鶴は千年、生活下手

2015年07月24日(金) 家庭訪問ウィーク

今週は家庭訪問ウィークだった。
家庭訪問というと、最近では玄関先までしか先生は入ってこない
というところも多いらしく、うちは上がって話していくよと言う
と驚かれることも多々ある。
支援級の先生は、いつも二人でやってきて、話をして行く。
そういえば、いつも男性女性のコンビでやってくるようだ。
うちが男の子だからかな?

1学期の様子と、夏休みの宿題の話と、修学旅行の話をした。
一番心配なのは食事のことだと話し合った。
納豆のことはもちろん、他にもおにぎりの具のこととか、炊き込
みご飯のこととか。
先生は、コース別活動の際に、どのコースに付き添うのかを悩む
と言っていた。
一番コミュニケーションの苦手な子につきたいが、うちの息子の
ことも心配で、出来れば同じコースだといいんだけどと。
息子は大丈夫なんじゃないのとも思ったが、先生は、何かの匂い
とかがきっかけでパニックになった時に、付き添っていたいと思
うらしかった。
そういうところは、なんだか母親目線だなと思ったりして。
担当ではないにしろ、息子を見続けて3年目となると、どういう
時にこの子が辛いのかということがわかってくるからだろうか。
しんどそうな時に、乗り切る手助けをしたいと思ってくれている
ようだ。

今年の巡り会わせに感謝しているのだが、それは同級生だったり、
担任の先生だったり。
息子が楽しく交流の授業を受け、支援級のイベントのリーダーを
やったりできるのも、みんなのおかげだと思う。
ほんとに今年は有り難いですと先生に伝えた家庭訪問。
次のさしあたっての心配は2学期の始まりですねと、意見が一致
したところで家庭訪問は終わった。

普通級の先生は、どんな風に家庭訪問をしているんだろうか。



2015年07月19日(日) あれこれ制限があることとか

毎日の暮らしの中で、あれこれと制限されることは多い。
例えば、貧血が改善していないので、急に立ち上がったりしない
ようにするとか。

修学旅行の説明会があった。
あまりの暑さで、体育館での説明会には出席せずに、資料だけを
もらって帰宅した。
色々読んでいると、食事のメニューや材料についての表があった。
三日目の朝食は納豆がつくらしい。
まわりがみんな納豆を食べている中で、息子は食事できるのか。
それ以外のメニューは、食べられそうなものを食べてくれれば、
なんとかなりそうだったが、食事会場全体の匂いはどうだろう。

息子と食事に出かける時は、観葉植物を置いていない店を選ぶ。
息子は、室内に植物が植えられているという状況が激しく嫌なの
で、内装を知っている店でないと入れないことも多い。
近所でいえば、バーミヤンとココスは大丈夫で、ガストやサイゼ
リヤは入りたくないそうだ。
とはいえ、学校行事でレストラン体験がある場合は、サイゼリヤ
なら大丈夫らしい。(造花みたいだからかな?)
しかし、家族で行く場合は、行きたくないと拒否される。
学校行事なら入れるというなら、家族で行ってもオッケーにはな
らないのが不思議なところ。

また、息子と出かける時は、小花柄の服とかは着ない。
お母さんを見て目がチカチカするから着ないで、と言われるから。
洋服を買う時も、柄物は息子に確認する。

自宅でのメニューも色々制限がある。
食感がいやで食べないものは、本人が食べないだけだから別のも
のが用意してあればオッケー。
が、匂いが嫌で食べられないものは、食卓でその匂いがするのは
嫌なので、家族も一緒には食べない。
息子がいない時に納豆とか、らっきょうとか食べている。
帰宅してらっきょう臭いよと言われることはあるが、急遽換気扇
を全開で回す。

などなど、数えきれないくらいの制限を、無意識のうちにクリア
しながら暮らしているのだなと、改めて気づいたりする。

誰しも持っているかもしれない、暗黙の自分ルール。
それが制限事項なのか、ただのこだわりや好みだけの問題なのか
を時々は考えて、たまにはそれを破ってみるのも、いいかもしれ
ない、この夏である。



2015年07月15日(水) 電車乗りのお母さんルール

電車のこととなると、ついつい熱く語ってしまうのだが。

わたし一人で出かけた日に、駅のホームを走っている2.3歳の
幼女を見かけた。
わたしなら、駅のホームは絶対に走らせない。
息子は電車が好きだったから、運転士さんや駅員さんを心配させ
るようなことはしないようにしようと、言い聞かせてきた。

息子とわたしの間には、電車のお母さんルールというものがある。
幼かった頃のことだから、あった、か。
ホームでは手をつなぐこと。
乗り降りの時も手をつなぐこと。
電車の中を歩き回ったり走ったりしないこと。
大きな声で騒がないこと。
手すりにちゃんとつかまること。
椅子に座る時は靴を脱ぐこと、 などなど。
ルールを破ったら、次の停車駅ですぐに降りることにしていた。
ホームでもう一度ルールを確認して、次に電車に乗る。
用事があって乗る電車ではなく、楽しみで乗る電車でそれらの事
を学んでおくのである。
それは、電車が好きな子どもだからできたことかもしれない。

電車は安全な乗り物だが、その乗り降りは小さい子どもにとって
は、決して安全ではないのである。
ホームと電車の隙間に靴を落としたり、子ども自体がハマること
だってある。
ホームが傾斜していれば、ベビーカーだった車椅子だって動いて
しまう。

電車に乗ることは誰にでも出来るごく普通のことだが、そのなか
には暗黙のルールというか、マナーが存在する。
あまり守らない人も多く、電車に乗り馴れている人間はそれを見
て残念な気持ちになったりする。
例えば、当然と言えば当然のことで、降りる人が先で乗る人は後
とか、出入り口は降りる人の為に空けておくとか。
さらには、リュックのように大きな荷物は、前に抱えるか網棚に
置くか、座っていれば膝に抱くこととか。

ケータイやスマホで会話しないとか。
なぜなら、不完全な会話は癇に障るからである。
不完全な会話というのは、片方の言葉しか聞こえない会話。
つまり電話の片方だけの声である。
それも大声で話されたらたまらない。

一度にたくさんの人間を乗せて移動するものだからこそ、お互い
に少しずつ気を使って、心地よいものにしたいと思うのである。
こんなことからも、気遣いとか学べるんじゃないかなー。



2015年07月12日(日) 暑い中、南大沢まで

ほんとに暑い。
そう呟きながらの南大沢までの道のり。
なるべく歩きたくないので、遠回りでも小田急線と京王線の経路
で出かけた。
新百合ケ丘の駅で、少年とその母親がエスカレーター横に立って
電車を待っていた。
そこは、狭いから、自分なら子どもとそこには並ばないなと思い、
そして、はみ出ると運転士さんに警笛をならされちゃうんだけど
な、とも思った。
少年が何かを落としたのが、黄色い点字ブロックの上だった。
ちょっとドキドキしてしまった。
VSEが通過するよと、無言で指差しでその少年に教えたのだが、
それほど興味のない様子で、ああ、この子は電車好きではないの
だなと、少しがっかりしたりした。

お母さんというものは、自分の子どもは危険な目に遭わないもの
だと思い込んでしまっている部分があって、自分の子どもを信用
しているものだ。
が、息子が発達障害であったりすると、信用しきっていられない
こともしばしばである。
子ども自身が、自分の予期しない動きをしてしまったりして、そ
のことに自分でパニクったりするからだ。
そんなところでよろけないでしょうというところでよろけたり、
そこはつまづかないよねというところで、つまづいてみたり。

世のお母さんたちに向けて。
子どもの動きには注意しておいてほしいと思う今日この頃。

南大沢では、暑さに負けずに集まったメンバーと話し合う。
お題は「雨」だったが、全く似つかわしくない猛暑。
次回の9月、お題は「跳ぶ」。
ジャンプ! である。



2015年07月03日(金) 電車乗りも体験

雨の毎日。
小学校の水泳の授業は半分以上は雨でつぶれている模様。
授業参観ウィークが終わって、一段落したかのような学校だが、
来週は研究授業があるとか、1学期最後の週には修学旅行説明会
があったり、支援級の夏のイベントが2つあったり。
カレーパーティーと、花火大会。
普通級の子ども達からは、遊んでるみたいでうらやましがられる
イベントだが、1年生のうちから調理の場に臨ませて慣れさせる
ことや、花火に挑戦することも学習。
花火大会の前は、他にも電車に乗る練習や、外食の練習もする。
電車に乗る練習は年に数回あるので、車でしか出かけない子ども
にとっては、いい機会である。
駅で切符を買う。
改札に切符を通す。
電車が来るのをホームで待つ。(騒がず、走らず、待つ。)
ホームと電車の間の隙間に注意しながら、電車の乗る。
電車の中では、走ったり歩き回ったりせず、手すりにつかまる。
ホームと電車の間の隙間に注意しながら、電車から降りる。
改札に切符を入れる。
こんな段取りも、何回か体験を積み重ねて身につける。
支援級の子ども達にとって、普通級の子ども達以上に体験は大事。


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市屋千鶴 [MAIL]