2006年04月23日(日)  「ココ・マッカリーナの机」 中島京子

ココ・マッカリーナの机
中島 京子著
集英社 (2006.4)
通常24時間以内に発送します。

本屋で衝動買い。ジャケ買い。
ちょっと内容見てみたら、今の私にぴったりだったので即買。
…仕事に憤りを感じている私にね…。

作家として成功している作者の過去をつづったエッセイ。
東京で雑誌編集者をしていた作者が仕事を辞め、アメリカで1年暮らした時の話。
語学留学したんではなく、学校の先生(ボランティア)として渡米。
そこでのいろんな体験を描いていた。
私はそういう制度(インターンシップ)に興味があるわけではなく、ましてや反米思想の持ち主。
でも、なんでこの本を手に取ったかというと、作者と状況が似ているから。
仕事に疑問を感じて、違うことをしたいと考える、そんなところがピンと来た。
だから買って読んだんだが…止めとけばよかった。
後書きにも書いてあるとおり、現状これでいいのかと「悩める女性の背中をそっと一押しする」本だったのだ。

本当、仕事辞めちゃうよ?!

先日のコヨーテ・アグリーといい、この本といい。
なんでこうも人生転換期、みたいな作品にばっかりぶち当たるのか。
それとも無意識に求めているのだろうか?後押し、かつきっかけになる作品を…。
作者は渡米前に「手相占い」に元気づけられたらしい。
それが後押しにもなったという。

後押しかぁ。
私も今一歩なのかもしれない。
…というか崖っぷち?
いや、堪忍袋の緒が切れる寸前?

踏み出したからっていって、中島さんみたいな生活を遅れる確証は何もない。
でも、うだうだしてるのは性に合わない…と、いうわけで、自分の将来設計をきちんと立てようと思った今日この頃。


2006年04月22日(土)  映画「Vフォー・ヴェンデッタ」

映画「Vフォー・ヴェンデッタ」
2005年・米
監督:ジェームズ・マクティーグ
脚本:ウォシャウスキー兄弟
製作:ジョエル・シルヴァー、ウォシャウスキー兄弟
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ナタリー・ポートマン他

なんだ!!あの「V」は「エージェント・スミス」だったのか!

…公式HPをさまよって、分かった。
中身は誰なのか気になってしょうがなかったんで。
おかっぱ頭(必要以上に髪がさらさらしている)に仮面を付け、
小脇にナイフを装備して、黒いマントを翻し、
今日も今日とて悪をバッタバッタとなぎ倒す。
そんな正義のヒーローのお話。
それが「エージェント・スミス」なんだからびっくりだ。


ナタリー・ポートマンの散髪が話題の今作品。
イケメン俳優配するでもなく、ナタリーの魅力だけで観客を動員せねばならぬ分、あのシーンも重要なのかもなぁ…。
ちょっと思想が偏り気味の私にはおもしろい作品だった。
ナチスとか、秘密警察とか、アメリカが植民地化とか、
生物兵器とか、水道汚染とか、英国万歳、革命上等、とか。
イギリスがナチスに占領されたみたくなっててウケた。
現状、あり得ない映像だけど、全く考えられなくもない。
そう思ったら、普通の状態のイギリスを見てみたくなった。
オタクの知識で、ハリポタとかリゼルグくらいしか出てこないけど(私腐ってる)
よく考えたら、あそこの国は、歴史古いんだよなぁ。
アーサー王とかの伝説あるくらいだし。
なんとなく「アメリカの母体」とか思ってたけど、もう親離れされてるし。
一国として見たことは無いな、イギリスを。
一体どういう国なんでしょうねぇ。
ビックベンは見たいと思った。

とってもイギリスに興味が湧いた作品★★★★☆


2006年04月19日(水)  映画「コヨーテ・アグリー」

■米映画「コヨーテ・アグリー」

公式HP
http://www.movies.co.jp/coyote_ugly/

田舎娘が都会に出て、頑張る様は見ていて共感できる。
シンガーライターになるため、身をはって働く主人公。
…バーのカウンターがお立ち台になるとはね…。
そして、店のオーナー、彼女も「元田舎娘」
やりゃーできるんですよ「故郷に錦」

現状満足してない人は見てみよう。
元気が出る。
私はとりあえず、仕事辞めようと思った。

そして、N.Yに行こうと思った(バカ)
…いや、自分、踊れもしないし、歌えもしないからね…。

でも、今の仕事はどうかなぁ、と思っているのは事実。
ニューヨークとまでは行かないが、どっか行こうと思った。
今のまんま人生終わらせるのはイヤだぁ。
もっと色々やってみたいことがあるんだぁ〜。

若いうちだね、何事も。と、悟った作品。


2006年04月18日(火)  「イグナシオ」 花村萬月

イグナシオ
花村 万月〔著〕
角川書店 (1999.2)
通常2-3日以内に発送します。

芥川賞受賞作品「ゲルマニウムの夜」が、本作の焼き直し作品だそうな。
作者本人も認めたらしい(あとがき参照)
長々続く作品はあんまり読まないタチなのに、なぜか、王国記だけは読んでいる。宗教、暴力、エロと、三拍子そろっているからかなぁ。
そんな訳で、この作品「イグナシオ」は王国記シリーズを読むだけの時間がない人にお勧め。
オチもスッキリ決まってて小気味よいです。
性描写も最近みたいにどぎつくないし。
話の舞台は、私にとっての聖地「魔都・新宿」だからってのもある。
(女神転生オタクがここら辺で発病してしまうのですよ…えぇオタクですから)
歌舞伎町の描写を読むだけで、胸がキュンキュンしております。
…あぁ、早くトウキョウに帰りたい(そんな私は山口に居ます)
時代背景も学生運動とか、三島由紀夫とか、燃えてる時代です。
危ない人ととられるかもしれないが、私もあの時代に生まれたかった…。火炎瓶投げたり角材振り回してみたかった…。

脱線した。

主人公は、ハーフの孤児・イグナシオ。天使降臨と言わんばかりの美少年だそうな。
修道院内の施設で育っており、友人一人をバットで撲殺後、修道女と契りを交わし脱走。そして新宿へ出るわけです。
そこでは学生運動参加中の道産子娘と知り合ったり、バイト先のホモマスターに犯されそうになったり、ヤクザの親分に気に入られて、自殺願望のある妹を任されたり…凄まじい人生ですね。
ところどころ宗教絡みな描写はあるものの、王国記ほど言及してない。
どっちかっていうと、神様を信じてますし、この主人公。
最後はどうなるかっつうと、いい男のサガを地でいってますな。
愛しい女共を残して、銃弾の的となるのです。はい。
死して屍になるまで、あっという間の激走です。
読んでるこっちも瞬きすら出来ない。おもしろかった。

現代物の小説はほとんど読まないのですが(読書しているときくらいは、現実逃避したいから)花村作品は食指が動く。
それは先も言った「宗教・暴力・エロ」だから。
暴力には重きを置いてないが、宗教とエロは響きますねぇ。
これがまた、禁欲万歳の基督教だからまたおもしろい。

そうそう、「酸欠金魚」という表現が出てくるのですが、すごく気に入った。


2006年04月15日(土)  「First Love」他1作 西炯子

STAYプリティーFirstLove
西 炯子
小学館 (2006.2)
この本は現在お取り扱いできません。

演劇部のメガネ顧問と結婚したよーぴんの話。
主人公は山村の学校の女の子なんだが。
幼なじみの男の子に抱く、淡い恋心ってやつですなぁ。
私にはこんな淡い体験ないから、うらやましいったらありゃしない。
…年上の女ってシチュエーションは、誰しも経験することなのでしょうか。
それにしても、西氏の描くメガネ男性は、萌えますなぁ。




ひとりで生きるモン! 2
西 炯子
徳間書店 (2006.1)
通常24時間以内に発送します。

前作に引き続き、怒濤の下ネタ4コマ。
前より下ネタがどぎつくない感じがした。
キャラもそこまで濃くないかなぁ…。
でも、乳首トーンのネタは…いかせん、ツボでした(笑)
本格JUNE描いて欲しいなぁ。




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