バカ恋 | back index next |
■ 超厳戒態勢 ■ 昨日はスーさんの授業参観が御座いました。 小生、労働者身上でした故、 今までの授業参観は悉く不参加。 御仕事がインターバルの今ならばと、 何時も以上に熱心に化粧をして、服を選んで、 馳せ参じた訳ですよ、伍年参組魔法組へ。 アバクラタラリンクラクラマカシン。 授業風景はそっちのけで、 スーさんが御付き合いしているらしい男子の素行を調査。 プラス、スーさんに言い寄っているらしい男子の素行も調査。 前者は所謂、秀才系でクラスの人気者系、 後者はゴリラーマンでした。 流石スーさん。御目が高い。 学校から帰ってきたスーさんに御友達の反応を聞いてみた。 スーちゃんの御母さんって若いねえとか言ってた?ん?ん? ええ?みんな気が付かなかったみたいだよ? くそ。存在すら気付かれなかったか・・・。 次回はもっとパフォーマンスを駆使した登場をしてみよう。うん。 久々に吸った外の空気は、とても柔らかく、 自転車を扱ぎながら感じる風も春の香りがして、 アタシは其れだけで良い気分になりました。 其の後、猛烈な花粉攻撃にやられ、 目と鼻がクシャクシャになったのはさておき。 ええ、話は変わって。 とうとう、うちのアパートにも巷で噂の 変質者 (たぶん) 若しくは 放火魔 (かも) はたまた ストーカー (え?誰の?) が出没してるらしいです。 昨夜、上の階の奥様がうちにやって来て、 お知り合いとかで心当たりとかあります? と、切羽詰ったような顔で言うので、 変態な友達はいますけど、変質者の知り合いはいません と、御答えして差し上げました。多分、間違ってないと思います。 上の階の奥様は何度もソイツを目撃していて、 彼女の証言によると、 |
■ ないものねだり ■ 昨夜シュウはアタシの頬を両手で包んで 気の済むまでゆっくりしてていいんだよ そう言った。 そんなに甘やかさなくてもいいのに。 もっと厳しくしてくれていいのに。 でも、有難う。 許されたこの環境の中で、 アタシには何が出来るのだろうか。 家族の為に、自分の為に、 アタシは今、何をしなくちゃいけないのだろうか。 アタシを癒してくれる筈の休息も、 必要だったのはたったの参日くらいで、 今は、暇を持て余し、 自分を見つめ直す為の戒めみたいな時間に思える。 煮詰まっちゃってどうにも成らない時は休息を求めるくせに、 いざ、休息が与えられると息が詰まって上手に暮らせない。 悲しいくらいの無いもの強請りだ。 やっぱりアタシは、 仕事をしてなきゃ呼吸出来ないみたいだ。 其の前に、 家のこともキチンとやらなきゃ。 明日は庭の手入れをしようと思う。 芽が出てきたチューリップの柵を作って、 ハーブの苗も植え換えしよう。 それから、 枯れてしまった木苺の木の根っこから、 新しい葉が芽生えてきたから、 其れも丁寧に植え換えしてあげよう。 やるべきことはたくさんあるじゃないか。 手を掛けなきゃ咲かない花はたくさんあるじゃないか。 守られている自分と、守っていかなきゃいけない自分。 そんな当たり前のこと、どうして何時も忘れがちになっちゃうのかな。 |
■ 雨のち雨のち雨 ■ 何もしないまま時間だけが過ぎて行く。 今日も壱日何もしなかった。 何かをしようともしなかった。 壱日の殆どをベッドの中で過ごす。 メエルが来てたのに、返事を書く気力も無かった。 悲しいとか寂しいとかそう云う感情ではなくて、 只の無力感。只の脱力感。 暫くは此の侭の感情に流されていたい。 次に進むべき道を選んだアタシに、 少しだけの休息をプレゼントしてあげたい。 いいよね。こんな時があってもいいよね? |
■ その訳を ■ あんまりにも腹が立って、治まらなくて モノに当たって、人に当たって、自分に当たった。 勿論シュウも例外ではなく、 当然のように 何があったの? と聞いてきた。 アタシはこうしている訳を伝えた。 上辺だけで判断する人達の事を 彼らが放った言葉の数々を 吐き気がするほどキライだと感じが事を。 けれど、言わなきゃよかった。 自分の中で収めておけば良い事もある。 そうすれば、シュウは笑っていられたのだ。 シュウまで感情を波立たせなくてもよかったのだ。 アタシはバカだ。 愉しい事を探そうと思ったのに、 結局、シュウまでも巻き込んでしまい、 フタリして愉しくない顔を浮かべることになってしまった。 知らずに居れば良かったのに。 アタシが望んだ事は傷の舐めあいか? アタシが望んだ事はそんな事か? 違うはず。違うはずだよ。 |
■ プライド ■ キライキライキライ 大キライ。 何もかもがキライ。 全てがキライ。 心の痛みが判らない人達。 其の傍らで、何事も無かったかのように笑っている人達。 死んでしまえ。 みんな死んでしまえ。 |
■ ハードコア ■ ベッドに入って、シュウの腕の中に埋もれて、 シュウの首筋に唇を運ぶ。 どんなモノにも変えがたい至福の瞬間。 此の侭、永遠に朝が来なければいいって本気で思う。 飽きる事も無く、 尽きる事も無く、 アタシ達は只ひたすらに互いの愛情を天秤に掛けて、 有り触れた愛の言葉を並べて、 闇雲に同じ行為を繰り返す。 呼吸の中で存在は増幅し、爪先から侵食していく。 絡まった足が窮屈そうで、些細な動きさえも侭成らない。 そして、全てが終わった其の時、 アタシ達はきっと、また生まれ変わるのだと思う。 身体を包む薄い膜が、一枚ずつ一枚ずつ、 毎晩のように剥がされて、 何時の日か、アタシは本当のアタシになるのかもしれない。 アタシでさえ知らないアタシに。 |
■ 悪女と呼ばれて ■ 今日はあったかかったね。 此の侭、夏になってくれないかな。 早く早く。 春は花粉が舞うのでキライです。 如何やらアタシは社長にとんでもねえ女だと思われてるらしいです。 幼気な若輩者のシュウくんを 騙して 結婚しろと 脅迫して 彼の人生を狂わせた 悪女 だそうです。 恐縮です。女冥利に尽きます。 其れ程の甲斐性が在る女は、多分、 スーパーのチラシを見て、激安品を並んで買ったりはしないでしょうな。 憎まれて本望。 怨まれて本望。 もしもアタシが当事者ではなく、第三者だとしたら、 きっと恐らく間違いなく、 ヤクザ社長と同じように思っちゃうかもしれないしぃ。 だけど彼らは知らない。 アタシがこの身体を傷つけてまで守りたかったモノを。 アタシがシュウの事を愛してやまない事を。 アタシがこの生活でどれ程まで幸せを感じているかと云う事を。 俗っぽい感情でしか人を判断できない愚かさを。 さっき会社でヤクザ社長に呼び止められて |
■ ギルガメッシュ ■ ついに、ついに、ついにっ! アタシの次なる御仕事が決まりました。 結局、地元湘南のアトリエ系の設計事務所で働く事にしたのです。 某大手建設会社S友林業からの魅力的なオファーに、 正直かなりグラグラしてましたけど、 自分のデザインスキルをアップさせて、 次なる目標に向かう為には、 人の考えた作品を丁寧に上書きする仕事よりも、 自分で無からデザインする仕事のほうが断然いい。 アタシの性分にも合ってる。 しかも、今度の会社は、 以前勤めていた設計事務所の社名と微妙にかぶってるので、 何となく親近感が湧いてます。今から。 どうにもフレッシュな感じのする会社だなあと思ったら、 今年の壱月に独立したばっかだそうで、 設立記念社員第弐号だと言われました。 因みに、社長の頭髪は別な意味でフレッシュでした。 眩しくてクラクラしちゃったよ。 ま、其れはいいとして、 |
■ 白のワルツ ■ ヴァレンタインデェイの一昨日、 泊りがけでスノボしに行って来ました。 初めての軽井沢。初めての嬬恋。 其処はまさに、白銀の世界。イッツアホワイトワールド。 真っ白な雪景色と真っ青な空のコントラストが、 アタシをユーミンにしてしまうのではないかと、 内心ハラハラでした。 ユーミンと云うよりもムーミンが近いかもです。 マイナァなスキー場だったのか、 あんまし混んでなくって、 ゲレンデはなだらかで、とても良かったす。 エレガントに滑っていたら、 途中から御揃いの黄色いウエアに身を包み、 T海大学のゼッケンをつけた大群が湧いて出て、 非常に危険でした。 超初心者丸出しの奴等が特に危険でした。 お泊りしたホテルも此れ又素敵で、 御食事は美味しかったし、 御部屋はベッドルームが二つもあるスイィートだったし、 バスルームもデカかったし、 大浴場は温泉だったし、 露天風呂は雪見でロマンチックだったし、 手作りチョコは喜んでくれたし、 云う事ナス。 あんな素敵なホテルなのに、 御一人様壱万参千円とは更に云う事ナス。 今年弐度目のスノボ。 だけど、今シーズンは此れで終わり。 シュウはアタシに誘われて、 今年からスノボ始めました。冷やし中華始めました。 シュウにあーだこーだと手解きしてみたけど、 アタシったら教えるって事が下手らすい。 自分でもどうやって教えたらいいのか判らんし、 教えられるほど上手でもないし。 なんだか微妙にシュウがイラついてるような、 そんなオーラをアタシのアンテナが感知したので、 ま、こんな感じで・・・(汗 と、逃げ腰なアタシでした。 後は自分で何とかしてくれ。 もう何も言うまい 其れにしても、身体中が筋肉痛でエラい事になってますわ。 歩くたびにギシギシって音がしますわ。 昨日は疲れきってしまって、 なんと、夜の壱拾時には寝てましたわ。 |
■ 残酷な白昼夢 ■ もうすぐレッツヴァレンタインデェイですわね。 とは云いつつも、アタシったらめっきり 盛り下がっちゃってます だいたい、 ヴァレンタインデェイってのはさ、 女子が男子に熱い思いを告げると云う、 年に一度の一大イヴェントな訳で、 素敵彼氏のシュウが居るアタシ的には、 今更何を告れと? だがしかし。 そこら辺のスーパーで買ってきた、 チョコレイト詰め合わせ超御買い得品を 取って付けたようにシュウにあげるなんてこたあ言語道断! 日頃の感謝の気持ちと、おつりが来るほどの愛と真心を込めて、 今年も作りますっ!作らせて頂きますっ! シュウには、 はあぁああ ヴァレンタインなんてかったりぃわぁあああ と、完璧にやる気無しモォド満作で接しているので、 アタシが此れ程気合を入れて愛するシュウの為に、 シュウの為だけに、 オンリーワンなヴァレンタインを敢行しようとしてるとは、 微塵も思っているわけあるめえ。 サプライズなヴァレンタインの愛の証を、 シュウは喜んでくれるかなあああああああああああ〜ぁ (妄想中) 『ややや?此れはもしかしてボクへのチョコレイト?しかも手作り?』 『ええそうよ♥アナタの為に一生懸命こしらえたのよ』 『おぉおおなんてこったい! こんな嬉しいヴァレンタインは生まれて初めてだよベイビィ』 『其処まで喜んでくれるなんて思わなかったわぁダァリン』 『愛してるよぉベイビィ(ぎゅう)』 『アタシもよぉダァリン(ぎゅうぎゅう)』 と、こうなるに違いない。 うっほほほほほほ。 待っていろ、ヴァレンタイン。 あ、さて。 話は変わるけど、 アタシ、白昼夢見ました。 あれが噂で聞く白昼夢。絶対間違いない。 昼休み、ボォーっと車に乗ってたら、 脳味噌の中にスッコーンってやけにリアルな映像が飛び込んできて、 一瞬何が起きたのか判らず、 すっげえビビッたわよ。 だってさ、 |
■ よい子の時間 ■ やあ、皆さん御無沙汰。アタシです。 最初に行った派遣会社は、錦糸町のピンサロ街のど真ん中に在り、 もしかしたら、フィリピンパブで働かされるのでわっ!と 勝手に想像し、間一髪の処で逃げてきました。ふうぅぅ。 で、土曜日は業界大手の会社に冷やかし半分で面接しに行き、 あっけなく内定頂きました。 おお。 なんてこったい。 だがしかし、浮かれてばかりも居られないのだ。 なんつったって、勤務地まで電車で伍拾分はかかりますし、 残業アリアリで、 帰宅時間はおよそ毎日十時過ぎるであろうと思われ、 家の仕事なんて出来る訳ねえだろ、と云う事になります。 アタシ的優先順位のトップワンは、 何と言っても 「家庭と愉快な仲間達」 なので、 今回は、御断りするかもしれないかもしれない。 もったいないけど、仕方ない。 で、 其の面接会場の道程には、何故かシュウも同伴してまして。 前回の面接でアタシが黒ヒゲ危機一髪だったのが、よほど心配らしく、 父兄気分でついてきました。しかも会社休んで・・・・。 アタシ、過保護に育ってます。はい。 会社をサボったシュウと、ちょっとしたデエト気分で車に乗り、 目指すは新宿西口駅の前。の、ちょっと行ったビル。 途中で、東名の港北パーキングエリアで、 煙草買いに寄ったら、 後ろから、知らない女が駆け寄って来て、 アタシに あのぉ〜すいません・・・ と、声を掛けて来ました。 続けて見知らぬ女はアタシにこう言いました。 アタシの彼氏に電話してもらえませんか? は? なにゆえ、見ず知らずの女の彼氏に、 アタシが電話をするの? つーかアンタ誰? かなりテンパっちゃってる其の女は アタシに自分の友達のフリをして、 彼氏に電話してくれと懇願してきたのです。 『サヨコだけど、信じてあげて!』って言って下さい。 お願いしますお願いします。 彼氏が疑ってるんですよぉ。別れるとか言ってるんですよぉ。 いや、疑われて当然。 てか、アタシに友達のフリさせてる時点で嘘吐いてるのオマエぢゃん。 どうしよっかなあ、と悩んでいたら、 他に若い人見つからないんですよぉ・・・うぅ 若い人・・・。 若い人・・・・。 若い人・・・・・・(喜) ま、仕方ないわね。アタシが友達のフリしてやろうじゃないの。 と、仏心で人助けをすることにしました。 すると、其の女は |
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