雑記帳

2002年09月05日(木) 謎解き 伴大納言絵巻 (絵画史)

謎解き 伴大納言絵巻  黒田日出男 著 2002/7/20

絵巻の中に描かれた2人の謎の公達。 その正体を推理する。 
同一人物か 別人か。 また2組の女性たちの描き方の違いは何を意味するのか。
緻密な計算に基づいて描かれてるという前提にたって、推理を続ける。

過去の論文を分析し、強引に(あくまで さりげなさをよそおって)結論へ導く。

評価 ○ 



2002年09月04日(水) 日本の絵巻7 (アート)

日本の絵巻7 中央公論社 1987/10/10

餓鬼草紙 河本家本・曹源寺本
地獄草紙 安住院本・原家本・益田家本
病草紙  文化庁本
九相詩絵巻              収録

宮崎学の「死」から連想し、九相詩絵巻を捜した。 美女が自然に還るまでを同じアングルからおっている。 
絵巻といえば王朝文化を想像するが、グロテスクな面もあり、かなりのインパクトである。 

評価 ○



2002年09月01日(日) 死 death in nature (写真集)

死 death in nature (写真集) 宮崎学撮影 平凡社 1994/11/20

秋の死・ニホンカモシカ 9月のなかば、亜高山帯の森に老いたニホンカモシカの死体が横たわっていた。
冬の死・ニホンジカ コメツガの森のはずれに、ニホンジカの死体が雪にうもれていた。
春の死・タヌキ 5月初旬、ヒノキの植林地にタヌキの死体が雨にうたれていた。

同じアングルで経時変化を追った写真集である。 自然に戻るまでの様子をとり続けている。 胸が苦しくなる。

評価 ◎(グロテスクと感じるひともおおいだろう。)


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