カタルシス
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2002年10月31日(木)  10月のカタルシス 〜Katharsis〜 

いつものように仕事をしていると
いつものように花緯さんからメールが来た
いつものように携帯を操作して
いつものように笑うはずだった

ブルーム活動休止だってね 号外が届き始めているそうだよ

え…

何ですと?

仕事の隙をついてネットに接続。
ブルームの公式サイトを覗いてみたが まだそんなニュースはUPされていない。
少しだけホッと息をついてみたものの、すぐに気を取り直して掲示板を開いてみる。
するとそこにはパニクったファンの書き込みが既に何連も続いている状態だった。
念のため2ちゃんねる(苦笑)の掲示板もチェックしてみたが…

ああ、本当みたいだな。

それだけ確認すると 思い当たる節の友人数人にメールを送る。
「詳しいことは届き始めているという号外を見なければ何とも言えないけどブルームさん今年いっぱいで活動休止らしいよ」

ひとしきりの送信を済ますと オフィスのキッチンで紅茶を入れてデスクに戻り しばらくゆるゆると一人ティータイムにひたった。特に何を考えるでもなく ぼーっとして紅茶を飲み干した後、やおら仕事に取りかかる。
時計が正午を回る前の段階で携帯はひきりなしにメールを受信していたが、私はデスクに向かって黙々と作業を続けた。立て続けに鳴る着信音を耳にしながら

存外冷静なもんだな〜自分…  と他人事のように思った。


午後になって届いたメールに順々返信をする。形ばかりになっている自営ブルームファンサイトの掲示板にも書き込みしてみた。時々公式サイトを確認してみるが やはりまだ重大発表はUPされていない。
うーん、これは早く家に帰って号外とやらを見た方が良さそうだな… 別段仕事が立て込んでいる訳でもないし とっとと帰っちまうかー。

いつもと同じ帰り道
いつもと同じ混み合った電車
いつもと同じ夜の冴え
いつもと同じ自宅のポスト

無用な広告の束に埋もれた
一通の封書

…来てる 来てる。

普段の会報は遅配が目立っていた割に こんな知らせの時ばかりきっちり届くんだな。
いや、こんな知らせだからきっちり届けたのか。
いざって時ちゃんとできるんだったら普段でもできるだろ。しろっつの。

号外なので通常の会報とは違った形態の小さなリーフレット。
何の感慨も残さぬような簡素で事務的な印刷物が封筒の中から出てきた。
目を通すと メンバーそれぞれのメッセージが 細かい文字でびっしりと綴られている。

本音と建前で言ったら どう見ても大半以上が建前で埋まっている文字の羅列を 機械的に追いながら
終わりなんて呆気ないもんだ、と鼻が笑った。
こんな区切りの付け方をするくらいなら ここ2年くらいのダメダメ状態から切り捨てるべきだったんじゃないの?ガタが来てるのは目に見えていたけれど 持ち直したくて足掻いてるんだと思ってたよ…
つまんねーなー。

ホント つまんない。

メンバー2人のメッセージを読み終えて 一息ついたら 号外を持つ手が小刻みに震えてるのに気が付いた。
あらら、何これ 止まんない… 肘から先だけが感傷にひたっているのか、痙攣しているみたい。

おー… 結構キてるって ことなのかな。

気持ちがついてこないまま 頭だけで自覚する。
それから号外を机に放り、寒い時にそうするように 両手で各々の腕をさすって振るえが止まるまで 続けた。



封筒の中には号外の他にも同封されているものがあった。
何故か厚みのある立派な紙に色のある印刷で 号外本体よりも目立っている。よく見ればクリスマスディナーショーの申込書だ。

あの事務所 本当に馬鹿なのかな。

このタイミングで同封するかよ普通。
少しでも感傷的になった自分が阿呆らしくなるじゃないか。
さっき震えた手の純情を返せ。

しかも3万7千円? …また高くなってるし。
デリカシーとか 心証とかを気にする前に「金」な訳? サイテー。
「今年いっぱいで活動休止ですよ!これが最後かもしれませんよ!多少高くても行くのがファンってもんでしょ?」
って言われているみたいでムカムカきた。
馬鹿にすんのも大概にせいよ。
誰がそんな手に乗ってやるもんか。
そもそも今の彼らにそれだけの価値を感じない

残念ながら 感じない。

もう一度号外のメッセージに目を落とす。
何度見たって書いてあることが変わるわけはないけれど
この文字の向こうに見える彼らは お互いに顔を背けているようで
二人が自然に笑い合っていた頃を思い出すと さすがにしんみりしてしまう。
見てるこっちまで笑いたくなるような そんな二人だったのに。

向こう1年間はとりあえずソロ活動なんて 解ってないな。
二人一緒だから光ってたんじゃん。

別所悠二も 松ヶ下宏之も 一人でそんな大層な光を放てる人じゃないって、そんなことは絶頂期にだって解ってたよ。
でも二人が揃うと 1+1=2の単純な加算じゃない 1+1≦∞の光が出せるって思ってた。
どこまで光れるか解らないところが 面白かった。
それなのに バラけるなんて

馬鹿だなぁ… お互いが一番光り合える相手だったはずなのに。

馬鹿だなぁ… “とりあえず”なんて 有り得ないのに。

馬鹿だなぁ… あんた達。

馬鹿だなぁ…




あたし。


2002年10月30日(水)  マメな人 

仕事の空き時間に昨日のN.U.のアンケートを書いて、帰りがけに封書で投函する。FAXで…とも考えたのだけれどアンケートには事務所の宛先しか書いてなくて番号が解らなかったのと、こまこま書き込み過ぎて裏面まで埋まってしまったので こりゃFAXって感じじゃねーわ(苦笑)みたいな。

帰りの時間が合ったので新宿に勤めている妹と合流し お互い新調したがっていた靴を物色して歩く。JRの新宿を降りて西武新宿まで歩いて移動すると、途中途中に靴屋は何軒も廻ることができるんだよね。二人して試し履きしながら あーでもないこーでもないって言ってたら結局何も買えないまま駅に着いちゃって、靴の新調は後日に改めることになったのでした。

家に着いてメールをチェックするとN.U.の庭瀬くんからメールが来ていて
「昨日来てへんかった?アンケートなかったけど。見間違いやったのかなぁ?」って。

うぇ!あの人混みの中で私を見つけたっちゅーのか?!Σ(°°;) 
服装・場所・行動 どれをとっても目立つようなことはしていなかったんですけど…

実は六本木でライブがあるとお知らせメールが来たとき、「六本木なんだー苦手なんだよなあそこ。頑張ってねー(苦笑)」みたいなヘタれた返信をしていたので、それを覚えていたとしたら彼の頭には「来ない」という認識があったはずなんだ。でも、そのヘタれメールの返信が今回の「来てへんかった?」な訳で。
ビビったけど 見つけてもらえたのが嬉しくて、即行でメールを返すのでありました。

「確かに行きました よく見つけたね 客席ってそんなに見えてるもんなの?〜云々」
「アンケート郵送したけど FAXでは受け付けてないんですか?〜云々」
「N.U.の次の子たちも訳ありで微妙に内情詳しいんだけどさ あの程度でデビューできちゃうなんて世の中間違ってると思うわ本当 そんな業界は腐れてるに違いない(この辺はオフレコでお願いします/苦笑)」


後日返ってきた返信
「歌ってるときはあんま見えないんやけど セッティングの時にたまたま姿が見えたんよ」
「FAXでもOKでっせー 番号は***-***-****」
「その辺は俺も同感(笑) 音楽業界色々あるでーほんま」

最後の部分は流されると思ってたんで「同感」という言葉が頂けるとは夢にも思わず…
かーなーり ウケました(爆)


2002年10月29日(火)  チケットに色々… の巻 

午前10時、一人で留守番なのをいいことに会社の電話でチケットぴあにコールする。
劇団め組という小さな演劇集団の公演『坂本龍馬』のチケット発売が今日の10時からだったんだけど、
難無くつながり難無くGET。ああ、最近つながらないチケ予約ばかりだったので この容易さは新鮮だ〜(感動)
ちなみに一昨日は 劇団☆新感線のチケットをキャンセル待ちでGET。もちろん発売日にも電話はしたけれど敢え無く撃沈だったのであーる… 取れたと言ってもキャンセルチケらしく後ろの方で席番が1・2! つまり最端!(爆)
まぁ、観られるんだからこれ以上の贅沢は言いますまい…

今夜は六本木でN.U.がライブの日。都内だから待ってました!と言いたいところなんだけど、ワタクシ夜の六本木が大嫌い。むかし むかし嫌な思いをしたので ここ10年くらい足を踏み入れていなかった場所なんだな。(昼間は年一で行ってるけど)なのでお知らせメールが来ても予約には至らず、しばらく悶々と考えあぐねいちゃっていた。

仕事といえば特に忙しい訳でもなく、こんな時に限って定時に余裕で出られてしまう。うーん、どうしようか…
“大江戸線六本木駅●●出口目の前”という会場の案内図を見ながら とうとう重い腰を上げた。



「…本当に目の前だわ」
職場のある信濃町から六本木へは思いの外時間を要さないもんで、しかも会場の六本木Y2Kは駅の出口を出て横断歩道を渡るだけの場所。一人で苦笑いを浮かべながらサクサクと足を進め 地下に続く階段を降りていく。

今日の出演者にはN.U.の他にも知っている顔ぶれが2組ありまして。
まずは“ふれあい”。
彼らは既にメジャーデビューをしているのできっとトリだろうな、と予測してみる。その昔ブルームと、その後SBとも対バンで聞いたことがあるフォーク系のユニットなんスよ。歌は確かに上手いんだけど、ちょいと楽曲が単調で、初めて聴いたときは演奏中 眠ってしまったという…(苦笑)MCも苦手と言ってほとんど喋らず持ち時間いっぱい歌っていた記憶があったのだけど、SBと一緒だったときはMCもこなれていたし、曲調にも寒暖ついてきていて「あれ、雰囲気変わった?」と思った人達。もし聴いて行けそうだったら聴いて帰っても良いな〜と思ってた。

そしてもうひと組は“Slope”。
実は会場が六本木であるのと同じくらい 来ることを躊躇した原因になっていた子らなのだ…

何者かというと、ブルームの後輩。事務所もスタッフもまるっきり同じ面子で活動している。ブルームのライブの前座で歌ったこともあり、「これを聞くのに金なんか払いたくねー!」と思った若く拙い兄弟ギターユニットなんです。一応ストリート上がりということになっているけど、兄の方がブルーム・松ヶ下氏のギターに惚れて弟子入り志願したという変わり種で、Slopeの活動を始めるまでは事務所スタッフとしてブルームのローディーなんかしてた。自分たちの活動を始めてからもしばらくはスタッフと所属アーティストを兼任していて、彼らのライブには時々松ヶ下氏やサポートベースの山口くんが応援に現れたりする。そんな理由からSlopeのファンにはブルームのファンが多いんだな。本当にSlopeが好きなのか、ただ松ヶ下氏や山口くん目当てなのかは判断しかねるけれども 私にとってウザったい印象を受ける連中に他ならないのだよ。 弟はまだ高校生で見るからに若造オーラを放出してるし、ブルームが低迷してるこの時期にデビューするとか言ってて事務所は露骨に力の入れ加減をシフトしちゃってるし、本人達に咎はないのだけれど癪にに障って仕方がない。…あー、でもあのレベルでデビューっていうのはちょっと罪かも知れないな。前回聴いたのが2月だから8ヶ月経ってるのか?一体どのくらい成長しているのか見せてもらおうじゃないの。

なーんて気分で臨んだ六本木Y2K。予約をしていなかったんで当日券を買おうとした目の前の壁に“Slopeデビュー!”のポスターが。
「………。(にっこり笑顔)」

場内に入るとN.U.がセッティングしている最中で なかなかのタイミングで到着したみたいだった。結構な入り具合で程良く埋まった会場を 入口から反対側に横断して壁まで移動、ステージを前に左端の一角に居を構えると背中を壁に預けてセッティングの様子を眺めていた。
初めて来た会場だけど綺麗だし、最近できた所なんだろうな…などと思っているところに ポロ〜ンと試し弾きのギターが鳴る。 あ、音も良さそうだ。ステージは1mくらいの高さがあって会場は前後に割った真ん中辺りに仕切のバーが生えていた。若干段差もあるのかな? ふむふむ、こぢんまりとはしているけれど良さそうな会場じゃん。照明なんか明るすぎるくらいのシャープさだし(笑)

N.U.さんの演奏はいつも通りのテンションで、関西出身の2人は六本木デビューだったなんて話をしてた。しきりに「ギロッポン!ギロッポン!」と曰うN氏に 「言わねーだろ今時…」と内心ツッコミを入れつつも、テンポの良いMCはやはり気持ちが良いもので(笑)大嫌いな夜の六本木にいるってことを忘れらたみたいだった。

「このライブハウスでは出演アーティストの曲のイメージでカクテルを作ってくれるんです」
そう言ってN.U.は『セピア』という曲を歌った。別れた彼女を思い出してしんみりしてる内容の歌なんだけどね。f(^^;)
手元に配られたフライヤーには確かに“オリジナルカクテル”の案内があって、ほへぇ〜 そんな洒落たことしてんのかこの店って感じ。そんでもってN.U.のカクテルは“セピア”ということに。普段ドリンクをノンアルコールで消化している私だけれど、せっかくなのでそのカクテルを頼む事にした。
N.U.の演奏後にドリンクカウンターで「セピアを」と注文したら、一見無愛想そうな兄さんが人なつこい笑顔を見せて「セピア!」と注文を繰り返す。何やら素敵な兄さんだ(笑) カクテルを作る彼の手元を見ていたのだけれど…

オレンジジュースにフランボワーズ入れてるよ… あ、甘そうダナー(苦笑)

オレンジと赤が二層になってじんわりと混ざり合うグラデ−ションは 暮れなずんだ印象のある曲“セピア”を思わせた。飲むために混ぜちゃったら セピア色っちゅーか茶色になっちゃったけどね。そして予想に反せず 無茶無茶甘いカクテルでした…

甘いカクテルと格闘しながら会場の後ろに移動をすると、物販デスクに見慣れた人物。ブルームの元マネF木女子が声張り上げてSlopeのライブチケット売ってるところだ(苦笑)そしてその後ろには事務所のM川社長が上階のPAスペースに続く階段にどっかりと腰を降ろしている。おお、社長自らお出ましですか。以前のブルームさんのようですな。
カクテルをすすりながら そ知らぬ顔で隣に立っているアタクシ。ブルームのライブ通って長いけどマネさんに顔を覚えられてないからね、全然大丈夫。何度も喋ってるけど覚えられてないからね、笑っちゃうけど大丈夫。大所帯では目立ったことさえしなきゃ そんなもん。ロシア以前のマネさんだったら覚えててくれてたかも知れないけどねー(笑) 今じゃそのF木さんでもない人がマネージャーしてるからブルーム班には毛の先ほども認識されていないだろうね。 ヘッ。

程なくして次なるステージの幕が上がる。見れば噂のSlopeくん達だ。ほほう、お手並み拝見といきま…

〜演奏開始〜


















1曲目が始まったところで 急に汗が出てきた。時間からしてこの次が“ふれあい”だと思うけど、思うけど…

この子らの演奏 最後まで我慢できそうにない!

それまでゆるゆる飲んでいたカクテルを一気にあおって そそくさと会場を出てきてしまった。少し待ってりゃN.U.もメンバーが物販に立っただろうけど… もういい、帰る。
いつも必ず書くアンケートも書いてないけど… もういい、帰る。

横断歩道を渡るだけの六本木。大江戸線のホームを目指し 延々と地下に潜っていく間
「…あれに金を払ったのかと思うと腹立つな〜…」と ぶつぶつ独りごちていた。



やっぱり夜の六本木は 嫌いだ。


2002年10月27日(日)  やきもの展 

晴れた!

ここ何日も連日で芳しくなかったお天気が、今日を狙ったように青空を見せた。
10月も後半を過ぎ、吹く風には秋の深まりを感じつつあるこの頃に 久しくなかった暑いくらいの陽気が、のんびりした気持ちに高揚を与えてくれるようだ。

何を隠そう本日は『R展』襲撃の日なのであ〜る♪

お友達の陶芸家Rさんが年に一時期自宅の庭を開放して陶芸作品の即売をする。その陶芸展を友達の間で勝手に『R展』と呼んでいたに過ぎない呼称だが、昨年 別件が重なり来訪を諦めたという苦い記憶があったので “『R展』に行く”は私にとって この秋の合い言葉のようなものだった。

事前にもらっていた案内図を手に、最寄りとされているJRの駅で3人の友人と待ち合わせをしたのが14時のこと。指定の時間にさほど遅れることなく全員が集まったので、交通手段をバスに切り替えて目的の停留所を目指す。

揺られること十数分、停留所を降り更に数分徒歩で進むとRさんの家が見えてきた。R展はご両親がお住まいの家の庭で催されているが Rさん本人はそのすぐ隣の別宅におばあさまと一緒に住んでいるのだそうだ。見ればそちらの家にも庭があり、生まれてこのかた住まいと言ったら集合住宅のみの私の目には 雲の上の様な情景に映っていた…


※写真付きのレポート?を別のHPにUPしているので続きはそちらをご覧下さい。
■ワソトウワソ倶樂部website■
→ OFF TIME
→ コンサルタントトーク (U:873957 P:zabt581)
→ Back Number (プルダウン選択)
→ 「友達はポッター」


なんでもいいけどこのサイト全然更新されてないんですよね〜…
更新作業は私の担当なんですけどね〜…
皆さんお忙し過ぎて原稿もらえないんですよね〜…


2002年10月26日(土)  たかが映画一本の話が… 

特に何の用事もなかったので、録画したまま見ていなかったビデオの累々を消化することにする。

私の部屋には「借用棚」なるものが存在し、友人知人から借りているものは全てこの一角に収容されている。しかし、借り物と銘打ちながら 今ここにある物の大半は長期借用中の代物ばかりで長らくこの場を動いておらず、ほぼ私物化してしまっている状態だ。この棚に置いてあるという事実だけが「借用中」であると判断する唯一の確認法なのである。

中でも某友人からは ひときわ大量のビデオを借りており、なかなか見ることができないでいるのを申し訳なく思っているのだが、この友人ときたらそんなことはお構いなしに次から次とビデオを持ってくる。黙っているとどんどんたまっていく一方なので、
「今あるのを見てからでいい」と言って断ろうとするものの、
「返すのはいつでもいいよ うちも置く場所がなくて(笑)」と
半ば強制的に渡されてしまうことの繰り返し。借用棚の9割はこの友人からの借り物だ。

それほどまでに一体何を借りているのかというと、ほぼ香港電影。 香港産の映画である。
この友人は、時々この日記に書いている私の“香港師匠”であり“歴史仲間”であり 一時期は“ゲーセン特攻隊長”だったりもした多趣味の精鋭。この人の他にも私の友人にはこんな「多趣味」さんが何人かいるが、どの人もそれぞれのジャンルに大した深さで関わっているのだからまた 驚愕せずにはおれない。

そして今日のような何もない日、どこにも出掛けない日は 録りだめしたまま飽和状態になっている「雑録テープ」(見たいだけで録って見終わったら重ね録り を繰り返すテープ)を消化するか、借りたまま減らないテープの山を 崩しにかかるのが専らだった。

そんな訳で時間のあった今日、棚から1本のビデオを選んでデッキに飲み込ませた。
タイトルは『決戦・紫禁城』  …ご存知の方がおいでだろうか?(^^;)

イーキン・チェン主演、その好敵手役にアンディ・ラウという贅沢な面子の 武侠(アクション)古装片(時代物)である。
今やすっかりブームは去ったと言われている武侠古装片の 割と新し目の作品で、既述の2人は勿論のこと相手役の女優や脇を固める個性派俳優達も それなりに名を馳せた面々が揃えられていた。解りやすいところを挙げれば『少林サッカー』で太極拳を駆使して饅頭をつくるヒロインを演じたヴィッキー・チャオが お転婆なお姫様に扮してアンディの相手役をこなしている。

見始めてみたら日本語吹替な上企業CMまで入っていたので どうやらTVの録画らしかった。日本語の字幕がなくても原語のままで見たがる(役者本人の声が聞きたいだけで広東語が解る訳ではない/苦笑)友人にしては珍しいな、と思ったものの アンディ・ラウの吹替声を聞いて納得。
「…池田さんだ。」
昔から友人がひいきにしてる声優が声をあてていた。

池田さん=池田秀一氏
彼の代表キャラと言ったらやっぱりガンダムシリーズのシャアだろう。何と言っても赤い彗星(笑) ちなみにジェット・リーのビデオ吹替も彼が担当しているので友人にしてみたら二重喜喜である。が、TV放送では違う人が吹き替えることが多いので地団駄踏むことも多々あり(苦笑)

---鑑賞終了---
見終わってまず一番に思ったことは
「…どのくらいカットされてんだ?これ」
だった。

何しろ話が半端で半端で(苦笑) TV放送の録画なら何割かカットされているのかも知れないしな…と思いながら、もしかしたらこれでもノーカットかも!とも考えてしまうのは これが香港電影だからだろう。
好きだから言うが、香港モノは驚くようなブツ切り降幕や 何かを放ったらかしのままの劇終や 理由や根拠の解らない展開を繰り広げることが しばしばある。特に今回のような武侠古装片だと、物語は伝説化しているし 演出は大げさだし 時代も違うから舞台や世界観が現代の常識では計れない部分が多くなり、中国四千年の摩訶不思議を痛感すること この上ない。

ウォン・カーワイ監督に代表される最近の香港作品には 映像美であったり、現代的なストーリーであったりと スタイリッシュな雰囲気を漂わせるものが多く、それ故のファンも大勢いるようだが、私が香港電影に求めているものは そのスタイリッシュさや秀逸なストーリー展開にはない。むしろ「はぁ?」っと首を捻ってしまうようなトンチキな話や まとまりがつかぬまま放置されたような脚本に 大層な手間をかけ、人気の役者を登用し、とにかく大真面目に作っているその 微妙にズレたピントが見せる世界に魅せられているのだと自己分析したことがあった。
狙わずして生まれるB級やC級の作品に心の琴線が触れてしまうのである。

他人はこれを“酔狂” もしくは“病気”と判断するが、そんな他人の目などどうだって良い。好きなものは好きなんだ 放っておいてくれ…




*余談*『香港芸能事情』

香港の芸能人は誰もが歌だ芝居だと手広くこなすので、歌手とか俳優とかのくくりがしきれません。なのでそれらの芸能活動を総括してする人“明星”、つまり“スター”と呼ばれています。日本で言うならマルチタレントに近い感じですが、芸人のようなヨゴレな雰囲気はなくて いわゆる“高嶺の花”という一目おかれた煌びやかな存在です。

レスリー・チャンやアンディ・ラウを筆頭に年季の入ったベテラン明星の人気は年齢など無関係に揺るぎないもので、日本にも熱狂的なファンが大勢います。最近の若手明星などには見目麗しい人の他に個性派を売りにする人も現れて、益々芸能界を盛り立てているようです。

しかし、その裏ではゴシップやスキャンダルが日本では考えられないくらいの量で流出していて 真偽の確証なく叩かれ罵られることが日常茶飯事。例えば『少林サッカー』のチャウ・シンチーなんかは恋愛沙汰だー 資産運用だー 人付き合いだー としょっちゅう騒がれてて可哀相なくらい。絶大な人気を誇っているにも関わらずオーストラリアのグリーンカード取得を強く希望しているというのだから、よっぽどあの魔都に住まうのが しんどいんだと思われます(苦笑)

その他、肖像権や著作権の取り締りがゆるく 写真や発言は垂れ流し状態です。インターネットでも容易に画像のダウンロードができますし、ちょっと足を伸ばせばプライベートなショットまで見ることができるという有様です。更には二次利用にもあまりうるさくないのでファンには嬉しいことかも知れません。が、プライバシーもへったくれもなくなってしまう明星たちにとっては たまったものではないでしょう。

町中を歩いてるところ、コンサート中、イベント会場、等々 いくら写真を撮っても基本的には罪にはなりません。撮られる方も承知の上なので 身なりや表情には気を付けていることと思いますが、時々やり過ぎて我慢の限界を越えさせてしまうと ゲンコや蹴りをもらうことがあったりなかったり。(もちろんその場合危害を加えた側が傷害罪で訴えられますが…)
まー、相手も一人の感情ある人間だって思ってあげないとね。(^^;)

ネットの普及により益々個人情報の流出が危ぶまれる昨今、さすがに規制が敷かれるようになってきたようで以前ほど野放しではなくなってきました。しかし、今までが今までだったので 閲覧する側に規制の観念がイマイチ浸透しておらず、以前の状態が黙認されているのが現状に思えます。

人気者は大変です。

ついでの話ですが、ファンのことは“迷”と書きます。アンディ・ラウ(劉徳華)のファンなら徳華迷とか華仔迷となる訳。
「アンディに迷っている人」
「アンディに惑わされている人」

漢字の国の共通点を感じたりして(笑)





※仔=「〜くん」「〜ちゃん」等の愛称で、他に 哥(兄貴・お兄様)、爺(師匠)みたいな呼び方もあります。呼び方は人それぞれですが往々にして アンディやトニー・レオンは仔、レスリーは哥、シンチーは爺で呼ばれることが多いみたい。

ああ、何てどうでもいい知識だ…


2002年10月25日(金)  追憶に ブルー(苦笑) 

吉祥寺プラネットKでグルタミンライブ。
着々とハマりつつあるバンドなんでござる。

本日の新曲『追憶のブルー』が自分的にヒット!
聞き込んで好きになる曲もあるけれど、こんな風に一目惚れならぬ 一耳惚れする曲ってのもたまにあって、そんな出会いがあった時は無性に浮かれた気分になっちゃう訳で。

スプリングベルの曲では『影ヲ下サイ』なんかがそんな感じの衝撃を受けた曲でした。
バイクメンだと『バイクメンのテーマ』が突然ドカッと入ってきたし
BAMBIなら『ゆらゆらPART2』に うわー…っとなった。

並べてみても何か全然つながりがないなぁ(苦笑)

フライデーOh!Oh!の『BOTTOM BLUES』で毛穴開いたんだよねー… 好きだったなぁ本当。




ちょっとしんみり?


2002年10月24日(木)  逼迫!仕事人 

職場からの帰りがけに取引先のクリーニング店に立ち寄って店長さんのお話を聞く。店舗を新築移転して来月新装オープンするのだそうで、新規開店を1ヶ月後に控えての経営相談を含んだミーティイング… と称する接待?なのかしら。

実際に店舗を回るのが初めてだったので、電話では親しくさせて頂いている店長さんとも初対面ということになるのね。話していると確かに同じ声同じ口調なんだけど目の前にいるのは見知らぬオジさんな訳で(苦笑)不可思議な感覚だなぁ。

現在の店舗から、新店舗建設予定地まで徒歩で数分といったところ。現場に行ってみると地均しの済んだ土地に足場が組まれ、外面を覆うように張られたシートの内側に建材が運び込まれている状態でした。外壁・屋根の配色及び店看板のデザインは私のした仕事です。これから立てられる店の見てくれを一手に引き受けた訳で、実際に搬入されている材料を前に ちょっと緊張しちゃったりして(苦笑)

まだそんな段階だったので話が具体的になるのは一月先のことなんですが、私が今回しなければいけないことは 実際に見てきた道を覚え、その後 地域地図と照らし合わせながら店舗案内図を作ること。店舗完成に合わせて店内に設置する料金表や会員用の案内書き等を額縁込みで用意すること。現在の利用客に移転を知らせるためのツール(店頭ポスターやミニチラシ、ダイレクトメールetc)を作成すること。オープン直前 近隣にまくチラシの原稿を作成すること。などなので、今日のリサーチが結構重要になってくるのです。道々写真を撮りつつ、道順の目印になるものを記憶しながら歩きます。
大ざっぱにリサーチを済ませると、当然のように駅前の焼き鳥屋さんへIN。入店の際 社員さんは「いつもこの店なんだ」と私に耳打ちして苦笑しました。

実はこのクリーニング屋さん、私の自宅から近いところにありまして。私の住処は東村山市なんですが、店のある東久留米市とはお隣接しております。しかもオイラ、市境近くに住んでますもんで(苦笑)
電車を使うとぐるっと回るようになっちゃうんですが、車なら15〜20分程度の距離です。自転車でだって行けちゃうんです。そんな訳でいざとなったらタクシーで帰れとか何とか言われて 随分と遅い時間までミーティングという名の晩酌に付き合わされました…

「来月の21日に開けるつもりだから」
という店長さんの言葉を受けて、
「では前日の夜にこれと●●を連れて伺います」
と手帳を取り出し、さっさと私の名前と もう一人の女子社員さんの名前を書き込んでしまいました。
私は無言で笑っていましたが、内心

“前日って11/20?!カムステのライブがあるじゃんか チクショー!”と悪態つきまくり。

さすがに時間外とはいえ、仕事を優先させなきゃイカンことくらいは解っている訳で…
この際11/22のバイクメンにかぶらなかったことを感謝しよう、と気持ちを奮い立たせるのでした。

しかしカムステ、こんな時に限って高円寺だしなぁ… いくら出番が遅いったって、東久留米からどう移動したら間に合うってのさ(涙) タクシーか? タクシーで乗り付けるのか?(もちろん言ってみてるだけ)

この夜は何とかギリギリ終電に乗って帰宅しましたが、ひと月先の憂鬱を背負い込んだ感じで 足取りが重かったのは言うまでもありません。

ちぇー。





帰ってメールをチェックしたらN.U.の庭瀬くんからメールが来てました。
内容は「2日間連続でありがとう」っていうような当り障りのないものでしたが、
「*****様」とキッチリ本名で宛てられてました(笑)
多分これが書きたくてメールをくれたんでしょう。(大笑)

わざわざ名簿調べたんだねぇ 何とマメなことよ。(好!)


2002年10月23日(水)  受信感度が悪いのかしら?? 

WESTでイベントライブ『文学少年 Vol.5』。出演バンドの面子を見る限り 独奏弾き語りだったり、アコースティックデュオだったり、フルバンドだったりと千差万別で何を主にしたイベントなんだかよく解りませんでしたが、スプリングベルとN.U.が対バンの 私個人にとっては美味しいライブなのでした。

両方の情報をすり合わせたらSBのすぐ次がN.U.のようだったので余計な時間が空くこともなくウマイ具合に2組聞くことができそうです。
まずはスプリングベルの出番に合わせて入場し席を確保。今日は左右サイドに席が設けられ、中央部分だけスタンディングで近寄ることができるように イスなしの空間が設けられていました。私はステージを正面に見て左側の最後列に陣取って着席☆

まずはスプリングベル。今日は愛知から花緯さんが来ているので是非とも頑張って欲しいな、と思いつつ見ていましたが何だか全然イケてなくて、とうとう最後まで最後列の席から移動せずに聞き終えてしまいました。何がイカンのかなぁ?何で私は満足できなかったんだろう??そもそも最近こんなん続きで本当の意味でドキドキしたのっていつが最後だったっけ???今日のはもう最近の中じゃ一番の… まぁいいやこんな感想。
中央のスペースでかぶりつきになっていた花緯さんたちが戻って来る前に顔の筋肉をほぐして にっこり微笑む練習をしてみたりして(苦笑)

スプリングベルの出番が終わったので帰ろうとしている何人かが声をかけてくれましたが「次の人達も好きなんで聴いて帰る」と言って残り、そこまでで帰る人達にはバイバイと手を振って挨拶にしました。
花緯さんは「これちゃんの好きな2人組」ということで興味を持ってくれたらしく、私の隣に座ってN.U.も聴いていってくれる風でした。他にも数人残ってくれた気配… スプリングベルとは色が違うから好みに合うかどうかは半々だろうな〜と思いながら、それでも聴いて行ってくれるってだけのことが嬉しく思えました。

N.U.のセッティングを見ている間にMさん達が立ち騒ぎながらこちらへやって来たので何?と顔を向けると、機嫌の良い様子でMさん曰く
「スタンプが満了になったんでバッジを貰おうと思ってデスクに行ったら“一番乗りの人にはBELLの帽子とSpringmanのグラサンもプレゼントです”ってこれをもらったの〜」
手にはあの帽子とサングラス… 本物?!
「何かね、ライブ中に“一番だった人にあげる”って言っちゃったらしいよ」
「へー?覚えてないなぁそんなの。初めて聞きましたよー。」
ここ最近はほぼ行っているので 堂島くんに誘われて行った岩手の水沢か、こないだの大宮で言ったことだろうな、と推測。でも、2つとも一人の人にあげなくても良かったんじゃないかなぁ… とか思っちゃいました。
実は私も本当ならもう終わってるんですよねー、妹連れていった分のスタンプ捺してもらってないんで。でももうどうでもいいや(苦笑)

さて、続くN.U.は昨日聴いたばかりでしたがセットリストも変えてあって昨日今日と連続で聴く人にも楽しめる構成になっているようでした。昨日歌わなかった『半人前が行く!』って彼らの代表曲も今日は演ってくれたし、割と満足。気になったことと言えば昨日より音が悪かったことと、彼らの曲に合わせて打つ常連ファンの手拍子が複雑過ぎて 初めは楽しそうに手を叩いていたお客さんの大半が 手拍子のリズム変化についていけず、最終的には手を叩かなくなってしまったこと くらいでしょうか。

前者は単純にWESTの音響が悪かったんだと思います。と、いうか昨日のFABが「音が良い」と評判のハコだった所為もあるのかな。私個人としては昨日の方が 変テコな間違い方はしてたけど満足度高かったな〜と感じてたりして。
後者は常々感じていたN.U.の泣きどころ。諸刃の剣とでも言うのでしょうか、古参のファンが新参のファンや一般客を白けさせる場面が多々あり、勿体ないなぁ… と思うことがよくあるのでした。応援しているのは解るし、彼女らが間違ったことをしている訳じゃないんだけども、途中で変拍する手拍子は初めての人には難し過ぎて疎外感を与えちゃうんですよね… 私も初めてワンマンに行った時、途中で合わなくなるのが嫌で手拍子一切しませんでしたもん(苦笑) 最近よく演奏してくれる曲に関しては大分慣れてきて、今日のセットリストくらいだったらなんとか手を打つことができますが、昔の曲や滅多にやらない曲が出てくると、「まずは様子見!(気合いを入れて観察)」みたいな気構えをしてしまいます。ある意味それも「慣れ」の内なんですけどね(苦笑)

前の席に座っていたAiさんが「結構好きだった」と言ってくれました。
彼女の連れのYoさんはイマイチだったみたい(笑)
ブルームつながりでSBに来て今はBAMBIが一番好き、というSさんと そのお連れのAさんは「ちょっと(好みと)違ったけど それなりに楽しかった」との感想。まぁ、大方そんなところでしょうかね。

隣で聴いていた花緯さんの反応が中では一番良くて、「機会があったらまた聴きたい!」と言ってくれました。休みの日や西日本方面への遠征があるなら教えて欲しいとまで(嬉) 好みが似てるのかなぁ?嬉しいなぁ♪

スプリングベルとN.U.のアンケートをそれぞれをデスクに出して出口に向かうとMさんとMiさんが待っていてくれて、BELL帽をかぶって記念撮影をしたりして遊んでいました。BELLファンの花緯さんも帽子を貸してもらってかぶって写真を撮ったり、携帯で撮ったり(笑)MさんMiさん花緯さんOさんで盛り上がってました。
「これちゃんもかぶる?」
「ん? …いい(苦笑)」
今日のライブの様子を思い出したらそんな気分になれなくて。盛り上がってる雰囲気を壊さないように一緒に笑ったりツッコミ入れたりしてましたが、もう本当 正直どうでも良くなってまして。

後日メールでN.U.さんに「誰のファンやったん?」と聞かれても、胸張って答えられそうにないぞ。
チキショー!可愛さ余って憎さ 何倍にしてやろうかッ きゃつらめ!(>m<)




帰りにnestの看板を見たらオリーブブランチがライブしてました。
Bahahaと縁のある方々なのでお名前だけは存知ておりますが、どんな音楽を聴かせる方々なんでしょう?興味あるところです。


2002年10月22日(火)  やっぱ心意気なんですよ 

FABへN.U.のライブを聴きに行きました。
横浜が拠点の彼らは時々こうして都内に来てくれますが出る場所はだいたい決まっていて、まず渋谷のON AIR(nest or WEST)、原宿のルイード、そしてこの表参道FAB。何かのイベントや招待された場合を除いてはこの3箇所に限定されているようです。今までON AIRでしか聴いたことがなかったので、FABで彼らを聴くのは初めてでした。

アコギ2本と2人のコーラスがとてもクリアに聞こえて良い感じ。FABって音良いハコだったんだなぁ〜と改めて感心 …していたのにN.U. 庭瀬くん、よりにもよって しっとり聴かせる曲で歌詞を忘れて口の中で「ごにょごにょ…」って誤魔化した。壁にもたれて聴いていたアタクシはビックリしましたわよ。忘れたにしても何だあの誤魔化し方は!(笑)

ライブ終了後、一緒に来ていたOさんとドリンクカウンター付近で「あの誤魔化し方はないよねぇ」などと談笑しつつドリンクを飲みつつアンケートを書き込んでいると、後ろをス〜とN.U.のUこと宇田さんが通り過ぎて場内に入って行くのが見えました。

お、他のアーティストの演奏を聴きに行ったのか?感心だな君!

と思いながらアンケートの続きを書き出したら、今度はNこと庭瀬くんがス〜っと通り過ぎて会場のドア近くにあった物販に1人立ちました。

おお、メンバー自ら物販にたつのか?更に感心だな君!!

なんてことを思いながらさらにアンケートを書き進め、ドリンクも飲み終えたのでアンケートを渡して帰りましょう。と物販に立つ庭瀬くんにサクっとアンケートを出して踵を返そうとしたところ、突然
「あ!」
と声を出され、驚いて足を止めた隙に渡したばかりのアンケートを広げられました。
「??!」
突然の状況に戸惑っていると、顔をあげた庭瀬くんに
「これさん!」
と今度は名前を呼ばれました。
「は、はい?」
まだ状況が掴めてません。

少し離れたところでOさんがこっちを見ています。彼女も表情には「?」が浮かんでいるみたい… ってか、私を置いて傍観決め込むな〜!(^^;)

「いつもメールありがとう 明日もありがとう」

端で聞いたら訳解らん台詞と思うでしょうが、私には意味が解りました。
メールは時々出していたし、毎回返信ももらっていたのでそのことだろうと。「明日も」っていうのは明日WESTであるライブのチケットを事前に予約していたのでそのことだろうと。ちなみに、明日のライブはSBが対バンで N.U.でスケジュール発表される前に「10/23WEST出るよね?N.U.でチケ取りたいんだけど!」ってメール出したついでに書いた事があったのでした。
ちょっと最近SBサイドの対応にムカついていたので、対バンと解ったときN.U.で取ってあげたい気分になったんです!

「え!…もしかして顔覚えてるの?」
「覚えてますよー ピスキッズで会った時もすぐわかりましたもん」※6/16の日記参照
「嘘ぉん、素知らぬ顔でアンケート出して帰るつもりだったのに!いきなり広げられるとは思わなかったですよう、大したこと書いてなくてごめんね ごめんね。な、何か急に汗が…」
何て意味不明の言い訳を逃げ腰になって言っていたら

「いやー、名前がね(笑)メールもアンケートもいつも“これ”だけしか書いてへんやん。“これ”何さんやったかな〜と思って見てみたけど やっぱり“これ”しか書いてへんかった」
「一回はちゃんと書いてますよ、DMとかちゃんと来てるし。ピスで会ったときは本名で呼ばれてビックリしましたけど。」
「え、そうやった?うーんと、これ… 枝さん?」
「……(首横振り)」
「これ…方さん。」
「……(首横振り)」
「わー、思い出せへん! すんまへん すんまへん! 本当は“これ”なに?」
「教えない(笑)」

こんなやりとりをした後で「さっきの歌詞忘れスゴかったね」とひやかしたら、あんな誤魔化し方したのは僕も初めてでっせー!って笑ってました。自分でもビックリしましたわ〜 とか何とか。
明日のチケットは頼んであったのだけれども、今日は仕事の具合で行けるか解らなかったためにチケットを頼まず当日券で入っていたのですが、そのことも向こうから言われて、
「今日のチケットは予約してへんかったよね?どうしたん?」
「ああ、来られるか解らなかったから予約はしないで当日券で入りました」
「わっちゃー、わざわざありがとうねー」
みたいな感じ。本当、よくいちいち覚えてるよなぁこの人。

「明日も楽しみにしてます」
「うん、期待しててや!」
待っていたOさんのところへ向かいながらバイバイと手を振って退散して来たのでした。

この時もらったフライヤーに12/23・1/23・2/23と毎月23日に新横浜BELLSでワンマンライブというスケジュールが載っていて、12/23にキャラメルボックスの芝居を観に行く約束をしている私とOさんは 揃って「昼の部にしておいて良かった〜」と胸をなでおろしたのでした(笑)
そしてそのあと3/23には かながわドームシアターというところで1000人ライブを敢行するとの一大発表もされていました。
1000人… 毎年ワンマンをしている会場の新横浜BELLSが200〜250くらいのキャパだから、単純に考えてもBELLSを4回埋める人数を集めなくちゃいけない訳で…

途方もね〜…

というのが第一印象。(苦笑)
それでもやるっつってる彼らの気概に協力してあげたいな、と思いました。毎月ワンマンっていうのも結構な冒険だと思うんですけどね。12月は祝日だし2・3月は日曜だから良いけれど、1月とかって平日なんですよ。私は確実に行かれしません。きっとそんな人沢山いてると思います。それでもやる。

その意気です若人よ! …年齢は知らんけどね(笑)


2002年10月20日(日)  プチバック 

コブクロマンスリーライブ第一回目。
台場メディアージュ6FにあるフジTVお抱えの収録スペース『STUDIO DREAM MAKER』でのライブです。月1で行われるこの企画、コブクロ仲間のTちゃんがチケット手配から何から全て仕切ってくれました。毎度のことながら私は何もしてません(^^;)ゞ しかもこのTちゃんときたらコブクロ運がやたらと良くて、今日の席も前から8列目。ありがとうTちゃん!感謝してますTちゃん! 

割とコンパクトなステージだけれど、音は良いし 新しいから綺麗だし、公開収録もできるように外に面した部分はガラス張りでオサレな感じの場所でした。ステージのコンパクトさに大して収容人数は席ありでも500くらいは入るんじゃないでしょうか?後ろの人はちょっと辛いような広さで。

大きな舞台と違う所為もあって、彼ら本来のスタイルである 楽器はアコギ1本+時々ハープにボーカルとコーラスという体勢で聴かせ、関西トークで盛り上げる。こんなことを路上でしていたのかと思うと一度で良いから見てみたかったなぁ… なんて思う関東人の私なのでした。←彼らの路上拠点は大阪天王寺(笑)


2002年10月19日(土)  アタシの考え方って間違ってるの?(ーー;) 

午後6時半を目指し、雨の降る中 集合団地の集会所に向かう私。

今住んでいる集合住宅にケーブルTVが引かれることが決まったと、回覧が回ってきたのが確か夏の初めの頃だった。年内には約780ある全ての世帯に対し 工事を済ませるというプランであるようで、最近では業者の車両が頻繁に目に入る。

ケーブルTVの導入に際し、インターネットの回線もケーブルを使用した方が処理速度が早くなるだろうかと考えていた私は、今加入しているプロバイダーのままでもケーブルが使えるのかどうかを確認したくて、面倒とは思いつつ業者の催す「説明会」とやらに こうして雨の中出向いてる訳だ。

実は今日はヴェスのライブが西荻窪である。出番は20時20分頃だそうなので遅くても19時半には駅に向かっていたかった私は、時間が来たら説明が途中でも 質疑応答が途中でも 中座してやる!と考えていた。質問しそびれてしまったら、後日業者に電話でもすれば良いと。そう思ったのだ。

集会所に着くと部屋に用意されていたイスの大半が埋まっており、参加者の顔ぶれはみな中高年。“ケーブルってなに?”とでも言いそうな雰囲気でザワザワと世間話に興じている最中だった。ざっと見回してみたが私のような年齢の存在は 全くの皆無だった。

説明会開始予定の時刻となる。
さぁ、さっさと話を始めてくれ!と思っている私の内心を無視するかのように業者の代表が
「雨なので出足が悪いかも知れません、もうしばらく待ちましょう」と挨拶をする。

…なんですと?

あのさー、常識的に考えたら事前に開始の時刻は告知されている訳だし、こういう不特定多数があつまる集会で“遅刻して来る人”を構っていたらキリがないじゃない。遅れて来る方だって時間に間に合わなけりゃ途中からの参加を覚悟しているハズだし、そんな人達を待っていたところで感謝されるってもんでもない。
むしろ、時間通り・時間前にキチンと集まった人に不快な待ち時間を強要するだけで 失礼なことこの上ないと思うのよね。何でちゃんと集まった側が 集まらない側のために 土曜の夜の18時半〜なんていう夕食時っぽい時間を裂いてやらにゃあ ならんのよ。もしくは私みたいに この後用事がある人が他にもいるかも知れないじゃん。

業者の安穏とした態度が 雨と差し迫るタイムリミットにイライラしている私の癇を逆なでた。

ああムカつく 何てノータリンな大人達 ホント脳足りん。

結局15分遅れで説明会は始まり、ざっと大まかな説明をした後で 質疑応答の時間を設けるとのことだった。配られた冊子に添って… というか冊子の内容を読んでいるだけ。
「……。」
言って良いかな。 冊子を読むだけなら自分一人でできるっつーのよ!
なんなんだよーこの集まり。時間を裂いて来る意味あるの?
施工業者と協定プロバイダーの説明担当者が交互に読み合わせをしている中、悶々と時計を睨んでいる私であった…

そんな愚鈍な読み合わせに30分付き合ったあと、やっとお待ちかねの質疑応答の時間がやってきた。私に残された時間はこの時点であと約15分。今までの読み合わせの中には私の聞きたかったことが盛り込まれていなかったので、質問して確認するしかない。
「では質問のあ方は挙手を…」
「はい」
「あ、はいそこの眼鏡の男性」

ええー?

指されて 立ち上がったのは30代半ば〜後半くらいと思われる痩せ形の男性で、独身というよりは一家のお父さん といった風体。質問の内容も専門的なことを聞いていて、上っ面でしか物事を理解していない私には ちと解らない世界のやり取りだった。当然周囲の中高年はチンプンカンプンといったご様子。あんまり素直に表情に出しているので、つい忍び笑いが漏れてしまった。

おおっと、他人の質問に呆気を取られている場合ではなかった。残り時間も差し迫ってきているし、次の指名を得られなければ 中途退場決定だ。私は先述の男性が着座すると同時に手を挙げた。

「既にプロバイダーに入っている場合でもケーブルを使用してインターネットができますか」
今回の事業に加わっているプロバイダーとは違う会社と契約している私は、その会社のwebスペースを借りてHPを運営していたため、アドレス変更等も含めどうなるのかが知りたかった。聞きたいのはこれだけだったのに、何と長い道のりだったことか。
「ケーブルをご使用になられる場合は当社とのご契約が必須です。メールアドレス等については現在のプロバイダーとの契約を切らずにいればお使い頂けるハズですが、その場合その会社と当社の2社と契約をすることになってしまうので不経済かと思われます」

は、実に明解に答えて頂いたわ。要は乗り換えが必要な訳だ。一旦席について手元のプロバイダー案内に目をやると、そう安くはない料金が提示されている。まぁ今のままでも大して困っていないし、契約やHPの移植の手間を考えたら しばらく様子を見ても悪かないな、との結論に達する。独占市場なのか、やたらと強気な価格設定にちとムカっ腹が立ったのも原因の一つだったし。
そこまで考えて手早く資料をまとめると、身支度を整え そそくさとその場を退場した。
時間ないんだってばよ(苦笑)


降りしきる雨の中 西荻窪の駅前を歩く。ヴェスのライブは雨が多いような気がするのは気の所為なんだろうか…
何とか出番前には着けたようで、受付に据えられたTV画面には まだ前の出演バンドと思しき演奏が映し出されていた。
既にパンパンになっている傘立てに自分の傘をねじ込むのが忍びなくて、開け放ち固定してあるドアの裏側のノブにこっそりと柄をかけて入場。入った途端にOさんと鉢合わせた。お互い手を振って挨拶に代え、私は彼女の隣に陣取りをする。どうせ声を掛けたところで演奏中の音がすごくて聞こえやしないことは解っていたから敢えて声を掛けることはなかったけれど、不意にOさんがチョンチョンと肩をつついて来たので 何かと思い視線をくれると、手にしたフライヤーの一点をしきりに指して見せている。
「?」
ヴェスのフライヤーだけど、何?… 暗闇の中しばらくその指の先を見つめていたが、そこに書かれた文字を判別して やっと彼女の言わんとすることが解った。

次回の対バンに『The 29 Joke』!

つまりBAMBI。
日程はひと月先だったけれど、事務所からは発表されていないスケジュールだったしヴェスと一緒なら喜ぶ人もいるだろうと思って(嫌がる人もいそうだけど/苦笑) ライブ終了後、即行でメールを打って何人かに知らせた。特にBAMBIのファンサイトを管理しているYuさんと 愛知在住の花緯さんには、なる早で伝えなきゃ!という使命感に燃えていたもんで(笑)

Yuさんに知らせれば皆が彼女のHPでスケジュールを知ることができるし、花緯さんは休みを取ったり交通手段を選んだりする余裕ができるから。本来事務所がしっかり告知してくれていれば しなくても良い心配なんだけれど、9月のSBワンマンのこと(ワンマンなのに当日2週間前に告知)があったし 向こうを立てて黙っていても良い方向には転ばぬだろうと思ったのだ。我ながら「信用してないんだぁ…」と苦笑いである。

おおっと、すっ飛ばしてしまったけれども ヴェスだよヴェス。
彼らは本当、毎回同じテンションでスゴイと思うよー。客も会場も天気も何も選ばずに 常に同じ姿勢で取り組む潔さ。カッコイイぞー!そんな部分に惚れているのだ♪
たとえ客が引き潮に乗って行ってしまっても、彼らは津波を起こして浜を荒らし海を盛り立てる。それなら呆然と被害を眺めているよりも 大波に乗ってしまった方が良いじゃない 楽しいじゃない。

そんなステージ。
ヴェスのステージ。


2002年10月18日(金)  涙の後には 虹も出る 

今までの反動により超特急で退社!
別段用事がある訳ではなかったが、もう1分でも長く職場にいるのが嫌だった。
気まぐれに新宿に努めている妹に電話をしてみたら 丁度彼女も職場を出るところだったらしく、うまいこと合流できた。2人で寄り道なんぞしながら家路に就く。

帰宅後19時からチケットぴあの電話予約があるのを思い出したので、ダメ元で電話をかけてみたら一発でつながった?! 今まで電話予約でつながった試しがなかったのでビックリしてしまう。
半信半疑でプッシュホン操作を進めていったら、きちんと最後まで手続きすることができて また驚く。

つながることもあるんだー!(何やら感動)

で、何のチケットかってーと 演劇集団キャラメルボックス12月の公演『裏切り御免!』の前売だったのであ〜る。
普段から観に行く劇団ではないけれど演目に興味がある時はチケットを手配するようにしている人達なのだ。
興味ある演目がどんなものかというと、分類は単純

“背景が幕末” それオンリー(苦笑)

知名度の高い人気の劇団相手に失礼な判断基準かも知れないけど、ぶっちゃけ他には興味ないし お金もないんだもん。人気が高いだけにチケットを取るとなったら毎回一苦労だしさ。でも、幕末が舞台の話を割と頻繁に打ってくれくれるので そんな時くらいは気合いを出してみよう、と思っている にわか常連なのさ。

今回の話は以前に観た『風を継ぐ者』の続編にあたる物語だそうで、主人公は前回と同じ人物で演じる役者も同じ人。主人公以外は前作とかぶっていないのだけれど、新撰組だとか 坂本龍馬だとか 有名な名前がチョロチョロと挙げられていた。DMが届いた時「お、これは観たいかも!」と安直に思えたものだ。

相方を決めるより先に2枚抑えてしまったので、やおら道連れ探しのメールを打つ。まずは歴史好きのOさんに… ピロリ〜ン♪(送信)

〜数秒後〜 ピー!(受信)

は、早ッ!

開封すると「行きたい!」の文字。やったぁアッサリGET〜♪
と、言う訳で 12/23の天皇誕生日・昼の部『裏切り御免!』無事スケジュールイン☆


ちなみに、夜の部にしなかったのは何かライブが入っても時間がかぶらないようにさッ(笑)←病気の域ですかね?


2002年10月17日(木)  1週間テ 早イナー 

昨日までの作業をまとめてCDロムに焼いて 依頼先7箇所に送付作業。
これがまた結構手間で 行く気満々だったローザ・パークスのライブに間に合わなくなった。
でも、音源が欲しかったので終わっていると承知で下北沢へ向かいCLUB Queを訪れると、丁度最後のバンドが終わったところだった。(ちなみにそれがローザ/苦笑)
全プログラムが終了したので出入口が開放され、チケットなしでも中に入ることができた。入ったらRさんYさんmiさんがいて、口々に「間に合った?」と尋ねてきたが、その度に首を横に振って応える。
メンバーの子に声をかけて自主制作のCDを売って貰い、よもやまの脱力感から 長居することもなくサクサクと退散。
家に帰って音源を聞きながら ああ、次こそは生で聞きたいなぁ。と思いつつ着替えを済ます。

はぁ〜、疲れる1週間だったな。


2002年10月16日(水)  しかも連チャンて どうなのよ… 

更に同じ作業を繰り返す。
合間に別の仕事を進めながら
またもや終電…


2002年10月15日(火)  遊びの帰りに乗るのと訳が違う 

昨日自宅でやっていた作業を職場で繰り返す。
MACが古いので作業にかかる時間が長くなって
終電…


2002年10月14日(月)  10月10日じゃない体育の日って変な感じ 

体育の日でお休みの今日、午前中はラジオを聞きながらマイペースに家のことを済ませ、昼になって『笑っていいとも!』を見ながら昼ご飯。
午後からは 持ち帰った仕事を黙々と処理… データを別の形式に変換して保存し直していくという単純作業なんだけど、莫大な数をこなさなくちゃいけなくて 仕方なく持って帰って来たんだー。

パソコンが変換処理している十数秒はただ前で待っているだけなんで 微妙にヒマ。30秒以上あれば席を離れて別のこともできそうなもんだけど、十数秒って とっても相当 中途半端!

せいぜい「お茶を入れてくる」「飲んで一息つく」「トイレ行って戻る」程度の動作を合間合間に一つずつしかできないっ!超ウザーい!

結局13時頃から始めた作業は 大いなるヒマを持て余しながら 夜中の0時までかかってしまったのだった…
お茶は飲んでいたけど 夕飯食べる間がなかったぞー TVなんかもちろん見てないし 自宅にいるのに全然文化的に過ごせてないなんて サイテー! ムカつく仕事だな。プンスカ!(死語)


2002年10月13日(日)  エンターテインメンツ 

いつも一緒にコブクロのライブに行っている友人の母校でコブクロが学祭ライブをすると知ったのが2ヶ月くらい前のこと。それとさして変わらぬタイミングで 愛知に住んでいるコブクロ友達が「私の母校でコブクロが学祭ライブを!」と言ってきた。
2人が同じ学校卒な訳ではない。
たまたま東京と愛知で彼らが出演依頼を受けた大学が それぞれ彼女たちの母校だったという話だ。

ちなみに、私は短大や大学には行っていないので高校が母校となり学祭にアーティストを呼んでライブなんて可能性は極めて低い。ついでに言うならデザイン科のある学校だから呼ぶなら違う意味での“アーティスト”が先なハズだ。ま、それも厳密には違う人種なんだけれども。(多分呼ぶなら“デザイナー”)

今日は東京の方の学祭だが 愛知の人も遙々参加が決まっていたので彼女とは現地で合流することにして、もう一方の友人とは昼ごろ大学の最寄り駅に待ち合わせることになった。何しろ母校なのだから これほど心強い案内人は他にない。
そして私はというと、その友人に借りていたビデオを見切っていなかったのを思い出し、やおら再生したのが昨夜のこと。それからぶっ続けで朝までかかって何とか制覇し、少しだけ眠ってから いつもの朝の番組を見るためにTVの前に座った。何やかんやと9時まで見ていたらすっかり目が覚めていて、そのまま外出の身支度に取りかかる。

当たり前のように移動中の電車では爆睡(苦笑)半分寝たような状態でも約束の刻限には遅れずに到着する。そして母校まで連れて行ってくれるコブクロファンの友人と、その付き合いで来ることになった友人が一人。この場に待ち合わせた面々はこの3人でひと揃いだった。

友人の母校に到着すると まず食道へ直行して昼ともつかない半端な時刻に軽食を取った。卒業生である友人のススメに従い、我々はホットサンドを注文する。『生姜焼きサンド』『チキンサンド』etc… 人気の品には「売切御免」の札が下がっていた。ペットボトルのお茶を片手にテーブルの並ぶホールへ出ると、席を選ばぬうちに愛知からの友人が姿を見せた。おーい、と手を振ると すぐに気付いてこちらに寄って来る。4人でテーブルにつきホットサンドを頬張りながら談笑〜

開場の16時を待って公会堂に移動を始める。新しくてとても綺麗な施設だったので、立派なところだねとコメントしたら「卒業してから改装されたんで私もびっくり」と答えを返す友人。彼女も我々同様に天井や壁を見上げながら歩いていた。

ライブはアコギ1本のみの伴奏で歌を聴かせる 一番シンプルな体勢で終始していた。元々これがストリートに立っていた彼らの基本編成な訳で、正式デビューの前から彼らの音楽を聴いていた自分は 特に違和感なく聴いてしまったが、これで2時間以上の間を持たせるのはやはり スゴイことなんだろうなぁ…と後になって感心する。自分より年下でも立派なプロなのだ。

普段だと3時間くらいになるステージも、さすがに学祭ではそうはいかず1時間40分程度のあっさりしたものだった。我々もその場に留まることをせずにサクサクと会場を後にする。
というのも、私にはこの後べつの用事が控えていたので 例え他の3人が食事やお茶を求めて店に入ったとしても、離脱して次なる場所を目指さなくてはならなかった。その用事とは、

ハリマオのライブ



今日の日程がかぶったことを知った時「出番が遅ければ行けるけどなぁ…」とハリマオVo.夢立さんに愚痴ったりした。コブクロの方は事前にチケットの手配をしていて それをフイにしたくはなかったし、学祭はスタートが早いと分かっていたから うまくすればハシゴができる?!なんて欲張りにも考えたのだ。そして驚いたことに夢立さんは本当に出番を遅い時間にしてくれた。
私が強請ったのでそうしてくれたのか、はたまたタダの偶然だったのか、そんな詮索はわざわざすることもなく、単純に喜び勇んでお礼を言った。9時を過ぎる出番であれば のんびり移動して尚 時間が余る。
そして私は当初の予定通り行動を開始した。

大学の最寄り駅市ヶ谷で友人達と別れ、小田急線に乗るべく一旦新宿へ。時間にはかなりの余裕があったので、新宿で途中下車し駅構内にあるフードストア『成城石井』に向かった。ここの店舗は小さいながらも酒類を扱っている。

夢立さんが「最近 白ワインがマイブーム」だとバンドのサイトの掲示板に書いていたので、手頃なものを見つくろって手土産にしようと思ったのだ。
今回の時間操作の件も然ることながら 前回グルタミンのチケットのことで気を回してくれたことも気持ちの上では“お礼”に含まれている。更に細かいことまで言ってしまうと、居合わせれば毎回声をかけてくれる、打ち上げや飲みに誘ってくれる、なんてことも その度に嬉しくて有り難いと思っていた。その“日頃のご恩”を全部ひっくるめて託すにはちょっと安上がりかとも思ったが、大げさにするのはかえって迷惑だろうから、という独断を決行。他のメンバーには申し訳ないが、今回は夢立さんだけ特別☆ ということにさせてもらった。

酒の善し悪しなど下戸の私にはよく解らないので、プライスチップの説明書きと店のコメント ラベルのデザインや品物の価格を見比べて「この辺かなぁ…?」というものを1本手に取る。
基準は「白・辛口・仏産」
例え酒が得意だったとしても店頭で試飲が出来る訳ではないので、誰が選んでも当たり外れは結局運だ。取りあえずこの辺りをおさえておけば、それほどの大ハズレにはなるまい という判断だった。
レジで会計を済ませる際に「贈り物用に包んで下さい」と頼み、ラッピング作業を店の端で眺めていた。そろそろ時刻も頃合いだし と、店を出るとまっすぐに小田急のホームへと向かう。

21時下北沢。
会場はBASEMENT BARというライブスペースだ。大まかな位置は把握していたものの 行ったことのない会場だったので、事前に用意していた案内図を片手に 注意しながら道を進んだ。一度訪れた場所は何年経っても覚えている自信があるが、異様なほど初めての場所に弱い私。この期に及んで迷ったりしたら笑うに笑えないので 些か緊張の面もちである(苦笑)
通い慣れたCLUB251の前を通過し、道なりに進むと信号が見えた。案内図の「目印」の一つであるのを確認して先を進もうとしたら 手前のコンビニからYさんがひょっこり現れた。
「あ? …おーい、Yさーん。」
声を掛けると 封を切ったばかりの箱からタバコを取り出しながら、チラリとこちらを向く。
「あー、これちゃーん(笑顔)」
取り出した1本をくわえると 空いた手をチロチロと振って、私が追いつくまで待っていてくれた。
「良かったー、知らないトコなんで不安だったの。Yさん知ってる?」
「ううん、あたしも初めてー。」
じゃあ一緒に迷おう(笑)と歩みを合わせる。

周囲に気を付けながらそのまま進むこと数分、会場を見つけるよりも先に見慣れた人物を発見した。携帯電話を片手に我々の方に向かって歩いて来る
夢立さん。
誰かを迎えに行くところかな?と思って見ていると 会話を続けながらもこちらに気付いたようで、ブンブンと大きく腕を振ってくる。つられて手を振り替えしたらニッと満面の笑みを見せてからすれ違った。
その背中を見送り前を向き直すと、歩道にGの和泉さんとBの山田さんの姿が見えた。和泉さんは停めたバイクに跨ったまま突っ伏していたので彼だと解るまでに間があったが、山田さんの方はガードレールに腰かけてボーっとしていたのですぐにそれと解る。そして向かいにある建物の地階が『BASEMENT BAR』だということに気が付いたのは そのすぐ後だった。

ちょっと押してる
というメンバーたちの言葉に それなら、と腰を降ろしてメンバーやYさんと雑談を始めた。「じゃあそろそろ準備に…」と残してメンバーが中に入った後も しばらくそのままYさんと話を続けていたが、駅の方から近づいて来る人影を目にして「…そろそろ入る?」と顔を見合わせた。

遠目に見ても春山さんと解るシルエット。その隣には鈴木さんとさらにもう一人連れの人。風貌がバラバラな所為か3人並んで歩く姿が やたらと目立って見える。
あー… 今日も来たのか…(別に嫌な訳じゃないんだけど何となく 苦笑)
Yさんと話を続けながら階下へ続く階段を降りる始めるも、話のキリが悪くなりそうだったので話し切るまでと思い 途中で足を止め口早にやり取りをしていたら、先ほどの3人が先を越して中へと入って行った。追い越す際に春山さんだけはこちらを見て小さく会釈をくれたので、話を続けながら会釈を返す。
そしてキリの良いところまで話を済ませた我々は、彼らにちょっとだけ遅れるタイミングで会場のドアをくぐった。

中へ入るとまだ前のバンドが演奏中で、壁に遮られたステージは映写機を介し その壁へと映し出されていた。変わった間取りの会場で入ってすぐは戸惑いもしたが、ステージの場所が把握できたあとは壁に映る映像の方を選び のんびりと眺めていた。ステージの照明に照らし返された客の中に グルタミンの豪さん夫妻、工藤さんの顔が見える。
ドリンクを交換しに行ったらすぐ横に鈴木さんたちがいたので、何となくそことは離れた場所に落ち着いた。どんなに近くにいても目が合わないのは「話しかけるな」ってことなんだろうなぁ… と思ったから。
別に用事がある訳でもなし、ハリマオのライブを聴くのがメインだから 関係ないっちゃ関係ないのだもの。

前のバンドが演奏を終えて客の入れ替わりが始まったので、入り口付近に立っていた私は人の波に分け入って 奥の壁際まで行き 壁に沿って並んだイスのひとつに荷物を置いた。すぐ横のDJブースではイベントの進行役アフロヘアーがカンペに目を通している。
少ししたらYさんも近くにやってきたので目を配せ合ったが、それ以上特に近づかず ステージを自分の良いようにして見ていた。そしてアフロに紹介されて登場したハリマオは イベントのトリを見事につとめ上げるのだった。

本日の新曲は『斜陰』
耳で聞いたときはSHINE?とも思ったが、夢立さんが「斜陽の反対」と言ったので漢字変換ができた。
気の所為か、今までで一番良いライブだと思えてニコニコしていたらYさんが背後に寄ってきて
「今日すごく良かったね」と耳打ちする。私は思っていたことを見透かされたのかとビックリしたが、そうではなくて Yさんも「良い」と思っていたのだ。ならばそれは私の気の所為ではなくて、本当に「良かった」んだろう と素直に思う。

全てのプログラムを消化してステージのライトが落とされた。代わりに客電が灯り それを合図に客がぞろぞろと引き上げていく。
私はしばらく場内を伺っていたが、夢立さんが出て来たのを見つけて声をかけた。着替えは済ませていたものの汗は引ききっておらず、首に巻いたタオルで濡れた前髪をかき回している。ライブの感想とお礼の口上を述べて手土産のワインを渡すと、大仰に驚いた表情を作って「ありがとう!」と笑った。
この大げさな身振り手振りこそが 彼の持つ魅力な訳で(笑)もちろん相手のことを考えての行動だろうから 本音と違っている場合もあるのだろうが、それでも反応がハッキリしているのは安心する。だから好きだ。

「今日のすごく良かった 今まで聞いた中で一番かも」と伝えたら
「マジすか?!」と言った後で「実は自分でもそう思った(笑)」と、夢立スマイルを見せる。

後片づけがあるからと 長話はせずに別れて、私はそのまま帰ろうと出口に向かう。途中山田さんとすれ違ったので思い出したように言ってみた。
「サンダーさーん、今日のサンダーさんカッコ良かったよー」
「え、そう? ありがとー(笑顔)」
軽く返された(笑)
実はハリマオの彼を誉めたのはこれが初めてだったんだが… きっとあの様子じゃ気付いてないな(苦笑)
まー、いっか。

出口付近にいたYさんに「帰るね」と声を掛けて通り過ぎようとしたら「あたしも帰る」と言うので一緒に帰ることにした。近くにいたグルタミンの豪さんと工藤さんに
「帰ります」と会釈すると
「帰えるの?」と追いかけられたので 笑いながら逃げまわり、階段付近で改めてさよならをした。
こんな風に構ってくれるのが嬉しいんだよ。本当良い人達ッ!

「良かったねーハリマオ」
「本当、私たちしかいなかったのが勿体なかったね」
いつも来ている面々の揃いが 今日に限って悪かったのを残念に思った。


今日の余韻は コブクロよりハリマオの方が上だな〜…


2002年10月12日(土)  休日の人付き合い 

何でだか出勤… 
「土日のどっちか」と言われて、日曜は約束があったから仕方なく今日来たけど 何で社員さんの車に乗って行かなきゃいけないのか(困) 確かに家同士が近いけど、会社に向かおうとしたら我が家に寄るのは遠回りだし、電車みたいに時間が読めないから 本当はイヤなんだよなぁ。でも、
「乗せて行ってあげるよ」と言われると無下にも断れないし、
「電車で行くからいいです」って言っても
「遠慮しないで良いよ」ってさ… 別に全然遠慮じゃないんだけど。

後はもう午前中用事があるからって言うくらいしかないじゃんね。3度にいっぺんはそうやってご辞退申し上げているんだけども、今回はさしたる理由が思いつかなかったので 仕方なく車に乗せてもらうことにした。それでも、帰りは適当に用事をこしらえて別行動をしようと定期券は忘れずに持って来ている。

この社員さん、齢40にして極最近運転免許をお取りになった。それも、仕事上でのクライアントである某有名中古車卸会社の斡旋で車を買わされてしまい、車を持っていても免許がないんじゃ話にならんと 仕方なく教習所に通いだした強者である。それまで近眼の眼鏡も作っていなかったのだから、些細なこととはいえ生活が一変したのは間違いないと思う。

そんな彼の車操作は意外に安全運転。車に乗る日はお酒も飲まない。当たり前のように思うかも知れないが、お酒が大好きでしょっちゅうベロンベロンになっている姿を見ているので、私にとってはちょっと意外な真面目さ加減なのである。

車種はフォルクスワーゲンのゴルフ。型は少し古いが中古車にしては状態が良いものだそうで、色は赤。真っ赤!スカーレット!! ちなみに彼の私服も赤が多い。上から下まで全てカールヘルム。
まぁ、服そのものは可愛いんだけどさ(黙)
彼の車に乗るのが というか一緒にいること自体が躊躇われる理由のひとつは この辺りにあったりすんだな…(苦笑)

職場に着いて仕事を済ませて、さっさと別々に帰りたかったので適当な理由をつけて社員さんよりも先においとまさせて頂いた。何の用があった訳でもないが、気まぐれにケーキなぞを買って帰り 持参して本家を訪ねる。


ああ、休日はのんびり紅茶でも飲むに限る。


2002年10月11日(金)  29だっけ? 

モッティさんの誕生日だー。
頑張ってイラストでも… と思ったのに全然描けなくて断念。
む、難しいなぁモッティさん。

お誕生日おめでとうございますッ


2002年10月07日(月)  男は30から! 

春山さんお誕生日おめでとう。三十路突入?カッコイイ30歳になって下さいましv
鈴木さんの時同様 1日限りのイラストをTOPページに隠しリンクした。前回の反省点を活かして、今回はヒット範囲を広めに取ったら 皆さんすぐに見つけて下さったようで一安心。

今日から妹が正社員採用された会社に出勤していった。新宿御苑にある輸入おもちゃの卸売りする会社だそうだ。彼女は雑務も込みの営業ということで、しばらくは先輩や上司の外回りについて歩くらしい。
ああ、営業だなんて偉いぞ我が妹よ… 接客と営業は多分、私には出来そうないから敬意を表すわ。

作業職命の姉より


2002年10月06日(日)  趣味な一日 

朝はいつも通りTVを見て、昼に溜めていたビデオの中から香港映画『美少年の恋』を見て、夕方までダーラダラ。この映画、あんまり昼日中から見るような内容じゃなかったなぁ(苦笑)
スティーブン・フォン主演、ダニエル・ウーとテレンス・インは映画初出演、スー・チーは何で出てるのか解らない役でひやかし程度に登場。同性愛の話なのはあんまり気にならなかったけど、ラストが暗くてイヤ〜ん。ラウ・チンワンとウォン・ジーワーとエリック・コットの3人でやってた『ぼくたちはここにいる』ってのもゲイをテーマにした話だったけど、全体的にコメディタッチなのに切な系のシメ方で 一部ホロリとしてしまう。さすがの香港でもまだ完全にはコメディにできないのかな、同性愛って。チャウ・シンチーの作品なんて 毎回といって良いほどホモネタギャグが入るのにねぇ。中国四千年の微妙な文化(苦笑)

夜になってComeback Station(フライデーOh!Oh!の須田兄さんと葛迫さんがいるバンド)のライブを聴きに吉祥寺へ繰り出し OさんMさんと合流。Planet Kのすぐ近くのインドカレー屋さんに入って3人でお夕飯にする。出番の時刻になってので会場に向かったら既に演奏が始まっていたので大慌てで駆け込んだ。8月の初回を逃しているから今回が初カムステだったのに、出遅れるとは何たる失態!どうやら1曲目の途中だったらしいが中途入場とはバツが悪い。
1時間以上も前から現地にいたってのに〜ッ ごはんをのんびりし過ぎて遅れるなんて、いつだかのヴェスのよう(涙)だいたいこの3人はフライデーの時にも大遅刻をした前科がある。学習能力というものはないのだろうか。 ←って 自分のことだろっつの!

休み中追加で焼いた じゃがいものクッキーを葛迫さんにあげる。来るだろうと予想した人数分を小分けにして持って来ていたのでOさんMさん、それからKさんmさんYuさんにもお裾分けする。前回よりも焼き時間を長くして「しっとり」から「カリッと」に修正できたは良かったが、焼き色がつき過ぎてコゲているような見てくれになってしまった… 味はポテチとかに近い感じ? 特に色が濃いのは自分宅用に残して、シナモンや砂糖の他に バジルやパセリや塩コショウを振ったバージョンも作ってみた。本家に持って行ったら父が晩酌のつまみにして意外と好評だったので、いっそ そっち狙いで作った方が良かったか?!と気付いてみても 後の祭ってヤツ(苦笑)

母の焼いた大判のクッキーを一緒に添えて、「こっちはオカンが焼いたやつだから味は確かだよ」と葛迫さんに渡したら、
「見るからに解るよ」と曰いやがったので グーでパンチをお見舞いしてやった。

超ムカツクー! 可愛さ余って憎さ百倍ッ(`m´)-3


2002年10月05日(土)  とんかつ茶漬け・再び 

遠方から遊びに来た友人と新宿・渋谷界隈を巡る一日の始まりです。
まずは彼女のリクエストに従い、昼食は新宿『すずや』でとんかつ茶漬けを食べることになりました。以前この日記に書いていたのを読んで 行ってみたくなったそうです。日記読んでもらってるの 何かテレますな(笑)

私もそうそう頻繁には行かないので何だか気分が高ぶります。結構なボリュームを承知の上で朝ごはんは控え目に。したくらい気合いが入ってます!あはは。

『新宿歌舞伎町一番街』の入口、靖国通り沿いにその店はあります。1階はドトール、道を挟んで向かい側にはカフェPRONTがあり、実に繁華な一角で ドトールをやや左手に見る正面隅の階段を上がった2・3階が目的の店『すずや』です。

戦後から続くとんかつの老舗だそうですが、私が初めて訪れたのは高校入学を控えた登校日の帰りでした。教科書や教材などを買いに行くアレです。

その学校は都立の工業高校で、当時公立ではまだ2校にしかなかった『デザイン科』なんてクラスに私は入りましもので、通常教科の教材に加えて実技教科の教材・画材・器具等々 必要な道具が山のようにあり、学区を越えた距離に住んでいる私が電車を乗り継ぎながら一人で持って帰れるような量ではありませんでした。
そんな訳で、同じ中学から同じ科に合格した幼なじみの友人… いえ、“同志”と揃って保護者同伴の登校日となり、この日は保護者と先生の『顔合わせの会』もあったので、微妙にズレたその召集時刻の帳尻を会わせ 4人で帰路に就いたのでした。

その帰りに親が連れていってくれたのがこの『すずや』だった訳で。午前中遅めの召集でそのまま昼ご飯を食べずに 重たい道具一式を持って動いていたので、婦女子といえど食べ盛り 諸手を挙げてご馳走になったのでした。

名物の『とんかつ茶漬け』は鉄板に乗った熱々のとんかつに火通しされたキャベツが添えられ、白いご飯とお味噌汁が付いています。テーブルには箸休めの漬け物が3種類ほど常備されていて、とんかつ以外の全てのものがおかわり自由となっているので、男性客にも人気があります。学生の頃父や弟と一緒に入ったこともありありました。小食な人の為に“とんかつ(小)”も用意されています。

レトロな内装に棟方志功の版画や大型の焼物が配されたシックな雰囲気なので、男女連れでも可笑しくはないと思います。大食漢の彼氏をお持ちのお嬢様方は一度この『すずや』をお試しになってはいかがでしょうか(笑)

そんな店に女性2人連れで訪れた我々は、揃って『とんかつ茶漬け』を注文しました。これが食べたくて来ている友人は勿論ですが、私にも「やっぱりここに来たらこれでしょう」という感覚があるので 他のメニューを頼んだことがありません。念のために申し上げますが、このお店は決して『とんかつ茶漬け屋』ではなく『とんかつメインのお食事処』でございます。当然ですが他のメニューもあるんですよ(^^;)ゞ
■すずやHP■

ゆっくり まったり ランチタイムを楽しんだところで、新宿から渋谷へ移動をしてショッピングタ〜イム。と、いってもほとんどウィンドウショッピングで終わってましたけど(苦笑)
途中、昨日のライブイベントの会場でインディーズレーベルの出店があると聞いていたので寄ってみたら『りぼん』のブースもありCDが売られていました。事務所の所属アーティストを集めた変テコな合成写真なんかもあり、思わず苦笑。(だってかなり内輪ウケだしさ…)
別のブースもひやかして歩いていたら、途中で配られた試聴CDの中にAnalog Machineの曲が入っていて、「おお、アナログさんだ」と妙に新鮮な気分になってみたり。

この3日間のイベントは全日とも晴れていたので、動員は上々だったのではないでしょうか。
サラっと回って来ただけでしたが、今回出演した人達の中から明日の人気アーティストが発掘されているかも知れないと思うと ちょっとドキドキしちゃいます。
あはは♪


2002年10月04日(金)  じっ てん よん 

昨日・今日・明日の3日間で 渋谷発の音楽イベント『in The City Japan 2002』が開催中だ。昨日はローザ・パークスが出ていたし、今日はスプリングベルが、明日はオーノキヨフミくんや千綿ヒデノリさんなんかが出演すると知っていたが スプリングベル1本に絞ることにした。

会場はBOXX、egg-site、TAKE OFF 7の3箇所を使ってニューカマーのエントリーがされ、名の知れたアーティストはAXや渋谷プラザを使用する。
スプリングベルはegg-siteのタイムテーブルに名が記されていた。

イベントなので演奏の時間はごくわずかしかない。ギリギリまで今日の参加を考えていたのだが、7日が誕生日の春山さんに何か渡すなら 日程的にも 機会的にも 今日が最適だろうと考えて、渋谷の街に繰り出すことにした。egg-siteは控室が狭いそうだし、イベントで出演者も多いから すぐに外に出てくるだろう。出入口が1箇所しかないから外で待っていれば確実に会えるハズ。
最近スプリングベルの時はライブ後に話をする機会が全然なかったので半ば賭けのような気分だった。会うことができればプレゼントを渡す間くらいはくれるだろうし、普段の差し入れとは違うのだから このくらい直接渡させて欲しい。
そう考えたのだった。

案の定 演奏はテーマを含めて3曲のみだった。うーわー… あっという間って本当そんな感じ。これで持ってきた品が渡せなかったら きっとヘコむだろうなぁ自分(苦笑)
タイミングを逃してはイカンと思い、次のアーティストが出てくる前に会場の外に出て待機する。台風が去ったばかりの所為か10月に入ったというのに今夜はやたらと蒸し暑い。

待つこと数分。

彼らはすぐに出てきた。あんまりにもアッサリ出てきたので、逆に拍子抜けしてしまう。螺旋階段を上りきった辺り 上階のブティックの前に腰を降ろしていた私は友人と並んで彼らにパタパタと手を振った。
座ったままの私たちに彼らの方が近づいて来てくれたので、春山さんにはプレゼントを、鈴木さんにはライブの直前に買ったプチケーキと皆さん宛のお菓子を手渡すことができた。事務所が近いからこの後持って行くかな?とか思って。

「春山さん7日お誕生日だから持ってきました」
「サンキュー」と受け取り中を少しのぞいて「何かスゲー…」と言っていた。OI-MENのシックな黒いハードボックスに細い赤リボンが1本通してあるだけの大人しいラッピングだったんだけどな(苦笑)
そうそう、それから じゃがいもクッキーも入れてあったっけ(不本意なしっとり系)

「スーさんにはこっちを。横にしたり振り回したりしないでね。」
「なんで?」
「したいの?」
「いや、別に。」
「しても良いけど ぐちゃぐちゃになっちゃうよ」
「わかった」
ババロアとかムースとかいった涼菓を選んできたので「生モノだから早めに食べてね」と付け加えた。

我々とのやり取りがひとしきり終わると、他のグループの子達が2人を取り巻きに集まってきた。歩道の向こうに移動する背中を見送りながら“接触終了”のチャイムが頭の中でコロン、と鳴った。

渡したいものを直接渡せたことで本日の目的はすべからく完了。


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話は変って10.4の話。

今日はブルームが1万人ライブを達成した記念の日でした。
99年10月4日(月)にロシアから帰国してまず初めに立った大舞台
日本武道館。
以後、この日には毎年記念のイベントをすると彼らは宣言し、2000年・2001年と実行してきましたが、今年は何もありませんでした。

夏のソロライブの際、10.4の知らせが何もないのを不審に思って スタッフ(というか元マネージャー)に「10.4はどうなっているんですか?」と尋ねてみたところ、
「今年はないんですー」
との返事。
質問をしたのは私だったけれど、その場に居合わせたファンの人達が一斉に
「え、何もないの?!」
と驚きの声をあげました。

そのくらいファンにとっても特別な日なのです。

その様子を見ながら私は去年のことを思い出していました。
去年は10.4があるにはあったのですが、秋のツアーの最終日に当たっていました。
つまり、通常のライブの延長です。
個人的にはツアーと10.4は別のものにして欲しかったな、と思い 残念に感じたのを覚えています。
それを考えると ちゃんとした意味で『特別』だったのは2000年の1回だけだったということになり、彼らにとっての10.4てどの程度のものなのだろう?と疑問にさえ思ってしまうのでした。

別にこの日を記念日にする必要があった訳ではありません。
私自身はハッキリ言ってどうでも良いと思っていました。
けれど、彼らが自ら『記念日』にしたのです。この日を忘れないために、毎年思い出して肝に銘じる為に と。
その心意気を汲んで『記念日』と認めたに過ぎなかったのです。

しかし、その言い出しっぺが 我々の気持ちを置き去りにしました。
理由は色々あるのだろうと思いますが、こちらから尋ねるまで何の挨拶もなかった訳ですから 良い気分でないのは当然です。

少なからずショックでした。

急にバカバカしくなりました。

何かが静かに冷めていくようでした。

こんな些細なことからでも 気持ちは崩れてゆくのです。

来年は一体 どうするつもりかな… と冷笑さえ浮かべてしまうのでした。






あの日 勇んで築きあげた城の壁は
今では潤されることなく乾いていく一方で
少しの風にさえ角を落とし 粒をこぼします
どんどん乾いて 乾いて 乾いて
全てが砂に戻ってしまうまで乾きつづけてしまうのではないかと
だたそれだけが気がかりで

サラサラになった心が
置き去りにされた淋しさに

泣いているようでした


2002年10月03日(木)  じっ てん さん 

昨日目星をつけていた品を再度検討し、最終的に残ったサングラスと革小物で迷った挙げ句 革小物にしたものの、買った直後から後悔が始まる。
「似合いそう」とは思ったけれど「使いそう」とは思わなかったのが原因…(黙)

家に帰ってじゃがいものクッキーを焼くがオーブンの調子が悪く、ちゃんと温度が上がってくれない。カリッと仕上がる予定が しんなりクッキーになってしまい、更に沈黙。(涙)

10.3。


2002年10月02日(水)  じっ てん に 

早めにあがって春山さん用の誕生日プレゼントを探しに街をねり歩く

10.2。


2002年10月01日(火)  じっ てん いち 

台風のため強制的に早退させられる
ネットでじゃがいものお菓子を検索 レシピを集める

10.1。


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