「陸王」(池井戸潤)読みました。 老舗足袋屋がランニングシューズを作る話。 面白かった! ピンチ→乗り切る→またピンチの繰り返しで、ページをめくる手が止まらない。 悪役は分かりやすい小憎らしさ。 脇役が、味があって良かった。会社が変わるのを嫌がる古株経理とか、買収しようとしてくる外資系社長が苦い過去抱えてたり。人物が隅々まで、血が通ってる感じ。 特許取ったけど会社が倒産してしまって、疑心暗鬼・自暴自棄から復活する飯山の話も好き。 「和装業界死にかけ」みたいなワードが頻出するけど「着物を着る人まだ居るよ…」と普段着物を着てる私は言いたくなる(^^;
************* 「九十歳。何がめでたい」(佐藤愛子)読みました。 エッセイ。 元気やな! 90歳超えて、色々怒ってたり、色んなことに関心あるって凄い。 夜道で後をつけられたら、櫛を咥えて「イヒヒ」と言えとか、 「ゲーム機バキバキ事件」に対して、バカボンのパパ風に「それでいいのだ」とか、笑ってしまった。
佐藤愛子さんと言えば、昔「血脈」を読んで、面白かったです。 一族が、大成功するか行き倒れ寸前か、両極端の破滅型ばかり。激しすぎ。 ドラマ版も面白かったですね。再放送しないかな。
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