一昨日から今日まで、検査入院して来た。 胃カメラも辛いが前準備があるわけではないので、ほんの十数分 がんばればいいから案外気が楽なのである。 しかし、大腸カメラは前準備が大変なのでしんどいのだ。 今回痛感した。 入院した一昨日は、昼食、夕食とも低残渣食。 つまり、残りかすの少ない食事ということで、箸もスプーンも使 わない飲むだけの食事だった。 そして、就寝前の夜9時に水溶下剤を飲んで、夜中にトイレ通い。
検査当日の昨日は、朝から何も食べないで9時頃から点滴。 点滴しながら、下剤を1時間かけて1リットル飲む。 普通の人は2時間かけて2リットルらしいが、われわれ透析患者 は少ないらしかった。 飲み始めて1時間くらいから、点滴をぶら下げながら歩き回って、 便通を促すようにし、トイレ通い。 そうこうしているうちに、全部出切ったらしいと看護師が判断す ると検査室と連絡を取り合って検査開始となるのだった。
検査自体は15分から20分くらいだった。 とても元気で上手な先生だから安心してねと看護師さんに言われ ていたが、まったくそのとおりの元気な先生で、明るく話しかけ られながらの検査だった。 ごく小さいポリープ2個とそれより少し大きいポリープを1個、 切除した。
検査中も点滴をしたままだったが、それは万一のときに薬を注入 しやすくしておくためなのだそうだ。 終わってもさらにまた点滴して、点滴の最後に止血剤。 そしてやっと夕食にありつけた。 夕食は、全粥食だった。 主菜はタマネギ入りのつくねを平らにして焼いたようなもので、 副菜は春菊のおひたし、カリフラワーのマヨネーズ味の和え物だ った。 どちらも柔らかく茹でてあって、特にカリフラワーがやけにおい しく思えた。
今日は朝から常食で、透析後に昼食をとってから退院となった。 今日は夫が休んでくれていたので、途中まで迎えに来てもらった。 平日なのにお父さんもお母さんもいるねと、もぐちゃんがうれし そうに言った。 結果を二人に報告して、特に何でもなくてよかったねと話した。
さて、貧血の原因はなんだったのだろうと、疑問が残る。
次回のぷらむのお題が「卒業」(別れ)ということなので、別れ を使ってみた。
ポリープと別れたあとの夕食のカリフラワーの歯ざわり優し(市屋千鶴)
成人の日に雪が降るのは、3、4年ごとのことらしい。 しかし、今回の雪は一気に積もってしまったなという感じだった。 前日の日曜は、ぷらむ短歌会ででかけていたが、翌日の雪を見込 んでスーパーによって買い物をして来ていた。 それなのに、昼頃になんだか買い物に出かけたくなって、雪の中 をよっこらよっこらとコンビニまで出かけていった。 大粒な雪が降りしきっていた 時折、傘をバサバサと揺すって雪を落としながら歩いていくとき、 家々の屋根を見上げて思った。
屋根の雪と空の色の区別がつかないほどの雪空を見るのは、いつ 以来だったろうかと。
こんな大粒な雪、そういえばあのときも降っていたなと思い出す のは、父と母が別れる話し合いをしているときのことだった。 話し合いの場所に同席させてもらえなかったわたしは、国道の脇 のスーパーの店先に有った、うどんの自動販売機でうどんを買っ て食べていた。 雪の中で、立ったまま、うどんを食べていた。 田舎では雪のつきにくい防寒具を着ていたので、傘などは持たず にうどんを食べていた。 冷たい雪と暖かいうどんと、そして居所の無い自分と。 妙な取り合わせだなと思っていた。
次に思い出すのは、祖母の葬式のために帰省したとき、叔母の家 に集まっていた従姉妹たちと、雪の中で紙ゴミを焼いていたこと。 玄関先から、雪の中をもそもそ進んでいって、小さな丸い広場を 作り、そこで紙ゴミを焼くのが普通だった。 ものすごく久しぶりに、従姉妹たちとそれをしていた。 祖母を亡くした悲しみを抱えながらも、みんなでわいわいと、雪 の中へ突き倒したりしながら、30代40代の従姉妹同士が笑い あった。 きっと、嘆き悲しんでだけいるのでは祖母は喜ばないと、みんな 思っていたから。 もっつもっつと降りしきる雪の中で、泣き笑いした。
いろんなことを思い出しながらコンビニまで行き、大きな袋をぶ らさげて帰宅すると、うれしそうな顔をしていると夫に言われた。
辛い思い出と直結する雪も、今では笑っていられるようになった。 夫ともぐちゃんのおかげだろう。
なんとか松の内に今年最初の更新ができるようだ。
「あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。」 こんな挨拶を何回しただろうか。
今年は元日から透析だったので、朝から透析室で何度も挨拶。 おせち料理は帰宅してから用意(盛りつけたり)したので、食べ ることができたのは14時頃だった。 だらだらと食べて食べて食べて、お腹いっぱいで夕食が食べられ なくなってしまった。
今日は午後から、もぐちゃんの近所の仲良し君が遊びに来ている。 仲良し君は昨日まで帰省していたので、もぐちゃんは早く遊びた くてうずうずしていたのだ。 新しく買ったプラレールの電車や駅を見せたかったのだろう。 サンタさんにもらったベイ○レードも早く一緒にやりたかったの だろう。 仲良し君は、自宅でやれないDSのゲームをやりたかったのだろう。 二人であれこれとワイワイ遊んでいる。
今月は、わたし自身が検査入院を控えている。 昨年の11月から12月にかけて貧血が進んでいたので、消化器 関係を検査することになったのである。 胃カメラは今週中に、大腸の内視鏡検査は下旬に予定している。 透析導入時に、大腸のバリウムエネマという検査をやったのだが、 それ以来5年間、胃カメラも大腸検査もやっていないので、いい 機会だからやっておきましょうと言われたのだ。 胃カメラはもう4回目だからいいのだが、大腸の内視鏡検査は初 めてなので不安でいっぱいである。
正月だというのに、検査に対する不安があるためか、いつの間に かイライラしていることが見て取れるらしく、夫からイライラし てるねと言われる始末。 起きてもいない先のことに気をもんでも仕方の無いことだという のはわかっているが、なかなか割り切れないのが人情である。
まずは、1日1日、集中して生きていこうと思う。
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