2005年06月16日(木) 「チェ・ゲバラ―革命を生きる」 |
■チェ・ゲバラ―革命を生きる
著・ジャン・コルミエ, 太田 昌国, 松永 りえ
後輩から借りて読んだ。
世界史好きだけど、近代は全然知識無い事を痛感した。
さっぱり舞台背景が解らない。
ゲバラ=キューバという概念はあったものの、何した人かは知らなかった。
そもそも、キューバはなんで革命起きたのかも知らなかった。
帝国主義のアメリカからの独立が、キューバ革命だった…のか?
しかも、ゲバラはキューバ人ではなかったのだよ。アルゼンチン人だよ。
そして、やっぱりアメリカはキライだなぁと思った。
横暴だよなぁ、やり方が。
自分の好き勝手にならんとダダこねて戦争しちゃう。イラク戦争又然り。
お子様の様な立ち振る舞いである。
そんな駄々っ子アメリカとソ連の狭間でもみくちゃにされたのがキューバ危機。
当のキューバってば、全然関知してないそうだから痛い。
なんか、我が国もそんな感じだよねぇ。
イラク襲撃前に小泉氏には一報こなかったらしいし…。
しかしまぁ、ゲバラの格好いい事。
これはTシャツの柄になるよ。
言ってる事も格好いい。
演説やら、手記やら、さすが幼少期に本の虫だっただけある。
下手な小説より泣けるよ…。
「Hasta la,Victoria siempre!」
(勝利に向かって、常に!)
カストロに向けた手紙の結びであるが、これもまた、泣ける。
「この世界の他の地で、私のささやかな努力が求められている。
キューバの指導者としての責任があるために君には許されないことが、
私には出来る。別れの時が来たのだ。」
キューバを捨てて、何が何でも「革命」を追い求めるチェ・ゲバラ。
そして最期、ボリビアにて死す。齢39才。
生き延びていれば、今の世界変わっているかなぁ。
学生運動とか、安保闘争とか、世界同時革命とか、騒ぎたかったな。
そういう熱い時代に生まれたかった。
今の社会は冷め切ってる様に感じますぜ。
ゲバラとか、三島由紀夫とかが存命だった世代に憧れるなぁ。
生まれてくる時代、間違ったよ、私。