長いお別れ
DiaryINDEX|past|will
弱々しい足取り。 それでも歩き出す私達の、旅路さ。 ポケットに詰め込んだ甘いお菓子。 指先で砕いて口に含むよ。 甘い香りに心が少し安らぐかもね。 月が見える星も見える。 それでも心細いけど。 とりあえず進もう、私達の旅路を。
思い出の切れっぱしにしがみつくようにして生きているけれど。 それはいけないことなのかもしれない。前を向かなきゃ。 この切れっぱしは何も産み出さない。 だけどすがるものが欲しいよ。 何でもいいから何かと言うわけにはいかない事は解ってる。 風が冷たくなりはじめた。この骨を噛むような冷たい風が孤独をさらに感じさせる。 忍び寄る影に追い付かれないように走ってきたけれどゴールのない道は果てしなく苦しい。 少し考え方を変えれば無限の可能性が待っていると言う事は理解してる。 でも理屈じゃないんだ。この心は理屈じゃ言い聞かせられない。 友達の誘いも断ってばかりだ。笑顔を向ける自信がない。 どこに行こうとしてるんだろう、私は。 すぐ傍にある幸せに目を向けることもなく、私は、どこへ。
|