[TENJIN]
♪GO ON
2002年09月27日(金) |
番外編学問の町ユトレヒト |
日本へレンケラー財団より
皆さん、もし見えない、聞こえない、喋れないという境遇に生まれたらどうします。Shinchanはちょっとした自閉症だったけど、だんだん喋れるようになりました、もちろんワンニャン人のおかげです。
触覚と嗅覚、味覚、光を感じる人もいれば全く感じない人もいる、あと第六感、
この人達は僕達よりも空気の密度、流れ、風を感じる事ができるのです。今回の研究会はアフリカの太鼓、ジョンべ、サバール、トーキングドラムとShinchanが持ってきた小鼓とパリから輸送した和太鼓セットで、共に太鼓を叩いて喜怒哀楽を表現するのです。大きな声で笑い、怒り、泣いて音に伝えるのです、傍から見ていたらきっと気が狂ったと思われるでしょう。
ユトレヒト大学構内
Shinchanはサリバン先生のようにはなれませんが、ケラーさん達と呼びます、ケラーさん達が直接又は撥を持って太鼓を叩くとどう感じるか?
専門的には先天性で視聴覚の細胞そのものが全く育たないで生まれてきた子と後天的にウイルスによる高い熱で情報を伝達する基幹がなくなってしまった子で、お母さんの腹水に居る時の記憶があるかないかで大きく変わってきます、でも本人が聞こえたい、喋りたい、見たいという本然的な希望がある限り他の細胞が成り代わって成長する可能性があるのです。
日本へレンケラー財団より
今回は0歳時からのケラーさん達に、太鼓を叩くという行為が有効かという課題でした、もちろんShinchanは医学の専門家ではないのですが、これからケラーさん達と触れ合って行く事になるのです。
これもShinchanの運命かも知れませんね。
社会福祉法人日本ヘレンケラー財団
http://www.helenkeller.or.jp/
おまけ企画
ShinchanのCDが聞けるよ!
突然、現代の生のそのままのShinchan日記です。
2002年9月21日、20日に日本音楽集団の定期演奏会に出演して、朝まで飲んで歌って・・・ヘロへロ状態で成田に行く。ほとんど寝てまへん。
そして9:00発のアムステルダム行きのKLMに乗る、まーミネラルウォーター飲んでただひたすら寝てました。
なんかドカンとしたら着いてました・・・\(゚ロ\)ココハドコ? (/ロ゚)/アタシハダアレ?
皆さんこのオランダちゅう国は平均身長が183やったけなー?男子トイレが高いとこにあるんです。Shinchanは背伸びをしておしっこするのです。そしてチューリップの男子トイレには蝿の絵があるのです・・・なんでやねん???
そのココロは・・・小便が飛び散るのを防いで、それを清掃する経費を節約するためですって・・・でもナーもしShinchanより背の低い人やったら、ニュートンの落下方程式に従い放物線を描いて、地球に向かってそのまんま直接タイルの床に落ちるヨ、ええの?
スキポール空港で予約していたBMW、5シリーズの車をレンタルして、ユトレヒトに向かう、解ってるんだけど、ここでは追い越し車線は左です、まー煽られる煽られる、こういう時Shinchanは関西弁ドライバーになるのです。
「プァープァーじゃかましい!どこの独逸や?あー?ベンツかいなー、このネオナチめ!でもなー今度は三国同盟イタ抜きでやろな!・・・ちゃうか、ここはオランダか・・・蘭学事始やんかー」「博多ドンタクとか半ドンって休日ちゅう意味で阿蘭陀語やってねー」って一人漫才して運転するのです。
そしてベンツは事もなくスーと追い越して行ったのです。
途中一度だけ休憩してユトレヒト総合大学に到着。何しに来たって?それはヘレンケラーのような聾唖の人にアフリカや日本の太鼓が療育に有効ということで、研究学会に参加するためなのです。
おまけ企画
ShinchanのCDが聞けるよ!
[Shinchan & B.B.Moufrn Zaire Perecussion Group]
♪GO ON
ボーン!! わーとShinchanと犬のペスは他の子供達の中から耳を塞いで走って逃げ出します。
近所の白いお髭をはやしたお爺さんは「戦争の大砲の音はあんなもんやないで、お腹がぶるぶる震えるんやから」と言います。
ある日Shinchanはお母さんからお金とお米を持って近くの小さな公園に行きました。大勢子供達が集まり、ガヤガヤ言って並んでいます。
Shinchanの番が来ました、でもある子がShinchanを後ろに無理やり押し戻しました。
なんやら煙の出ている機械の前で前掛けしたおじさんが「はい、ここまで、あとの子は待っててや」
Shinchanはこういう時に喋れなくなってしまうのです。何時も早く並んでも、最後の方になります。ペスがワンワン言ってくれるのですが、誰にも解りません。 すると時々見る、怖そうな身体の大きいガキ大将が「Shinchanお金とお米変わりに渡したるわ」と言って自分より前にShinchanを押し出しておじさんにお話をしてくれました。
Shinchanはこんなに近く機械の前に立ったことがありません。
「さーそろそろやでー」と言って、おじさんは網で出来た大きな筒を機械につけました。「そら、いくでー」ドカーン!!!
Shinchanはお腹がぶるぶる震えました、そしてペスと一緒に走って逃げました、そしてお家に帰って又お絵描きを始めました。
現代のポンポン菓子屋
Shinchanは幼稚園に1年遅れて入園しました、お父さんが色々考えたり、相談した結果お父さんの勤める小学校から近い所の[健康幼稚園]に決まりました。
でもShinchanの足では1時間ぐらいかかります、引率の太ったおばさんが5人の幼稚園児を連れてチーチーパッパと通うのです。
その通い道には田んぼや畑があり、季節には菜の花、向日葵、蓮華、タンポポが咲きます。おばさんを困らせたのはShinchanが蝶々を追っかけていって、何所に行ったか解らなくなるのです。他の友達はそのたびに「ほっといてはよ行こ!」
と言うのです、だからずーと仲間外れでした。
「Shinchan!おばさんと縄跳びしながら行こうか」「・・・・」
本当はワンちゃんみたいに首輪に紐をつけてShinchanを引っ張って行きたかったのです。そして夏が近づくと田んぼにおたまじゃくしを取りに靴を履いたままドブン!ピシャピシャと入っていくのです。
「Shinchanおたまじゃくしさんは沢山友達と一緒に泳いでるねー、そやからShinchanも真似っこしたら?」とおばさんも田んぼに入って言うのです。
この「健康幼稚園」は真冬でもランニングにパンツ、教室の中は裸足と決まっていましたShinchanは好きでしたが、嫌いなものがありました、それは朝幼稚園に着くと青汁を飲まなくてはいけないのです、「Shinchanまたペッペしたんやって?Shinchanが好きな紋白蝶は子供のときから青汁のんで羽がはえるんヨ」
Shinchanの自閉症は、ご飯やおしっこも忘れて、ずっと一つの事をやり続けるという病気でした。
お父さんお母さんの話は解るのですが、自分では言葉にしてしゃべれないのです。玩具のライオンさんキリンさんに夢中になっている時「ご飯ですよ」と言われてもShinchanには聞こえないのです。
阪神パークという動物園にはよく連れていってもらいました、その動物園にはライオンさんのお母さん、ヒョウさんのお父さんから生まれたレオポンという動物がいました。レオポン君は顔がライオンさんなのに身体にはヒョウさんの丸い斑点がありました、だからShinchanは玩具のキリンさんはレオポン君もお友達なのだと思いました、玩具のライオンさんに絵の具で斑点を描いてレオポン君になってもらいました。
・・・いつかレオポン君も首がながーくなってキリンさんと遊ぼね・・・
寝る時もお布団にはレオポン君とキリンさんと一緒でした。
武弘自然生態博物館より
http://www.chowchow.gr.jp/inova/seitai/seitai.html