Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2006年04月28日(金) ハレ晴レユカイ

今日は、5月10日発売予定のハレ晴レユカイの紹介です。

これは、大規模掲示板主導で、オリコン1位にのし上げようとする計画が持ち上がっているCDです。未だ発売されていないにもかかわらず実績は上がっており、現時点でAmazon.co.jpの音楽ランキング1位という状況になっています。Amazon.co.jp: トップセラーを見れば、最新の状況が分かるのではないかと思います。

世の中を見ると、どうにもネットの力を軽視している傾向が見られる気がします。このような機会を通じて、ぜひネットの力をアピールしていきたいものです。ここで実績を上げていけば、経済的にもネットは無視できない存在感を持つようになるでしょう。そうすれば、アウトドアは善でインドアが悪という理解不能の価値観を是正することにもつながるでしょうし、それだけネットが好きな人が過ごしやすい世の中になるはずです。もっとも、こんな偏った価値観を持つ人がいるのは、僕の周辺だけなのかもしれませんが…。アウトドアの趣味が悪いとは言いませんが、だからと言ってPCなどの趣味を否定するのはいかがなものかと思います。



2006年04月14日(金) 向かうべき道

正直、このタイトルにはしたくなかった。しかしまあ、実際なってしまったものは仕方ない。とりあえず就活中だが、どうなるのだろう。両親がそこそこ厳しいので、たぶんニートにはならないだろう。そんなことをしていたら追い出されそうだ。

まあ、この機会に自己分析をしてみることにした。大学院にいた頃にもやったし、そんなことをするくらいなら就活をした方がいいのかもしれないが、まったくもって気が乗らないからだ。まず、やりたいことがはっきりしないから、何をしていいのかも分からない。どんな職でもいいと言って探すのも難しいものだ。

こういう場合、真っ先に向かうべきは行政の就職支援関連施設だろう。というわけで聞いてみたところ、「あなたの状況ならまだ余裕があるから、ここよりも条件のいい仕事を探した方がいい」と言われた。大学院を中退した人間よりも余裕のない人間ってのが、世の中には大勢いるということなのだろうか。あまり下を見ていても仕方がないが、そういうことなら自分で探すのも悪くないのかもしれない。と言っても、あまり長く就活ばかりしているわけにもいかないので、とりあえず1ヶ月後にまたその施設へ行くことにした。

おもしろかったのは、IT業界の現状だ。とにかく人がいないために、他の業界と比べて学歴などの影響が小さいらしい。まあ、就活に当たって労働環境を調べてみたが、IT業界ってのはそれはひどいものだ。先輩も何人か知り合いにいるが、誰も彼もがこぞって、「あんなのはまともな人間の働く環境じゃない」と口をそろえていた。そのくせ、人が足りないと言って積極的に求人をしているのだから矛盾している。それなら、現在の社員をもっと大事にすればいいのにと感じてしまう。ただ、プログラマというのは消耗品なので、大事にしていてもどうせそのうち使えなくなってしまう。だから、そんなことをするくらいなら、古い人間は使い捨てて、新しい人間を捜そうという発想になるのだろう。まあ、理解できないことはない。第一、使い捨てであろうとなんであろうと、仕事を選んでいる余裕などない。

ちょっと自己分析をしていて感じたのだが、僕はつくづく社会人に向かないと思う。責任感はあると思うが、やる気はない。会社に貢献するのは別にいいが、他人を蹴落としてまで儲けようなどとは思えない。何と言うか、一昔前の日本なら重宝されたのだろうと感じる。今の日本では、まじめすぎて使えないと言われておしまいだろう。なんせ、自分でも分かるくらいに機転が効かない。

知り合いに助言されたし、何より就活のテキストにも載っていたことだが、こういう場合にはプラスに転換すればいいらしい。知り合いの言うことや本に書いてあることを、自分で考えもせずに真に受けるのもどうかと思うが、おそらくそのまま考えているだけではなんのプラスにもならないだろう。仕方がないので、適当に考えてみようと思う。ただまあ、僕はそういう自分が好きなので、そういう自分をねじ曲げるような思考は少々苦痛を伴う。

だいたい、自分のやりたいことを目指して何が悪いのだろう。仕事なんて、やる気がなくても責任さえ果たせばそれでいいではないか。やるべきことさえやれれば、あとは自分のやりたいことをやるべきだ。そして、それはほとんどの場合、仕事ではない。仕事には責任がある。どれほど好きなことであっても、好きなだけでは務まらない。ならば、好きなことは仕事にすべきではない。果たすべき責任のために、妥協できなければならないからだ。熱意などなくてもいい。重要なのは、やるべきことをやることだ。そして、人生の目標は、仕事以外のところで見出すべきだ。責任ということは、他人が少なからず関わってくる。自分が人生において成し遂げたいことというのは、それがどんな内容であれ、究極的にはエゴだ。自分のために、自分本位で考えることだ。また、そうでなければ人生の目標などとは言えない。人生の目標を考える上で、もっとも大事なのは自分でなければならない。誰かのために生きたいと願うとしても、その結果として自分がもっとも幸せになるのでなければならない。誰かのために生きて、誰かが幸せになったなら、そのことが自分にとって最上の幸せであるはずだ。そうでなければ人生を賭けて成し遂げる価値はない。

仕事は仕事、やりたいことはやりたいことだ。僕は、いろんなことが知りたい。特に、物語だ。これまでの長い歴史の中で、人類は数多くの物語を生み出してきた。これまでの人生で、僕はそれなりの数の物語に触れてきた。しかし、まだまだ僕の知らない物語は数多くあるはずだ。そんな物語に触れていきたい。物語と言っても、さまざまなものがあるはずだ。小説、映画、ゲーム、ドラマ、…歌舞伎などもそう言えるのかもしれない。こう言ったものを楽しむということは、仕事にはできない。評論家になれば、1日中こう言った物語を見て過ごせるかもしれない。しかし、その代償として、その内容を評論しなければならなくなる。義務になれば、その物語を心の底から楽しむことはできないだろう。いや、できる人もいるかもしれないが、僕にはできない。あくまで、やりたいことと仕事とは別でなければならないのだ。

だから、やる気を持って仕事をするなんてできないと思う。責任は持つ。それは社会に生きる人間として仕方のないことだ。しかし、それ以上は無理だ。

そもそも、今の現実の世の中に夢などない。だからこそ僕は、フィクションにそれを求める。いつの時代も、フィクションには夢があふれている。それほどまでに夢のあふれた世界を作り出せる人類の世界が、どうしてこれほど殺伐としているのだろうと思ったりもする。しかしそれは、夢のある人間ではなく、殺伐とした人間が勝利する世界だからそうなっているのだろう。そして、常に効率を追求する人間が、日夜夢ばかり見ている人間を凌駕するのは自明だ。力のある者が勝つのは当たり前だ。だから、現実に夢はない。大人には子供に夢を見せ、現実への希望を持たせる義務があるだろう。そして、現実が物質的に満たされておらず、将来において満たされるという推測が立てられるのであれば、ある程度希望を持たせることもできるだろう。しかし、すでに物質的に満たされており、精神的にも特に不満のない今の世の中で、希望を持つことなど不可能だ。いや、精神的には不満があったとしても、すでに今の大人に夢はない。なぜなら、大人はすでにあきらめているからだ。そして、大人があきらめているのは、あきらめざるを得ない世の中だからだ。大人たちは、夢を持つべきなのにあきらめているわけではない。どれほど努力をしても、あるいは現実的な努力を積んだ程度ではどうにもならない現実に直面しているだけなのだ。そして、大人はどうにもならない現実の中で、いつもあがき続けている。そんな環境で、子供が夢を持つ道理などない。なぜなら、今後が良くなるという見通しが立たないからだ。きっと明日は晴れるだろうと思うから明るくもなれる。しかし、空に暗雲が立ちこめているのに、明日は晴れるはずだ、などと思いこむのは少々頭が悪い。雨が降っていても幸せな人はいるだろう。しかし、大多数の人間にそんなことは望めない。

こんな世の中で、一体どうやってやる気を出せと言うのか。それは不可能だ。やる気を出してやるべきことなどない。見つけたとしても、社会人として生活するなら、その行動には責任が伴う。責任というのは、多かれ少なかれ重大なものだ。したがって、責任は重荷だ。責任は背負う者に負荷をかけ、行動を著しく制約する。そんな生き方に、夢も希望もあるわけがない。かと言って、責任を取れない社会人などカスだ。社会人は、責任を取るからこそ社会人なのだ。責任を取らない社会人など存在価値がない。

つまり、社会人として生きるのなら、そこに幸せは求められない。例え何をしていても、行く手には必ず暗雲が立ちこめている。

だからこそ、僕は現実世界以外の場所に幸せを求める。社会人でなければ責任は問われない。何も、社会人としての世界だけが世界のすべてではない。世の中には、生きるべき世界が無数にある。お金がなければ生きていけない以上、社会から切り離されて生きるわけにはいかない。しかし、社会は義務を果たす場とだけ認識し、そこで我慢して生きることで、他の世界で自分なりの幸せを探すことができるはずだ。

現実に幸せはない。しかし、現実だけがすべてではない。だから僕は、他の世界に人生の目的を定めようと思う。


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