長いお別れ
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さっきから時々風がおおきくうなる。 マンションの横についている看板が吹き飛ばされそうで怖い。 毎晩死ぬ事だけを考えていていざ死にそうになると命を惜しがる。 こんな命、もっと他の人に代わってあげられたら。どんなにか有効に使ってもらえるだろう。 いっそ開き直って弱さがとりえだと言う事ができたらそれも一つの進歩かもしれない。 ちっぽけなプライドはどうすればいいかな。 足を鳴らしたら抜け落ちてくるプライド。そのまま踏みくだいてしまえばいいんだろうな。 生保を受けているから最小限の支出におさえれば生きていける。 でも誰の為に生きればいいの。愚かな願いと笑われたって誰かと生きる事は悪い事じゃない。 だからって明日からこの人と住みなさいと言われてもそれは無理だ。 身勝手な言い分。でも愛が欲しいよ。 辛い時に背中を撫でてくれていい子いい子されたいよ。 ひとりでは、もうなんにもわかんないよ。
何故生きようとするの。 何故笑おうとするの。 何故泣くのを堪えるの。 何故怒りを手放せないの。 何故恐れを捨てられないの。 何故私は私でなければならないの。 問いかけは全て闇の中。仄白い手が空を切る。
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