毒茄子
レガお君



 結納

見事に雨。

まぁ、こんなもんでしょう。
どうせホテル地下の駐車場に
レガおを突っ込んだら
そのまま上へ上がるだけ。
傘はいらないのには変わりなし。
が、お祝いの朝なので
車の運転だけは超・安全運転で。

梅田にある和食の店で
上層階の窓際だからとても眺めがいい。
はずなんだけど空はどんより。
まぁ、昼間は「○○生命ビル」とか
殺風景なモノも見えたりするので
夜なら本当に素敵なんだろうな。
さすが室料5千円。

約束の時間の30分前に到着。
が、高校教師のお父さんは
「先に行って飾りを準備する」と
張り切ってたみたいだから
うっかり先に行くわけにもいかない。
ややこしくてもまず高校教師に連絡して
店へ行って良いかお伺い。

準備ができてると言う事なので
お店へ入って部屋へ通される。
床の間に色々と置いてあるけど
私の視界にはティファニーの箱だけ。
そう、今日はこれを迎えに来たんだから。

ややこしい口上は適当で
あーだこーだ言いながら
目録やら受書をやり取りしていく。
朝ごはん食べてないから
さっさと終わらせてお食事にしたいのに。

結納式の最後にルシダ登場。
ピカピカというよりビカビカと光る。
高校教師に左手の薬指にはめてもらって
その場面を親が写真に撮る。
ここだけはまさしく儀式って感じ。

お酒が入ると父親同士は
ご機嫌さんでベラベラ喋る。
私と高校教師は黙って退屈してて
途中から私はもう指輪に釘付け。
指を動かすたびにキラキラと
光が出るのが嬉しくて
机の下でずーっと指を動かして
キラキラと遊んでる。

結局2時間のつもりが3時間かかる。
話が弾んだと言うよりは
料理のテンポがとにかく遅い。
まぁ、親同士がそれなりに
話が合わせられていたから良しとしよう。
私はずっとキラキラで遊んでて
高校教師はボケーっと。

今日から婚約者。
明日からエンゲージリングを
毎日使おうと思ってたけど
仕事中にこのキラキラで
気が散る可能性が高い。
運転中も信号で止まる度に
指に目が行ってしょうがない。
職場の机で指輪に見とれてたりしたら
それこそ大顰蹙間違いなし。
とにかく平日は大事にしまっておこう。

心配してた母親の暴走もなく
和やかに終わった分
とても退屈だった一日。
高校教師の苗字が入った風呂敷や
家紋の入った袱紗をもらって
何だか家族が増えるのを実感する。

さて、気分新たに3月。

2004年02月29日(日)



 思えば憂鬱

例年なら2月最終日。

古巣の後輩が遠方からやってくる。
最後に会ったのは去年の誕生日?
だから本当に久々。
で、久々にやってくる彼女に
お見舞いするネタ話の数々も
史上最高の粒ぞろい。

共通の知人の妊娠ネタ。
私の仕事ネタは入試編と
実習編と裏話編。
古巣の医者の結婚ネタは
もしかしたらガセかもしれないけど
ガセじゃなくてマジな私の結婚ネタ。

後輩を駅に迎えに行って路駐してたら
古巣の友達が別の友達がいて
彼女は昨夜、他の面子も加えて
私がこれから会う後輩と会ったらしい。
友達と二人で喋ってたら後輩が現れて
あまりの偶然に大笑いする。

ゆっくりランチをしようという事で
レガおで出かける。
後輩は地元で保健師をしてて
お互いの仕事について
ごく真面目に熱く語り合う。
で、途中からネタ話になって
後輩に結婚することを伝えたら
なんとお泣きになる。

今まで結婚の話をして
泣いて喜んでくれたのは彼女だけ。
親以上でしょうか?
私も自分が大切にしてる後輩が
とても喜んでくれたのでもらい泣き。
ああ、真昼間から泣いちゃって
小奇麗なレストランだというのに。

後輩は「この話、○○にリークしても
いいですか?」と
古巣の医者の名前を挙げる。
(・・・君たち、まだ続いていたのか?)
という邪推は飲み込んで一応OKする。
ただしキチンと明日の顔合わせが済んで
私と高校教師を引き合わせてくれた友達が
誰かに話してから。

その医者に結婚話が伝われば
その日のうちにでも魚に伝わる。
本当は自分で伝えようかとも思ったけど
また会うのも嫌だし
どうせなら水くさいほうが
遠い間柄になった印象で良い。

魚は人の気持ちを解ったり
気の利いたことは言えない奴だから
「おう、おめでとう。これからもよろしく」
何てあっさり言われたら
気分悪くてしょうがない。
元々友達になりたかったわけじゃないし
恋愛対象じゃない男に用はないのだ。

いよいよ明日が両家顔合わせ
というか略式結納。
晴れて私の手元にルシダがやって来る。
そんな事よりも
これからは名実共に「婚約中」で
「何か」があれば婚約不履行で
裁判沙汰にまでなるという
法律的意味を持つ間柄になる。
おお怖い。

見所はお互いの父親の舞い上がりぶりで
注意すべきは母同士のバトル。
特にうちの母親は「娘を取られまい」
という意識が強くて厄介だから
何がなんでも喧嘩阻止。

高校教師が挨拶に来たときも
「娘はきちんと自立した女性にしようと
手に職もつけさせて育てました。
仕事に生甲斐も感じてるみたいだから
あなたも協力してやってほしい」とか
いきなりの先制攻撃を仕掛けてた。

なぜ母親がそれを言うのかが解らない。
そんな事を親に言ってもらわなくても
「自立してる」なら自分で言える。
自分で言った事を覆してるとは
全然思ってないみたいで、単に
自分が子育てを頑張ったと言いたいのか?
ああ、気分悪い。

どうしよう、イライラしてきた。

2004年02月28日(土)



 毒吐く学生

あっというまに2月も終盤。

昨日の実習最終日に
ターミナルと言うよりはほぼ
エンドステージの患者さんに
お別れの挨拶した。
学生はとても素晴らしい実践で
そんじょそこらのスタッフ茄子より
心のこもった看取りをした。
名残は惜しいけど
患者さんもしんどいので
手短にしっかり挨拶をしないといけない。

で、その患者さんとのお別れの場面。
耳が遠い患者さんなので
学生も私も耳元で話す。
となると患者さんの目の前に
私と学生の顔が2個並ぶ。
そこで患者さんが「双子か?」って。

学生は22歳で結構可愛い。
その子と双子かと言われて
悪い気はしない。
が、次の瞬間学生が大きな声で
ゆっくりと確実に聞こえるように
「とーしーが、ちーがーいーまーす。」
おい、即答かよ。

怒ってもしょうがない。
29歳の私と四捨五入して二十歳の学生は
実際の差が歴然である。
しょうがないので作戦変更
開き直って患者さんに
「私はもう30ですから
一緒にしたら学生が怒りますわ」と言う。
暗に私が若く見えたんじゃなくて
学生が老けて見えるのだと言わんばかり。

患者さんはうっすら笑ってる。
学生は学生で
私が開き直ったのを
機嫌を損ねてると思ったのか
「でも、先生若く見えるし。
30じゃなくて29やし。」
とかしょうもないフォローをしてる。
ふん、気にするなら最初から言うな。
「だれが年増やねん」と怒るより
毒を飲んだ方が相手の反省をそそる。
それもひとつのやりかたよね。

でも、エンドステージの患者さん相手に
ムキになってでかい声で
年の話をするだなんて。
患者さんはしんどいんだから
手短に挨拶して
あっさり笑って流せば良いものを
思わず必死に聞いてもらおうとしたりして
やっぱり女って自分勝手。

週末はいよいよ結納で準備も大詰め。
もともとやらない予定が
略式でやることになって
略式なのでどこを略するのかが定まらず
かえって話がややこしくなってる。
結納金も貰わないはずが結局100ユキチ。

お飾りはナシと決まったけど
当日いきなり高校教師の親が
礼服で現れるという可能性が浮上。
服装が揃わないのも大変なので
スーツであわせてもらうよう
調整も大変。

服装や金額はもちろん
受書と目録の内容を合わせたり
部屋のしつらえまで相談事が多い。
相談して決まったことも
後になって「やっぱりこうしたい」って
変わったりするからややこしい。
実の親相手に意見締切日を設けて
それ以降の変更は一切受け付けないとか
二人が間に入らなくっちゃ収集がつかない。

とにかく無事に結納を済ませること。
もう面倒で面倒で、途中から
「破談にさえならなければ
スーツと礼服がごちゃまぜでも
目録の内容と受書が食い違おうが
誰かが酔いつぶれようが関係ナシ。」
と極端な開きなおり。

お互いとにかく自分の息子や娘を
結婚させたいのは一緒だから
入籍するまでは多少のことは
目をつぶるはず。
とにかくそこを突破口にするしかない。
親はあれこれしきたりや
挨拶で悩んでるみたいだけど
娘は悠長に爪を塗ってたりする。

あわてない。あわてない。







2004年02月27日(金)



 若者に冷や水

実習最終日。

最終日恒例のあいさつ回りをする。
皆さん学生のケアを喜んで下さって
いい雰囲気で実習が終えられそう。
辛い検査の時に側にいてもらって
声をかけたりさすったりしてもらって
本当に心強かったとか
いつも丁寧に身体を拭いてくれて
とても嬉しかったとか
具体的な援助の内容で誉めてくださる。

看護の学問の視点から見ると
学生はまだまだ知識は足りないし
実習課題である看護過程の展開は
ハッキリ言ってかなりの追加学習が必要。
でも、何かしら患者さんの役には立ち
慰めになりという結果は良いモノが出てて
そういう実践はどうやって
評価していったらいいんだろう。

レポートの内容は薄いのだけど
毎日患者さんに興味を注いで
心配の気持ちを持って側にいて
細やかなケアをしてる学生はいる。
また、それがきちんと
患者さんの力になってる。
看護者は存在そのものも
立派な資源なんだなぁと改めて実感。

病棟をうろうろしてて
今まで話したことがなかった
栄養士さんに「髪切ったんですね」と
声をかけられて驚く。
それなりにみんな他人の事を見てる。

高校教師が私の春休みの計画を聞く。
何かと思ったら遊びの計画で
「平日に休みを取って
どこかへぶらり旅はどうでしょう」
という趣旨らしい。

奴の企画力を試そうと思い
「何かプランはありますか?」
って聞いたら「四国か白浜へ
初夏を探しにというのはいかがでしょう」
という上出来なお返事。

こないだのサッカー観戦といい
奴にエスコートして頂くのも
なかなか嬉しい今日この頃。
旅行をひとつ企画してもらえたら
こんなに素敵なことはない。
ここから誉めて持ち上げて
うまく盛り上げるのが私の腕の見せ所。

昨日の焼肉の店で仕事の話になる。
私の仕事や背景を聞いて
プチブルジョワは高校教師に
「いいなぁ、○○先生
養ってもらえるなぁ。主夫するか?」
と何度か声をかける。
高校教師はヘラヘラ笑ってる。

が、自分が非常勤講師時代に
定時制高校でバイトをしてて
夜間は手当てがつくから収入が良いと言い
それを聞いた私が
「看護も夜間コースの話があって
そうなったら私も夜間で稼ぐ?」
と言ったら「家庭が崩壊するなぁ」と
プチブルジョワは言う。
高校教師もその言葉を否定はせず。

うーん、私が臨床に戻って
夜勤をするとなるとやはり問題は多そう。
妻の稼ぎがいいのは有難いけど
夜に家を空けてまでというのは
やはり望まれてないみたいだし
っていうかそれって結局
「女は家庭第一」なのよね。

でも、それを言えるのって
自分の稼ぎで一応食べて行けるから
説得力があるのであって
共働きしないと成り立たない経済状態で
「女は家庭」って言われてもしょうがない。

プチブルジョワ曰く
うちの彼氏はお金を持ってるらしいけど
それは無駄遣いをしないからであって
金銭感覚が不安な私がぶら下がって
それでも大丈夫なのかはかなり怪しい。
いったい月々いくらあれば
二人が窮屈に感じずに暮らせるのか
そこを探ることから始めないといけない。

プチブルジョワに家計簿の事とか
お金の管理は誰がするのかとか
住む場所の話や子供の話など
生ナマしい話を聞いて
ちょっと結婚の面倒くさい所を見た。
でも、本当はそういう事をキチンと
クリアできないと生活は成り立たない。

式場とかドレスとか夢ばっか見てないで
まじめに考えなきゃ。
夫婦がこじれる原因に
お金の問題は多いみたいだし。
超・現実的な忠告をして
結婚の美しい所だけを夢見がちな若者に
喝を入れてくれる先輩も
本当は必要なわけで。

結婚は生活。

2004年02月26日(木)



 プチブルジョワ

散髪の翌日は出勤が楽しい。

会う人会う人が私の頭を見て絶句。
めちゃ楽しい。
本当にたっぷりロングだった髪が
見事なマッシュボブで
一瞬髪をくくってるのかと思うほど
襟足周りがスッキリしてる。

学生も教員も病棟ナースも婦長さんも
医者も看護部長さんも皆様ひととおり
かなりのリアクションを下さって
ご満悦で過ごす。
評判は悪くないと言うか
やっぱりご年配女性は
ショートカットがお好きらしい。

学生たちは「もったいない」の一言。
髪が伸びるのが早くて
伸びかけの中途半端な時期を
苦痛なく乗り切れる私にとっては
もったいないと言われても
「また伸びるやん」という感想のみ。

実習中だというのに
エクステンションをするほど
ロングに憧れてる学生もいて
そんな子達にしたら
私の散髪は理解不能との事。
ほっとけ。

本日のメインイベントは夜。
高校教師と高校教師の職場の先輩とで
焼肉を食べに行く予定。しかもおごりで。
その先輩はかなりのお金持ちらしく
ニックネームはプチブルジョワ。
そのまんま。
いちおうその先生の苗字は聞いたけど
うっかりプチブルジョワって
呼ばないようにしなくっちゃ。

某駅で待ち合わせるのに
高校教師は私の散髪を知らない。
絶対奴より早く着いて
奴に私を探させなくてはならない。
という事で自分勝手に
さっさと実習をシメて撤収。

彼氏の職場の人に会うなんて緊張する。
ここでヘマをしたら
高校教師の職場での沽券にも関わるわけで。
しかもお行儀の厳しい学校で
先生たちは「息子の嫁は茶髪・ピアス不可」
とか平気で言うらしい。
言うのは勝手だけどプレッシャーである。

張り切って早く着きすぎてぼけっと過ごす。
いちおう新居を構える
候補の地区なので周囲を観察。
西明石以西と違って電車の数が多い。

高校教師がやってきて
そーっと私の顔を伺うのが面白い。
解りやすいように
今まで着た事のある服で待ってたから
ちょっとホッとはしたらしい。
暫くしてプチブルジョワ登場。

外見はふつーのおじさん。
「ブルジョワ」に微妙な
「プチ」が付くだけの事はある。
喋ってみるといかにも教師という感じ。
高校教師に先輩風を吹かせたいらしく
まぁ色々とおっしゃる。
黙って立てておこう。

お店は有名なお店らしく
スポーツ選手のサインがズラリ。
店主とプチブルジョワが友達らしく
サービスでウイスキーが出てくる。
肉も出てくる。
コートは臭いがつくからゴミ袋に入れる。

庶民的な内装のお店で換気扇も弱い。
そこでプチブルジョワは
「本当ならブルジョワっぽく
フレンチとかにご招待しようかと
思ったけど」とか
自分で自分を「ブルジョワ」って
言うから面白い。

家には車が4台あって
娘と一緒に乗馬クラブへ通い
休みの日のランチは奥様と
北野あたりのレストランでお食事。
先祖代々の不動産多々アリという
多分ほんもののブルジョワ?

プチブルジョワは
自分の結婚前の話をする。
奥さんとは連日デートで
会えない日は毎日電話。
まだ非常勤講師だったけど
おうちが裕福なので
さっさと結婚したらしい。

プチブルジョワは私に
家計簿をつけてるかと聞く。
家計簿どころか
自分が月にいくら使ってるかも知らない。
通帳記入は就職してから
行った記憶がないけど黙っておく。

子供が出来たらとりあえず
新築のマンションを買えと言う。
同じような世代とライフサイクルの人が
集まって後々の人脈になるらしい。
高校教師は女関係の心配はないと
わざわざ太鼓判を押される。
ご丁寧にありがとうございます。

肉はものすごく美味しかったのに
また帰っておなかの調子がおかしい。
ブライダルフェアの料理は
美味しくないと思いながら食べたけど
今回は美味しいと思いながら食べたから
おなかを下しても悪い気はしない。
私のおなかは耐脂能が落ちてる?

懲りずに明日も肉が食べたい。


2004年02月25日(水)



 衝動で春髪

長い髪がうっとおしい。

そう思い始めたら
居ても立ってもいられない。
元々9月から切りたかった髪を
友達の結婚式の為に今まで温存。
その結婚式も終わってしまって
髪はお役目終了。
今は毎朝実習のために髪を上げるのが
本当にめんどくさくて嫌になる。

しかも週末はご両家顔合わせで
その前に高校教師の職場の人と
お食事に行く話しもあって
3月になれば卒業式もあるから
本当にイベント目白押し。
で、イベントはどうせなら
スッキリ爽やかな外見で行きたい。

となればもう、切るしかない。
もう何年もロングで
9月ごろに中途半端に短くして
それがまた伸びてきて
今はまた背中の真ん中に届きそう。
目指すはマッシュボブ。
まぁるい感じの本モノのショートヘア。

という事で実習はさっさと終わらせる。
サロンの受付は6時までで
実習を4時ジャストに終わって
着替えて化粧直して
家へ雑誌を取りに戻っていざ散髪。

「短くしにきたよー」と言って
ご希望の髪形の写真を見せる。
美容師さんは私が
ここまで短くするとは思ってなかったらしく
写真を見て固まってる。
松嶋奈々子状態の髪が
カリメロになるんだから切り甲斐もある。

ただ、12月の挙式では
アップスタイルにできる長さが欲しいから
それだけ間に合うか確認して
大丈夫そうなのでざっくりと鋏を入れる。
という事で美容師さんたちにも
結婚をご報告。

今の美容師さんは2歳下で
私が24歳ごろからお世話になってる。
それこそレガおの前代の
オプティに乗ってた頃からのお付き合い。
その頃は彼女もまだ駆け出しだったけど
今じゃ立派に店長。
畑は違うけどずっと一緒に
仕事を頑張ってきた仲でもある。
で、私が一足お先に
お嫁に行ってみる事になる。

21歳ごろからショートヘアだった私が
髪を伸ばし始めて
パーマを当てだした頃からのお付き合い。
髪を伸ばしては切って伸ばしては切って
全然一定しなかった髪型なんだけど
ここまで短くするのは本当に初めて。
でも、昔ある程度はショートだった
という安心があると
結構思い切って切れるものだなぁと。

実習真っ最中に散髪なんて
「人がレポート書いてる間に散髪って
先生は余裕でええわな」と言われそうだけど
構うもんか。思い立ったが吉日。
明日のリアクションが楽しみ。

ちょうど明日は高校教師と
その職場の人に会うから
いきなりスッキリ頭で現れたら
びっくりするだろうな。
見つけてもらえなかったらヘコむけど。

という事で出来上がった春髪は
背も高く見えるし
見事に若返って見える。
しばらくはこのまま
爽やかイメージで行ってみよう。

クセでシャンプーを2押し分出してしまう。



2004年02月24日(火)



 使い慣れた表現の曖昧さ

一夜明けて。

まだおなかの調子がおかしい。
下しはしていないものの
空腹感はゼロ。
それどころか全く力が出ない。
こんなハズじゃなかったのに
あのホテルめ。

実習中は朝7時にご飯を食べたら
10時半ごろにはおなかが空くのが常。
が、11時半になっても
おなかには何もおきない。
何も食べないわけにはいかないから
こういう時のためにあるような
にゅうめんを選んでみる。

うどん系には七味をたっぷり入れる私も
今日ばかりはプレーンにゅうめん。
何も知らない周りは
黙ってても私に七味を回してくれる。
うう。
ブライダルフェアの料理にあたったなんて
口が裂けても言えないので耐える。

本日は実習2週目で看護計画発表。
一見みなさんそれなりにはやってきてる。
が、よーく読んでみると
「タイミングを見て介助」とか
「様子を見ながら話を聞く」とか
「しんどい時はバイタル測定」
とかいう表現が目立つ。

「バイタル測定」の中身に
腹囲測定も入ってたりする。
「バイタルサイン」の意味が解ってない。
そんな奴に「バイタルはOKです」
って言われて安心できるわけもなく。
安易に言葉を使うことの危ないこと。

タイミングを見てというのは
どういう状態を指すのか。
様子を見てというのは何を見るのか
背景とは何を指すのか?
この文章を見た他人全員が
同じ行動を取れるわけがない。

利尿剤使用中患者のトイレチェックを
「タイミングを見て」と言うから
「タイミングっていつ?」と尋ねたら
見事に固まってる。
わかってるふりを見過ごす所だった。
タイミングと言うなら
利尿剤の作用時間を踏まえて
「内服後何時間までは
何分おきにトイレチェック」
と書けて初めて他人に伝わる。

臨床では当たり前のように使う
「タイミング」とか「様子」という言葉が
いかに大雑把なものか
今になって実感する。
昔、新人ナースに「ケモ後の患者さん
おしっこ出てる?」って聞いたら
「はい、出てます」という返事。

が、体重を量ると結構増えてて
もしやと思って蓄尿架を見たら
蓄尿袋内に排尿は300CC/一日。
うう。確かに尿は出てるよ。
が、ケモ後の患者さんでこの量はまずい。
それを知ってる私がちゃんと
「おしっこどれぐらい出てるの?」って
聞いてやらなければいけなかった訳で。

ずっと当たり前にやってきたプロセスを
分解してやり直すのはなかなか大変。
でも発見する事も本当に多くて楽しい。
今になって
「ああ、これはこういう事だったのか」
と気づくことも多くて
やっぱり人間は一生勉強。

それをうちの学生はいつ気づくのか?


2004年02月23日(月)



 嘘を間違いと言うなよ?

看護師国家試験の日。

昨日高校教師宅へ向かう途中、
阪神高速の甲子園横ぐらいで
レガおはめでたく7万キロ走破。
なかなか快調なペースで
嫁に行く頃には地球2周もありえる。
あ、もしかしてこの秋はまた車検?

学生は試験だけど
私はブライダルフェア回り。
今のところ第一希望が
梅田からは少し離れたホテル。
ドレスや引き出物など持込無料で
料理が美味しいらしい。会場が素敵で
あとはもうすぐ出来る
新しいチャペルがいいらしい。

いったんつぶれたホテルを
リニューアルオープンしたらしい。
その分サービス内容は未知数で
私の期待通りなら大当たりだけど
もしかしたら大はずれの
広告倒れの可能性も高い。
ちょっとギャンブル。

第二希望も梅田から徒歩はきつい。
が、料理は定評があって
一日の組数も限定。
俗に言う大手外資系ホテル。
サービス内容は一番安心感があるけど
候補4箇所の中で値段は一番高そう。
で、民事再生法申請中だとか?

第三希望は梅田駅至近で
便利だけどロビーはごった返してる。
あとは可もなく不可もなく。
第四希望は料理が評判なんだけど
駅から遠くてチャペルもしょぼい。
担当の人が高校教師の趣味ではない。

先々週は第三希望以下の様子見で
昼ごろまでウダウダしてから出かけた。
が、日曜は出遅れると
電車もランチもお茶も全て混雑。
本日はブライダルフェア2つとも
模擬挙式もあるので遅刻厳禁。
やる気になれば動けるもので
11時には梅田着で早々にランチ。

そこから第三希望のホテルへ。
一度見に行ったんだけど
高校教師の親の反対で仏滅挙式は却下。
仏滅割引50万円が魅力の式場だけに
ちょっとテンションの低い見学。
料理普通、会場普通。スタッフはバタバタ。
まぁ、「こんなもんやな〜」と
さらっと見てから次の会場へ。

次は第二希望。
俗に言う「ちゃんとしてるホテル」だけあって
ロビーの雰囲気も落ち着いてて
スタッフの対応も良い。
ぐるぐる見て回って会場もいい感じだし
チャペルが思ってたより良い。
お料理はもともと定評があるんだけど
予想よりリーズナブルな感じ。
が、ここは提携のドレス屋の趣味が悪いと
某掲示板に載ってたりもする。

それでもかなりお気に入りで
挙式候補日を言ったら
ダメだと思ってた大安の土曜日
しかも昼間が空いてる。
これって何かのご縁かと思って
とりあえず仮予約を入れる。

そうして行ってみた第一希望は
やっぱり現物を見てみるのが一番。
雰囲気が暗い。ロビーは分煙でない。
で、吸殻入りの灰皿がいつまでも放置。
近くに係員もいないから
いつ掃除するんだか?
ロビーの椅子のファブリックも
色がまちまちでとりあえず置いてる感じ。

披露宴会場は天井が高くて
シャンデリアも豪華でものすごく素敵。
なーのーに、テーブルコーディネートの
ワイングラスは拭き残しがクッキリ。
テーブルクロスも
色のはげかかったブロードで
真ん中に堂々と縫い目があるから
縫い目にグラスが乗ると今にも倒れそう。
イメージがかなり悪い。

スタッフがやってきて話す。
「ごくシンプルな式を」と言ったら
あれこれ提案してくれた上に
「お二人のアイデアを
沢山聞かせて下さいね」って
シンプルにと言ってる人の話を聞いてるか?
ドレスと引き出物の持ち込み無料は
「あれは間違いなんです」との事で
最後のメリットもあえなく消去。
アンケート内容を元にした見積表は
私の苗字を同音の違う漢字にしてる。
私が書いた名前を見てないという事らしい。

第一希望だと言うホテルで
つらつらと欠点をあげつらって
文句を言う私に高校教師は驚いてる。
ふん、ダメなものはダメで
正直ここまでとは思ってなかった。
おまけに他のお客にはお世辞にも
お行儀いいとは言えない人も結構いて
うちの堅苦しいゲストと
その人たちの類友が同じロビーやトイレ
更衣室を使うのだと思ったら心配。

模擬挙式やフレンチのコースの試食に
ジーンズやサングラスはないだろうに。
根元真っ黒の金髪を三つ編みで
ブーツにリュックサックだとか
新郎新婦と両家両親そろって
タバコの煙が止まらないとか
一人でヴィトンのバック2個って何?

彼らはデカイ声で喋ってロビーを占拠。
とにかく雰囲気が台無しで
第二希望の会場との差は歴然。
もう、試食はしなくていいぐらい
却下決定の会場に成り下がってて
仮予約もなにもする気ナシ。

試食はせっかく予約もしてるし
料理も評判だからと言って食べて帰る。
15000円のコースを7500円で試食。
という事は7500円のコースを
婚礼では15000円でボってるのよね。
品数は十分でボリュームもある。
味もいい感じだったのに
結果的にはたった1品で台無し。

2品目に出たデカいフォアグラにKOされる。
最後までもたれた感じが残ってたのに
高校教師宅へ撤収してからおなかを壊す。
これから小一時間、雨の高速道路を
運転しなくちゃいけないのに
おなかはグルグルでトイレから出られず。
もう、ここまでになると
第一希望もなにもあったもんじゃない。

その模擬挙式にものすごいオチ。
入場した牧師を見て驚く。
先週、高校教師と一緒に行った
婚礼の牧師にそっくり。
余りにも似すぎてるから
二人で顔を見合わせてたら
牧師が喋りだした。
「ミナサーン、ヨウコソ。
ワタシハートムデス。」

変な発音の日本語と英語のごちゃまぜは
まさしくあの時の牧師。
今日は仏滅で式が少ないのか
皆さんこうやって日々の糧を得ておられる。
高校教師は「俺らの時は絶対日本人牧師」
と決意を新たにされた模様。
あっさりと式場は決定で何だか拍子抜け。
苦しかったけど色々見えて面白かった一日。
第一希望だった会場が
結局一番のダメダメ会場だった。

しかし、あのホテルの広告はいったい?

2004年02月22日(日)



 やっぱりナマは宜しいな

やたら暖かい週末。

高校教師のお誘いで出かける。
この陽気でバイクでお出かけとは
まさに至福であります。行き先は長居。
サッカーのアテネ代表の親善試合で
相手は韓国なんだけど
A代表も結構混ざってるらしいという
素人が見る試合にしては豪華版。

週末の天気があやしいので
当日券狙いで行ったけど
見事にスタンド正面の席が空いてて
しかも前から7列目ってどーよ。
ピッチが近くてとてもよく見える。
これで4000円はかなりお得。

私はサッカーおんちなので
選手については誰が誰だかわかんない。
高校サッカーで注目を浴びた
平山だけは背番号と顔が一致する。
まぁ、雰囲気を楽しもうという事で。
よく知らないバンドのライブで
酔っ払って勢いで騒ぐのに似てる。

高校教師はかなーり嬉しそうに
何やら色々解説してくれる。
いつもなら私の運転で出かけて
高校教師だけがお酒を飲むんだけど
本日は私が昼間っからビールを頂く。
案の定酔っ払って顔が真っ赤で
ヘラヘラ笑って過ごす。
ピッチの芝生がキレイで
スタンドが青く染まって
太鼓の音もドンドンと響く。いい感じ。

試合は素人が見てても面白い。
韓国の選手には「この人すごい」って
私でもすぐに思うような人がいて
ドリブルで走ったら速いし
すごいとこにパスを出すと思ったら
ちゃんとそこに人がいたりして
高校教師も釘づけになってる。
後でパンフレットを見たら
やっぱりA代表の人で結構有名らしい。

結局試合は日本が勝って
まぁ、一番期待される形で終わった。
私にはよくわからないけど
高校教師は平山を絶賛で
闘莉王とセットでお気に入りらしい。
まぁ、楽しそうで良かった。

高校教師は人ごみの中に
自分の学校の生徒を何人か見つけたらしく
しかも生徒が制服で来てるから
私に「あんな感じの奴らやで」って
教えてくれるんだけど
本当に今時珍しい大人しそうな子たち。
必死で選手の出待ちをしてるんだけど
そこはプレス入り口で
選手の出入りは別の場所らしいという
至極間抜けな状況。

お互い一週間良く頑張ったので
長居から撤収して飲みなおす。
高校教師はサッカーで日本が勝った祝杯だと
とてもご機嫌な様子。
たいてい週末のお出かけは
私の趣味にお付き合い頂く事が多かった。
たまにはエスコートしてもらうのも素敵。

奴の企画力を鍛えねば。




2004年02月21日(土)



 1年生以下

まるで春。

暖かくて気分が良い。
明日は高校教師とサッカーを
見に行こうかと計画中。
その次の日のブライダルフェアは
見事に仏滅で雨らしい。

本日は実習1週目の締めくくりで
アセスメントを病棟スタッフに発表。
が、疾患の知識がまるでない。
知識がないというか、使えてない。
昨日あれほど言ったのに
肝硬変患者に「低アルブミンの原因は
食事摂取量不足」
重度心不全患者に「退院指導は
ADL自立に向けての教育」
って本当に病理の試験通ったのか?

要は全然勉強してなくて
浅い知識の思い込みだけでやろうとしてる。
何で本を見ないのか?
知ってるつもりの事は誰にでもあるけど
程度が悪すぎる。
しまいめには「胆汁を」「たんじる」
と読んだ奴がいたりする始末。
それで本当に准看として働いてるのか?
「たんじる」なら味噌汁は「味噌じる」。
嗚呼。

そんなこんなで
イライラのカンファレンスが終了。
ちょっと考え直してもらおうと思って
私なりに色々話してみる。
看護過程の意味や看護における判断
主体的に考えて動くことなど
私が臨床で大事にしてた事を
実例をバンバン挙げて説明。

最後に一人の学生が
「看護って実はすごいんですね」
「面白そう」そう言ってくれた。
もう、私はそれが一番教員冥利に尽きる。
これでちょっと気分が楽になるんだけど
解散した後婦長さんに挨拶したら
「先週来てた1年生の方が
よっぽどよく勉強してますよ」
と言われてしまう。反論できず。

1年生のトップクラスの子と
2年生の中の下では1年生の方が出来る。
同じ患者を持つから
それが余計にあらわになる。
3年生は明後日が国試なんだけど
この2年生が1年でどこまで化けるか
マジで心配になってきた。

実習が終わっての控え室。
携帯を見たらメールが来てて
高校教師からだった。
ついにティファニーへ
指輪を受け取りに行って来たとの事で
写メールつき。
青い箱と立派な鑑定書が写ってて
もう、顔がニヤニヤに緩んでしまう。

男子学生の声で我に返る。
「先生、えらい嬉しそうやな。何?」
もちろん内容は内緒だけど
おそらく「女の顔」になっていたのであろう。
気を抜かないようにしなくっちゃ。
でも、その後でしばらく
ボーっとメールを眺めてたりする。

とりあえず一週間終了。

2004年02月20日(金)



 このまま行けば不合格

何とか週も後半。

今日は実習3日でとった情報の
アセスメントを煮詰める日。
みんなそれぞれ書いてきたんだけど
感想としては複雑。

解剖生理、病態の理解がかなり弱い。
肝機能が悪い患者の
低アルブミンの原因が「摂取量不足」。
肝硬変→脾腫の患者の貧血も
「貧血なので鉄分摂取を薦める」ってね。

データを見たら赤血球数は減少して
ヘモグロビンは横ばい、
ヘマトクリットは微増。
このデータをどう考えたら
鉄欠乏性貧血になるのだ。

胸水が溜まってる患者の観察に
「体温・脈拍・血圧・SpO2・呼吸音」
の後に胸水量って何?
打診で水の量がわかるほど見事な
フィジカルアセスメントが出来る
技術があるわけもないので聞いてみたら
「胸水って溜まってるのは
見えないんですか?」ってねぇ。

胸水も腹水みたいに溜まれば
胸郭が膨らんで水が溜まってると
わかるんだと思ってたらしい。
胸水がどこに溜まるか解ってない。
水が肋骨押しのけて
溜まるわけないやろう。
学生に「そしたら巨乳の中身は胸水か?」
って聞いたら爆笑してたけど
それぐらい面白い発想なのだよ。

わかりやすく本を丸ごと引用してて
「やっぱりバレるんですね」って
どうしようもない事を言ってる奴もいる。
心膜炎の患者のアセスメントの中に突然
「老年期における肺炎は・・・」という
意味不明のつながりが出れば
誰だって本を写したとぐらい察しがつく。

本を引用するのはいっこうに構わない。
文献も参照せずに書けるほど
知識があるとも思わないんだけど
全然関係のないところを引用されると
自分がとった情報の意味すら
把握できていないのが丸解り。
それが一番イタイ。

本当にこれが
疾病論すべて履修した学生のレポート?
忘れてる自覚がないから
調べなおしもしないという大胆さで
国試間近の3年生が見たら
あまりの内容にひっくり返りそう。

そんなこんなの帰り道
同僚の教員と色々と話す。
彼女はひそかに再婚予定で
再婚に一番望むのは「親元を離れる」事。
話を聞けば彼女も母親と折が悪いらしい。
こないだ私がここで書いたような事を
彼女に話したらやたら話が合う。

母親と確執があるのは私だけじゃない。
ちょっとホッとする。
二人とも母親と二人で
買い物や旅行なんて信じられない。
面倒見るのもゾッとするし
一緒に朝ごはん食べるだけで
食器の音や振る舞いにイライラする。
そういう二人が一緒にいて
お互い幸せなわけがない。

二人とも小さい頃から母親が働いてて
手に職をつけろと言われて育ち
母は娘が安定した職を手放すのを嫌い
専業主婦はもってのほか。
自分は働きながら子育てをし
その子供は叱られた記憶ばかりで
食事も出来合いの惣菜の印象が強い。

私も彼女も
「母親みたいにはなりたくない」と思い
自分の子供の頃を思い返しては
「寂しかった」というのが第一印象。
自分の家族にそんな思いはさせたくない。

同類見つけてちょっとスッキリ。

2004年02月19日(木)



 つれづれ

どうして

こんなにやる気が出ないのか。
毎日身体が重くて憂鬱で
生理前にしてもシャンとしない。
おやつはおいしいんだけどなぁ。
週末は今度こそ肉食べに行きたいなぁ。
実習中なのに毎日長いし
春物の洋服も気にならない。

うちの短大の同窓会名簿で
連絡先不明者の名簿が来た。
「誰か連絡先を知りませんか?」
という奴だけど
そんなの勝手に教えてよい物やら?
中にはワケありで
行方を眩ましてる人もいるように思う。

80人中29人の行方がわからない名簿なんて
もうやめたら?
どうせこれが出た後には
DMやらナゾの電話やらが増えるんだし
仲の良かった子は自分達で連絡するから
名簿があったところでねぇ。

中途半端に短大だから
勤務先がわかったところで
学閥つながりが活きるわけでもなく
出世してそうな子もいないし。
教員もずいぶん様変わりしてるから
眺めたところで特に感想ナシ。

こないだ結婚した友達の
おトボケ話集が出来上がった。
・新婚旅行で行きたい場所が食い違い
 嬉しそうに「別行動にしよう」と言った。
・挙式前日、実家から出てきた両親に
 一緒に泊まろうと言われて「嫌」
 とあっさり断った。
・職場に海外旅行届け(2週間前に提出)を
 出し忘れて前日にかろうじて気づく。
・で、その書類に旦那の姓でサインして
 印鑑は旧姓の印鑑を押してた。

彼らは今頃遠く海外にいるんだけど
本当に別行動してたらどうしよう。
なんの悪気もなくそうしてても
同じツアーの人はビックリするだろうな。
旦那はプライベートで初海外。
仕事では度々海外に行ってるから
英語はペラペラなんだけど
言語能力と天然度は別モノ。

気がつけば2月も下旬に向かってて
本当に春はもうすぐ。
車も黄砂ちっくに汚れてて
窓が凍らなくなって
早く散髪に行きたい。

まとまらない。


2004年02月18日(水)



 母との軋轢

やる気がいまひとつ。

高校教師も同じく
今週は全然調子が出ないとの事。
二人揃ってよその婚礼で
燃え尽きてる場合じゃないんだけど。
実習中ってもうちょっと
ハリというか何というか
イキイキした感じがあってもいいのに。

エンゲージも出来上がってるのに
気分は盛り上がらない。
本当なら寸暇を惜しんで
雪山へ通う季節のはずが
年が明けてから積雪チェックもしてない。
重症というよりは完全に死んでる。

もう、諦めて板をキレイにして
ベースワックスを入れた方が良さそう。
例年なら3月の滑り収めツアーが決まって
浮かれてる頃だけど
首謀者その2の妊娠もあって
3月ツアーは消滅必至。
いつまでもみんな一緒じゃいられない。

両家顔合わせを翌々週に控えて
結納金のことで母親が不機嫌。
嫁にやるんじゃないから
お金なんていらないという。
お支度金という名目にしても
ウダウダとブー垂れてる。

「嫁にやるわけじゃない」と言いながら
私は「嫁に行く」つもりでいる。
結婚しても実家に
頻繁に帰る人の気持ちがわからない。
高校教師の実家も職場も遠くて
うちの近所に住めないのが嬉しい。
里帰り出産なんてしたくない。

私が母親に対して持ってるわだかまりを
母親は全然わかってない。
あちらの面子もかかっているお金に
「お金と娘を引き換えにするつもりはない」
と言う。それなら平等に
高校教師にお支度金を包めばいいのだ。
このとおり言ってやったら黙ってる。
やな奴。結局お金払いたくないのよね。

結納金を積まれて嫁に行っても
親子関係が良ければ実質的に娘は残る。
世間では実家の親が倒れて娘が看病に帰り
「嫁いでも実の親は大事」と
婚家と軋轢を抱えてる人の方が多い。
実際「息子を嫁に取られる」
とボヤいてる母親も多いわけで
そういうのはお金の問題じゃなくて
普段の親子関係。

私は実の親と距離を置きたい。
苗字が変わるのも嬉しい。
実の親と義理の親が一度に倒れたら
実の親に対して「嫁に行ってるから」
と平気で言いそうな気さえする。
特に母親に対しては。

顔合わせの席であちらが
「お嫁に来て頂く」と言ったら
「嫁にやるんじゃない」と言うって
母親は息巻いてるけど
そういうやり取りになったら私は
「私は嫁に行くつもり」って
本当に言ってやろうと思ってる。

うちはドライだと言いながら
結局は娘をそばに置いておきたくて
隙あらば自分たちの方に
私と高校教師を引き込もうとしてる。
「あんまり遠くに行ってしまったら
いざという時に困る」と言うんだけど
それは高校教師の家も同じ事。

「あちらはお兄さんと
お姉さんがいるんでしょ」と言うけど
うちにも妹がいるわけで
全然理屈が通らない。

母親は私が可愛いから
側に置いておきたいんじゃない。
しっかりしてて
看護師と言う免許を持ってて
実務で役に立ちそうだから
置いておきたいんだと私は思ってる。

自分の役に立つようにと考えて
子供を育てるなとは言わないし
自分の役に立たない前提で
子供を育てる人も少ないとは思うけど
それを前面に押し出されるとかなり退く。
親を味方だとか理解者だとか
そう実感した記憶がない。
だから披露宴での
「両親への手紙」なんて論外。

何だか急にディープな話。

2004年02月17日(火)



 キャリア志向放棄?

目が覚めたら肩がガチガチ。

これって昨日の着付けの後遺症?
ボードの後より酷くて、恐るべし着付師。
肩を揉んでくれる人もおらず
早く高校教師と暮らしたいなぁと
切に切に願う次第。

着付は置いといて昨日の式は良かった。
本当にオーソドックスな式だったけど
ひたすら和やかで穏やかで
新郎新婦の人柄がそのまま出てる。
私と高校教師を引き合わせてくれたという
思い入れのある二人なんだけど
それを抜きにしても
お似合いの二人だなぁと。

もともと新郎が感動で号泣だと
新婦と新婦の友達は予想してた。
が、結局金屏風の前で
泣いてたのは新婦だった。
新郎はひたすら爽やかに振舞って
最後の挨拶はステキな内容を
メモも読まずに流暢にビシッと締めて
恐ろしくカッコよかった。

「男を上げるってこういう事を言うのね」
というのが新郎に対するみんなの感想で
普段のんびりしてても
キメどころがキメられる男ってすごい。
研究畑の人だから学会など
人前でプレゼンする事は多いにしろ
自分の婚礼という一大事で
あそこまで見事だったらすごい。

金屏風前の二人を見て
私と高校教師を想像する。
奴も恐らくキメどころは外さない。
で、私がみんなの予想に反して
大泣きしそうな気がする。
まわりは私をおっさんだと思ってて
親ですら私が披露宴で泣くなんて
絶対に予想してないはず。

最近は色々と考え方が変わってきて
結婚して子供を産んだら
一線は退こうかとか
毎日身体に良くて美味しいもの作って
人間の中身に働きかけてみたいとか
一時の仕事人モードが薄れつつある。

それこそ中学の時は
母親の吹き込みそのままではあるけど
人前で堂々と「私は看護婦になって
公務員になって一生自立して働く」と
本気で述べてた。
高校の時は「多分結婚しない」
とか言ってたし、働きだしてからは
「嫁さんが欲しい」と言う始末。

「家に帰ったら嫁さんがいて
たまにお弁当箱を洗って
帰って喜ばれたい」とか
「仕事用のストッキング、伝線だらけだから
新しいの買っといたよとか言われたい」
「たまにどこか連れて行けと言われて
温泉までの道を地図で探して
ドライブ旅行をしたい」とか
「仕事が忙しくて嫁さんが拗ねて
ブランド物を買わされたい」とか
めちゃくちゃな妄想?をして
変態扱いもされた。

最近の変化が気の迷いかもしれないけど
以前だったら論外だった生き方を
まじめに想像したりして、やっぱり
人間は変わっていくんだなぁと思う。
かつて魚に「レガお、結婚には向いてない。
でも偉くなりそう」って言われて
自分もそんな気でいたけど
今はあまり偉くなろうとは思わない。

キャリア開発の研修で講師が
「大きな所での選択が
きちんとできていれば
たとえ一時は流されても
とんでもない所へは流れていかない」
って言ってた。

私はどこへ流れて行く?



2004年02月16日(月)



 最後の振袖

春一番か何なのか。

ものすごい風の音で目が覚める。
今日は友達の結婚式なのに
雨なんか降ったらどうしよう。
レガおは飛んできた砂でドロドロで
ちょっとでも服が触ったら
大変なことになりそう。

式の時間が早いので
朝5時に起きて化粧して出かける。
久しぶりのフルメイクは見た目に濃く
夜明け前に見てもクドいだけ。
高校教師はこういう顔を見るのは
初めてだからビックリするかな。

式場までの道が大変ややこしい。
JHのナビで調べたら
所要時間1時間なんだけど
40分ぐらいで着いてしまう。
ん?スピード違反?
きっとJHの検索が変なのよ。

駐車場で荷物を降ろしてたら
いきなり新郎登場でご挨拶。
いよいよだなぁとこちらが緊張する。
着付け室で着付けをしてもらうのに
ヘアセットがあとになったから
振袖着て髪はダラーという
何ともみっともない格好で美容室へ。

結婚式で振袖を着るのは3回目で
ここの着付けはやたら絞める。
まるで満員電車に乗る時のように
うんと足を踏ん張らないとダメで
後ろの人が帯をジャンピング締めする。
本当に大丈夫???

着付けが終わって髪を上げに行く。
ホットカーラーで盛大に巻いて
それをアップにすると
想像以上のボリュームで驚く。
「頭のデカさが倍になるんじゃないか」
「コントみたいな頭になったらどうしよう」
と心配してたら最後に
モジャモジャの毛たぼまで入れてくれた。

かなりのボリュームなんだけど
背中の帯と比べたらこんなもの?
盛り上がった髪の表面はスプレーで
ガッチガチに固まってる。
いちおう、振袖姿の出来上がり何だけど
やっぱり締めすぎてるのか
すでに身体がしんどい。

あまり動くとバテそうだから
控え所に座ってじっとしておく。
高校教師は男の子だからお支度も楽で
時間ギリギリにやってくる。
私の周りの人間は高校教師に興味津々。
紹介しろと言われて
何人かを引き合わせるんだけど
その度に「おおきーい」と言われて
同じリアクションを繰り返す。
気の毒だが耐えて下さい。

締め締めの着付けも
時間が経ったら慣れるかなとか
前向きに考えてたけど
式が終わって披露宴が始まる頃には
息は苦しいし腰は痛いしで
とりあえず一番下の肋骨を
外してしまいたい気分。
安楽でないわりになぜか帯揚げが
ほとんでど帯の中に隠れてて
いまいち華やかでない。ぶー。

ごはんがあまり美味しくないと
新婦がボヤいてたんだけど
食べてみればそうでもない。
なのに、帯がきつくて食べられない。
途中から残さないといけなくなって
最後のデザートビュッフェで不完全燃焼。
しまいめには席を外して
会場の外でラジオ体操よろしく
腰を伸ばさないとやってられない。

この恨み、どうしてくれようか。
人生最後の振袖はしんどいのがメインで
おかげで未練もなくなったけど
2年前西区の某ホテルで
結婚式用に着付けてもらった時は
出された料理は全て平らげた。
なのに、なのに。

披露宴が終わってホテルの写真室で
高校教師と一緒に記念撮影をする。
ご婚約中で振袖の写真なんて
まるで結納の時に撮ったかのように。
ふたりできちんとして
プロに写真撮って貰うなんて優雅。
着心地は優雅から一番遠いところだけど。

人生最後の振袖だけど早く脱ぎたくなる。
更衣室で紐を一本一本ほどくと
どんどん身体が楽になる。
古巣の先輩と二人、
「これ、締めすぎて血栓作って
解いた途端に肺梗塞おこしたらどうしよう」
とかマニアックなネタで楽しむ。

やっとの思いで肌襦袢を脱いだら
身体に紐の後がいってる。
一万ちかく払って痕がつくほど
縛ってもらうってSMじゃないんだから。
私が脱ぎ捨てた振袖を
先輩がたたんでくれてる間にラジオ体操。

早く着替えたいんだけど
もうひとつの難関はでっかい頭。
これをどうにかしないと
服の首を頭が通らない。
真冬に前開きの服はあまりなくて
スプレーでガチガチになって
ブラシも通らない頭から
手当たりしだいピンを抜き出す。

出るわ出るわのヘアピンは
まるで必殺仕事人。
毛たぼがポロっと取れたんだけど
もじゃもじゃでまさしく陰○。
そこでひとしきり腹抱えて笑って
後片付けは終了。

やはり優雅の裏には苦労も多い。



2004年02月15日(日)



 姿勢の問題

バレンタインは引きこもり。

朝からのどが痛いのが収まらない。
鼻の塩水はだいぶマシだけど
さて、これで明日の婚礼は
優雅に乗り切れるのだろうか?
式の時間が早いので
着付けの予約時間も朝8時。
式場まで1時間はかかるから
なんと先輩と朝6時半の待ち合わせ。

さらに道がややこしい。
確かに飛行機で来た人と
電車で来る人には至極便利。
振袖一式携えて車で来る私には
「最寄のインターから5分」
という案内になってる。

が、そのインターがハーフインターで
よりによって私が行くのと
反対の方向にしか降りられない。
逆から来れば降りてすぐホテルなんだけど
私は降りてからぐるっと回り道。
さらに一方通行も多そう。ぎゃー。

私が第一希望にしてる式場も
高速はおろか駅からもすこし離れてる。
ああ、どうしよう。
それ以前に駐車場も自前のはないかも。
えーい、全員タクシーでお越し頂こう。

と目下会場選び中の私には
よそのご婚礼が本来の意味以上に
興味をそそるので困る。
昔行った婚礼で親戚らしき人が
会場や料理から判断したのか
「えらいお金かかってますな」とか
披露宴中に話題に上げてたりするのをみて
結構不愉快な気分だった。

葬式でもばーちゃんの戒名を見て
「寄付を結構してはったの?」とか
祭壇を見ては「寂しいけど御花は
お金かけてもしょうがないし」とか
何でも値踏みしてる人を
みっともなく思ったりもした。

が、自分が式場選びをやってみると
会場の事とか料理の事とか
スタッフのこととか
色々気になるのは確かであって
実際高校教師に、かつて行った婚礼の話を
あれこれ質問したりしてる。
ゼ○シィを開けば明日の式場と
値段の相場は丸解りになるという
デリカシーのない状況。

明日の婚礼はお祝いに行くんだから
それを忘れないように。
ブライダルフェアじゃあるまいし
あれこれ思っても
絶対口には出さないように。
今から気持ちをひきしめなくっちゃ。

高校教師は婚礼について
基本的には「主役(新婦)の希望を」
というスタンス。
自由にやらせてもらえるのは嬉しいけど
ちょっとは一緒に考えて欲しいという
程度の難しいわがままな気分もあって
手に入った婚礼系の資料はすべて
高校教師宅に置いてある。

こないだその資料に
私がつけたのではない折り目があって
何かなと思って開いてみたら
新郎衣装の広告ページだった。
私がそこをしげしげと見てると
「ちょっとは勉強してるってとこ
見せとかんとあかんやろ」って
なかなかツボをついたお言葉。

ふふ、私の気分は伝わってるわけね。
その上でポーズであっても
何とかしようとしてくれてるところが
非常に嬉しかったりする。
まずは姿勢からという事で。

よそでは新郎が
ブライダルフェアに行かないとか
衣装合わせを欠席とか
打ち合わせの途中で帰ったとか
すごい話を聞くけど
今のところはちょっとでも
興味はあるみたいだから
それをうまく持続させなくちゃ。

果たして、明日の化粧は乗るのか?

2004年02月14日(土)



 遠い人

のどが痛い。痛すぎる。

鼻からも塩水が溢れて本物の風邪。
辛くてのど飴をなめ続けたら
今度は口の中が荒れてきて
ご飯の味がわからないという
情けない悪循環。
ただでさえ週末の婚礼は
「アクセス重視でご飯がイマイチ」
らしいのに風邪で味覚が変だなんて。
ん?味がわかんないほうがいいのか?

そもそもの原因は
徹夜明けのブライダルフェア。
寝不足→梅田の人ごみ→風邪という
見事なまでの黄金律で
臨床時代に「外泊しても
人ごみは絶対ダメです」って
しつこく患者さんに言ってたのを
しみじみと思い出す。

本当なら明日はバレンタインで
高校教師と出かけるつもりだった。
新居を探すのに土地の雰囲気を見ようと
甲南山手あたりを
ランチがてらお散歩する予定だったけど
またの機会に延期で
渡す予定だったチョコは部屋の隅。

高校教師は生徒のママから
義理チョコを今年も頂いたらしい。
お坊ちゃま度が高い学校だから
やっぱり義理チョコもデパ地下?
ま、どーせあたしが頂くんですけど。
お歳暮のコーヒーもビールも
私が大半を消費して
お礼状を書いたのは奴。

だいたい教師に義理チョコって
公立の学校じゃありえない。
小・中・高・短大・職場まで
公立フル活用の私には想像不可。

体調が悪いので本日は定時で撤収。
したのに帰り道は大渋滞。
泣く泣く下道を通ったけど
BGMのコートニーが何周もして
頭の中をメロディがぐるぐると。

そのコートニーといえば
最近は薬がらみのスキャンダルで
やたらとニュースに上がってる。
ご丁寧に写真付なんだけど
どれもこれも見事にひどい顔。
そんなキャラだからしょうがないけど
初めて見た人はビビるわな。
39歳の不良おばさん。

正統派美人で最強にお下品という
真似の出来ない生き方のコートニー。
綺麗にして「黙って」座ってれば
その辺の女優なんてメじゃないのに
ラジオに出たら放送禁止用語15回。
30分の放送は「ピー」だらけ。

一時は椎名林檎も
そんな感じになるのかと思ったけど
最近は違う方向に行ってる。
ブージーのゆきちゃんも
めちゃくちゃかっこいいけど
正直、美人ではない。
お色気美人の破滅的な生き方に憧れる
童顔ちびっこ看護教員。

ないものねだりですな。

2004年02月13日(金)



 共感

頭が死んでいる。

昨日の徹夜の後出かけた私と
そのまま帰って寝た先輩たち。
口々に昨日の行動を報告しあう。
ある人は夜7時まで頑張って起きて
その後は朝6時まで意識不明。
ある人は帰ってすぐ寝て
夜中の3時に目が覚めて
そのまま起きてるって昼夜逆転。

私は普段どおりの時間に寝て
いつもどおりに起きたけど
出勤時の太陽がまぶしくて
薄目にするとそのまま寝てしまいそう。
危ない、危ない。

処理能力は別にして
仕事は普通に残りまくってる。
とりあえず机に座ってるけど
何からやっていいかわかんないし
何からやっても続かない。
今日が実習じゃなくてよかった。

週末に友達の結婚式があるので
お肌に疲れは残したくない。
いちおう人生最後の振袖を着る予定だし
お式が10時半という時間なので
早起きもしなくちゃならない。

吉野家の牛丼が昨日で販売中止。
私は高校教師と「食べに行こう」と
言いながら結局食べられず。
最後に食べたのは短大の1年の年で
徳島に初めて吉野家が出来た時に
お祭り騒ぎで食べに行った。
あれから10年。

その吉野家で牛丼がないと言って
暴れた客がいるらしい。
アホやなぁと笑ってるところに
高校教師からメール。
「昼休みに銀行3軒回っても新札がない。
牛丼がなくて暴れた奴の気持ちが
今ならよくわかる」との事。
週末の婚礼は高校教師も一緒に出る。
奴はご祝儀用の新札を探して彷徨ってる。
あはは。

新札ってそんなに貴重?
年末になればお年玉用に
ATMからはざくざく新札が出るのに。
しょうがないから奴は
だいぶん前からある古い新札(?)を
婚礼のご祝儀に出すという。
「シワがなかったら大丈夫やんな?」
という奴に「新札は香りで勝負やろう」
と意地悪な返事をしておく。

ところで、奴に渡したバイア○ラの
ペーパーウェイトがどうなってるのか
まだ聞いてなかった。
本当にキレイなブルーのガラスの塊で
私が欲しいぐらいですが
やはりそこは男子校の方が
ウケがよろしいかと。

持ち物検査で没収されてたりして。

2004年02月12日(木)



 いきなり夜勤

久々の「夜勤」をする。

職場のトラブルで徹夜。
昨夜7時集合で始まった会合が
夜中になっても終わらない。
夕食でお弁当は出てたけど
夜中2時ごろにおなかがすいて
他の人と一緒にラーメンを食べに行く。

予定通りの夜勤ならまだしも
予定外の泊まり仕事で顔も洗えず。
仮眠をとると言っても
ロビーのソファか
会議室の椅子以外に何もなし。
朝は普段どおり6時に起きて
日中は実習してから会議。
という事で日勤準夜深夜という
要は当直勤務よね?

夜も更けてみんな疲労が濃い。
おじさんたちは7:3がバラけて
おばさんたちは化粧がはげてきて
なりふりなんて全然構ってない。
という私もトイレで鏡を見てしみじみ。
だって、久々に見る「夜勤明け顔」。

髪の毛はくくってても落ちてきて
目の下はヨレヨレで
お肌はしぼんで毛穴がめだつ。
目は充血しててもう最悪。
あっさり夜は明けて昼前になっても
いつ終わるのか解らない会議に
とてもイライラし始める。

元々今日は高校教師と出かける予定。
ブライダルフェア2箇所目を見に行って
私の実習の打ち上げをするはずなのに。
これが終わらなきゃドタキャンなんて
謝るのもバカバカしい。

結局終わったのは13時過ぎで
そこからダッシュで大阪に行きたいけど
何せ約1年ぶりの徹夜明けドライブ。
怖くてスピードは控えめ。
これまた臨床時代と同じく
口の中にガムを2枚放り込んで
なみだ目になりながら阪神高速。

梅田をウロウロするというのに
徹夜明けで顔はボロボロ。
そんなことは全然知らない高校教師は
こざっぱりとヒゲを剃って現れる。
で、あたしのいでたちを見て驚く。
悪かったわね。

こないだとは違うホテルの
ウエディングフェアへ行ってみる。
今の所は第三希望の会場で
お料理が美味しいらしい。
駅前じゃないからロビーが静かで
なかなか落ち着いた感じなんだけど
チャペルの貧相さに驚く。

係の人がついてくれて
会場を見学してまわる。
中年の男の人なんだけど
高校教師は「喋り方がくどい」と
あまりいい印象はもっていないみたい。
その貧相なチャペルに行ったときも
その係の人が説明をしてくれる。

「このチャペルは○○(英人デザイナー)
が設計したものです。
最初は天井が平らで圧迫感があったので
こちらで三角にしました。
出来上がってから変えたので
設計者自身は変更を知らないんですけど。
イギリスではチャペルの天井は
箱型で平らなんだそうです。」
って、自分たちが選んだ設計者の仕事に
勝手に手を加えてどうするよ。
お料理はうわさに違わずいい感じ。

2箇所めでも見積もりを貰って
帰って色々見比べる。大きくは違わない。
ただ、片方は交通の便が良くて
日によったらかなりの割引がある。
料理は平凡だけどチャペルは素敵。
片方は駅から少しあって
日取りでの割引はない。
建物全体としては前出よりキレイだけど
なんせチャペルがいまいち。
で、料理がお気に入り。

第一希望と第二希望は
まだ見に行ってないけど
本当に納得のいく式場って見つかるのか?
本命は22日のブライダルフェアラッシュ。
それまでにせいぜい下調べして
考えをまとめておかなくちゃ。

コートニーの新譜発売。お帰り。



2004年02月11日(水)



 天職は思い込み

本日無事に実習最終日。

やれやれという気分の教員と
すでに打ち上げの計画も完了で
何やらハイになってる学生。
レポート出すまでが実習何だから
早々に打ち上げなんかして
明日記録が書けてなかったら許さん。

でも、みんなよく頑張った。
たった5日だったけどよく学んで
その変化は側から見てても
学生自身の自覚として
しっかり現れてる。

何より患者さんが喜んでくださってて
実習初日に「私は神経質だから
学生さんについてもらうなんて
何だか億劫だわ」
って言ってた患者さんに
「最初は嫌だなんて言って
ごめんなさいね。今はついてもらって
良かったと思ってるわ、ありがとう」
って言ってもらえたりもした。

もともと表情が乏しくて
毎日涼しい顔で淡々と
実習してるような学生が
「私、コミュニケーションは苦手です」
ってこれまた涼しく言ってのけてたのが
患者さんとの関係が深まるにつれて
「明日は最終日だから特に
患者さんに失礼のないよう、
安全と安楽を守れるように
気を引き締めたい」と
わざわざ記録に書くようになった。

人に関わって受け入れられる事で
さら相手を大切に思うという
まさしく良い相互作用の中にいる学生。
まとめのカンファレンスでも
「この仕事は本当に面白い仕事だから
一生続けて行けそうに思う」って
教員冥利につきるお言葉。

いい循環に乗れた学生とともに
実習をきっかけに迷う学生もいる。
確たる手ごたえがなくて
自分は看護師になっていいのだろうかと
鬱々と考えている。
彼女は患者さんと仕事の話になり
好きな仕事を一生懸命やってきて
退院後も復帰したいという
患者さんと接した。

そこでの学生の感想は
「天職についている人がうらやましい」
というもので
自分ではいまいち「看護」に
コミットメントできていないよう。
もともと何か資格を取ろうと思って
看護師を目指した彼女。

天職っていうのは自分と他人の思い込みで
本当に空から降ってくるわけじゃない。
自分で職業を選択して
それを天職と思えるぐらい
一生懸命取り組むことに
意味があるんじゃないかと思う。

元々親に「手に職をつけろ」と言われ
言われるまま看護を選択した私。
臨床2年目ぐらいの時に
占いをする患者さんに
看護は向いてないこともないけど
天職ではないと言われた。
しつこく私の天職は何かと聞いたけど
患者さんは教えてくれなかった。

だからといって天職を探そうとは思わず
その時点ではすでに
看護師という道しか私にはなかった。
そのまま自分が頑張ることで
看護は十分面白い。
人から天職だと言われなくても
自分がそうだとおもってればそれでいい。
それをどうやったら
この学生に伝えられるんだろう。

占いをする患者さんには
私の他のスタッフも占ってもらってて
何人かは「天職」を教えてもらってた。
が、私には頑なに教えてくれなくて
「いったい、いえない職業って何?」
ってものすごく不安だった。

他のスタッフも私だけ教えて貰えないのは
何だかワケありそうだという事で
患者さんにしつこく聞いたら
要は水商売だったらしい。
確かに勧めにくいかもという事で
今は、隠そうとしてた
患者さんの気持ちもちゃんとわかる。
人付き合いを職業にすればいいのだと
勝手に拡大解釈して現在に至る。

やっぱ、思い込みの力でしょ。

2004年02月10日(火)



 90歳の楽しみ

今日からまた日常。

最近週末がイベント続きなので
いまいち休んだ気がしない。
11日もまたブライダルフェアで
週末は他カップルのご婚礼。
2月なのに積雪サイトはノータッチ。

今日も仕事引き上げてから
延々とネットで式場検索。
ブライダルフェアに行った所で
どこ見ていいのかわかんなきゃ
タダの時間の無駄であるし。

昨夜は突然持ち上がった結納の話で
色々親と相談してたら
寝るのがどんどん遅くなる。
私にはよくわかんないけど
結納飾りの代わりに扇子1本とか
結納金とお支度金の違いとか
何せ色々あるらしい。
結納で交わす家族書や
目録の中身の確認や順番など
本当に、形ばかりがややこしい。

先月初めて高校教師のご両親に会って
第一印象は「小さくて大人しい子」。
それが一昨日会ったところで
「しっかりしてるな」に変更。
おそらく次は「気が強いな」になる予定。

何でも私が乗ってる型のレガシィを
高校教師のお姉さんが
嫁入り道具に欲しいとネバったらしい。
それもかなりしつこく。
結果的に他の車になったんだけど
奴のお父様曰く「わざわざスバルて
誰かと一緒で気が強そうや」との事。

私の週末はそんな感じだったんだけど
学生はレポートで大変だったらしい。
朝から私が何も言わないのに
目前へ紙の束(レポート)をくれて
それを見ながら何か言おうとしたら
もう逃げていなかったりする。

自分の目の前で
読まれるのが嫌な内容のレポートって何?
自信を持って出せる内容か
「とりあえず見せて
早く評価を貰って手直ししよう」という
前向きかつ謙虚な気持ちでご提出下さい。
レポートの端っこには
みかんの汁と思しきシミや
しょうゆか?という黒い点。

まぁ、タバコのにおいよりはマシかな。
うちの学校は去年から
タバコのにおいのする提出物は
受け取らない事に決定済み。
受け取らないという事は
評価がないという事で
単位が取れないという事だから
さすがに学生は皆気を使ってるらしい。

ひとり、レポート書きながら寝てしまって
ファンデーションがついたレポートがあった。
6歳と4歳の子供がいる彼女は
こたつで記録を書きながら
疲れて寝てしまったんだけど
起きたらTVも消えてて
お風呂の保温も消えてた。

6歳の子は早々に寝てたから
4歳の子が自主的にTVを消して
お風呂の始末もしたらしい。
もちろん学生は頑張ってるけど
その家族も頑張ってる。
子供は最近寂しいらしく
チックが出たりしてるみたいだけど
女手ひとつで2人の子を養うためには
今が頑張りどころ。

学生が受け持ってる患者さんは
90歳すぎて寝たきり。
心不全が悪くなってるから
あまり口数は多くなくて
会話の返答は全て単語。
日々うとうと過ごしてて
食事も移動も全介助の患者さんに
学生が「楽しみなことはなんですか?」
って聞いたらハッキリとした口調で
「生きてること」という返事。
深い。

そういうのを聞くとこちらも元気が出る。
私たちは毎日毎日悩んだり困ったり
怒ったり悲しんだりしてるけど
「生きてること」を楽しいと思う気持ちは
見事に忘れてしまってる。
寝たきりでも全介助でも
その人の気持ちの持ちようとケアで
生きるのは楽しくなる。

お金や仕事や恋愛や家族やらとの関係で
色んな悩みもあるけど
毎日生きて人と接してご飯を食べてという
当たり前の事がありがたいという気持ちは
どっかで確認しておかないといけない。

やっぱり実習はステキ。臨床はステキ。

2004年02月09日(月)



 予期面倒

ご実家訪問が終わったら次の用事。

本日は某ホテルのブライダルフェアへ。
本当は午前中に出かけるはずが
寒くて布団から出られずに
あっという間にお昼で見事に出遅れる。
まぁ、今日は模擬挙式もないから
時間の縛りは少ないといえば少ない。

午後のブライダルフェアは
結構な人数のお客がいて
相談会のテーブルは満席。
パッと見ただけでも
私たちよりも年上が多くて
やはり皆さん晩婚傾向?

ホテルの係の人は
みなさんご丁寧な接客。
ランチ後のお茶まで頂いて恐縮。
色々アンケートに答えて
チャペルを見せてもらって
見積りやその他諸々の説明を
個別のテーブルでしてもらう。

2人並んで座ってもやはり係の人は
女性に向かって喋りがちで
高校教師は横でひたすら聞いてる。
何事も最初が肝心で
私が最初に何もかもやりすぎると
恐らく奴は後々何もしそうにない。
という事で折々で奴の顔を振り返り
お伺いを立てるような雰囲気を心がける。

色んなプランがあるんだけど
驚いたのは仏滅割引50万円。
ユキチが50人いたら
衣装が丸ごとタダも同然という事で
見逃せませんな。
見積書をしげしげと眺めては
内容の細かさに驚く。

何をとってもお金がついて回って
係の人もふつーに
あっけらかんとお金の話をする。
案外相手の夢を煽るのかと思えば
ドライにお金の話をするので
こちらも現実的な話をしやすい。

本日は初ブライダルフェアなので
ここが最初のハードル。
あとの式場はここを物差しに見るんだけど
果たして明確な違いがあるのかどうか。
高校教師はいつもどおりの
2日目ヒゲにジーンズで
お世辞にもおキレイには見えず。
何とかせねば。

式場を見に行くとアンケートで
名前を書かされるんだけど
いちいち名前の欄に
「ご新郎」「ご新婦」って書いてある。
エンゲージを買ったときにも
顧客名簿で二人の名前を書いたけど
何やら照れくさい。
こういう経験をすると
「ああ、結婚するんだな」と思う。

見積書の複雑さは言うまでもなく
招待客の人数を決めるのに
職場のどの範囲まで声をかけるかとか
親戚との付き合い、
日取りや場所の相談など
考えることはとても多い。
さらにそこに両方の親の思惑も入るし。

テーブルクロスひとつとっても
色や配置をどうするかとか
いちいち相談して決める事が多そうで
本当にキチンと相手との
コミュニケーションが取れないと難しい。

これまで「結婚して一人前」
という考え方にはちょっと抵抗があった。
でも、お互いの希望や親の意見を
調整しながら数百人のユキチを動かして
一連のイベントをやり遂げるのって
ものすごい労力で
ここで成長することも多いんだと思う。

別に結婚していなくても
ステキな人は沢山いるけれど
これをやりきった人っていうのは
やっぱりそれだけの事はあるんじゃないかと
ちょっと考え直してる今日この頃。

何でもやってみなくちゃ。

2004年02月08日(日)



 実家デビュー

本日は高校教師の実家へ。

いちど顔合わせは済んでるから
緊張はマシと言えばマシなんだけど
大仕事なのには変わりなし。
夕食をご馳走になる予定で
ドライブがてら出かけるのも
早く着きすぎてもお手伝いやら
話題やらが大変。遅いのは論外だし。

奴からの写メールで部分を見てた家は
古い日本家屋で平屋建てという
なかなか私が好きな感じ。
居間に通されて高校教師と並んで座る。
で、母上が座って話し出したと思ったら
いきなり結納の話。

一旦は「二人の好きなように」という事で
超・略式の顔合わせ食事会で
婚約の式は終了の予定だった。
が、本音はそうは行かないらしく
今回改めてのお話。

何でも秋に高校教師のお姉さんが嫁いで
その時に結納はナシで式も略式。
新居は一戸建てを新築したんだけど
今度はクローゼットもたっぷりあるので
「たんすのひとつも買わせてくれなかった」
というのが母上の心残りらしい。

さらに、「やっぱり娘が嫁ぐというのは
本当に寂しいもので、
レガおさんのお母さんの心中を思えば
やはり出来るだけの事はさせて頂きたい」
ともおっしゃる。

まいったなー。うちはマジでドライな親子。
嫁に行って清々するぐらいなのに。
高校教師の父上も同じような事を言って
以前は「好きなように」って言ってたのに
「結納はさせて頂きたい」って
はっきり希望を述べられる。

高校教師の両親にしたら
うちの両親が私を嫁にやるのを
寂しがると思い込んでるし
うちが本当はちゃんと結納をしたいのに
遠慮して言い出せないんじゃないかという
心配もしてくれてるみたい。
逆に「結納ぐらいきちんとやれるぞ」という
面子も絡んでるみたいだから話がややこしい。
うちは本当にドライなんだってば。

話が堂々巡るので一旦は
「家へ帰って相談させて頂きます」と
お返事してその場を収める。
曲がりなりにも話題には困らず
お夕食の時間となる。

メニューは牡蠣ごはん。
鍋とかかなと思いきやお味噌汁に
お造りに焼き物と
見事に献立を組んで下さってた。
お味噌汁のダシの話になって
母上は30年以上、味噌汁のダシは
きちんと煮干でとってるとの事。
うちの味噌汁は1週間に1〜2日で
もちろんダシ入り味噌。
我が母上は仕事命。

秋に煮干4キロ1年分を買って
それで一家の料理をする。
煮干でとったダシはカルシウム満点で
みんなデカいのはそのせいか?
「おいしいものは
外で食べて来たらいいから
家では身体にいい物を食べて欲しいの」
という母上はずっと専業主婦だけど
そうやって地道に家族の健康を
自分の手で作っていくなんて
奥が深くてステキな事だと思った。

おなかが一杯になって撤収。
で、高校教師宅に帰ってすぐ
うちの親に電話で相談。
「○○家としてはきちんと
結納をしたいって言われてんけど」
「えー!」隣の高校教師に丸聞こえ。
が、そのおかげで本当にうちが
略式で良いと思ってることが
十分に伝わった模様。

私も含めてうちの家は
建前の裏を読むのが苦手。
「本当は色々思ってるのに黙ってて
それを察して欲しそうな人」は
ややこしいので知らん振りしたい。
が、高校教師宅はそうではないみたいで
この先も複雑なやり取りがありそう。

ただ、高校教師も建前が苦手で
「言いたいことがあるならハッキリ言え」
という考え方。
だから今日でも父上が「結納をしたい」
ってはっきり言わなかったら
そのまま知らん振りしてやろうと
内心で思ってたらしい。
とりあえずこちら二人のタイプが一緒なら
まだ話はシンプル。

先は長い。


2004年02月07日(土)



 ばけのカワ

あっという間に1週間終了。

今週は久しぶりにハードだった。
が、実習は楽しい。
実際に患者さんを相手にするので
気が抜けなくて大変だけど
色んなスタッフを見たり
患者さんと接すると
自分のナース魂を確認できる。

基礎実習は学生の手技も未熟で
知識も不十分で緊張も強い。
実習そのものに適応するのも大変で
体調の整え方からして気になる。

何をするにもチェックは必要で
バイタルひとつとるのにも
一緒にいって手技を確認し
毎日変わる受け持ちのスタッフに
その都度「最初の実習で緊張してます」
「手技も未熟なので
ケアは一人でさせないで下さい」
といった細かい声かけが必要で
まさしく調整役。

学生の変化も出てきてて
「傾聴って聞くだけじゃないんですね」
とか「ちょっと自信出ました」とか
「准看から進学してよかったです」
とか何やら私が嬉しくなるような
ステキなフィードバックが出てきてる。
どんなに言葉で説明しても
実習で一度やってみるのが一番。

一学年いれば色んな学生がいて
その中には確かに「心配な子」がいる。
その学生を受け持って試行錯誤しながら
学生が変化していく所を見られるのは
とてもとてもステキな事なんだと思う。

最近は准看からのステップアップに
通信制の課程もできた。
でも、私は実習は大事だと思う。
紙上患者は判断に必要な情報は出揃ってる。
でも本当に難しいのは
その情報をとって来るプロセスだと思う。

相手の表情や仕草から判断したり
観察の視点を工夫したりと
現場でリアルな患者さんと接することで
磨かれる技術というのは必ずある。
だからそこをすっ飛ばしてしまう
通信制過程というのが
どうしてもイマイチ頼りなく感じる。

経験年数が10年あったところで
それを意識しないでいる人もいるわけで
その10年の質をどう計るのかも
実際のところよくわかんない。
大学の教授とかは助手任せで
学生と一緒に実習に出ないけど
それでも教育は面白いんだろうか?

高校教師がメールをよこして
母上が姉上に私の事を
「小さくて大人しい子」と言ったらしい。
あははは、実物に一番遠いイメージやな。
奴は「誰の事?」というコメントだけど
最初はそれでいいのよ。

ぶりっ子作戦は大成功。
高校教師の体格からして
きっと大きな子を連れてくると
二人で予想してたみたい。
残念でした。
どうせぶりっ子はし続けられないし
あまり後でバレてもやな感じなので
まぁ、徐々に慣らしていかなくちゃ。

エンゲージもサイズ直しだと言ったら
「普通の指輪が合わんって
普通より大きいか小さいかどっちかやな」
と大方の予想はしてたみたいだけど
どっちかといったら大きい方だと
予想をしてたらしい。
が、現れたのは規格外のちびっ子。
「小さい方」どころか「小さすぎ」。

仕事帰りに手土産を探す。
地元のお菓子と言っても
神戸系はあちこちのデパ地下にあるわけで
珍しくもなんともない。
お父さんの趣味に合わせて
日本酒にしようかとも思ったけど
車で日帰り訪問のため
一緒に飲むわけには行かないから却下。

あとは和菓子か洋菓子か。
メニューはおそらく鍋。
となるとシメはお茶。
最後が洋菓子だとそれに合わせて
いちいちコーヒーか紅茶が必要になるから
お茶でいけるように和菓子。
さぁて、どうなりますやら。

めざせ21時撤収。

2004年02月06日(金)



 ご招待

人並みにゼク○ィなど買ってみる。

式場を選ばないといけないんだけど
何が何だかよくわかんない。
凝った演出なんて興味なく
こだわるのは食事だけ。
ごはんがまずい披露宴は楽しくない。
というかゲストに「損した」という
気分を味あわせる事が多い。

ごはん重視だからと言って
レストランウエディングは
準備が大変だし場所もややこしそう。
だいたいレストランの場合は
何だかお庭に出ることが多そうで
12月で外に出される客も可哀想だし。
お互いいい年なので
招待客も結婚式慣れしてたり
口が肥えてたりするわけでなかなか大変。

高校教師は今週がよほど苦痛なのか
毎日メールをよこす件名が
「あと3日」「あと2日」と
週末までのカウントダウン。
お楽しみの週末も目前に迫って
「土曜は栄養補給をしよう」
という事で焼肉を食べに行く約束をする。

が、「突然ですが」というメールが来て
「おかんが二人で来いとうるさいので
よかったら晩飯呼ばれに行かへん?」
って、ほんまに突然やなぁ。
挨拶こそ難波でお昼を食べるという
略式でやり過ごしたものの
お宅訪問となると・・・。
手土産とかも準備しなくっちゃ。

「日にちは指定して来てないから
後日でもええで」って言うんだけど
後日は後日で予定は目白押し。
さっさと片付けた方がいいかしらん?
高校教師も「とりあえず
一度行っといたら黙るやろうから」
って言うから今週末で決定。
一度行ってみたところで
「こんな子だったとは・・・」って
ある意味本当に黙られたりして。

「まさか泊まりじゃないやんな?」
って聞いたら「大丈夫、俺は帰る」って。
「帰らんとエッチ出来んし」っておい。
「俺は帰るで」って言うけど
あたしが残るって言ったらどーするんだか。
まぁ、レガおも満タンにしたところだし
ドライブがてら出かけるかな。

彼親と夕食なんて
手伝った方がいいのかとか
お行儀をどうするかとか
後にお礼状がいるのかとか
ややこしいことは沢山ある。
大人しい小柄な印象の子が
2度目に会う時は
いきなりフルスモークのレガおだし。

とりあえず手土産を探そう。

2004年02月05日(木)



 開幕

節分過ぎたとたんに激寒で。

高校教師の友達が
私込みでボードに誘ってくれたらしい。
が、この週末は顔合わせの場所決めと
ブライダルフェアがあって忙しい。
本当の本当は二人でゆっくりしたい。
お互い入試で先週はバタバタした上に
先週末は会ってないから
水入らず希望。
さらに入試後の実習で体力にも不安が。

しかーし
高校教師は今シーズンもう一回ぐらいは
滑りに行きたいと言ってたし
久しぶりに会う大学の友達だし
という事で断りにくい。どうしたものか?
高校教師だけ行かれるのもヤだし。
という事で相談。
結局高校教師も余り乗り気でないらしい。
という事であっさりお誘いは辞退。

1年生の基礎実習が始まって
環境が変わった私はちょっとハイ。
最初の実習だから学生は緊張しまくりで
こちらも彼らの実力がわかんない分
とても緊張するのは一緒。

私のグループにひとり過緊張の子がいる。
学内の実技テストでも緊張の余り
制限時間より先に彼女がキレて
血圧測定の途中で固まるような子。
その光景を目の当たりにしてた私は
「この子と一緒に実習ってどうしよう」
と不安に思ってた。
という事で私はその子をマーク。

「先生、患者さんの不安って
どうやって聞くんですか」
「何も話してくれなかったらどうしよう」
とかいうありがちな不安を抱えてる彼女を
冗談で笑わせたり肩を揉んだり
あの手この手を繰り出してみる。

彼女なりにベッドサイドへ足を運んで
気さくな患者さんにも助けられ
夕方、彼女と振り返りをしてたら
患者の感情に焦点を当てて
オウム返し的な会話をするという
会話の技術が少し試せたらしい。

「先生、傾聴ってただじっと
聞くだけじゃないんですね」
という彼女に私も喜ぶ。
やっぱり、実習ってステキ。
こういう風に悩みながら試行錯誤して
日々の進歩が見える。

彼女は彼女で自分なりの
手ごたえはあったみたいで喜んでる。
「初日終わってみてどう?
やっていけそう?」
って聞いたらはにかみながら頷いて
「ハイ」って言ってくれて
初日はそれが何よりの成果。

私もこの実習を有意義に
乗り切れそうな気がする。
彼女たちは准看時代の実習が
過酷だったらしくそれを引きずってる。
准看時代の昔話を聞いて
楽しそうに話す子はあまり見ない。

カルテを見るのに座ってはいけないとか
わけのわからないお約束を気にしながら
毎日詰所で看護師の顔色を伺って
身体的ケアに明け暮れ
多忙な教員はほとんど回ってこない。

だからこそこの最初の実習で
「やっぱり看護って面白い」って
思ってもらいたいのが一番。
実習での到達目標もあるけど
「これからも頑張ろう」って
思ってもらえるのが一番だと思う。

私も初心に帰って頑張ろう。

2004年02月04日(水)



 巻き寿司あたらず

節分という事で今日から春。

今日も暖かいんだけど
明日からはやっぱり寒いとか。
今日は魚の誕生日で奴も29歳。
今頃どこで何をしてるんだか不明で
医者してる事には変わらないだろうけど
奴も私の今の状況は知らない。

めでたく29歳の誕生日を迎えた魚は
今日(旧暦正月)から大殺界突入。
奴も三十路突入までには結婚するって
彼女もいないのに言ってたけど
まぁ、人の事は放っておこう。

こないだ、基礎技術の試験をして
合格できなかった人たちには
しつこく再試が課せられた。
で、再試にあたっての準備として
本試験が終わった後に
文献学習をしたかと問うと該当者ナシ。

そこで主任がキレる。
大声で話し出すとものすごい迫力で
合格者もみんなシーンとなってしまう。
「どうするつもりや!」という語頭に
パン!と床を踏みつけて大きな音がして
思わず私が驚きのあまり
「わっ」って言ってしまった。
ふだんニコニコしてるぶん怖い。

明日から実習に行くのに
私も主任と一緒なんだけど
何が起こるか楽しみ。
楽しむときと締めるときと
見事なまでのメリハリで
学生を盛り上げるのも上手。
喜怒哀楽もハッキリしてて
解り安すぎるのが返って安心。

高校教師は本当に今週を持て余してる。
夕方、私が残業している所へ
メールをよこして「あと3日」って。
今日は(も?)さっさと帰って
バイクでお散歩して楽しかったと。
いいなぁ、それで私より
断然稼ぎはいいのだ。
ま、仕事の評価基準は
労働時間ではないですが。

奴のあと3日って長そう。
私は実習に入るからここから先は怒涛で
ただ毎日目先の事を頑張るのみ。
奴の方に少し余裕がありそうだから
式場の情報収集とかを
うまいこと言って頑張ってもらおう。

私もヒマがあればボケーっと
先の事を考えては現実逃避してる。
指輪のこと、新居のこと、式場のこと
ドレスのこと、ちょろっと研修のこと。
高校教師に贈るスーツのこと
バレンタインのこと
今シーズンは使わないだろうボードのこと。

逃げすぎ。


2004年02月03日(火)



 頂き物

2月突入でいきなり暖かい。

だって気温10℃とかで
本当にコート不要。
このまま暖かくなってくれたら
実習も過ごしやすくていいのにと
去年までなら絶対に言わない
春待ちの言葉が出たりする。

今日は3年生の登校日で
ひとりの学生が近づいてくる。
40歳代の女性で
私に彼氏がいるのを知っている。
学生はみんな私をおっさんだと思ってて
彼氏がいるのを知ってるのは
彼女ともうひとりだけ。

で、その学生が出してきた小箱。
ファイ○ー製薬の販促物で
バイア○ラってでっかく商品名。
中を開けたらガラスの塊。
ほんものよろしくキレイなブルーで
形もそのままひし形のペーパーウエイト。
で、真ん中に会社のマークと
バイア○ラという字が彫ってある。

それを私の彼氏に下さるという。
おばさん学生だからか何なのか
笑えるけど大きなお世話のプレゼント。
彼氏が男子校の教師だと言ったけど
確かに男子校の職員室で
このペーパーウエイトはウケるだろう。
が、曲がりなりにもミッション系の学校で
バイア○ラはまずいかもしれない。

とりあえずその「モノ」自体は
とてもきれいだから奴に見せてみよう。
よく見なきゃバイア○ラだと
わからなければ使って貰えたら楽しい。
で、職員室で冷笑を買うのだ。

お互い入試週間が終わって
何だかちょっと一息入れたい。
が、仕事は山積みで週末までが長い。
憂鬱だなぁと思ってたら奴も同じらしく
「楽しいこと考えなやってられん。
週末は何しよう?」というメールをよこした。

何しよう?ってする事はたくさんある。
両家顔合わせのセッティングと
式場選びに日取りの設定。ややこしい。
楽しい事かどうかと言われれば
ちょっと面倒でもあるわけで
目の前のバイア○ラを眺めながら
「夜は『ピー』や『ピー』をするんだから」
ってナメた返事をしてみる。

が、奴は「『ピー』で元気でた。男は単純」と
笑えるメールを返してくる。
「ピー」を何だと思ってるんだろう。
「トランプ」や「UNO」のつもりだったとか
適当な事を言ってやろうかな?
そういや出会ってから2週間会わなかったのは
初めてかもしれない。

お互い、ヒマなわけね。

2004年02月02日(月)



 原チャリを盗まれる

2月です。

が、その出鼻をくじくかのように
母上の原付が姿を消す。
庭の隅に止めてあったのに
朝になったら消えてて
物入れに入れてた手袋やら
保険の書類やハンドルカバーが
家の前の公園に散らばってて
ご丁寧に荷物カゴも
外して残して行ってる。

道じゃなくて門の中という
れっきとした「庭」に置いてて
それでもなくなると言うんだから
結構ショック。
何でも今若い子に人気のある原付らしい。
うちの周りって完全に住宅地で
結構道も複雑なのに。

昨日は午前中に本屋で雑誌を買ってきた。
ウエディング雑誌のドレス特集。
ちびっ子の私としたら
レンタルでいいのがあるとは思えず
最悪作ることになった時ように
ちょっとお勉強しておこうと。

色々沢山載ってるんだけど
どうしてみなさん、こう露出が高いのか。
肩がドーンと出てるのがほとんどで
ちょっと詰まってるなと思ったら
今度は背中がバーン。なかなか難しい。
ついでにブーケとかアクセサリーとか
頭の飾り(ヘッドドレスと言え)とか
何やらこまごまお金と手間がかかりそうで
改めて面倒だなぁと。

昔はもっと考え方がドライで
結婚願望なんてなかった。
だから結婚しようと思い始めても
式なんて全然やる気じゃなくて
遅ればせながらウエディングドレスに
興味が出て来たぐらい。

高校教師も元々
あまり式には興味なかったみたいだけど
親の喜びぶりを見て「これも親孝行やな」と
式をする気になったみたい。
私も同じような感じで
これって丸くなったっていうのかなぁ?

でも、まだお色直しまではする気がない。
気に入ったウエディングドレスが
一着あればそれでいいのよ。
その分一点豪華主義にはするけど。
母親はあれこれ夢が膨らんでるらしく
自分のドレスまで引っ張り出しそうな勢い。

2月は両家顔合わせの段取りをしながら
式場を決めるので終わりそう。
その合間に私たちを引き合わせてくれた
恩人カップルのご婚礼もあるし。
準備が大変なのを実感。
仕事は仕事で基礎実習があって
教員研修にむけての課題もあるはず。
どうやら2月も怒涛らしい。

ま、インフルエンザ対策もバッチリだし
元気出して行きましょう。by○ーザイ。
古巣ではインフルエンザが大流行で
OP予定の患者がキャンセルになったり
怪しい患者をタミフル付で退院させたりと
かなり大変らしい。
学校は休んでもらえばいいだけだけど
実習にひっかかるとマズいな。

バレンタインがあるのを忘れてた。

2004年02月01日(日)
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