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心のそこまで凍えてしまそうな冬がきた あの日見送った背中はどんどん小さくなって いまではほとんど思い出すことすらないのです 毎朝仏壇の前でちいさな手とてを重ねあい なんまん。。。ちゃまっとつぶやいていた 記憶の中のかわいらしい少女がひとり ポツンと座敷の真ん中に座り込む そうよ、わたしはあのときのまま なぁ〜んもかわっちゃいないのですから 消えそうなその背中に限りない声を振り絞る ねぇ〜! 戻ってきてよ 同じごろにわたしも一人ぼっちで 海を越えてみようかしら そうすれば波のなかから 真実のあなたのあの日がもどるのでしょうか 心のどん底までもが凍りついたあの日から もうすぐ一年がやってくるのです そして私はまた一年分あなたへとちかくなった気がします
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