白日の独白
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2005年05月29日(日) |
2h+11h+6.5h。 |
物凄く楽しかった。 でも切なくなった。 結局趣味みたいなものだ。 やっぱり僕は対岸じゃない。 全ては危うい。
見ないようにしたって、見えない振りをしたって、全然駄目。 いつだって現実は暴力的に突きつけられてしまう。 死ねって言われてるみたいだ。 あんなに消し去ろうとした人に『もし』と笑顔と優しい言葉。 言ってる事もやっている事も何もかもがバラバラ。 きっと欠片を集めて繋ぎ合せても形あるものにはならない。 誰か僕を助けて下さい。 誰かって誰? 誰もいないのも現実の一部。
「気持ち悪い人間にばっかり好かれて本当嫌になる」 詳細且つ具体的に語られた人々は確かに気持ちが悪いかもしれない。 でもそんなに嫌な人間に頻繁に出会うものなのだろうか? 人付き合いを余りしない僕には見当もつかない。 でもね、ひとつわかったことがある。
嫌いな人間の話ばかりする君のことが、僕 は 大 嫌 い。
大変だ。 これって僕も君と同じだったりするよね。
2005年05月20日(金) |
三原色の夜、その後。 |
「不思議なお店で不思議な人達だったよね」 数時間前の喧騒を反芻して彼女と笑う。 改めて想う。 彼女といる時の僕はいつも笑っていられるのだ。 呑み込んだ言葉は今はいらない。 全体を黒い布で隠して磨かれた欠片だけを見せることの何が悪い。 真っ暗な部屋にはパソコンの待機ランプだけが光っていた。
「経済力のある方が優位に立って・・・・そういうね」 「ほら、あの監禁みたいに」
繰り返し繰り返し繰り返す。 繰り返し繰り返し繰り返される。
僕のこと? 僕も同じ?
電車の扉が溜息をついて開く。 ニセアカシアの匂いが車内に入り込む。 これは多分官能的な匂い。 其処彼処で振り撒いているのに今年初めて知った。 これまで存在しなかったのか。 それとも気付かなかったのか。
「いい人だなと思った。それは本質的な会話をしていない所為かもしれないけれど」 「そうなんだ」と素通りした彼女の一言がじわじわと僕を捉え始める。 本質的な会話? もしも一回の会話で相手の本質を捉えられる術があるのなら是非教えて下さい。 僕には切実な問題です。 生死が係っているというのは強ち嘘ではなく誇張でもないようなものです。
その一見愛らしい姿をした奇妙な黄色は突然我家にやって来た。 僕には理解できない叫び声を取り止めなく・止め処なくあげていた。 そうかと思うと家の中をキリキリと滅茶苦茶にしてみたりした。 僕はガムを噛みながら(禁煙中なのだ)それを眺めた。 時間が来ると黄色は帰って行った。 僕は家中のカバー(僕の家はあらゆる物にカバーがしてある)を洗濯機に投げ込み掃除機をかけた。 整頓された完璧な静寂の中で僕はガムを噛んだ。
気味の悪い占い傾倒の知人に言われた言葉。 「青君の1年は12月に始まるよ。だけど10月から始ると思って動いた方がいい」 気付けばもう5月。 何かを始めるには遅すぎるだろうか。 僕はストイックに生きたいのだ。 手始めに煙草を止めた。
「青君は学校をサボるのにどんな方法使った?」唐突に君は言いました。 「君はどんな方法なの?」と聞くと得意そうに教えてくれました。 「体温計をね、蚊取り線香で暖めるの。皆独自の方法があるから面白いよ」 そして誰は○○で、誰は××なんだってと、その『独自の方法』を僕に伝授。 「僕は学校をサボったこともないし、サボろうと思ったこともないんだ」 君は驚いて「そうなの?偉いね。凄いね」と言いました。 「別に凄くなんてないよ。ただ怖かったんだ。1度休んだら2度と行けくなることが」 『普通』じゃなくなることが、昔も今も凄く怖い。
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