愛知県芸術劇場(小ホール)に、俳優館公演「どん底」(原作:ゴーリキー、演出:鐘下辰男)を観に行ってきた。原智彦さん(元「スーパー一座」座長)も出演されていたので観に行ってきたのだが、とても見応えのある舞台だったよ。 20世紀初頭のロシア、木賃宿を舞台に吹きだまりに暮らす貧困層の生きる哀しみを描ききったゴーリキーの戯曲が、鐘下辰男演出で見事なまでに再現されたと言っていい。ためいき、つぶやき、嘆き、怒り、悲しみ・・・、負のエネルギーがうずまく真っ只中にありながらも生きていかねばならぬ「どん底」の人々の姿が浮かび上がってくる舞台。これほどまでに感動的な舞台作品は久しぶりな気がしたな。
今夜は、一人で本郷「アルマジロ」のアコースティック・ナイトに参加。『−10℃の恋だから』(オリジナル)、『限りない欲望』(井上陽水)、『朝日楼』(浅川マキ)の3曲を演奏。 先月浅川マキさんが亡くなられたということを後々知ってショックを受けた俺。寺山修司に見いだされた彼女だが、日本国内に於けるアンダーグラウンドを主体とした音楽活動の第一人者として、圧倒的な存在感を持っていた。ものすごくかっこよかった。憧れのアーティストの一人だったな。今はただご冥福を祈るばかり。
2010年02月20日(土) |
アコーディオン専門店 |
沙羅が「最近、アコーディオンの蛇腹を開閉する際に何か嫌な感じの音がする」というので、名古屋市内にあるアコーディオン専門店「山本楽器」に楽器を持っていくことにした。このアコーディオンは約3年前、沙羅の誕生日プレゼントとして「コメ兵」で購入した2万円台の新古アコーディオンだった。もし買い換えなくちゃいけないとなったら厄介だなと思いながらも、自分ではどうすることもできないし、ひとまずは専門家の意見を聞いてみることにした。 店主は、沙羅の説明をひととおり聞いてから、その楽器を抱え、音出しを始めた。安物のアコーディオンから生み出される美しい旋律に新鮮な驚きを私たちは覚えた。「へぇ、こんないい音が出るんだ」「要するにテクニックを習得すれば、そこそこいい音が出るわけだ」などと合点した。店主の診断では「どこも悪いところはない」とのこと。そのうえ、ワンポイント・レッスンもしてもらっちゃったりして、とてもいい感じの店だった。私たちはその店の売り上げにまったく貢献していないのに、ね。ちょっと申し訳なかったな。
今夜は、星ヶ丘「スローブルース」の「生音クラブ」に<沙羅双樹ふたたび>で参加。沙羅のピアノ伴奏で『You've Got A Friend』(キャロル・キング)、アコーディオン・沙羅とギター&ヴォーカルの吾輩で『TOMORROW』(ヒートウェイヴ)、『胸が痛いよ』を披露。まずまずの出来だったかな。
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