初日 最新 目次 MAIL HOME


やすみ日記
梅子
MAIL
HOME

2007年06月29日(金)
「牛泥棒」木原音瀬

「三好和義 楽園写真展」(えきKYOTO)に行ってきました。
最初のコーナーは、サイバーショットで撮った写真が展示されてたんですが、デジカメであんな美しく鮮明に撮れるものなんですね。
作品は、キャンバスに、顔料を使ってプリントするという方法で展示されてました。絵画っぽい。エプソンのプリンターとかであんなに綺麗に…とこれまた感心。
ハワイって、つくづく自然が豊かで神秘的なところだなーと思いました。風景写真が好きです。アザラシもかわいい。
………………
「牛泥棒」木原音瀬を読みました。
面白かったんですが、BLとしては変わってます。妖怪ネタで始まるので、これどうやったらラブに? と首をかしげました。
明治時代の、妖怪の見える使用人と、植物学者の青年の話です。徳馬の着物姿が素敵v 控えめで慎ましやかな人柄に似合ってる。
主従関係や古風な雰囲気、日本昔話が好きな人はおすすめです。
亮一郎にはモデルがいるとのことでしたが、牧野富太郎かな?
「下をつけずに…」のくだりに萌えました。いじらしい。丁寧語も新鮮。「これを銜えてもよろしいでしょうか」って(笑)
それにしても、沼神さまとの取引は割に合わなさすぎでは? 20年牛を捧げた見返りがそれかー! どうせならお母さんを返してよ!(そしたら、話が成り立たなくなるけど)。
椿の妖怪の話…退治シーンがかなりえげつないです。人が絶対こないような山奥に捨ててくるとかじゃ駄目なん?(手間がかかるか)
原君と千枝さんの話は切ない。二人が乗り越えて結ばれるまでを書いてくれるんだと思ってたら、幕切れ。ああー(泣)原君に「一度でも子が欲しいと思わないでいられる?」と淡々と聞く千枝さんに、泣きそうになりました。
それにしても、ダブルデートの時まで、植物の分類のことで原君を指導する亮一郎、野暮だー(笑)
帯がちょっと恥ずかしかったです。「俺の番はお前だけだ。生涯お前だけだ」って…。徳馬の「好きでなければ、我が儘で癇癪持ちの男に20年も仕えたりしません」という告白が好きなので、こちらを使って欲しかったです(長いから無理かしら)。



2007年06月27日(水)
「FLESH&BLOOD」10巻

「FLESH&BLOOD」10巻(松岡なつき)を読みました。
海斗、とんでもない目に合ってましたね。そりゃ椅子投げつけて大暴れもするわ。次巻、ジェフリーが傷見つけたら大騒ぎだろうなぁ。ビセンテがやったと思うかも(^^; それにしても道具の発祥が…昔の迷信って恐ろしい。そんな理由で死者を傷つけるな。
ビセンテが、「エリシャの技」で動揺しまくる様が面白かったです。一生懸命、(あれは人命救助だから!)って心の中で言い訳してるけど。それは恋だよ〜。いつになったら自覚するんだろう。ここの部分のイラスト見たかったなぁ。堅物な彼が、海斗に関して煩悶する様が、可笑しくてしゃーないです。
ジェフリー達に協力してる「蛇」って、ラウルですよね? スペインで「イングランド側につくことはない」って言ってたけど、最終的にどっちに協力する気なんだろう。
和哉が、頻繁にホーの丘に来てるって描写がありましたが、今後、彼もタイムスリップしたりするんだろうか?
エスコバル神父はほんまに嫌な奴やった。最低やな。でも確かに、海斗はどこ行っても、上手く人に気に入られるよね。
宮廷内の人間関係がいよいよややこしくなってきて、ガイドブックが欲しいくらいです。次巻も1年後とかだったら、確実に話を忘れている…。



2007年06月22日(金)
更新


裏に「結婚なんてしたくない・1」を更新しました。瑞垣達が大人になってからの話です。続きが書けるかどうか分かりませんので、それでも良いという方のみ、お読み下さい。勝手言って申し訳ありません。

……………………………
木原さんの「牛泥棒」、発売が30日に延期になったんですね。
知らんと、昨日から本屋を覗いてました(気ぃ早すぎ)。これだけを楽しみに毎日過ごしてきたのに、何てこと!

100万部売れたという、ケータイ小説「恋空」を読みました(ネットでも公開してるので)。色々言いたいことがあって、たまらない。もし読まれた方がいらっしゃいましたら、私と喋ってください。



2007年06月19日(火)
ケータイ小説

「ダ・ヴィンチ」の今月号で、「ケータイ小説」の記事を読みました。
ケータイ小説の読者と、本の読者は、全くかぶらないそうです。ケータイ小説読者は、(1)横書き、(2)会話+簡単な状況説明のみの文章、(3)身近な登場人物&題材、を好むそう。縦書きは、字が詰まってるように感じて読みにくいらしい。じゃあ、京極なんかとんでもないですね(^^;
私からしたら、ケータイ小説って、小説というより脚本みたいです。心理描写や情景描写が無いと物足りないし。横書きも読みづらい。平凡な女子高生の友情・恋・裏切りとかより、むしろ自分と違う世界を知りたいです。確かに、本の読者の好みとは真逆ですね。
女子高生がインタビューで「(本の)小説家は、今のリアルな世界を描けてないよねー」と言っていて、ビックリ。
http://web-davinci.jp/contents/sp2/index.php

………………
結局、退職時期は7月末になりました。

>多紀さん
「座布団」、図書館に取り寄せを頼みました。京都府内の他の図書館には入ってるようなので。色々情報ありがとうございました。



2007年06月14日(木)
「兄弟カタログ」「めまい」

「兄弟カタログ」を読みました。BLアンソロジーです。
たうみまゆ「赤と青」。兄ちゃん、アホの子でかわい〜。10年ぶりぐらいに弟のベッドで寝て、「狭い」と呆然としてるのが可笑しかったです。幼なじみの女の子も可愛いな。兄が、ジャイアンみたいな絵に描いたようなオンチなのが笑える。是非、平川地一丁目みたいな、立派な兄弟デュオになってくれ。
TATSUKI「砂の城」。優しくて儚げな弟と、ワイルドで影のある異母兄。雰囲気のある作風で好みーv ほんのりテイストで終わってるのが良いです。お地蔵さんに、葉っぱの傘をかけてあげるシーンが、ほのぼのしてかわいい。
ヤマシタトモコ「イッツマイチョコレート!」、大家族の兄弟もの。家族愛を描いた話ですね。真面目で色っぽいシーン皆無。でも面白かった! 友達に9人兄弟の子がいたな…と思い出しました。→実が兄弟にカミングアウトしたあと、兄弟みんなで母親に「実君、ホモで彼氏が居るんだって!」と報告されるシーンが笑えました。

「めまい」(田中鈴木)を読みました。
6年くらい前に1回読んだだけなのに、すごく印象に残っていて、もう一回読みたいなと思ってたのです。短編集なのですが、やっぱり凄く面白い。そして重い。
表題作の、両親を殺した男子高校生の逃避行話と、人を食わなければ生きていけない、人喰い人種の話が面白かったです。田中さんの作品は、奇抜な設定でBLなのにラブ少なめ。そこが面白いです。



2007年06月12日(火)

8月末で派遣元との契約を切られることになりました。
前のオタク会社では「事務に向いてない」と言われ、今回は「接客に向いてない」と言われてクビに。「会社勤め自体向いてないってことか? 私は一体何をしたらいいんだ」と友達に電話で話したら、「山奥にこもって陶芸でもすれば?」という答え。確かに、私に何か才能でもあれば、それを活かしたいものですが…そんなものはありませんので、また仕事を探します。



2007年06月08日(金)
鳥人ヒロミ「成層圏の灯」「バス停留所」

鳥人ヒロミさん「成層圏の灯」シリーズと、「バス停留所」シリーズを読みました。
私が「リバが読みたいんです」と言ってたら、多紀さんが貸してくれたのです。「元気出してください。といっても、鳥人さんでは元気出ないかもしれませんが…」という言葉と共に。
読み終わってみると、確かに。もの凄く面白いんだけど、重すぎて、腹にズシーンと来ます。
「バス停留所」続編の「少年は背中で恋を語る」、鳥肌立ちそうなほど面白かったです。まさしく、男同士でしか描けない世界でした。恋が世界の全てではなくて、守りたいプライドやら才能への嫉妬がある、というのがリアルで良かったです。痴話ゲンカがかなり本気で殴り合ってて、痛い…。先輩の髪型・性格は巧を思い出す(これも学生スポーツの話だし)。
「成層圏の灯」は、かなり英寄りの気持ちで読んでたので、佐伯酷い!と思ってたのですが、佐伯視点で考えると、確かに普通の人には英は重いのかも…。幸せになってくれて良かった、と、最後には身近な友人を見守るような気持ちになりました。



2007年06月03日(日)
1300万部の作家

今朝、「ボクらの時代」という番組に、あさのあつこさん、森絵都さん、佐藤多佳子さんが出てました。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/jidai/backnumber/107000001-10.html
最初、新聞で「1300万部の人気作家」という説明文を見て、誰だろう?と思ってテレビをつけてたら、三人が出てはったのです。最後10分しか見てないのですが、おそらく三人合わせての部数なのでしょうね。それにしても凄いな。
森絵都さんは、囁くようなかわいい声で、繊細そうな方でした。佐藤さんは、しっかりして逞しそうな感じ。イメージと逆でした。「(仕事が忙しくて家事が大変なので)お嫁さん欲しー!」とか、「スランプ経験したことない」というあさのさんに、驚く森さんとか、和気あいあいと楽しいトークでした。最初から見たかったなー。