2002年03月31日(日) |
鏡像世界からの侵略 上・下 (SF) |
鏡像世界からの侵略 上・下(新・宇宙大作戦) ウィリアム・シャトナー 早川SF文庫 2002/1/31
108年前に出会った平行世界のスポック。 その時、「一人の人間でも現在をかえることができる。」 といったがために、 そのつけをはらわなければいけなくなったカーク艦長。 過去の行いを精算しなくては。。。
主要登場人物 カーク・スポック・マッコイ・スコット (どこが新??) オールスター総出演 過去作品ではられた 伏線をつかって 純粋にたのしめる。
評価 ◎(スポックが 好きなだけさ。。。)
2002年03月30日(土) |
ダイスをころがせ!(選挙) |
ダイスをころがせ! 真保裕一 著 朝日新聞社 2002/1/20
34才男・リストラされ妻子がでていった。 職探しにも熱がこもらず、くさってる。 旧友がやってきて「衆議院選にでる! 手伝って欲しい!!」 気がつけば熱にうかされたような状態。 「いま、猛烈にこれがしたいんだぁー!! 生きてるってかんじるぞー!!」
最低限の選挙関係の知識が てにはいる(^^;;
評価○
2002年03月29日(金) |
クレオパトラの葬送 (コメディ) |
クレオパトラの葬送〜薬師寺涼子の怪奇事件簿〜 田中芳樹 著 講談社ノベルス2001/12/21
毎回怪物がでてくるシリーズ。 美人警視ドラよけお涼と 泉田警部補コンビがくりひろげるどたばたもの。シリーズ3作目であるが かなりネタ切れっぽい。 まだ続くのかな? 他のシリーズを 書いて欲しいんだけど。。。
評価 △(軽めが読みたいときにいいかも)
2002年03月28日(木) |
「裏日本」はいかにつくられたか |
「裏日本」はいかにつくられたか 阿部恒久 著 日本経済評論社 1997/10/13
「裏日本」ということば・観念の成立 「裏日本」化のはじまり 産業・教育面での格差 個別事例 新潟・山陰について
(−−)zzzz
2002年03月22日(金) |
イヴの七人の娘たち (遺伝子) |
イヴの七人の娘たち ブライアン・サイクス ソニー・マガジンズ 2001/11/10
あなたは だれの 子孫なのか? 遺伝子学者が 一般向けにかいた本。 ミトコンドリアDNAから 母系をさかのぼる。 アフリカのイヴまで たどりつき世界共通の母をみつける。
まだ母系しかたどれないのが 残念だ。 男系もさかのぼって アダムが みつかったらすごい。 DNAの母を調べることもできるらしい。 で どうしたということではないが、 個人的興味から この本は楽しかった。
評価 ○
名探偵はもういない 霧舎巧 著 原書房 2002/2/14
雪深い山間のペンションで続けさまに起こった不可解な連続怪死事件。 と紹介されてるが、事件がおこるのは 後半。 それまでは 名探偵役(?)志望の変節を書いてる。 著者いわく これは 新本格ではなく 本格ミステリということだが キャラ設定から見て 楽屋落ちの面が目に付く。(ま それだけ 読んでるんだが。。。) E.Qもでてきたし 楽しんでるであろうことはわかる。
評価 ○
色の名前 近江源太郎 監修 2000/4/25 角川書店
色の名前とその元になった自然を写真で紹介したもの。 虹の章、 空や水や火の章、 鳥や獣や虫の章、 花の章、 草や木の章、 実と実りの章、 染め色の章、 土や石の章
漠然としたイメージだけだったものが 鮮やかなものにかわる。 より言葉を楽しむためにいい参考書。 映像としてでなく作品を色でとらえるのもまた楽しい。
評価 ◎ (珍しく 購入予定なり。。。)
娼年 石田衣良 集英社 2001/7
たんたんと 生活していた リヨウ。 高級デートクラブで働きはじめ VIPクラスの男娼になる。 そこで出会った女性たちの側面、そして 女性は すべて同じ。
所詮異性は理解できないものだ。 フィルターを通してみるのみ。 そこで 己の求める原型があらわれる。 その場の相手を求めるのもいい、理想をもとめるのもいい、 幻想をみるのもいい。どれを選ぶかは成り行きにまかせるしかないだろう。
評価 △
2002年03月09日(土) |
殺人症候群 (サスペンス) |
殺人症候群 貫井徳郎 著 双葉社 2002/2/5
case1被害者の共通点、過去殺人をおかしてた。罪をおかしながらもあたえられる刑が軽い。 恨みをはらす代行人がいる。 case2被害者の共通点、ドナーカード保持者。 2つの連続事件を 軸に 被害者がわに焦点をあてず、殺人者側の視点で 話がすすむ。
人を守るために 殺人をおかす。 人を生かすために罪をおかす。 自分を満足させるために罪をおかす。 それぞれの言い分があっても自分勝手にかわりない。 それを よみすすめさせるところは 上手い。 楽しめた。
評価 ○
2002年03月08日(金) |
両性具有迷宮 (コメディ) |
両性具有迷宮 西澤保彦 著 双葉社 2002/1/10
『それがですね、わたし、いま、たまたま生えているものですから。』 宇宙人の兵器で 両性具有になってしまった バイセクシャルの森奈津子。 これは いい体験 楽しまなくては♪ あーして♪ こーして♪ という導入部から アンドロギュヌスの連続殺人。 柴田よしき、図子けい、野間みゆき、倉坂鬼一郎、牧野修と作家を まきこんで ばたばたばた。
設定は 新井素子の『絶句』 森博嗣の『墜ちていく僕ら』 竹本健治の『ウロボロスの偽書』『ウロボロスの基礎論』 折原一の諸作品 を 混ぜたもの。 しゃれと思って読めばいいのだろうが 内輪うけの作品は同人誌のようだ。 ペンネームは ただの記号にすぎないとは 知っていても こういうところで遊ばれると出てくる作家の作品を読む気が減退する。 熱烈なファンであれば いい というかもしれないが キャラの名だけで読ませるような作品は好みではない。
評価 ×
2002年03月07日(木) |
センセイの鞄 (たんたん 恋愛) |
センセイの鞄 川上弘美 著 平凡社 2001/6/25
妻に逃げられた センセイと 教え子の 恋愛
これだけ書くと 生々しい感じになるが 実際の センセイは 孫がいる年だし ツキコさんは 37才。 不倫のどろどろネタにならなかったぶん 淡々としてたのかもしれない。 また 肉欲がからまなかったのも メルヘンぽくなった一因であろう。
『大人は 人を困惑させる言葉を口にしてはいけない。』
と わかっていながらも いってしまうあたりに、 純粋な想いが現れたのかもしれない。
評価 △ (女性陣に 評判の 理由がわかった)
2002年03月03日(日) |
リカ (第2回ホラーサスペンス大賞) |
リカ RIKA (第2回ホラーサスペンス大賞)幻冬舎 2002/2/10
ナンパテクニック。。。。無駄な知識が増えた。
ホラーというジャンルは 人を選ぶ。
評価 △ (個人的好みのせい)
2002年03月02日(土) |
素粒子 (結論SF) |
素粒子 ミシェル・ウエルベック 筑摩書房 2001/9/15
異父兄弟 ブリュノ、ミシェル ふたりの 相反する生き方を 本編で描いてる。 ●ただひたすら快楽を追求しつづける ブリュノ。 ●物理学、遺伝子工学の研究をつづけ 合理的な ミシェル。
一部: 少年時代。 二部: 40代になったブリュノのあがき、燃え尽き。 ここまで 時代を反映した性的な描写おおし。 三部: ミシェルのパートナー生殖器摘出の うえ 死亡 最後まで自分自身は愛を知ることはなかった 別の手段で 愛を存在させることは 可能と知る
で ここまでで なにが SF? というのが 正直なとこである。 人間の生き方 世界の移り変わり などを 描いてはあるが、 なにが目的なのかわかりにくい。 エピローグ(10ページ)で 狙いがわかる。 ただムードに酔っているだけのようなプロローグ:詩の 暗示していたものが 明確に描き出される。 読了して はじめて良さがわかるのは。。。いいのか、悪いのか判断に苦しむ。
評価 ○ (読み飛ばした表現多かった。)
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