退を告げても何も感じないボスは少しも変わらない人
痛む喉癒して欲しい思いつつかりん湯つくる午後のひとこま
学園の桜紅葉を仰ぎつつしんみり友と語り合う午後
新しいビルもそびえて街並みが加速度増して変わるこの街
揺れ動く気持ちを押さえひたすらに画面に向かう長い一日
秋深く文庫本など手にしてる女性の姿目立ち始める
束の間の憩い求める人たちで賑わう昼の図書館がある
効きすぎた薬のせいか一日が非常に長く感じられるの
うさぎでもかめでもいいよそれなりに続けることが大切だから
積読の山から本を選びつつ素顔に戻る休日なれば
夕焼けの空に浮かんだ高層のホテルの窓に安らぎ灯る
運不運分け目はどこと思いつつ見送ることの切なさを知る
2002年11月07日(木) |
『チェンジ・ザ・ルール』 |
できる人できない人のその差など些細なことであるかも知れぬ
久しぶり本屋を歩き見逃した本をあれこれ手に取ってみる
三度目になれば挨拶板につく古巣に帰り着任の朝
やや寒の午後に大きく窓開き資料入替明日に備える
静けさを湛える器眺めれば世間の憂さはどこかに消える
天井を仰いで思うあれこれを呑み込むように龍は佇む
更新のクエリーを組む窓の外粛々と降る秋の雨音
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