雑記帳

2003年11月30日(日) コレをやめたらいくら貯まる?

コレをやめたらいくら貯まる?  スリム生活研究会編  河出書房新社 2003/6/20

煙草・スポーツ新聞・使い捨てライター・キャッチホン・アイドリング・パソコン&周辺機器の電源・高いアンペア契約・トイレの2度流し・食器の温水流し洗い・除菌消臭スプレー・衣類乾燥機・カップみそ汁・カードローンの返済等

ほんとによくこんなもの計算したなぁ。前提がすでに変だ。週2冊買ってる雑誌をやめたら年でこれだけ貯まるとか。。。だいたい買わない者からみたら変としかいいようがない。トイレの流し方でももっと細かく計算してみました。一日一回2度流しをやめたら***円貯まる!。なんて意味ない。んな中途半端なことしますかいな。流すなら流す。流さないなら。。。(ていないだろうけど)

評価 ○ ばかばかしさゆえ



2003年11月29日(土) 押絵と旅する男

押絵と旅する男 江戸川乱歩著  講談社 1979/4/20

江戸川乱歩全集6

押絵と旅する男>>押絵になった兄を携えて。
盲獣>>触覚の世界への誘い
何者>>明智小五郎が小説家に嫌みをいうの巻。
黄金仮面>>ルパン対明智

風呂場で解体です。はい。明智小五郎がでてくる話は好きになれない。

評価 △



2003年11月28日(金) 「田んぼの学校」入学編

「田んぼの学校」入学編 宇根豊著 農文協 2000/3/31

子どもたちに農業や農村の自然にふれさせようという動きが急速に広がっています。〜最近のいじめや学級崩壊も、子どもたちの自然や人とのふれあいの減少が原因の一つではないかと言われています。〜私たちは、本書を通して、新たな農村と環境の考え方を構築し、世界の人々にわが国の農業と農村のすばらしさを伝えたいと思います。<<前書きより

総合学習のための手引き書みたいなもの。ただ学習法を指南するだけでなく、そこで働く人々に感謝の意識を持つように誘導。やりっぱなしでなく、次へ続けることを念頭においてる。

評価 ○ 



2003年11月27日(木) インターネット中毒者の告白(パソ通)

インターネット中毒者の告白

懐かしいパソコン通信時代の女性の告白である。
女性が数少なく注目を浴びる時代は今ではわからない。自意識過剰なのか、それが普通だったのか。いろんな攻撃にさらされながらラストではネット死を選ぶ彼女。これも今ではそこらへんに転がってる。(オンオフと同じ感覚でつながりを断ち切る人は山といる。)

そういう時代だったのか という程度。

評価 △



2003年11月26日(水) 100万回の言い訳

100万回の言い訳  唯川恵著  新潮社 2003/9/20

夫婦がそれぞれ不倫をする物語。

これも愛なんか?

評価 △



2003年11月25日(火) 女のとなり

女のとなり 乃南アサ著 祥伝社 2003/9/10

女のとなりには・・・女を含む漢字から喚起されるイメージ・出来事をかたったエッセイ。

それなり。

評価 △



2003年11月24日(月) シンセミア(エンタメ)

シンセミア  阿部和重著  朝日新聞社 2003/10/30

神町に暮らす人々のどたばた。「パンの田宮」の歴史から物語ははじまる。田宮の長男博徳は田舎での刺激を求めてビデオ撮影サークル(盗撮グループ)にはいる。顔見知りの人々が隠してるものを見て暗い歓びを感じるサークル員。なにも起こらないように見える町にも人々のドラマがあった。

きしみが少しずつあらわれ、下巻で一気に壊れる。薦めてくれた人から文学なのかと思ったが、エンタメにはいると思われる。登場人物がおおいわりに混乱はおきず読みやすい作品。

評価 ○



2003年11月23日(日) 蹴りたい背中 

蹴りたい背中 綿矢りさ著 河出書房新社 2003/8/20

クラスで孤立しているハツ。同じく孤立しているにな川が気になる。
「人にしてほしいことばっかりなんだ。人にやってあげたいことなんか、何一つ思い浮かばないくせに。」

蹴りたい人はたくさんいる。実害なきゃお遊びで蹴りまくる。許容してくれる相手しかけれない。甘えですなぁ。

インストールでも一つのネタだけでよく一冊になったとおもったが、これも同じ。にな川ぐらい漢字でかけばいいのに。難しいからひらがなというのであれば、なぜこの名前にしたのか。

評価 ×



2003年11月22日(土) ダーウィンの使者(進化)

ダーウィンの使者 グレッグ・ベア著 ソニー・マガジンズ 2000/4/10

アルプス山中で発見された親子のミイラ。親はネアンデルタール人、そして子は現代人とかわらない特徴をそなえていた。
女性しか発病しないSHEVAウィルスが発見された。罹患した女性は流産。中間娘(母の子宮内で排卵)をへて第二世代の子を出産する。
新人類が誕生する。

読み始めたら一気に読了。

評価 ○



2003年11月21日(金) 兄嫁(スパンキング、縛り)

兄嫁 藍川京著  幻冬舎  2000/6/15

兄の死。それが抑えていた兄嫁への思いをぶつけるきっかけになった。通夜の日にはじまり、いつ果てることのない愛欲の日々に二人は溺れた。

伝奇物でノルマシーンとばして読むクセがある。藍川がだめなら官能はだめといわれ、とりあえず一冊借りてきた。(借りるのと買うのどっちが恥ずかしいんだろう)えぇずっとノルマシーンでしたとも。この文章では興奮はしないが、どこがねらいかとついつい冷静な自分を発見してしまった。
想像が働く余地があってこその逆に(これでもかというくらい親切なのが)興奮をひきおこすとおもう。中途半端。
兄嫁(禁忌)、SMと萌え要素はあるんだろうな。

評価 ×



2003年11月20日(木) 葉桜の季節に君を想うということ(大人向け青春)

葉桜の季節に君を想うということ  歌野晶午著 文芸春秋 2003/3/30

妹と住んでいる探偵成瀬将虎は、ロマンチストである。いつか出会う運命の女性を待っていた。自殺未遂の女性さくらを助け、そのときは意識しなかったが、しだいに彼女に引かれていく。

妹と探偵、この組み合わせはよくみるお約束のようなものである。どこか夢見ている兄と現実家の妹。淡々と話がすすみやまがない。
「やられた」とは思わないがラストでタイトルの意味がわかり付け方うまいなと感心。ミステリーマスターズシリーズのわりに読みやすい。

評価 ○



2003年11月19日(水) アノニマス(自縄自縛)

アノニマス 野崎六助著 原書房 2003/10/27

ホラー作家覗木毒助は創作教室の講師をつとめている。12人の受講生を競わせ作品を書かせ、いただこうともくろんでいた。

表紙に惹かれて借りました。匿名をキーワードにしようとしてるがミステリーともホラーともつかない。

評価 △



2003年11月18日(火) 社長ゲーム(青春)

社長ゲーム  薄井ゆうじ著 講談社 2000/9/25

庭に炭を埋めバッドで突く。少年のころはそれでダイヤモンドができると信じていた。愚かなのではなく、知識がないためであった。養父に反発し出奔したが、危機を知り会社の建て直しを決意する。

成長物語。ラストで初めて「おとうさん」「おかあさん」と呼ぶところはお約束どおりのようであった。

評価 ○



2003年11月17日(月) Dーブリッジ・テープ(独白)

Dーブリッジ・テープ  沙藤一樹著 角川書店 1997/6/30

Dーブリッジで発見されたカセットテープに残された少年の独白。5才で捨てられ死ぬまでを語る。

青春。とうけとってしまった。ホラーではない。
少年の語りが中心なので人によっては拒否反応おきるかも。

評価 ○



2003年11月16日(日) パノラマ島奇譚

パノラマ島奇譚 江戸川乱歩 講談社 1978/10/12

江戸川乱歩全集3

双子のようににていた大富豪の死に際し入れ替わりを決行した青年。財産を整理し夢の楽園をつくりあげる。

イラストがいい。パノラマ島の描写が想像を喚起させる。

評価 ○



2003年11月15日(土) 人間椅子

人間椅子 江戸川乱歩 講談社 1979/3/20

江戸川乱歩全集2

人間椅子・疑惑・接吻・湖畔亭事件・踊る一寸法師・毒草・覆面の舞踏者・闇に蠢く・灰神楽・火星の運河・モノグラム・お勢登場・人でなしの恋

絶対に人が椅子にはいって生きていられるはずはないのに、ぞぞっとしてしまう作品。

評価 ○



2003年11月14日(金) 屋根裏の散歩者

屋根裏の散歩者 江戸川乱歩著 講談社 1978/10/12

江戸川乱歩全集1

二銭銅貨・一枚の切符・恐ろしき錯誤・二癈人・双生児・D坂の殺人・心理試験・黒手組・赤い部屋・算盤が恋を語る話・日記帳・幽霊・盗難・白昼夢・指輪・夢遊病者の死・屋根裏の散歩者・百面相役者・一人二役・火繩銃

短編集。かるくムードをつかむのによし。

評価 ○



2003年11月13日(木) 蜘蛛男(虫)

蜘蛛男 江戸川乱歩著 講談社 1978/12/5

江戸川乱歩全集5 芋虫・蜘蛛男・魔術師

<芋虫>四肢を無くした男とその細君の話。
<蜘蛛男>学者殺人魔。パノラマ。生人形。
<魔術師>

素人探偵明智小五郎。(蜘蛛・魔術)。詰め襟の白服、白靴。。。ですか。
明智がでてくるといまいち。

評価 ○



2003年11月12日(水) 孤島の鬼(異形)

孤島の鬼 江戸川乱歩著  講談社 1978/11/20

江戸川乱歩全集4  孤島の鬼・猟奇の果

<孤島の鬼> 恋人が殺された主人公が異形の者たちが集っている島へ乗り込み、財宝と新しい彼女を得る話。
<猟奇の果> 猟奇話にうつつをぬかすうちに物足りなくなり実行。

孤島の鬼・・・好きだー!!!これぞ乱歩のイメージそのまま。異形に謎解き見立て。怪しいムード満載。六道の辻の描写すばらしい。

評価 ◎(好みです)



2003年11月11日(火) 魔(探偵物)

魔 笠井潔著 文芸春秋 2003/9/30

私立探偵飛鳥井の連作

追跡の魔  ストーカーの正体を突き止める依頼。依頼者が殺される。過去と現在のストーカーの違いから真相をみぬく。

痩身の魔  摂食障害の娘が失踪。自殺。母によく似た娘と父のつきあい。依存。かきつばた。

分厚いのはmystery mastersだから仕方ないとおもいつつも。。。スペシャルエッセイ他で四分の一もつかわないでほしい。
作品自体は主人公が50代私立探偵のためかおとなしい。

評価 △



2003年11月10日(月) 帝都探偵物語 私が愛した木乃伊(愛でしょうな)

帝都探偵物語 私が愛した木乃伊  赤城毅著  光文社 2003/9/25

帝都探偵シリーズ

化け物用探偵の十三郎が おなじみのメンバーと脇をかためる。ラブロマンス。天草で発見された2つの棺と木乃伊。バイオリンの調べによって木乃伊は復活し殺戮をはじめる。完全なものとなるため男女一対の心臓を必要としているが、対象の女性の前世は木乃伊が愛した女だった。

んー化け物には、彼をおそれない女性。愛ですね。(んでも化け物が男のパターンおおいのはなんでだ?逆のみたいな。)

評価 △



2003年11月09日(日) この方法で生きのびろ!(恋愛サバイバル篇)

この方法で生きのびろ!(恋愛サバイバル篇)ジョシュア・ペイビン デビッド・ボーゲニクト  ジェニファー・ワーリック  草思社2002/3/26

自分の生命が危険にさらされたり、緊急事態に直面したときに、間違いなく安全に切り抜けられる方法など、存在しないのかもしれない。(中略)本書に紹介した対処法は、いずれも試しにやってみるべきものではない。本書の情報は、専門家が身近に体験した状況について記述したものを直接採用している。しかし、いかなる責任も負うものではない。<冒頭警告より

危ないデートのサバイバル術  
相手が・・・・猟奇殺人者かどうかを見破る方法
       既婚者かどうかを見破る方法
       本当に女性かどうかを見破る方法
       女結婚サギ師かどうかを見破る方法 他4

第一印象のためのサバイバル術
       ニセモノかどうかを見破る方法
       着ているものの緊急事態の対処法
       ニキビがひどいときの対処法    他3

レストランでのサバイバル術
       デート中にお腹が張ってきたときの対処法 他8

ベッドルームでのサバイバル術
       目ざめたとき、横に寝ている人の名前が思い出せないときの対処法 他6
       
男女関係をめぐるサバイバル術
       別れた亭主/女房と出くわしたときの対処法 他6

付録 別れの手紙の書き方文例、知ってて役立つ言い訳集、まぬけでクサい口説き文句集、仕草で伝えるメッセージ集

うけました。章題では普通なのに中身は変。ガス抜きの方法なんてイラストつきで書かれた日にはこんなん絶対にしないぞとおもいつつ にやり。

評価 ○(役にたつようなたたないような)



2003年11月08日(土) 800(さわやか)

800  川島誠著 角川文庫 2002/6/25

800mランナー二人の物語。

タイプの違うランナー中沢と広瀬の語りが交互にはいる。淡々と話がすすむので読みやすい。スポーツに縁がなくても楽しめる。さわやか路線。

評価 ○(映画化されてるようだが、文章のほうがよさそう)



2003年11月07日(金) 親指さがし(都市伝説)

親指さがし 山田悠介著 幻冬舎 2003/9/25

一人で別荘に住んでいた女性がバラバラにされて殺害された。左手の親指だけがみつからない。小学生5人は幽体離脱で親指を探しにいく。一人が姿を消した。それから7年。残された4人が順に殺されていく。

都市伝説を絡ませた話。

印象に残る点なし。うすあじ。伝説らしい終わり方であった。

評価 △



2003年11月06日(木) ココデナイドコカ(女性向け)

ココデナイドコカ 島村洋子著 祥伝社 2003/9/10

密閉容器 母との確執。サギ。 
むらさき 源氏講座でであう女性。
代用品  このんで代用品を買っているわけではない。まぁいいかと思う。しかし不要になる。
事情通  浮き輪がなくても泳げる。
偽妻   世間に誇れる持ち物 妻
当て馬  利用された
嘘恋人  出会い系で得た金銭をうしなう。
数字屋  tel番号売買
幸福   娘の死。

二十代〜三十代むけ。

評価 △



2003年11月05日(水) イギリス人のユーモア(おもいつくって。。)

イギリス人のユーモア 北村元著 PHP 2003/6/6

サブタイトル 日本人には思いつかない

ユーモアはよくあるパターンだが、日本人がかいてて。。日本人にはって。。 結局それなりにわらえるのを選んでる。

目新しさなし。解説のうんちく部分のみ読めるかな。

評価 △



2003年11月04日(火) LAST(ドラマ原作用か?)

LAST  石田衣良著  講談社 2003/9/25

短編集
ラストライド  借金地獄のはてに男が選んだ道は
ラストジョブ  援交ボランティア
ラストコール  テレクラでみた映像
ラストホーム  ホームレス社会
ラストドロー  盗難通帳、中国人
ラストシュート 幼児嗜好
ラストバトル  ロシアンルーレット

平易な文章。よみやすい。そのままドラマになりそう。ラストというタイトルに合わせて暗いものがおおい。

評価 △



2003年11月03日(月) 猪苗代マジック  

猪苗代マジック  二階堂黎人著  文芸春秋 2003/7/30

水乃紗杜瑠シリーズ

1984年処刑魔により4人の男が惨殺された。そして1995年、新たな連続殺人がおき、処刑魔の犯行声明文がのこされていた。
旅行代理店「アンタレス」のサトルと由加里はスキー場の下見に猪苗代へいく。有力者が密室で殺害された事件についつい首をつっこむサトル。ラストはお約束の「犯人はこの中にいます」解決編。

分厚いのにさくさくっと読める。主人公のキャラ設定が軽いためか、すべてが軽い。お約束の解決編を読みながらあと50p程度、どうまとめるのかなとちと期待してみたが、解説だった。。。。肩すかし。

評価 △



2003年11月02日(日) 真夜中のユニコーン (おもいこみ)

真夜中のユニコーン 栗本薫著  講談社  2003/9/20

サブタイトル 伊集院大介の休日

失恋した聡子はテーマパークで住み込みのアルバイトをすることにした。ついてみればいつ閉鎖してもおかしくないような状態。親しくなった川田・氏家・滝沢・村上らとの交流。殺人事件。影の主。

アトムが最初からでてきていたが、伊集院大介はラストでちらっとだけ。キャラの名前で呼び込むだけの作品。インパクトなし。

評価 ×



2003年11月01日(土) 虚栄の市1(のしあがり)

虚栄の市1 サッカリー著  岩波文庫  2003/9/17

孤児のレベッカ・シャープ(ベッキー)は嫌悪していた女学院から家庭教師の職につくことによって逃れることができた。学友のアミーリアの家へ行き、その兄を誘惑しようとして失敗。働き先ではありとあらゆる人々に愛想を振りまき、立場をよくしようと画策。次男と秘密の結婚をするまでにいたる。

筋は単純。予想外に読みやすい。登場人物はみな素朴で毒が薄い。とりあえず残りも読んでみよう。(全4巻)

北村薫作品「街の灯」の章題になっている。そこからたぐりよせた。

評価 ○(よみやすさ)


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