鶴は千年、生活下手

2009年04月06日(月) 入学式の子ら

今日は小学校の入学式だったようだ。
もぐちゃんを保育園に連れて行った帰りに、真新しいランドセル
を背負った新一年生やその親達とすれ違った。
小学校は保育園の近くなのである。
まさに満開の桜の下での入学式。
なんて微笑ましい光景なのだろう。
一年後には自分達が当事者になるのだと思うと、なんだか不思議
な気持ちである。

保育園で年長組になったもぐちゃんだが、あと一年で小学校って
大丈夫なのだろうかと、ふと心配になったりもする。
なんといっても、男の子だからプラプラしてばかりで、ちっとも
落ち着かないのである。
保育園の先生の話も、途中でちょろちょろと歩き出す始末だ。
どうしてちゃんと座ってきていられないのかと尋ねたら、
「だってつまんないんだもん。」と答えた。
別の日に、歌の練習をしているみんなの後ろでプラプラしている
ので、どうして一緒に練習しないのかと尋ねたら、
「だって、早く絵本当番がやりたかったんだよ。」と答えた。

じっとしていられないのではなく、それなりの理由があるらしい。
あんまりじっとしていられないので、前の担任保育士から訓練す
る所に行ってみますかと相談されたりもした。
まあ、そういう練習をするのは必要かもしれないので、お願いし
ますと答えたのだが、どうやら障害でじっとしていられないとい
うのとはちょっと違うようだ。
家でわたしに説教される時は、ちゃんと正座して聞いていられる
のだから。
また、父親に「なんで怒られてるのかわかるまで、そっちの部屋
で考えなさい。」と言われて、おとなしくとなりの部屋に入って
いられるし、どうも保育園でじっとしていられないのには五歳児
なりの訳があるらしい。

他の保護者の方との懇談会で発見したことだが、五歳になると、
多かれ少なかれごまかすことを覚えるらしいし、都合のいいよう
に小さな嘘をついたりするようだ。
嘘をつくというより、自分なりの理由を作り上げているというこ
となのだろう。

いろんな場面で、自分なりのシチュエーションを設定して遊ぶよ
うにもなる。
男の子は見ているととても面白い。
最近では、時刻表の見方を覚えた。
ますます親子でコアな「鉄」への道を歩んでいる気がする。
今年も鉄道博物館に行く気満々である。

たくさん電車に乗って歩けるのも、まだ電車賃がかからない幼児
だからで、保育園児のうちに山形に行かねば。

入学式に向かう新一年生を眺めながら、ついついマスクの下で微
笑んでしまうのだった。


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市屋千鶴 [MAIL]